本文では、
- 福島県警察:集団討論の傾向
- 福島県警察:集団討論の過去問
- 福島県警察の採用試験に合格する対策法
について解説しています。
この記事では、集団討論を今まで経験したことがない、もしくは経験が少ない方が集団討論で結果を残すための方法を解説していきます。
集団討論って民間企業の面接でも行われることがあまり無いため、ほとんどの方が経験がないはず。
なので、どうやって対策すればいいか分からないかもしれませんが、実はそんなに難しいことではありません。
実際、私も公務員試験を受けるまで集団討論の経験はありませんでしたが、受験した試験にすべて合格することが出来ました。
今回は、私が公務員試験で実施される集団討論で結果を出すために行ってきた戦略と戦術をすべてお伝えします。
参考にしていただければ、
といった悩みがスーッと明確になっていくはずです。
福島県警察:集団討論の傾向
福島県警察の集団討論は2次試験で実施されます。
集団討論の流れ
試験の流れは以下の通りです。
- 人数分け
試験会場ではまず始めにグループ分けが行われます。(1グループは5〜10人前後)
通常、他の自治体では集団討論は6〜8人くらいで行われるのですが、福島県警察もグループの人数はスタンダードな感じですね。しかし、5人以上も受験生がいるため「発言する少ないチャンスを活かせるかどうか」が評価の鍵になります。 - 試験の説明
受験生同士で集団討論型の試験が行われます。
試験の説明が担当者からされて、試験開始時刻になると討論スタートです。 - 試験(討論)
3人の面接官が見守る中、集団討論をします。
まず始めに5分ほど一人で考える時間が与えられ、その後40~50分程度集団討論を行います。
集団討論では、
- 司会者を決める
- 討論の際は他の受験生を番号で呼び合う
- 発言するときは自分の番号を言ってから行う
上記のルールがあります。
聞かれる内容としては、与えられたテーマに対する自分の意見はもちろんのこと、「他の受験生の意見に対してどう思うか?」なども聞かれます。
なので、緊張しているからといって他の受験生の発言をしっかりと聞いていないと質問に答えられないという事になりますので、常に他者の発言には耳を傾けておきましょう。
福島県警察:集団討論の過去問
過去に出題された集団討論のテーマ
2023年度
年度 | 過去のテーマ |
1 | 【警察官A】
警察官として仕事をしていく上で、上司・同僚と協力して仕事を進めるために大切だと思うことについてグループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 警察では地域に密着した活動を行い、県民が安心と安全を実感できる地域社会の実現を目指している。そこで、県民が安心と安全を実感することができるために、警察が特に力を入れて行うべき活動について、グループの意見をまとめなさい。 |
2 | 【警察官A】
近年、大規模地震の発生や集中豪雨による被害が増加傾向にあり、県内において、いつどこで自然災害が発生してもおかしくない状況にある。こういった自然災害に対応すべく、警察官としての心構えと取り組みについてグループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 急速に普及しているSNSを利用する上で、警察職員としてどのような点に注意すべきか。グループとしての意見をまとめなさい。 |
3 | 【警察官A】
いわゆる「闇バイト」と称されるSNS等を介した犯罪が頻発している。①このような犯罪が増えている理由②同種犯罪を減らす方策についてグループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 令和5年4月1日から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となっているが、いまだにヘルメットを着用していない自転車利用者が多く見られる。そこで、自転車のヘルメット着用を促すために警察としてどのような取組みができるか。グループとしての意見をまとめなさい。 |
4 | 【警察官A】
厚生労働省が発表した令和4年中における自殺の状況によると、令和4年中の自殺者は前年に比べ4.2%増加している。その中で、15~39歳の若い世代での死因の第1位は自殺となっている。そこで、①若い世代において自殺の割合が多い要因②職場や地域で自殺を防止するための方策(官民問わない)についてグループとしての意見をまとめなさい。 |
5 | 【警察官A】
令和5年8月末現在の福島県内の刑法犯認知件数は前年同期比で約16%増加している。 県民が安全を実感し、安心して暮らせるようにするためには、どのような対策が必要か。グループとしての意見をまとめなさい。 |
2022年度
年度 | 過去のテーマ |
1 | 【警察官A】
近年、世界的に多くの企業でテレワークが浸透しつつある。 【警察官B】 スマートフォンやSNSの普及に伴い、様々な情報が容易に入手できる時代となっ |
2 | 【警察官A】
職場では、社会人として、それぞれ立場や考え方が異なる同僚と仕事をすることとなるが、チームとして最高のパフォーマンスを発揮するためには、どのような点に注意しなければならないか、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 福島県の交通事故については年々減少傾向にあるが、高齢者が犠牲者となる死亡事 |
3 | 【警察官A】
