あなたの会社は有給休暇は取れていますか?
ちなみに私が以前勤めていた会社では、冠婚葬祭以外で有給なんてほぼ取れないような環境でした。
それに比べて、公務員はキッチリ土日・祝日が休みで有給休暇もしっかり取れるんでしょ?と思っている人もたくさんいるのではないでしょうか。
本文では、
- 公務員の休み(年末年始・GW・夏休み)
- 公務員の有給取得事情
について解説しています。
これから公務員になろう!としている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
公務員の年間の有給休暇の日数
世間では有給休暇と呼ばれることが多いですが、公務員の世界では有給は「年次有給休暇」といって、これを略して「年休」と呼んでいます。
ちなみに、年休(有給休暇)は年間で20日もらえます。
4月から採用される新入職員は15日しかもらえないという市町村もあるようですが、私の市町村では1年目から20日もらえました。
1年目の職員の年休取得日数は市町村によってバラつきがあるようです。
使い切れなかった年休は翌年度に繰越し出来る
1年間で使い切れなかった年休は翌年に繰り越せます。
繰り越せる日数は20日までなので、最大で合計40日分の年休を持つことが出来ます。
20日を越えた年休は繰り越せない為、その年度のうちに使ってしまわないと消滅してしまいます。
具体例:年休の繰り越し
1年目20日年休を支給され5日分を使った。
この場合、翌年に15日分年休を持ち越せます。
2年目は持ち越し分15日分と、新たに支給された20日を合わせて合計35日の年休を保持。
3年目に持ち越せる年休の上限は20日であるため、
2年目で15日分の年休を使わなければ、その年休は流れてしまいます。
ちなみに、地方公務員が実際にどれくらい給料をもらってるかのリアルな額は、以下の記事で紹介しています。
公務員って有給休暇は全部使えるの?
公務員が年休をしっかり使っているかどうか結論から言いますと、
年間20日フルに使える部署もあれば、何日分かは消化しきれずに流している部署もあります。
ただし、私が以前働いていたブラックな民間企業のように、「私用での有給休暇は1日たりとも取れない」というような部署はほぼ無いといえます。
ちなみに、私が働いている部署は毎年20日フルに使えます。
結局は上司次第というところですね。
やたらバリバリ働きたがるめんどくさい上司のいる部署に行かされると、年休が使いにくかったりします。
しかしその上司も3年もすれば異動があるのでいつまでもその部署にいる訳ではないし、そんなめんどくさい上司のいる部署に自分が配属される確率は低いといえます。
では、実際の年休の取得状況をデータで見てみましょう。
平成27年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果(総務省HPより)
年次有給休暇の使用状況(平成28年)
区分 | 都道府県 | 指定都市 | 市区町村 | 全団体 |
使用日数 | 11.6 | 13.3 | 10.2 | 11 |
上記から、公務員はだいたい半分以上の年休を使えているという結果が出ています。
政令指定都市が一番多く使えてるというのは、職員数が多いので1人休んだくらいでは業務に支障が出ないので、休みやすい環境にあるからです。
私も某政令指定都市の職員ですが、20日フルに使ってる人が周りにもたくさんいます。
ちなみに、公務員になりたいけど志望先が決めれずにいる・・・という方は、以下の記事を読んで市役所選びのポイントを参考にしてみてください。
公務員のゴールデンウィークの休みの日数
公務員はゴールデンウィーク休みというものはありません。
カレンダー通りなので、大手民間企業のように、「今年のゴールデンウィークは10連休だ!」なんてことにはなりません。
4月29日(昭和の日)、5月3日(憲法記念日)、5月4日(みどりの日)、5月5日(こどもの日)が休みなので、あとは土日がどう絡むかによって連休が長くなったり、飛び石連休になったりします。
ゴールデンウィーク休みはありませんが、ここで活躍するのが「年休」です。
年休と土日・祝日を上手く合わせれば海外旅行に行けるくらいの大型連休は作ることが出来ます。
公務員の夏休み、お盆休みの日数
ゴールデンウィーク同様、公務員にはお盆休みがありません。
その代わりに、「夏季休暇」という夏休みがあります。
