本文では、
- 警視庁:論文(作文)の傾向と対策
- 警視庁:論文(作文)の過去問
- 警視庁:論文(作文)の書き方
- 警視庁の採用試験に合格する対策法
について解説しています。
「警視庁の職員になりたい!だから評価される論文(作文)を書くためのテクニックやコツが知りたい!」
こんな風に思っていませんか?
論文(作文)は多くの受験生が苦手意識を感じていますが、実はコツさえ掴めば誰でもスラスラ書けるようになります。
しかし、そのコツを知らないがために、論文(作文)で得点を稼げず公務員試験に落ちてしまう受験生が少なくありません。
この記事では過去の論文テーマはもちろんのこと、論文(作文)のコツ、結論を言えば「論文(作文)の型」を知ることで論文(作文)がスラスラ書けるようになる方法を紹介していきます。
もくじ
警視庁:論文(作文)の傾向と対策
論文(作文)試験とは、社会問題や警察組織が抱える課題についてあなたの考えを述べなさい、という形式の試験になります。
「◯◯でした」「◯◯だと思います」といったあなたが学生時代に書いた作文のような文章ではなく、与えられたお題に対して事実やデータに基づいた内容を論理的に書く必要があります。
当然、事実やデータに基づいた内容を書くには社会問題や自治体が抱える課題等について、様々な知識を持っていなければいけません。
では、令和3年度に警視庁の採用試験で出題された論文(作文)テーマをみてみましょう。
【論文】
現在、自らの成長に必要なものを理由とともに述べた上で、今後、その成長に向けてどのように努力し、警察官として自らの能力を発揮していきたいか述べなさい。【作文】
安全・安心な社会の実現を目指していく上で役に立つあなたの経験・知識を挙げ、どのような警察官を目指すのか、具体的に述べなさい。※警視庁の公式ホームページより引用
なんだか難しく感じる人もいるかもですが、警視庁の論文(作文)テーマはスタンダードな内容なので、難易度は平均的で書きやすいと言えます。
ちなみに採用側が論文(作文)試験を行う理由ですが、大まかに言うと次の2点になります。
- 受験生がどのような考え方をしているか
- 論理的な考えを文章にするスキルがあるか
論文(作文)を課すことによって、受験生が警察の課題や社会問題に対してどのような見解を持っているか。
そして、その考えをしっかりと構成立てて文字に起こすスキルがあるかどうかをチェックするために行います。
警視庁の論文(作文)は他の自治体同様、
- 近年の社会的な問題
- 警視庁や東京都が抱える課題や施策について
上記2つを題材にしていることがほとんどです。
もちろんこれら以外のテーマが出題されることもありますが、近年はこれらのジャンルから外れることはほぼ無いですね。
普段からニュース等を見る習慣が無い人にとっては「社会問題や自治体の問題とか全然分からないんだけど・・・」と感じるかもですが、今からでも遅くないのでまずはヤフーのトップニュースを暇なときに見ることから始めてください。
それと警視庁を含め、警察官の採用試験の論文(作文)テーマは他の自治体で出題されたものと似たテーマがよく出題されるというあまり知られていない事実があります。
警視庁:論文(作文)の試験時間と文字数
警視庁の論文(作文)の時間と文字数は次の通り。
警察官Ⅰ類 | 警察官Ⅲ類 | |
文字数 | 1,000文字 | 800文字 |
時間 | 1時間20分 | 1時間 |
通常、公務員試験の論文(作文)は800〜1,000文字を80分のことが多いため、警視庁のボリュームはスタンダードな内容となっています。
しかし、与えられたテーマを読み・理解し、問題の事例を挙げ、解決策を考え、構成立てて文章を60~80分で書くとなるとなかなか大変です。
なので時間に余裕がないという覚悟で臨んだ方がいいですね。
論文(作文)はだいたいどこの自治体も上限が決められていますが、「◯文字以上書きなさい」という最低限の指定はされていません。
とは言え文字数が少なすぎると減点されますので、何はともあれ与えられた用紙の8割くらいを目指して書くことを心がけましょう!
論文(作文)試験で絶対にやってはいけないこと
論文(作文)試験にはいくつか「やってはいけないこと」があります。
具体的には以下の2つです。
- 極端に文字数が少ない(用紙の半分以下)
- 字が汚くて読みにくい
絶対やってはいけないことの1つ目は、文章量が少ないこと。
信じられないかもですが、用紙の半分にも満たない量しか書いていない受験生がたまにいます。
これは採用担当者からの評価が最低になりますので注意してください。
絶対やってはいけないことの2つ目は、字が汚いことです。
どんなに内容が素晴らしい論文(作文)でも、字が汚いというだけで評価されなくなります。
もちろん文字の綺麗さは個人差あると思いますが、あなたが書ける最高の綺麗さで書きましょう!
警視庁:論文(作文)の配点
警視庁は試験の配点を公表していません。
参考までに、他の都道府県警察の採用試験の配点は次の通りです。
教養試験 | 100点 |
論文(作文) | 100点 |
個別面接 | 300点 |
教養試験と論文(作文)は同じ配点の自治体が多いのですが、どちらが点を取りやすいかと言えば間違いなく論文(作文)の方ですね。
にも関わらず、教養と面接対策はしっかりと行うのに、論文(作文)はぶっつけ本番というか出たとこ勝負みたいな受験生は少なくありません。
また、論文(作文)は他の筆記試験のように解答が無いため、すべての試験の中で最も対策に悩む人が多い試験です。
なので、受験生の差が最も大きく出るのは、実は教養試験でも面接試験でもなく、論文(作文)試験なんです!
