公務員のホントのところ PR

公務員バッシングする人たちは公務員の何が気に入らないのか考えてみた

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公務員に○ヶ月のボーナスが出た!というニュースを聞くやいなや、

「公務員は楽してるのに、そんなにボーナスもらってるのか!」

「公務員の給料はもっと下げて人員も減らすべきだ!」

などと感情論丸出しでバッシングする人たちがいます。

 

これから公務員を目指している人にとって、バッシングの対象にされてしまうのって控えめにいっても恐怖ですよね?

ちなみに、なぜ公務員バッシングが起こるかについては以下の記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。

 

本文では、

公務員の何が気に食わなくてバッシングしているのか

について、現役公務員の立場から考察しています。

理不尽とも思える公務員バッシングがありますが、叩いている人たち側の意見を掘り下げていきたいと思います。

公務員は給料やボーナスを貰いすぎ


世間の人はどういったわけか、「公務員の給料は高い」と思っています。

 

確かにキャリア官僚の人たちは高給かもしれませんが、末端の市役所職員なんて高給と言われたら全力で謙遜するほどの給料しかもらってないですからね。

それに、霞ヶ関で働く官僚の人たちは、毎日日付が変わってもまだ働き続けるくらい残業をしています。

帰りが夜中2時や3時だって珍しいことではありません。

なので、給料が多いのもある意味当然なのかなと思います。

 

民間企業に比べて公務員は高給なの?

民間に比べて公務員は給料を貰いすぎだというのはおそらく、「公務員の平均給与やボーナスが○ヶ月分支給された」といったニュースを見てからだと思います。

しかし、あのデータには実はカラクリがあるんです。

 

民間企業の給料の平均というのは中小企業はもちろん、非正規労働者、つまり派遣社員やパート・アルバイトの給料まで含まれています。

なので、民間の給料・ボーナスを低く見せかけて公務員を叩くようにする偏向ニュースそのものなんです。

 

ちなみに、霞ヶ関で働く官僚の残業実態については、以下の記事で書いていますので合わせて読んでみてください。

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公務員は仕事が楽で、定時で帰って許せない


「公務員は仕事が楽で、毎日定時で帰っていてけしからん!」というような声を耳にすることもあると思います。

公務員とひとくくりにして言われていますが、同じ市役所ですら定時で帰れる人もいればそうじゃない人います。

 

ちなみに私が働いている部署はさほど忙しくなく、残業しないといけないのは週に一度くらいです。

しかし総務や企画課、教育委員会なんかは自治体の中でも特に激務で、日付が変わるくらいまで働くなんてよくあることなんです。

 

そもそも定時で帰ったからといって、就業時間を守って働いてる訳ですから、仕事をきっちりやっているなら定時に帰ろうと文句を言われる筋合いはないはずなのですが・・・

仕事が楽で定時で帰ってけしからん、なんて意見は感情論にすぎませんよね。

狼くん
狼くん
残業したらしたで無駄な残業しやがって!って言うんだろうしな。

 

ちなみに、先ほど触れたように公務員は部署によっては民間企業よりも激務なのですが、それについては以下の記事で解説しています。

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バイトでも出来る仕事だから公務員を削減しろ


市役所や町役場の窓口は非正規職員、いわゆるアルバイトが増えています。

ゴミ収集や学校の給食調理の仕事である技能労務職についても、多くの自治体で民間委託だったり、民営化しています。

要するに、「公務員でなくてもいい仕事はどんどん委託して、公務員の数を削減している」ということ。

そんな事実を知ってか知らずか、公務員バッシングをする人たちは「もっと公務員を削減しろ!」の大合唱です。

 

何でもかんでも民間委託していいの?

私の働く市役所でも1億円を超えるような金額の発注があります。

そんな高額な予算を動かす仕事を簡単に民間企業に任せられるでしょうか?

公務というのは直営でやるからこそクリーンだったりするので、民間企業に任せると圧倒的に癒着や不祥事が増えるのは間違いないでしょう。

警察や消防といった公安系はもちろん、水道や下水道といった人々のライフラインに関わることは公務員がやるべきだと私は思います。

 

ちなみに、技能労務職の仕事は全国的に民営化が進んでいますが、そのことについては以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。

公務員は税金の無駄使い


公務員は税金の無駄使いをしているという事は言い換えると、「税金を効率的に使っていない」という事になります。

そのような主張をする人の意見を極端に言ってしますと、以下のようなことになります。

 

  • 田舎は人があまり住んでいないのでお金をかけない
  • 田舎は公共事業は必要ない
  • 田舎は採算が合わないので水道は値上げする

このように、合理主義な人の言い分を突き詰めていくと国民はみんな東京にしか住めなくなります。

実際問題、田舎を切り捨てる訳にはいかない以上、税金を投入して行政サービスでやるしかありません。

 

