公務員同士の結婚。
これから訪れるであろう不安な将来に対して、これほどまでにディフェンスにスキルを全振りした防御策ってないですよね?
「公務員1人の給料でも十分安定しているのに夫婦それぞれが公務員って最強過ぎる」
「どちらかが仮に働けなくなっても心配がないとか勝ち組過ぎる」
ということから、公務員同士の結婚に憧れている人も多いことだと思います。
このように良いことばかりに思える公務員同士の結婚ですが、実はあまり知られていないデメリットもあります。
だいたいどこのブログも、公務員同士の結婚について書かれているのはメリット主体で、デメリットについては「同じ職場で顔を合わさなければいけない」ことくらいしか書いていません。
現役公務員の私から言えることは、公務員同士の結婚をするなら、そこに起こりうるデメリットも十分知った上でしてくださいということです。
本文では、
・公務員同士の結婚のメリット・デメリット
について紹介しています。
本文を読んで、あなた自身にとって最良の選択ができ、そして公務員同士の結婚をする際は、周りの人たちに祝福してもらえるようになりましょう!
公務員同士の結婚ってよくあるの?
公務員同士で結婚するというケースはよくあることなのか。
また、なぜ公務員同士で結婚するのかあなたは理由をご存知ですか?
結論から言いますと、公務員同士の結婚というのは非常によくあります。
そして理由については、
- 公務員×公務員のコンパが多い
- 両者とも安定の素晴らしさが分かっている
- 職場以外の出会いがあまりない
といったことから、公務員同士の結婚がよくある理由となっています。
公務員、とくに女性公務員からすると、自分よりも男性には稼いでもらいたいと考えている人が多数います。
公務員は民間企業とは違い性別によって仕事、給料の差がないため、若くして年収500万円台の女性もたくさんいます。
私の周りにもいますが、民間企業勤めで年収350万円くらいの男性って世の中にはたくさんいますよね。
それくらいの年収ゾーンにいる人というのは、公務員女性のストライクゾーンからは残念ながら外れてしまうんです。
「自分よりも稼いでいる、もしくは同等の男性で手軽に知り合える人」という条件で男性を探すとなると、公務員しかなかなか見つからないというのが実情です。
公務員同士の夫婦の10個のメリット
公務員同士の夫婦は、世間の人たちから見ても「最強」「勝ち組」と思われています。
ここでは公務員同士の夫婦になることのメリットについて紹介していきます。
①:夫婦で公務員なら若くして世帯年収1000万円プレーヤー
公務員同士の結婚で1番の魅力は「経済的な心配がなくなること」ではないでしようか。
公務員同士で結婚してる夫婦は、さぞかし収入が多いんだろうなぁと思われている方も多いと思います。
そんなあなたのために、現役公務員である私がザックリとした世帯年収を算出してみました。
ここでは25歳、30歳、35歳夫婦をモデルケースとして世帯年収を算出しています。
年齢 | 某政令市の市役所職員年収 | 公務員同士の夫婦の世帯年収 |
25歳 | 396万円 | 792万円 |
30歳 | 486万円 | 972万円 |
35歳 | 603万円 | 1206万円 |
ちなみに、こちらの年収は私が実際に公務員として働いてきて得た年収を元に算出しています。
基本給に加え残業代、交通費、各種手当も含めていますので、総務省が公表しているデータを元に机上で算出したものよりもリアルな数字となっているはずです。
この表を見れば一目瞭然ですが、夫婦ともに公務員の場合、30歳で約1000万円、中堅職員と位置付けられる35歳になると夫婦合わせると1200万円を超えてくるんです。
大企業のそこそこの役職クラスの収入があることになります。
これがまさしく、「公務員同士の結婚が最強で勝ち組」と言われる理由の1つですね。
②:退職金、年金、各種祝い金も2倍
公務員は民間企業に比べて退職金が多いということをご存知ですか?
