公務員の人事異動の内示って毎年年度末に行われるけど、あれって断れるのかな?
そして、断った場合どうなるんだろう。
公務員の人事異動の内示について、詳しいことを知りたい。
こういった疑問にお答えします。
本文では、
- 公務員の人事異動の内示って断れるの?
- 内示を断ったらどうなるの?
- 希望しない人事にならないための方法
について解説しています。
公務員は毎年3月末に新しい人事が発表されますが、その内示って断ったらどうなるのか知りたいですよね?
実際に私の働く市役所内で断った人がいるのですが、その人がどうなったかなどの実話を交えつつ解説していきます。
公務員の内示とは?
簡単にいうと、「来年度からこの部署に異動になりますよ」というお知らせのことです。
ちなみに、なぜ辞令交付の前に内示が行われるかというと、それは「人事異動を断る機会を職員に与えるため」です。
えっ!?人事異動って拒否できるの?
と思った方もいるかもですが、下記の理由がある人に限り内示を断ることができます。
- 家族に介護が必要な人がいて、職場が遠くなると困る
- 本人が病気を患っていて、新しい職場や業務に耐えれない
- 異動先に以前パワハラを受けた同僚がいる
このような状況に限り、人事異動の内示を断ることができます。
なお、注意点として、4月1日に辞令が交付されると基本的に異動を断ることができません。
「基本的に」というのは、パワハラなど業務上で何らかの原因によりうつ病を発症してしまったというケースだと、年度の途中でも職場を変更してもらうことが可能なんです。
近年ストレスやパワハラによるうつ病が社会問題になっているので、役所サイドは精神的な病いについての理解は強め。
精神的な病いで長期的に病気休暇になったり、最悪仕事を辞めることになるのは、本人にとっても役所にとっても大きな問題なので、役所サイドは最大限の働きかけをします。
とはいえ、「ゴネたら人事はどうにでもなる」とみんなが思ったら収集つかなくなるので、余程のケースでなければ人事が覆ることはありません。
また、辞令を交付された後にいざこざが起きないために、断る猶予のある「内示」が行われるのです。
ちなみに、公務員の人事はどうやって決めているのか興味がありますよね?
実際の公務員人事の裏側については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
公務員は内示を断るとどうなるの?
結論から言うと、「正当な理由がない場合は断っても無駄」です。
先ほども説明したように、内示を拒否する権利はあります。
しかし、それを人事が受け入れるかどうかは、また別はの話です。
当たり前の話ですが、人事異動の内示を断った場合「どんな理由で内示を拒否するのか?」を聞かれます。
そこで下記のような「極めて個人的な理由」だった場合、却下されるのは当然の話ですよね。
- 今の部署を離れたくない
- 新しい部署に嫌いな人がいる
- 新しい部署の仕事が嫌だ
泣いても騒いでも、ゴネ倒しても人事異動がくつがえることはありません。
それどころか、今後の人事評価で悪い扱いを受けることも・・・ぶっちゃけあります。
内示を断った人の末路
過去に私の関わった人の中に、人事異動を拒否した人がいました。
人事異動を拒否した理由は、「異動先の仕事をしたくないから」というもの。
本人はゴネたら人事がくつがえると思っていたようですが、結局個人のわがままレベルではどうしようもなく辞令が交付されることに。
結局内示を拒否し続けて、結果としては自主退職することになりました。
この人の場合、自主退職に追い込まれた結果となりましたが、たとえ辞めなかったとしても今後さらに条件の悪い「制裁人事」が下されるのは明らか。
なので、内示はゴネてもどうにもならないので、仕方なく受け入れるしかないですね。
ちなみに、公務員の人事異動の発表はいつなのか、そして内示が出てからやっておくべきことについては以下の記事で解説しています。
希望しない人事にならないための方法
希望しない人事って誰にでも経験がありますよね?
- 家から遠い職場になる
- 嫌な人がいる部署になる
- やりたくない仕事をする部署になる
このような「自分にとってマイナスな人事」にならないためには、日頃から上司とのコミュニケーションを密に取ることが重要です。
たとえば、「病気の治療のため病院に行かないといけないので、家から遠い職場だと困る」といった事をちゃんと上司に伝えていれば理解してもらえ、家から遠い職場に異動になる可能性はグッと下がります。
真っ当な理由がある場合は、日頃から上司とコミュニケーションをしっかりと取って事前に伝えておきましょう。
そうすれば人事異動といった大きなイベントでは、事情を汲み取ってくれるはずです。
逆に、上司とのコミュニケーションがしっかり取れていないと、あなたの事情が分からないので望まない人事異動になってしまう可能性が高くなります。
とくに上司との折り合いが悪いといった、人間関係の構築が出来ていないとマイナス人事になりやすいとも言えます。
それだけ上司との信頼関係は、人事異動において本当に重要なものなんです。
もし人事異動で嫌な思いをしたくないなら、まずは直属の上司との人間関係を円滑にしておくことをオススメします。
ちなみに、納得のいかない「外れ人事」が多い公務員の人事異動ですが、それがどのようにして決められているかは以下の記事で解説しています。
まとめ
- 人事異動の内示は拒否することは出来る
- 正当な理由があれば考慮されるが、ワガママは通用しない
- 拒否し続けると、仕事を辞めることになる
- 辞めないまでも、拒否したことで今後「制裁人事」の対象になる
- 不利な人事異動になりたくなければ、上司との人間関係を築いておく
人事異動の内示のあれこれについてまとめてみました。
内示は断れるけど、真っ当な理由がなければさらなるマイナスにしかならない・・・
これが公務員の人事異動の真実です。
そして、「嫌な部署に行きたくない」「嫌いな人がいる部署に行きたくない」といった、マイナスな人事になりたくなければ、上司とのコミュニケーションを密に取っておく必要があります。
基本的に公務員は人事異動の内示を断っても、あまり良い結果にならないということを頭に入れておいてもらえたらなと思います。
というわけで今回は以上になります。
当たり前ですが、希望通りの人事もあれば、納得のいかない人事異動もあります。
納得いく形の人事に繋がるかどうかは、「あなたの職場での評価次第」という一面もあります。
確かに自分の評価というのは公務員の場合、把握しにくいものです。
しかし、基本的なあなたのスペックから「あなたの価値」を算出することは可能です。
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公務員の人事異動の決め方について
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