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公務員バッシングが起こる理由はなぜか。何とそこには黒幕がいた!

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2000年代に入ったあたりから、猛烈に巻き起こっている公務員バッシング。

あなたもニュースや新聞などで何度も目にしたことがあると思います。

「公務員になりたいけど、採用された後に世間からキツく当たられたり、嫉妬の目で見られるのは耐えられない・・・」と心配するのも当然ですよね?

というわけで、

 

本文では、

  • なぜ公務員バッシングが起こるのか
  • 公務員の現場でバッシングは本当に起きているのか

について解説しています。

 

この記事を書いている私は公務員暦15年以上の、とある政令指定都市で働く中堅職員です。

私が実際に公務員として働いてきて感じてきたことや体験談を元に書いているので、わりとリアルな内容で参考になると思います。

なぜ公務員バッシングが起こるのか

世間的にいまだ吹き荒れる公務員バッシングの嵐ですが、なぜ公務員バッシングが起こるのか考えてみました。

ちなみに、公務員バッシングが起こる理由として考えられるのは、以下の通りです。

  1. 貧困層のストレスの捌け口
  2. 政治家の人気取りのために利用される
  3. 公務員バッシングをすると企業は儲かる

①:貧困層のストレスの捌け口

気付いている方もたくさんいると思いますが、日本はどんどん富裕層と貧困層の格差が広がっています。

バブル時代は中間層が大半だったのが、今では年収200万円台から300万円台の低所得世帯が相当増えています。

 

貧困層の不満が溜まると、その矛先はやがて国や政治家に向けられます。

そうなる前に国民のガス抜きのために、テレビなどで扇動して矛先を公務員に向けさせているという訳です。

政治家が自分たちに批判が集中しないために、「公務員=安定した給料をもらう恵まれた人たち」という存在に仕立て上げているんですね。

 

また、マスコミが扇動して公務員をバッシングすることも問題ですが、一番の問題は「ニュースや新聞を鵜呑みにする層が多すぎる」ということ。

バッシングしてる人たちって物事の真偽を確かめることなく、すぐにテレビなどの情報を信じ込んでしまうんですよね。

マスコミに煽られるがままに公務員をバッシングしたり、何かあれば渋谷に集まってバカ騒ぎするような層って、いつまで経っても自分自身が豊かにならないことに早く気が付くべきですね。

 

公務員をバッシングする人たちの言い分

公務員バッシングをしている人たちは、実際にどのような理由で叩いているのでしょうか。

「給料貰いすぎ」や「仕事が簡単で楽しすぎ」などと言っているのは何となくわかりますが・・・

実際に彼らが何を不満に思っているのかは以下の通りです。

 

  • 給料やボーナスを貰いすぎ
  • 仕事が楽で、ほぼ毎日定時で帰ってけしからん
  • バイトでも出来るから公務員削減しろ
  • 税金の無駄使いしすぎ
  • 国が赤字なんだから公務員削減しろ
  • 民間に比べて待遇が良すぎる

 

以上の思いから、公務員バッシングをしてる層は声高に叩いているようです。

ちなみに、公務員バッシングをする人は芸能人の不祥事の際に執拗に叩く人と同じで、そこに意味はあまり無く、ただストレス解消になればそれでいい人たちなんです。

そこに改善点などは特に求めていません。

②:政治家の人気取りのために利用される

先ほども言いましたが、国や政治家は国民の不満の矛先を自らに向けられない為に、そのガス抜きとして公務員をバッシングするようメディアを使ってけしかけています。

このブログは「みんなで公務員になろう」がコンセプトなので、あまり政治的な話はしたくないのですが・・・

とはいえ、これは事実です。

 

バッシングする人たちは、とにかく他人の足を引っ張ることにエネルギー使います。

「俺も給料少ないからお前も下げろ」という感情論丸出しの論調なのです。

このことから解るように、公務員バッシングする人たちは基本的にマスコミの言うことが本当に正しいことなのか自分自身で考えることを放棄しているので、いとも簡単に政治家に利用されています。

 

たとえば、政治家は選挙の公約において「公務員の給料を下げる」とか、「公務員を削減する」といったマニュフェストを掲げると票を集めやすいことをわかってやっています。

完全に人気取りだけのために公務員叩きを行なってる訳です。

 