世間一般的に民間企業の退職金は1,000万円くらいと言われています。
一方、公務員の退職金は満額支給される勤労年数35年を超える場合、役職にもよりますが平均すると2,200~2,500万円ほどもらえます。
これが夫婦ともに公務員だと単純に2倍なので、退職金だけで5,000万円近くもらえることになります。
③:少し贅沢ができる
夫婦ともに公務員のことを通常「2馬力」や「ツインカム」などと言われますが、夫婦揃って公務員になるとちょっとした贅沢ができます。
通常1人で家庭の経済を支えるわけですから、感覚的に普通の家庭の2倍お金を使えることになります。
具体的にどれくらい贅沢な生活ができるかと言うと、
- 外食に行く回数が多い
- 少し高価な服を毎シーズン買える
- ボーナスで旅行やブランド物を買える
- 外車に乗れる
といったことが可能になります。
他の家庭と比べると、ちょっと良い物を持ったり食べたりといった生活ができるようになりという感じですね。
分かりやすいセレブな生活を送るといったまでのことはできませんが、少なくとも経済的な不安や悩みはなくなるでしょう。
④:子どもの急な体調不良にも万全のケアができる
子育て世代の人にとって、夫婦どちらかが公務員というだけでも休暇の面での恩恵は計り知れません。
これが夫婦2人とも公務員ともなれば、子どもに急な体調不良や発熱が起きても十分に対処してあげれることは言うまでもありませんよね。
子どもを持つ方なら分かると思いますが、子どもはとにかくよく熱を出します。
主に自宅で過ごす3歳くらいまではまだいいのですが、幼稚園や保育園に行くとそれまでの無菌状態から一変、風邪菌が飛びまくった園での生活でそれはもう頻繁に風邪を引くようになります。
このような場合夫婦ともに公務員だと、どちらか仕事が忙しくない方が子どもの面倒を見るために早退する、もしくは休むといったことが簡単にできるんです。
特に公務員の有給休暇(公務員の世界では年休と呼ばれます)は1時間単位で取得できるため、子どもを病院に連れていくために半日取得。
また、15時過ぎに風邪を引いたから迎えにきて欲しいと学校から連絡があった場合、2時間だけ年休を取得といった使い方ができるんです。
夫婦が揃って公務員の場合、子どもに何かあったとしても両方が休みを柔軟に取得できる環境下にいるので、非常に動きやすいといえます。
⑤:子育て・親の介護世代に手厚い福利厚生
子育て世代の公務員が取得できる休暇で「子供看護休暇」と呼ばれるものがあります。
「子供看護休暇」は子供が風邪を引いたりケガをした時に取得できる休みのことで、子供1人につき年間5日取得することができます。
私のように子供が2人いると年間で10日取得できるわけですが、夫婦揃って公務員の場合はそれぞれが取得できるため年間で20日も休めることになります。
子どもが2歳くらいまでは様々な予防接種を受けに行かなくてはならないため、この子供看護休暇は非常に助かっています。
しかし子どもが小さいうちは年間5日あっても足りないので、夫婦が公務員の場合は2倍取得できてうらやましいなぁと私はいつも感じています。
また、子供を持つ家庭だけでなく、親の介護世代にとっても公務員の福利厚生は手厚いものとなっています。
公務員には子供介護休暇とは別に、短期介護休暇と呼ばれる休暇を取得できます。
これは主に親が病気やケガで入院したり、自宅で介護が必要な場合取得できる休みです。
子供の風邪と違い、親の介護は1日や2日で終わるものではありません。
ですから、1日でも多く取得できると介護する者にとっては助かりますし、夫婦とも公務員だと通常の2倍短期介護休暇を取得できるので介護の手助けをより多くすることができます。
⑥:女性が職場復帰しやすい
民間企業で働いていると、出産などで一度退職してしまうと職場復帰が難しくなります。
とくに、
- 社会人経験が浅い
- 資格、手に職がない
- 退職期間が長い
という場合、いざ復帰しようとしてもなかなか思い通りにはいかない事が多いんです。
一方、公務員だと最長で3年間育児・出産休暇が取得できますし、本人が希望すれば簡単に職場復帰できます。
職場に復帰するのが当たり前にできることが女性公務員であることの最大のメリットですよね。
また、「できれば仕事に復帰したい」程度の経済状況ならまだいいですが、
- 旦那がリストラ
- 旦那が病気で働けなくなる
- 離婚した
という、あなたが働かざるを得ない状況になった場合、民間企業に勤めていたのでは非常に困ってしまう危険があります。
一方、夫婦揃って公務員だと仮にどちらかが働けなくなっても1人でも十分家庭を支えていけますし、離婚しても女性は稼ぎがあるので余裕で生活していけます。
また、リストラの心配が2人揃ってないというのも、非常に大きなメリットですよね。
⑦:夫婦の時間が作りやすい
民間企業で共働き夫婦と公務員同士の家庭では、断然公務員同士の夫婦の家庭の方が夫婦の時間を作りやすくなります。
多くの家庭で男性の帰宅が夜21時を過ぎるなんてよくあるでしょうから、なかなか夫婦の時間を作るのが難しいですよね?
