本文では、
- 警視庁の面接の傾向と対策
- 警視庁の面接カードの書き方
- 警視庁の面接でよく聞かれる質問
- 警視庁の面接試験を有利にすすめるテクニック
について解説しています。
聞いたことがあるかもですが、警視庁の採用試験は年々、面接の重要性が増しています。
実際ここ数年、警視庁の採用試験を受けた受験生を見ていて思うのは、面接で失敗すると不合格に直結しているということを強く感じています。
ただ、最近では面接対策を第一に考える受験生が増えていて、大きな失敗をする人が少ないのも事実です。
合格するためには他の受験生よりも万全の対策をし、「警視庁の職員にふさわしい人材である」ということをPRすることが問われる時代が来ていると言えますね。
とはいえ、独学・我流で十分な対策が簡単にできるほど面接試験は甘くありません!
「警視庁の職員になりたいけど、なかなか面接に自信が持てない・・・」
そんな人は本記事を参考にして面接の傾向と対策はもちろんのこと、試験を勝ち抜くための対策法をぜひ学んでください。
もくじ
警視庁の面接:傾向と対策

個別面接は2次試験で行われます。
面接では受験生の、
- 人間性
- やる気
- 公務員としてふさわしいかどうか
などをチェックするために複数の質問を受けることになります。
ご存知かもしれませんが公務員試験は年々、面接試験のウエイトが上がっており、合格できるかどうかは面接次第といって差し支えないですね。
面接試験での受け答えで重要なこと
質問の本質を理解せず、以下のような回答をすると面接官からの評価が下がってしまいます。
- ただの自慢話になっている(部活動で全国大会出場など)
- 同じ内容の回答を繰り返している
面接では自分をPRすることが大事だと思われていますが、本質は「面接官の質問の意図が分かっているかどうか」です。
多くの受験生が自分を大きく見せようと見栄を張ったり自慢大会を始めますが・・・大事なのはその質問の意図を理解し、あなたという人間がどんな人かを分かってもらえるエピソード話を出来るかどうかです。
そうすれば、あなたの人間性を分かってもらえて面接官から高い評価をしてもらえることに繋がります。
面接でチェックされるポイント
警視庁の面接試験でチェックされることは次の通りです。
- 最前線でどのような困難にも立ち向かえるか
- 東京の安全・安心を守り続ける覚悟があるか
- 都民・国民の心に寄り添いながら、生活を脅かす不安や脅威を取り除く行動が取れるか
警察官になるためには特別な資格も才能も必要ありません。
「警視庁が採用したい人物像に近い人材かどうか」をいくつかの質問を通じてチェックされることになります。
「これまでに努力してきたことは?」
「なぜ警察官になりたいのですか?」
例えばこのような質問を通じて「あなたの人柄と熱意」を面接官は知りたがっているので、回答の中で自己アピールすることが必要不可欠になります。
面接試験の時間と面接官の人数
時間 | 25〜30分 |
面接官 | 3人 |
面接官と複数対一人になるため、緊張して場の空気に飲み込まれないように心の準備をしておきましょう。
とは言え、面接試験はどうしても緊張してしまうもの。
なので、面接官に伝えたいことを絞って、自分の強みをしっかりと伝えることができる回答を事前にある程度準備しておきましょう。
警視庁:面接でよく聞かれる質問

面接の傾向と対策を抑えたところで、次は「警視庁の面接でよく聞かれる質問」を紹介します。
- 緊張していますか?
- 志望動機を教えてください
- 警視庁のイメージは?
- やりたい仕事、希望する部署はありますか?
- 希望する部署に配属されなかった場合、どうしますか?
- 苦手な人はどんなタイプの人ですか?
- ストレス解消法はありますか?
- 最近のニュースで気になることは何ですか?
- 併願状況について
- 警察学校は厳しいが大丈夫ですか?
上記は質問の一部になります。
警察官の採用試験の面接というのは、想定される質問をいかに事前に把握しておくかが重要になります。
なぜなら面接本番はあなたが思っている以上に緊張するため、質問されてその場で考えて答えるというトークの瞬発力が恐ろしく鈍ってしまうからです。
なので事前に想定される質問を洗い出し、自身がどうやって回答するかをあらかじめ考えておく必要があります。
併願状況は正直に答えていいの?
「他の自治体を受験しているか」
「民間企業の採用試験も受けているのか」
については本当のことを話していいのですが、その時守って欲しいのは、
警視庁が第一志望であることをしっかりと伝えること
当たり前の話ですが、「警視庁は第一志望ではありません」なんて人を採用したい訳ないですからね。
自治体側は採用した人にはうちで働いて欲しいと思っているため、せっかく採用したのに他の自治体、もしくは民間企業に逃げられたという事態は出来るだけ避けたいもの。
なので、警視庁が第一志望であること、警視庁に入りたいという熱意を面接官に伝えることは面接で一番あなたがしなければならないことなんです。
他にも警視庁の面接でされる質問には必ず面接官が知りたいこと、そして受験生の何をチェックしたいのか、必ず「狙い・意図」があります。
警視庁:面接カードの書き方