著名人や若者が違法薬物に手を出す報道が後を絶たないが、薬物犯罪を根絶するた 【警察官B】 日本に住んでいる以上、地震、洪水、火山噴火といった自然災害と無縁でいること |
4 | 【警察官A】
福島県では、「福島県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」により、自 |
5 | 【警察官A】
児童虐待は現代社会において大きな問題となっているが、 |
2021年度
年度 | 過去のテーマ |
1 | 【警察官A】
一昔前までは万引きの犯行は未成年者によるものが多かったが、近年では高齢者による万引きの検挙件数が未成年者を上回っている。その理由を踏まえた上で、高齢者による万引きを防ぐための警察としての取組みについて、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 日本人の平均寿命は世界的に高水準であるが、一方で日本の就労者のうち、約 3 人 |
2 | 【警察官A】
高齢者の自動車運転による高速道路の逆走やアクセルとブレーキの踏み間違いによる店舗等への衝突事故が問題となっているが、高齢者の交通違反を減らし、交通事故を防止するためにはどのような対策が必要か、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 全国の児童相談所における児童虐待の相談対応件数は増加傾向にあり、昨年度は20 |
3 | 【警察官A】
民間会社の 2021 年 1 月の調査によると、日本国内でスマートフォン、携帯電話の所有者のうち、スマートフォン比率が 92.8%となっている。歩きながらスマートフォンを操作する、いわゆる「歩きスマホ」による交通事故やホームからの転落事故が社会問題となっているが、「歩きスマホ」の危険性と防止方策について、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 全国的に、下校途中の子どもに対する声掛けやつきまとい等が発生しているが、 |
4 | 【警察官A】
厚生労働省が令和元年 7 月に発表した「男性の育児休業の取得状況と取得促進のた 【警察官B】 全国的に、新規高卒就職者の卒業後 3 年目までの離職率は約 40%であるとの統計 |
2020年度
年度 | 過去のテーマ |
1 | 【警察官A】
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済活動の停滞、雇用状況の悪化等により発生が予想される犯罪について挙げ、その予防のために警察としてできることについて、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 近年、SNS やオンラインゲーム利用者の低年齢化から、小中学生が様々な事件に巻 |
2 | 【警察官A】
近年、あおり運転や飲酒運転等の悪質な交通違反を原因とした悲惨な事故が多発している。このような事故を 1 件でも減らし、運転者に交通ルールやモラルを意識させるためには、どのような対策が有効かグループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 小中学校、高校等で認知されたいじめの件数は増加し、いじめにより児童、生徒等 |
3 | 【警察官A】
特殊詐欺被害を防止するためにはどうすればよいか、グループとしての意見をまと 【警察官B】 福島県では、年間の交通事故死者数を 60 人以下とすることを目標としている。 |
4 | 【警察官B】
世界的に人種差別が大きな社会問題となっており、日本にも数多くの外国人が居住 |
2019年度
年度 | 過去のテーマ |
1 | 【警察官A】
インターネットやSNSの利用人口が増加し、生活に欠かせないツールと化している一方、これらを利用した犯罪やトラブルが若者を中心に問題となっている。インターネットやSNS利用に関して、犯罪やトラブルに巻き込まれないようにするためにはどんなことに気を付ける必要があるか、利用上の注意点について、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 近年、全国各地において、地震、火山噴火、台風等の大規模災害により、人的・物 |
2 | 【警察官A】
近年、高齢者による自動車の運転ミスから重大な交通事故が相次いで発生している。一方で、自動車を交通手段として必要としている高齢者もいる現状を踏まえ、高齢者による交通事故を防止する方策について、グループとしての意見をまとめなさい。 【警察官B】 来年、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会が開催されるが、本大会 |
3 | 【警察官A】
近年、コンビニや飲食店で働くアルバイト店員が悪ふざけをする動画をSNSに投 【警察官B】 近年、全国的に高齢運転者による交通事故や子供が巻き込まれる交通事故等が多発 |
4 | 【警察官B】
児童虐待事件については、平成30年中の検挙件数、検挙人員とも、統計をとり始 |
※福島県警察の公式ホームページより引用
テーマは社会問題もしくは福島県に関することが取り上げられています。
なので、普段からニュース等を見て時事ネタはもちろん、そのニュースに対しての自分の意見を考える習慣を身につけておきたいですね。
そんな福島県警察の集団討論ですが、他の受験生よりも高評価を得るためには、問題解決策を述べるだけでなく、解決策を講じることによるメリット・デメリットも挙げ、「どうすればデメリットを解消できるか」の施策まで考えること!