家に帰って晩ご飯を食べて風呂に入ればもう寝る時間。
「正直、イメージしていた結婚生活と違う・・・」という人は世の中にはたくさんいると思います。
しかし公務員同士の夫婦の場合、特別激務な部署でない限り毎日1時間程度の残業で帰れるでしょうから、夫婦の時間というのは作りやすくなります。
⑧:時間に追われなくなる
子供がいない場合でも、夫婦揃って民間企業で共働きしていると想像以上に時間に追われます。
夫婦ともに働いてるとはいえ家事は何だかんだ女性の仕事になりますので、1人暮らしや実家暮らしの時の負担とは桁違いになります。
また多くの女性にとって、「結婚したら綺麗な部屋で美味しい料理を作って・・・」といった理想ってありますよね?
その描いている理想に近づけようとすればするほど、本来楽しいはずの生活がどんどんストレスになってしまうという悪循環が生まれることもあるんです。
特に専業主婦の家庭で育った人はそれが生活のスタンダードになってしまっているため、同じことをしようとすると完全にオーバーワークになってしまいます。
逆に公務員同士の夫婦の場合だと両者ともにアフターファイブに余裕があるので、家事を分担しやすくなるといったメリットがあります。
なので結婚しても働きたい女性にとって、無理なく家事を分担したいなら旦那は公務員を選ぶべき!といえます。
⑨:妊活するのにストレスが少ない
もし子供が欲しい場合、夫婦揃って公務員の方がストレスなく妊活ができます。
妊活が上手くいかないケースとして、
- 男性の帰りが夜遅い
- 女性側の仕事のストレスで生理不順になりやすい
- 妊活しているが、なかなか時間がない
- 高齢なのでそもそも妊娠しにくい
上記に当てはまる場合は、夫婦両方公務員だと解決するケースが多いんです。
先ほども触れましたが、公務員同士だと夫婦の時間を作りやすいですし、営利を求める民間企業で働くよりも仕事のストレスは少ないことが多いです。
もちろんバリバリ仕事をしていてもすぐに妊娠できる人もいますし、公務員だからといってすぐに妊娠できるわけではありません。
しかし、ストレスが少ない環境の方が妊活には向いているのは言うまでもないですよね。
⑩:何かあっても仕事をすぐに辞めれる
もし何かしらの理由で「仕事を辞めなければいけない」という状況になった場合、夫婦揃って公務員だとどちらかが仕事を辞めるという選択肢があります。
旦那の収入だけでは生活が厳しく共働きでなければ生活していけない場合、そう簡単に女性も仕事を辞めれないですよね。
しかし公務員であれば基本的に1人分の給料で家族を養ってるいけるので、有事の際に片方が仕事を辞めたとしても何とかなります。
「いざとなったら仕事を辞めればいい」という選択肢があるだけで、精神衛生上良い状態で仕事ができます。
公務員同士の結婚のデメリット
①:お互いのことが職場で筒抜け
男性が警察官で女性が消防士といったように、完全に職場が異なれば何も問題はありません。
しかし同じ市役所とか同じ部署で夫婦となるといくらか気まずい思いをすることも出てきます。
配偶者の仕事でのミスなどは当然噂話で回ってきますし、出世の遅さなどもリアルな情報に触れることになります。
また、ほかの女性職員と仲良く話しているところを見られて後で嫉妬されるのも面倒ですし、仕事を休んで内緒でゴルフに行く・・・なんてことはまず出来ません。
これらのことが何1つ気にならない人であればデメリットにはなりませんが、仕事とプライベートを割り切りたいという思いがある人にとっては、なかなかのストレスになるのではないでしょうか。
②:離婚した後も顔を合わせてしまう
これも公務員夫婦の宿命とでも言いましょうか、万が一離婚した場合職場で顔を合わしてしまった時に気まずいといった問題があります。
次の項目で解説しますが、夫婦が同じ自治体の場合、2人が同じ部署になることはありません。
しかし狭い役所だとなんだかんだ顔を合わす機会もあるでしょうし、エレベーターでバッタリなんてことは意外とあるものなんです。
関係が良好のうちはさほど気にしないでしょうが、別れたあとに顔を合わすのって嫌ですよね?
