こんにちは、赤ずきん(@akazukinkun2018)です。
将来安泰と言われていた公務員も、近年その先行きが怪しくなってきている・・・!といった声が目立つようになってきました。
たとえば
- AIに公務員の仕事は奪われる
- 民間委託、そして非正規雇用
- 人口減少にともなう公務員の削減
といったように、これら公務員の仕事を脅かす存在は今後どんどん広がっていくと考えられています。
以前、公務員はAIによって仕事がなくなってしまうのか?について解説しますの記事で紹介しました通り、公務員の職場では今現在AIを導入している現場はまだ限りなく少数です。
しかし、多くのブロガーが煽っているように「公務員はオワコン」といった声が去年あたりから目立ち始めています。
そのような状況をみて、
「公務員は安泰だと思っていたのに・・・」
「公務員よりも民間企業の方がいいんじゃないの?」
など、いろんな不安を感じた公務員志望者の方もいるんじゃないかなと思います。
本文では、
「公務員はオワコン」と言われて動揺している公務員志望者に向けて、迷わず公務員を目指すためにすべきこと
について解説しています。
本文を読んで、これから公務員を目指すあなたは動揺することなく、自信を持って試験に向けて突き進んでください。
もくじ
公務員はオワコンではない。ただこれまでのようにはいかなくなる
まず公務員がオワコンなのかについてですが、私の見解としては公務員自体がオワコンという訳ではない。
しかし、これまでのように与えられたことだけやってれば定年まで安泰というようにはいかなくなるだろうなと考えています。
その理由を説明していきますね。
AIが公務員の現場に普及したら
AIが公務員の現場に導入されると様々な業務が効率化、そして高速化されることが予想されます。
たとえば、Siri やアレクサといったスマートスピーカーなどを介して、住民票や戸籍謄本などの書類を申請できたら市民は役所にわざわざ行く必要がなくなります。
わざわざ行く必要がなくなるということは、窓口でやり取りをする職員が要らなくなりますし、データを入力して住民票を印刷する職員も要らなくなりますね。
ここまでAI化が進むにはまだ当分先の未来の話かもしれませんが、その未来は確実に訪れ公務員の減少に繋がることが予測されます。
人間の判断が不要な時代がくる
今現在、市役所や都道府県庁といった自治体では様々な手続きや申請を処理しています。
その際に、人間の手で判例に従って調べながら行う仕事が公務員には多いのですが、それらは全てAIによってわずか数秒で、そして無駄なく間違いなく処理されることになるでしょう。
また、上水や下水道の仕事に関してはこれまで人間の手で行う業務が多数ありました。
上水、下水にはカルキや次亜塩素酸といった薬品を混ぜるのですが、これは数年前までは人の手で量の調節が行われていたのです。
しかし近年ではそれらの仕事も全て自動化、そして無人化で行われているため、職員・予算の削減に一役買っています。
また、ポンプ場施設においてもポンプの運転は完全に自動化しているため、人間が運転していた時代に比べると格段に精度は高くなっています。
近年、ゲリラ豪雨や台風の影響で大きな被害が全国各地で起きていますが、もし人間の手でポンプ運転を行っていたとしたら被害はこんなものでは済まなかっただろうなというのが実情です。
インフレが進むが給料は据え置き
国は景気対策のために今後もインフレを加速させていくことが予想されています。
インフレについて簡単に説明すると、今まで100円で買えていたアイスが150円に値上がりする状態です。
この場合、給料も当然1.5倍にならなければいけないのですが、なかなかそうもいきません。
しかも公務員の給料というのは民間企業の動向を見て上げ下げするため、仮にインフレが起きた場合、給料に反映するのは労働者の中で最も最後のためその生活は非常にキツくなるでしょう。
税収は減ることしかない
これは防ぎようのないことですが、
- 少子高齢化社会
- 人口減少
といったことから、税収は今後減ることしかありません。
税収が減るとどういったことが起きるかと言いますと、
・給料、ボーナスが下げられる
・退職金、年金が減らされる
・新規採用が少なくなる
・残業代が支払われなくなる
といった金銭面での負の連鎖が起こってしまいます。
そうなると、公務員は安定しているからなりたいなと考えている人がいたとしても、現実は違ったなんてことになりかねないのです。
採用のイス取りゲームは激化することが予想される
先ほどの理由を踏まえて考えると、今後各自治体で公務員の新規採用は減っていくので、公務員試験のイス取りゲームは今後も厳しくなっていくのではないかと考えられます。
ここまでの話をすると「やっぱり公務員はオワコンなのか?」と思ってしまいがちですが、私は公務員はオワコンとは思っていません。
なぜなら公務員以上に民間企業で勤めることはハードモードだからです。
「少子高齢化」や「人口減少」は公務員にだけ降りかかる問題ではありません。
むしろ、利益を追求する民間企業の方がそのあおりを食う可能性が非常に高いでしょう。
たしかに新規採用を絞られると、今よりも公務員になるのは難しくなります。
ただし、採用さえされたら民間企業のようにリストラの心配は限りなく低いと思っていただいて大丈夫でしょう。
AIの問題に関しても、今すぐ導入されて「公務員今すぐ削減!」という訳ではなく、現時点ではまだまだ公務員は手堅い職業とされています。
なので長期的に見た場合、今の条件のまま公務員として働き続けるのはなかなか厳しい未来が待っているんじゃないかと考えていますが、公務員がオワコンかと言われると決してそうではありません。
公務員になるためにすべき3つのこと