面接を想定しながら書く
面接カードでの設問に対してよく考えて書いていると思いますが、その時に意識すべきことは「面接試験本番を想定して書く」ということ。
どういう事かと言うと、面接における質問というのは面接カードの内容に沿ってされるため、
面接本番を想定しながらカードを書けば面接をコントロールすることができる
ということが言えます。
ちなみに面接を想定しながら書くにはどうするの?ですが、書いた内容に対して「常になぜ?」と問いかけながら書くことが面接カードの秘訣になります。
たとえば、
警視庁の職員になってどんな仕事がしたいか?
▶︎いつからそう思うようになったか
▶︎その仕事によって市民生活にどのような変化があるか
▶︎その仕事ができなかった場合どうするか
このように質問に対して、「なぜ?なんで?どうして?」と問いかけをして掘り下げられる質問に準備します。
掘り下げ質問に対応することが出来れば、面接で回答に困ってフリーズしてしまう事態を避けることができます。
面接官からの掘り下げ質問にもスラスラ答えることが出来れば高い評価が得られるようになるので、採用試験に合格する可能性がグッと近づきます!
面接カードの内容
警視庁は面接カードの内容を公表していません。
ちなみに、参考程度に他の都道府県警察の面接カードの設問は以下の通りです。
面接カードはだいたいどこも似たような設問なので、ぜひ参考にしてみてください。
- 警察官を志望した動機。◯◯県警察を志望した理由など
- 採用後にしてみたい仕事や、仕事をするうえで心掛けたいこと
- 就職試験等の受験状況・予定について
- 今までの受験歴
- 職歴
- 学校生活等について
- クラブ活動・サークル活動
- 学生時代に得たもの
- 性格について
- 趣味・特技等
- 自己分析
- 自己PR(自分の性格で警察官に向いているところなど)
- 余暇の過ごし方
- 最近関心を持ったこと
- 日頃から興味を持っていること
- 運動・病歴等
警察官の採用試験で提出する面接カードの設問はよくあるものばかりなので、「ザ・面接カード」と言えるくらいスタンダードな内容となるはずです。
また、面接本番で必ず聞かれるのがこれらの設問から気になるポイントを質問されるため、全体的にしっかりと回答を練っておきたいところ。
これまでに力を入れてきたこと
「力を入れて頑張ったこと」は面接カードでよくありますし、警視庁では面接本番においても必ず質問されます。
基本的にはあなたが力を入れて頑張った経験について自由に書けばいいのですが、
「何に力を入れて取り組んだか」
「その活動の中でどのような苦労があったか」
「その苦労をどうやって乗り越えたか」
「その経験によって何を学んだか(成長したか)」
までを考えなければいけません。
私は学生の頃からずっと野球をやっており、その活動を通して体力がつき、体が丈夫になりました。
上記でもいいのですが、それで終了では面接の時に掘り下げの質問をされると対応しきれないですよね?
ちなみに具体的な思考法を解説すると、あなたが部活動に一生懸命取り組んでいた場合、
- 中学から大学まで◯◯部に所属していた
- 活動の中で◯◯の問題、もしくは困難があった
- ◯◯をすることで、その困難を解決して乗り切った
- この経験から、私は◯◯を学んだ(成長した)
といった流れで考えるといいですね。
多くの人が勘違いしていますが、活動によって得た華々しい成果、たとえば「全国大会出場」などの話を面接官は聞きたい訳ではありません。
活動の中であなたがどのように考え、悩み、壁を乗り越えてきたかのエピソードを聞くためにこの設問があるため、その面接官の意図を汲み取る必要があります。
これが質問の意図を把握しておきましょう、という本質ですね。
警視庁・面接攻略ガイドまとめ

本文では警視庁の採用試験で実施される面接試験と面接カードについての対策法を解説しました。
正直、警察官の採用試験は他の公務員試験に比べるとずいぶん難易度は低めです。
なので、有名大学を出ていようが、Fランだろうが、男性、女性など一切関係なく、誰でも警察官になるチャンスは平等に持っています。
しかし!そのチャンスを上手く形にできず、合格すること無く警察官になる目標を諦めてしまう人が大変多いんですよね。
警察官になれる人は学力もスポーツも兼ね備えているスーパーマンしかなれないものだと勘違いしている方もいると思います。
私は受験した公務員試験にすべて合格したのですが、それは私の学力が高い訳でも、飛び抜けたコミュニケーション能力があったからでもありません。
合格できた方法は実にシンプルでして、正しい努力を正しいやり方で継続できたからです。
しかし、多くの受験生は「持って生まれたスキルは、生まれつきの素質」で、努力したところでスキルの高い人たちには敵わないと思い込んでいます。
そのように考えてしまっていたら、「人は誰でも頑張れば警察官になれる」という事実からどんどん離れていってしまうため、
努力を継続して、上手くいかないと、
と諦めてしまうんです。
でも、私の経験から言わせてもらえば
「正しいやり方を継続すれば、警察官になることはそれほど難しいことではない」
ということです。
私の友人や知り合いも、警察官を目指している人が何人もいるんですが、ほぼ100%全員が最終的に警察官になってるんですよね。
で、その人たちは最初からスキルの高い人ではなく、
- 面接をコントロールできる面接カードの書き方をマスターする
- 面接官の意図を把握して100点満点の回答を作る
私の教え通りに上記を実行し、正しい努力の結果、壁を乗り越えてきました。
だから、この記事を読んでくれているあなたは
「自分には才能がないから警察官の採用試験に合格できない」
という考えを捨てて
「努力すれば必ず警察官になれる」
という考えを持ってほしいです。
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