夏季休暇は5日もらえて、7月~9月の3ヶ月の間に使いきらないといけません。
ちなみに7月~9月の間に5日分使わなければ消滅してしまいますので、年休のように翌年に繰越はできない決まりになっています。
ちなみに、出世コースに乗るような公務員はお盆の期間もバリバリ働いているのですが、市役所で出世する人の特徴については以下の記事で書いています。
公務員の年末年始の休みの日数
公務員の年末年始の休みは、12月29日~1月3日までの計6日間となっています。
そのため12月28日が仕事納めで、1月4日が仕事初めとなります。
ちなみに、大企業に就職したからといって定年まで安泰といった時代ではなくなっているのですが、そのことについて以下の記事で解説しています。
公務員の土日や祝祭日などの休日出勤について
基本的に土日、祝祭日は休みです。
ただし、土曜日に民間の業者が役所に入る場合には立ち会わないといけないので、数人出勤しないといけないとかはあります。
それと、大多数の職員が土日に出勤しなければならないケースがあります。
それは「選挙の日」です。
ちなみに、公務員の残業代は時給に換算するといくらくらいなの?という疑問については、以下の記事で解説しています。
有給や夏季休暇だけじゃない!他にも取得出来る休みがいっぱい
公務員には有給20日と夏季休暇5日以外にもまだ休みがあります。
それは、子供や両親、祖父母を看護するときに取得できる「看護休暇」と呼ばれるものがあります。
市町村によって取得のルールが微妙に違いますが、子供が風邪を引いて病院に連れて行ったり、看病したりするために看護休暇が取得できます。
民間企業では子供を病院に連れて行くために休みを取るなんて考えられないでしょうが、公務員は国が育児に参加するように色々と勧めているので、子育て世代は特に休みやすい雰囲気になっています。
その他にも、インフルエンザなど長期に休みを必要とするケースは、「病気休暇」という休みが使えますし、親、兄弟、祖父母が亡くなった場合は「忌引き」という休みが取得できます。
ちなみに私は新卒で入社したブラック企業では法事があるから休ませて欲しいと伝えたら上司にキレられましたからね。
それを思うと、公務員の休み取得に対する理解には驚かされますね。
- 給料やボーナスの安定
- 定年まで基本的にクビがない
- 身分の保証
上記あたりを公務員の強みだと世間的に思われていますが、実は「休みの取得しやすさ」という点も、なかなかのメリットであると私は日々感じています。
ちなみに、給料は安定してるけど昇給の少ない公務員が人生とお財布を豊かにする方法がありまして、それについては以下の記事で解説しています。
土日休みじゃないシフト制の公務員について
ここまでいわゆる市役所などで働いてる公務員の休み・有給事情についてお話してきましたが、土日休みじゃなく平日に休みがある公務員もいます。
「警察官」「消防士」などの公安系などはその典型的な仕事ですね。
彼らは24時間市民を守るという事が役目なので、24時間勤務だったり交代制だったりと、変則的なシフトで働いています。
そして、あまり知られていないのですが、「上水道」「下水道」などの仕事もシフト制の自治体が多数を占めております。
水道も下水道も社会インフラである為、24時間かかせない市民サービスとなっています。
したがって、警察官や消防士と同じように夜勤をしていたり、土日も働いています。
まとめ
- 年間に年休(有給休暇)は20日ある
- 年休20日全部使えない部署もあるが、13日くらいは使ってる所がほとんど
- 公務員にゴールデンウィーク休みは無い。カレンダー通り
- 7月~9月に使える夏季休暇が5日ある
- 年末年始は12月29日~1月3日までの6日間が休み
- 土日・祝祭日の出勤はほぼ無い
- 年休(有給休暇)以外にも子供を看病する為の休みなどがある
公務員の休み、有給取得事情についてまとめてみました。
こうやってまとめてみると公務員ってよく休んでますね(笑)
有給なんてまず取得できない民間企業に勤めている人がこれを知ったら・・・控えめに言っても嫉妬の嵐でしょうね。
自治体、部署、上司次第と言ってしまえばそれまでですが、民間企業に比べて休みの面での待遇はかなり手厚いと言えます。
というわけで今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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