というのも、公務員というのは利益を追求しない全体の奉仕者です。

したがって、基本的に都会と田舎を比べて行政サービスに差があることはNG。

そもそも公務は効率的かつ合理的である必要はありませんからね。

 

他にも、近年多発しているゲリラ豪雨や地震などの災害を見てみましょう。

市町村の下水道維持管理において、トイレや風呂などの生活排水の処理は下水道利用料を徴収し、その費用でまかなわれています。

一方で雨による水の処理は100%税金で処理しています。

 

どういう事かと言いますと、雨水をそのままにしておくと当然道路や家などが雨水で浸かってしまいます。

そうならない為にポンプ場の職員がポンプを運転して川に排水したり、下水処理場に雨水を送って薬品で綺麗にした後に川へ放流したりといった仕事をしています。

 

このように、街や家が水で浸からないようにするには莫大な費用がかかります。

下水道利用料を値上げしたくらいでは、とてもじゃないですがまかなえないくらいのお金が必要なんです。

当然このような仕事を民間企業に任せようとしても儲からないので誰もやらないので、国や自治体レベルで税金を使ってやるしかないのです。

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国が赤字なんだから公務員を削減しろ


公務員バッシングをする人たちは、以下の理由から国の財政赤字の原因が公務員にあると思っているようです。

  • 公務員の数が多すぎるので人件費がかさんでいる
  • →だから国が赤字になっている
  • →財政赤字を解消するには公務員を削減するしかない

 

2000年に国家公務員は84万人いたのですが、どんどん削減されていき2011年には30万人まで減らされました。

実に11年間の間に54万人も削減された訳です。

これだけ公務員の数を減らしているのだから、さぞかし国の赤字は解消されているかと思いきや・・・!

 

2000年に490兆円あった国の借金が、2011年には726兆円にまで膨らんでいます。

 

狼くん
狼くん
全然減ってねーじゃん。公務員の数減らしたのに借金増えてるのか・・・
赤ずきん
赤ずきん
国の財政赤字は公務員の給料が原因じゃなかったいう良いデータだよね。

公務員は民間に比べて待遇が良すぎる


たしかに公務員の福利厚生は、中小企業よりかは充実しているでしょう。

しかし一部上場企業などと比べると、公務員は決して待遇が良いとは言えません。

 

民間企業の具体例

赤ずきん
赤ずきん
サルくんって市役所の家賃補助って毎月いくらもらってるの?
サルくん
サルくん
25000円くらいやったと思うで。
赤ずきん
赤ずきん
うちと同じくらいだね。確か民間に勤めてた時の家賃補助って凄く良かったんだよね?
サルくん
サルくん
せやで!家賃の75%出してくれてたわ。その当時家賃7万円の所住んでたから52500円補助出てたな。
赤ずきん
赤ずきん
補助の上限ってなかったんだっけ?
サルくん
サルくん
上限は特に聞かんかったな~だから役所入った時は家賃補助少なっ!って思ったもんやわ。

 

これは一例ですが、公務員が特別福利厚生が優れているという訳ではないという事がわかってもらえたかと思います。

ちなみに、待遇面では大企業に劣っている公務員ですが、それでも大企業よりもオススメできる点については以下の記事で解説しています。

まとめ

  1. ニュースや新聞を見て公務員の給料が高いと思っている
  2. 公務員はみんな定時で帰っていると思ってやっかんでいる
  3. 既に公務員は削減されているのも知らず、削減しろと言っている
  4. なんでもかんでもアルバイトにやらせろと言っている
  5. 公務員は税金の無駄使いばっかりしていると思っている
  6. 国の赤字は公務員の人件費のせいだと思い込んでいる
  7. 自分の狭い世界だけ見て公務員は民間よりも待遇がいいとひがんでいる

以上、公務員バッシングする人たちは公務員の何が気に入らないのか、についてまとめてみました。

 

公務員バッシングをする人たちはとにかく嫉妬や妬みなどから文句を言っているため、根本的に公務員のことをあまり知ろうとしていません。

ただ文句を言って自分がスッキリすればよかったり、自分がこれまでしてきた努力の少なさを棚に上げて、安定した仕事と身分の保障を得た公務員をとにかく攻撃したがっています。

なので厄介な面倒ごとに巻き込まれるだけ損なので、むやみやたらに自分の仕事のことは話さない方が賢明です。

 

というわけで今回は以上となります。

公務員をバッシングする人というのは、基本的に公務員のことを知ろうとしないので、極力関わらないようにするのが得策だと思います。

 

 

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