こんにちは、赤ずきん(@akazukinkun2018)です。
AIは日々進化していき、一部のハイテクな世界のみならず、私たちの生活の中でも身近な存在になってきています。
たとえば
- ルンバなどのお掃除ロボット
- 車の自動運転
- Siriやアレクサ(スマホ)
- Googleの検索機能
などで主にAIは使用され、目まぐるしい進化を今も進めています。
公務員の職場では、今現在AIが台頭している現場はまださほどありません。
ただ、多くの専門家やブロガーが警鐘を鳴らしているように、「公務員の仕事もいずれAIに取って代わられる」といった声が2018年あたりから目立ち始めています。
そのような状況をみて、
「公務員はもうヤバイのかな」
「民間企業に逃げた方がいいのかな」
など、いろんな不安を感じた公務員の方もいるんじゃないかと思います。
本文では、
「公務員の仕事はAIに奪われる」と言われて動揺している人に向けて、
これから公務員がどのような方向に進んだらいいのか
について解説しています。
本文を読んで、公務員として今後どのように身を守っていくかについての参考にしてみてください。
もくじ
公務員はオワコンではない。ただ現状のアナログ運営は厳しくなる
まずAIに仕事を奪われて公務員はオワコンになるのかについてですが、私の個人の見解としては公務員の仕事を100%AIに奪われることはない。
しかし、今現在の古くからの慣習にならったアナログ感満載の運営方法は厳しくなっていくだろうなと考えています。
その理由を解説していきますね。
無人化、自動化施設の増加
今まで公務員が施設に張り付いて仕事をしていたことも、AIの台頭で日に日に自動化、そして無人化が進んでいます。
警備などがそうですね。
昔は警備員が巡回して行なっていた仕事も、カメラとコンピューターを連動させて何かあれば担当に連絡がいくようにしておけば人は要らなくなります。
また、下水処理施設においても全国的に無人化が進んでいます。
今では雨雲レーダーと下水管の水位の上がり具合からAIが判断し、ポンプで排水するタイミングなどを全て自動化している施設もあります。
スマホアプリと役所の連動が普及したら
iPhoneのSiriやアレクサといった人工知能アシスタントが一般家庭に普及し、さらに役所と連携したらどうなるでしょうか。
「Hey Siri、住民票お願い!」
の一言で家庭に住民票が届けられる時代が来たら・・・想像すると公務員の立場は相当危うくなりますね。
5G通信の普及
5Gって何!?と思われた人もいるかもしれませんが、5Gとはスマホなどの通信速度が劇的に早くなる技術です。
5Gの普及はもうすぐそこまで来ていますが、これが可能になると動画の通信が瞬時に行えるようになるので、VRを使って現地視察なんてことも可能になるんです。
今のように市長が現場視察する際に、周りを取り巻き職員が10人以上ゾロゾロと大名行列・・・なんて光景はなくなるかもしれませんね。
大手企業の委託業務参入
AI以上に脅威なのが、業務の委託化です。
窓口の職員を大幅に減らし、窓口業務はアルバイトである非正規職員でまかなっている自治体もすでに多く存在しています。
また、民間委託の業者として外資系の企業の参入も増えています。
すでに水道事業をヴェオリア(フランス企業)といった外資系企業に委託している自治体も多く存在しているのが実情です。
このように、公務員の仕事は今後もどんどん委託が進んでいくでしょうから、我々公務員の人員はカットされていく一方でしょう。
公務員の仕事の奪い合いは激しくなることが予想される
先ほどの理由を踏まえて考えると、今後もAIが進化・利用されていくのに加え、業務の委託化も増えていくことが予想されるので、公務員の仕事の奪い合いは今後も厳しくなっていくのではないかと考えられます。
ここまでの話ををすると「やっぱり公務員はオワコンなのか?」と思ってしまいがちですが、私は公務員はオワコンとは思っていません。
なぜなら公務員の仕事は5GやAIといった最新技術と連携させることで、色んな可能性を持っているからです。
AIと聞くと「公務員の仕事が奪われる」といったように、公務員の立場からすると悪者のように言われがちですが、決してそんなことはありません。
AIはお金がかかることなので、今すぐ導入されて「職員が要らなくなる」という訳ではありませんし、導入されたらされたでAIを扱う側の人間も必ず必要になってきます。
また、AIを取り入れることで新しい仕事も生まれるはずです。
なので長期的に見た場合、職員の仕事の確保という現在のアナログ的観点でいえばなかなか厳しい未来が待っているんじゃないかと考えていますが、公務員がオワコンというわけではありません。
公務員が生き抜くためにこれからすべきこと
AIに仕事を奪われないために公務員がどういう動きを取るべきかというと、大事なことが3つあります。
それは、
- 個人スキルのレベルアップ
- ビジネスの基礎力をしっかりと身につける
- 個人ブランディングを行なっていく
というものが挙げられます。
個人スキルのレベルアップ
AIなどの最新技術が導入されても困らないように、個人のスキルアップは必要不可欠です。
公務員の仕事でいうと、
- コミュニケーション力に長けて、市民受けがいい
- 企画、発案力がずば抜けている
- ITに関して人に負けないスキルがある
といった能力は必ず重宝されます。
AIが導入されても100%公務員の仕事が奪われることはありません。
市民の対応に必要な人情力や、AIに指示を出す側の人間になることができれば、必ずこれからも役所の中で生き抜いていけることでしょう。
ビジネスの基礎力をしっかりと身につける
公務員として定年まで安定して働きたいのであれば、ビジネスの基礎力をしっかりと身につける必要があります。
「需要の有無を考えて、市民が求めているものを提示できる」
そのビジネスの基礎がないと、今後淘汰されていく公務員の仕事の中で、何も考えず戦っていくことは厳しいかなと思います。
今までなら、ただ始業から終業まで働いていたら人並みの給料がもらえたかもしれませんが、国は今後間違いなく日本経済をインフレに持っていくため、ヒラ社員の給料だけでは生活が厳しくなっていくでしょう。
そうなってくると、
- 出世して給料を増やす
- 今後解禁されるであろう副業のテクニックを身につける
といったビジネス力を身につけなければ、今と同様の生活水準で生きていくのが難しくなる時代が必ずやってきます。
個人ブランディングを行なっていく
あなたはブランディングという言葉を聞いたことがありますか?