これから公務員を目指すあなたが何をするべきかというと、大事なことが3つあります。
それは
- コミュニーケーション能力を高める
- 余計なことは考えない
- 合格したあとも勉強を続ける覚悟を持つ
というものが挙げられます。
1.コミュニーケーション能力を高める
公務員になりたい、そして公務員として定年まで働き続けたいのであれば、コミュニケーション能力を身につける必要があります。
「自分を表現することができ、組織の中で調整を図れる」
このコミュニケーションの基礎さえあれば、公務員志望者がたくさんいる中で、他者に引けを取らないで生き抜いていくことができると思います。
今までは何となく勉強し、何となく働いていたらなんとかなってきたかもしれませんが、この先ビジネスの場は今よりも弱者強者に2極化していくでしょう。
そこで負けてしまわないためにも、しっかりと自分の強みを身につけていきましょう。
2.余計なことは考えない
「公務員はオワコンかもしれない」
「自分は一体どこで働いたらいいんだろう・・・」
といったように、余計なことは考えないようにしましょう。
あれこれ余計なことを考えるがばかり、横道それたり、目的に対して集中できなくなります。
そうすると、公務員試験に合格できるものもできなくなります。
どういうことかというと、最大の難関である公務員試験の面接で求められるのは
- あなたの熱意
- あなたの人柄
の2点なんです。
目的に向かって猪突猛進するくらいの熱意がなければ、面接官にあなたのやる気は伝わりません。
そして、あれこれ余計なことを考えていると、必ずその迷いがあなたの表情に出てしまいますからね。
なので、公務員になりたいと考えている人は余計なことは考えずに、公務員試験に合格することだけを考えて頑張ってください。
仮に本当に公務員オワコンの時代がきても、熱意があって、人柄がいい人というのは生き抜いていくことができます。
3.合格したあとも勉強を続ける覚悟を持つ
「公務員試験に合格したからもう勉強しないっ!」
なんてことを考えていると、この先必ず行き詰まることになります。
先ほども触れましたが、これからの時代公務員だろうと民間企業で勤めようと、必ず弱者と強者の2極化が進んでいきます。
稼げるものはより稼ぎ、貧しい者はより貧しく。
これは公民間企業に限った話ではありません。
必ず近い将来、公務員の世界にもそのような世知辛い状況がやってきます。
そうなった場合、ヒラの公務員の給料だけでは並みの生活をするのが難しい時代がくるかもしれません。
そのためにも、公務員になった後も勉強を続ける覚悟が必要です。
公務員が今後も生き抜いていくために必要な勉強は、以下の4点です。
- 他者に違いを見せるために資格を取る
- 投資について学ぶ
- 個人をブランド化する方法論を学ぶ
- いつでも副業で稼げるスキルを身につけておく
これらのことを公務員になる前から意識付けしておくかどうかで、その後の公務員ライフは随分と差が出てきます。
資格を取って役所の中で唯一無二の存在になったり、公務員なのにマーケティングに詳しいといったように、
公務員という枠組みに収まることなく、様々なスキル、言うなればマルチな能力を身につけることで今後どうなるか分からない「公務員の安定」に依存することなく生き抜くことができます。
マルチな公務員になるのは簡単なことではない
ただ、このマルチな能力を身につけるというのは、いきなりやろうと思ってできるものではありません。
当然ですが、まず第一に公務員としての通常業務のスキルを習得することが先です。
公務員になって1年目からほかの勉強をする余裕は無いでしょうし、若いうちは給料が少ないのでなかなか投資にかけるお金もないかもしれません。
なのでまずは目の前の仕事を精一杯こなすことから始めてください。
そして、今現在あなたが持っている能力は今後かならず武器になりますので、錆びつかないようにしておきましょう。
・他の人が持っていない資格を持っている
・英文科を卒業してるので英語には少し自信がある
・民間企業で働いていたときのスキル
など、あなたのスキルを衰えないようにしておけば、いずれ「公務員」プラスアルファ「あなたのスキル」を発信することでお金になっていきます。
神戸市が全国に先駆けて「公務員の副業」を解禁したわけですが、以下の記事のようにすでにマルチな才能を持った公務員は副業を始めています。
なるべく若いうちに個人のアイデンティティを磨き、自分をブランド化(ブランディング)しておく。
それで今後、公務員の副業がスタンダードになったらその波に乗り遅れないようにしておくことを目指しましょう。
それができれば、本当に公務員オワコンの時代がきたとしても、公務員の給料プラスアルファ副業の稼ぎで動揺することはないんですよ。
そして、インフレが来ようとも時代の変化に合わせて柔軟に立ち回ることができるようになります。
今の変化の激しい世の中、1つの収入源で右往左往するんじゃなくて、どんな時代が来ても対応できる人間になっておくのが重要です。
「公務員だからこの先ずっと安泰!」なんてあぐらをかいていたら、いつか困る日がやってくるかもしれません。
そのため、あなたが若手公務員として過ごす日々、そして経験を色褪せないようにストックしていただけたらなと思います。
私が公務員志望者に伝えたいこと
私自身も公務員オワコン時代が来ても困らないように、自分のスキルを磨くように日々努力しています。
そうする中で自分が成長すると同時に、これから公務員を目指す人に少しでもアシストができるように意識して取り組んでいきます。
ということで、1年でも早く公務員試験に合格できるよう、みなさんの活躍を期待しております!
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