たとえば、「◯◯をするには経費がかかる」とデメリットだけを挙げるだけなら誰でもできます。そうではなく、
経費がかかるが、複数の自治体で共有すれば自治体一つ一つの負担を軽減することができる
このような解決案も発表できると面接官からの印象が良くなりますね。
では次に、実際に集団討論のお題が与えられてどのように考えていくかを解説します。
一昔前までは万引きの犯行は未成年者によるものが多かったが、近年では高齢者による万引きの検挙件数が未成年者を上回っている。その理由を踏まえた上で、高齢者 による万引きを防ぐための警察としての取組みについて、グループとしての意見をま とめなさい。
※福島県警察の公式ホームページより引用
上記は令和3年度に福島県警察の集団討論で実際に出題者されたテーマになります。
警察の採用試験では頻出のテーマなので、対策はしやすいと言えます。
このテーマで議論する場合、考えるべきことは次の通り。
- 若者より高齢者による万引きが上回っている現状について
- その理由を挙げる
- 高齢者の万引きを防ぐために警察が行うべき取り組みについて
このように与えられた議題を順序立てて考えていきます。
①は、まず「若者より高齢者による万引きが上回っている現状」についての説明をします。
次に②、③ですが、ここが討論の本題になります。
高齢者の万引きが増加している理由と対策方法を挙げる訳ですが、対策法だけでなく、その対策法をする上でのデメリットまでしっかりと考える必要があります。
議題が与えられた瞬間、対策法だけでなくデメリットをいくつか挙げ、そのデメリットを解消するための施策を提案することが評価される集団討論になります。
多くの受験生はただやみくもに解決策を挙げ、たくさん挙げれたからどうか評価してくださいね!という流れに持っていきますが、それだと面接官からあまり高い評価は得られません。
集団討論で発表する施策については、
- 公助:行政(警察)ができること
- 自助:住民ができること
- 協働:行政と住民が協力してできること
上記の流れで、3つの視点から意見を挙げれるようにすることが評価される集団討論に繋がります。
福島県警察・集団討論攻略ガイドまとめ
福島県警察の採用試験で実施される「集団討論」について解説してきました。
正直、集団討論にコミュニケーション能力は関係ありません。
話上手な人だろうが、話下手な人だろうが一切関係なく、誰でも高評価を得るチャンスは平等にあります。
しかし、
「集団討論=よく話し、目立った者が評価される」
「司会をやれば高評価に繋がる」
という勘違いをしている人が大変多いんですよね。
また、自分はコミュニケーション能力が低いから集団討論で評価されるのは難しい・・・と思っている方も多いと思います。
そのように考えてしまっていたら、「集団討論で評価される本質」からどんどんズレていってしまうため、
面接官から評価されず、頑張っているのに合格から遠ざかってしまうという事態におちいってしまいます。
記事内ですでにお話しましたが、集団討論で大切なのは、
「集団討論のテーマが与えられた時に次々とアイデアが頭に浮かぶ状態になれるかどうか」です。
つまり行政が抱える課題の事例、そしてその課題に大した行政が行うことで解決できる案と、住民が行うことで解決できる案をいくつか提案すること。
そしてそのためには「過去に出題された集団討論のテーマを研究すること」が最も効果的な勉強法でして、集団討論で使える知識・アイデアをあなたの中にストックすることが出来れば最強の評価を得ることが出来ます。
集団討論において次々とアイデアを出すことは一見難易度が高そうですが、私が執筆した『集団討論をマスターするための手引き【頻出 + 出題が予想されるテーマを徹底解説】』を読むだけで、必要な施策などのアイデアを次々とストックしておくことが出来ます。
当ブログの読者様の多くが、この方法で努力し、結果を出しています。
集団討論で高評価を獲得している人は、コミュニケーション能力に優れているとかではなく、正しい対策を正しく継続した結果だと私は思います。
だから、この記事を読んでくれているあなたは、
集団討論でどうなるか不安・・・
という弱気な考えを捨てて、
集団討論を支配して覇者になる!
という強気な考えを持って欲しいです。
私が渾身の力で書き下ろした集団討論ノウハウを使えば、
🔑行政・自治体が抱える問題
🔑その課題に対して行政が取るべき施策
🔑取るべき施策に対するメリットやデメリット
が書かれているため、あなたはただ読むだけで集団討論で勝てるスキルが身につくようになります。
集団討論に自信のない方はもちろん、自信がある方にとっても圧倒的な知識武装になるので、ぜひ手に取って活用してください。
↓↓ グループの中で脇役のままでいいですか? ↓↓
▶︎集団討論はこれであなたが主役になれる!