また、そういう時に限って周りが根も葉もない噂話に盛り上がるものなんです。
「◯◯さんの離婚原因って△らしいよ!」などと尾びれ背びれをつけまくった作り話が一人歩きしてしまうなんてことも・・・公務員の世界では非常によくあることなんです。
そして、元配偶者が役所内で新しい彼氏・彼女、もしくは結婚相手ができた場合、それを見てしまった時の精神的ダメージはなかなかのものだと思います。
③:人事異動が限定される
夫婦はもちろんのこと、親子・兄弟が同じ自治体で働く場合、同じ部署に配属されることは絶対にありません。
ということは、行きたい部署や仕事があったとしても、配偶者がそこにいる間は行きたくても行けないんです。
また、配偶者がその部署で何かやらかしたなど評判を下げてしまった場合、あなたが何も問題を起こしてないにもかかわらずその部署に配属される道が閉ざされてしまうこともあります。
④:実は公務員カップルは離婚率が高い
これはあまり知られていませんが、公務員夫婦というのは実は離婚率が高い傾向があります。
先ほど紹介した公務員夫婦のメリットを見ていると、なんだかとても良いことばかりのように感じた人も多いのではないでしょうか。
でも実は公務員ならではの落とし穴も存在するんです。
それは、「女性も男性と同じだけの給料と待遇がある」ということです。
専業主婦やパートの場合、シングルマザーでやっていくにはなんだかんだ人生のハードルは相当高いですよね?
なので、金銭面のことを考えると離婚を踏みとどまるしかないといった、ある意味での抑止力が働くことってよくあるんです。
しかし、公務員の場合は離婚したところで女性でも子供を養っていくほどの経済力が十分にあります。
公務員女性というのは一般の人に比べて離婚に躊躇(ちゅうちょ)がない人が多いのは確かなんです。
なので、「夫婦で公務員だから人生安泰!」などとあぐらをかいていると、いつの間にか転落人生に・・・なんてこともあるので注意が必要です。
⑤:税金、保育園の費用をガッツリ取られる
公務員は30代ともなれば、夫婦合わせて世帯年収が1,000万円を普通に超えてきます。
これだけ聞くと相当リッチな生活ができそうに感じますが、実はあなたが思ってるほど派手な生活はできません。
なぜなら、公務員2馬力の場合よほど子だくさんでもない限り、2人ともガッツリと税金を引かれることになるからです。
公務員は女性でも男性と同じ給料をもらえますので、当然ながら夫の扶養には入れません。
なので扶養手当が貰えないのは当然のこと、
- 所得税
- 市町村税
上記もこれでもかという程、ガッツリと取られます。
また、保育園は世帯の収入に対して学費が決められるので、世帯年収が1,000万円を超えるような高額所得者は、月に10万円を超える学費を払わないといけないなんてことも起こり得るんです。
まとめ
さいごにおさらいです。
公務員同士の夫婦のメリットは次の通り。
- 夫婦で公務員なら若くして世帯年収1000万円プレーヤー
- 職金、年金、各種祝い金も2倍
- 少し贅沢ができる
- 子どもの急な体調不良にも万全のケアができる
- 子育て・親の介護世代に手厚い福利厚生
- 女性が職場復帰しやすい
- 夫婦の時間が作りやすい
- 時間に追われなくなる
- 妊活するのにストレスが少ない
- 何かあっても仕事をすぐに辞めれる
続いて公務員同士の結婚のデメリットはこちら。
- お互いのことが職場で筒抜け
- 離婚したときに顔を合わせてしまう
- 人事異動が限定される
- 実は公務員カップルは離婚率が高い
- 税金、保育園の費用をガッツリ取られる
医者同士の夫婦の収入に比べると「最強」「勝ち組」とは程遠いですが、凡人がタッグを組む分には最高ランクの世帯年収を形成できるため公務員同士の結婚は「最強」であることは間違いありません!
いくらかデメリットがあるのは事実ですが、それらを大きく埋めるだけのメリットが公務員同士の結婚にはあります。
また、男性が積極的に育児参加を求められる現代において、夫婦揃って公務員というのは大きなメリットなのではないでしょうか。
私の友人に夫婦揃って民間企業で共働きしている家庭がいますが、やはり家事の担当問題が夫婦喧嘩の火ダネになっているケースが多いと聞きます。
一方公務員同士であればお互い時間、そして精神的ゆとりがあるので、子育て世代ほど夫婦で公務員の恩恵はたくさん得られると思います。
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