簡単に言うと「ブランド化」というような意味合いでして、要するに個人をブランド化させましょうということです。
公務員でも個人をブランディングする方法は色々とあります。
- ◯◯といえばこの人
- ツイッターなどのSNSなどで自分自身を発信
- ブログ運営などでビジネス力を学ぶ
公務員というと一見、大勢の中の1人なのでブランド化なんてできないし、仮に出来てたとしても意味がないと思う人もいるのではないでしょうか?
先ほども言いましたが、「AIの台頭」「業務の委託化」の時代がやってきて、さらにインフレが起こると出世しない公務員の給料だけでは生活が苦しくなるでしょう。
そうなると、時代の変化に対応できない人は淘汰される危険性が出てきます。
ただ毎日何も考えず仕事をしてる人は気づいていないかもしれませんが、個人ブランディングを進めている公務員というのはすでに現れ始めています。
私のツイッターのフォロワーさんなどは、「レンタル公務員」といった活動をされて、それを自身の強みとして世の中に発信されている方もいます。
また、コスプレをして自身の自治体の盛り上げに一役買っている方もいらっしゃいます。
このように個人ブランディングができていると、今後時代がどのように動いたとしても、その都度自分の立ち振る舞いを変化させて柔軟に対応することができるんです。
なので仮に本当に公務員オワコンの時代がきても、個人ブランディングが確立できている人は生き残ることができます。
そのため、公務員はこれからは自分のブランド化を意識した戦略を取っていきましょう。
個人のブランド化は簡単なことではない
ただ、この個人ブランディングというのは、誰しもがいきなりやろうとして出来るものではありません。
大事なのは何かしらの実績を作るということが重要になってきます。
実際に実行している姿を見せるというのも1つの方法ではありますが、その過程の中で結果を出していくことで信頼は形作られていくので、実績作りは常に意識しておく必要があります。
この実績というのは決して大きな結果を出す必要はなくて、自分の見せ方を工夫するんです。
たとえばブログだと、「勉強を始めて半年で公務員になる方法」とか、「ブラック企業を経て公務員になった体験記」とか。
見せ方次第で読者の興味をひくことができますよね。
そのように自分の経験や実績を発信することで「◯◯といえばこの人」といったように認知してもらえるようにしましょう。
この「◯◯といえばこの人」というのが、信頼につながり、そしてあなたのブランド化にもつながっていきます。
なので、まずは何かしらのアクションを起こし、小さくてもいいので実績を出していきましょう。
これは日々の業務の中でもいいですし、SNSなどを利用する手段でも構いません。
今年中に何かしらの実績を作って、自分をブランディングしてみましょう。
それで今後、公務員の副業がスタンダードになり、後から参入してくる後発組にとって「公務員で副業といえばこの人」という存在になっておくことを目指しましょう。
このように個人ブランディングができると、本当に公務員オワコンの時代がきたとしても、動揺することはないんですよ。
なぜなら、時代の変化に合わせて柔軟に対応できるようになります。
これからAIがますます進化する変化の激しい世の中、1つの情報で動揺するのではなく、どんな時代が来ても対応できる自分になっておくというのが重要です。
そのためツイッターなどのSNSを活用しながら、個人ブランディングも考えて運営していただけたらと思います。
私がこれから目指すところ
私自身、ブログとツイッターを活用して色んな方面から存在を知ってもらえるように意識して取り組んでいます。
そして、
- 公務員を目指す人には有益な情報
- 公務員の人には生き抜く処世術
を発信することで、様々な層に刺さる記事を書いて実績を作ることを心がけています。
そうする中で「公務員ブロガー」というポジションを確固たるものにしていきたいと思っています。
人の心を動かすライティング力や、ネットでのマーケティング力というのは、役所で働く公務員の中で貴重なスキルになることは間違いありません。
なので、これからも私は唯一無二の存在を目指し、日々勉強を進めていきたいと思っています。
ということで、公務員がAI台頭時代に生き抜くためにすべきことについてお話しました。