「赤字だから公務員を削減します。そして給料を減らします」って、まさに公務員叩きする層が拍手喝采しそうなワードですよね。

これって裏を返せば、「自分たち政治家の議席は減らしたくない。給料も減らされたくない」

だから公務員にだけしわ寄せさせとけばいいってことなんです。

③:公務員バッシングをすると企業は儲かる

公務員バッシングにおいてよく聞かれるのは、「公務員は給料を貰いすぎている」そして「俺はこんなに貧しいんだからあいつらの給料も下げるべきだ」という論調です。

というのも、田舎に行けば行くほど大企業がない為、地方では公務員が一番の高給取りということも珍しくありません。

しかし、公務員を叩く人が思っている程、公務員は高給を貰っている訳ではありません。

 

ていうか、そもそも公務員の給料やボーナスというのは「人事院勧告」というもので決定しています。

どのように決めているか簡単に説明すると、

 

公務員の給料は民間企業(大企業から中小企業まで)の給料の平均から算出しています。

 

つまり、「公務員の給料だけ下がって民間企業は上がる」なんてことは絶対にありえません。

民間企業との間に給料の差が生まれたら人事院勧告で調整しますからね。

要するに公務員の方が給料画多ければ下げられるし、民間企業の方が多ければ公務員の給料も上がる仕組みになっています。

狼くん
狼くん
じゃあ公務員の給料を下げたければ民間企業の給料を下げるしかないという訳か。
赤ずきん
赤ずきん
その通り!お互い足を引っ張ってみんなで給料が下がっていくという誰も得しない結果になるだけなんだ。

 

公務員の給料が下がればニュースで取り上げられます。

そしてそれを見た会社経営者は、すかさず社員の給料を下げるでしょう。

すると会社は人件費が安くなるので、結果として儲かることになります。

公務員の給料が下がることで始まる負のスパイラルで、その負のスパイラルは企業の思うツボという訳です。

 

企業側からすると、会社の業績が同じままで社員の給料だけを下げれるならそれにこしたことはありません。

利益は変わらずに人件費を削ることが出来たら、それだけ会社は儲かりますからね。

 

しかし実際はそう簡単には行きません。

給料が下がれば社員のモチベーションが下がって仕事効率も下がるし、何より優秀な人材が会社を去って行きますからね。

なので公務員バッシングは結果的に公務員はもちろんのこと、民間企業もマイナス面しかありません。

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公務員バッシングは国にとってマイナスでしかない

東日本大震災や近年の地震や土砂災害の際、被害にあった地域の職員のみならず、全国の公務員が復興のために応援に駆けつけました。

自衛隊員の方や消防のレスキューの方たちがいなければ、もっと死者やけが人は増えていたはずです。

そして、復興支援や各種事務手続きなど、応援にかけつけた他の自治体職員がいなければもっと時間がかかっていたに違いありません。

 

そのような異常事態においても一部の心無い人たちは、以下のようにわめき散らしていたようです。

  • 公務員は寝る間も惜しんで働け
  • 公務員の給料を復興予算に回せ

 

公務員叩きをする人たちは全体で見るとごく一部の少数です。

しかし、その人たちの声は異常に大きいので、しばしば公務員のメンタルをむしばんでいきます。

 

国民、市民の財産を守るはずの公務員が健康で働けない状態になればどうなるでしょうか?

世の中には公務でなければならない仕事がたくさんあります。

バッシングする人たちは公共サービスがまともに受けれなくなって、初めてそのことに気がつくのだと思います。

 

政治家の狙い通りに公務員と国民が仲たがいをしても何もメリットは無いし、そこには何の生産性もありません。

公務員叩きをするような人はこのブログなんか読まないでしょうから、私が伝えたいことはこの先も届かないのかもしれません。

ただし、この記事を読んだ方にはぜひとも覚えておいて欲しい事があります。

それは、公務員をバッシングをしたところで、誰の生活も豊かにはなりません。

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まとめ

  1. 公務員バッシングをしているのは一部の人たち
  2. 貧困層のガス抜きのために公務員バッシングは利用されている
  3. 公務員バッシングはただのストレス解消でしかない
  4. 政治家は公務員を叩いとけば票が入る
  5. 公務員の給料が下がれば企業は儲かる仕組みになっている
  6. 公務員バッシングは何の生産性もない

以上、公務員バッシングが起こる理由はなぜか。何とそこには黒幕がいた!についてまとめてみました。

 

公務員バッシングは公務員を叩くことで、「何かしらのうま味」がある人たちによって起こされていることがわかっていただけたと思います。

相手が公務員だと何を言っても許されるという態度で接してくる人たちは、このようにして作られているのだと思います。

ニュースや新聞などを簡単に鵜呑みにせず、まずは自分自身で真偽を考えるというアクションを起こすことが、これからの情報社会において大切だと私は思います。

 

というわけで今回は以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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