そんな多くの人が苦手意識を持つ論文(作文)ですが、逆に言えば論文(作文)で高得点を取れれば他の試験で失敗してもリカバリー出来るし、
教養と面接を人並みにこなしておけば論文(作文)の得点のおかげで合格することだって可能です!
警視庁:論文(作文)の過去問
警視庁で過去に出題された論文(作文)テーマは次の通りです。
警察官Ⅰ類
年度 | 過去のテーマ |
2023年度 | たの目標や取組に影響を与えた経験に触れ、その経験から得たものを活かしてどのような警察なりたいか述べなさい。 |
2022年度 | これまであなたが人との関わりから学んだことについて触れ、今後それを警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。 |
2021年度 | 現在、自らの成長に必要なものを理由とともに述べた上で、今後、その成長に向けてどのように努力し、警察官として自らの能力を発揮していきたいか述べなさい。 |
2020年度 | 努力して困難に打ち勝った経験と、そこから得たことをどのように警察官として活かしていきたいか述べなさい。 |
2019年度 | 警視庁警察官という職業についてあなたの考えを述べた上で、警察官になることに対する自信と不安について述べなさい。 |
2018年度 | 失敗に学び成長した経験と、その経験を警察官としてどのように活かしていきたいか述べなさい。 |
2017年度 | 過去にストレスやプレッシャーを感じた事とその対処方法について触れ、今後、警察官としてそれをどのように活かしていきたいか述べなさい。 |
2016年度 | 警察官が持つべき倫理観とは何か。あなたの経験に基づき述べた上、目指す警察官像について及びなさい。 |
2015年度 | あなたが警察官になって守りたいものとは何か、その理由を具体的な経験から述べなさい。 |
2014年度 | 警察が社会秩序の維持の為にすべきこととは何か、あなた自身がルールを守る必要性を感じた具体的経験から述べなさい。 |
2013年度 | あなたが失敗した経験から学んだことを具体的に述べ、その経験を警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。 |
2012年度 | あなたはこれまで人から信頼されるために、どのように行動してきたか、警視庁警察官としてどのように行動していこうと考えているか実体験を交えて述べなさい。 |
2011年度 | あなたがこれまで人のために行動して得たものは何か、それを警視庁警察官としての仕事にどのように活かせるか述べなさい。 |
2010年度 | 過去に達成感を得た経験と、その経験を警視庁警察官としてどのように活かしたいか述べなさい。 |
2009年度 | 現在の日本社会に欠けていると思われるものをあげ、それを補うために、あなたは警察官としてどのような理念で仕事に取り組みたいか述べなさい。 |
2008年度 | 「これからの警察官に求められるもの」について述べ、あなたの目指す警察官像を述べなさい。 |
2007年度 | 警察は、何を期待され、何をしていかなければならないのか、あなたが警察官を目指す動機とあわせて述べなさい。 |
警察官Ⅲ類
年度 | 過去のテーマ |
2023年度 | や決まり事を守ることの大切さを感じた経験について触れ、それを警察官の職務にどのようにしていきたいか述べなさい。 |
2022年度 | 規則や決まりごとを守る大切さを感じた経験について触れ、それを警察官の職務にどのように活かしていきたいか、 具体的に述べなさい。 |
2021年度 | 安全・安心な社会の実現を目指していく上で役に立つあなたの経験・知識を挙げ、どのような警察官を目指すのか、具体的に述べなさい。 |
2020年度 | 警視庁警察官を目指す具体的な理由と警視庁の魅力について挙げたうえで、警察官としてやりたいことを述べなさい。 |
2019年度 | 理想とする警察官になるために努力したいことと、警察官の仕事に活かせるあなたの「強み」について述べなさい。 |
2018年度 | 学生生活の中で得た最とは何ですか。それを警察官としての活動にどのように活かしていきたいか述べなさい。 |
※警視庁の公式ホームページより引用
基本的に社会問題や時事問題に警察を絡めた内容がお題として出題されています。
この過去のテーマが論文(作文)対策をする上で最も重要なのですが、その理由はシンプルに、
論文(作文)は過去問と似たようなテーマが出題されるから
論文(作文)のテーマは無数にある訳ではありません。
- 少子高齢化
- 環境問題
- 住みやすいまちづくりをするために
このような公務員試験で頻出のテーマが取り入れられ、テーマの切り口を少し変えて出題されています。
だからこそ過去問を知るか知らないかで論文(作文)の書きやすさは大きく変わってくる訳ですね。
もっと言えば、警視庁の過去問がそっくりそのまま出題されることはないので、研究すべきは他の自治体の論文(作文)の過去問。
特に、他の都道府県の警察の試験で出題されたテーマは警視庁でもこれから出題される可能性が高いため、分析・研究するなら他の都道府県警の過去問と模範解答を活用するのが一番賢い対策法ですね。
警視庁:論文(作文)の書き方
論文(作文)の対策方法は以下の3ステップになります。
- 論文(作文)の書き方(型)を知る
- 使いまわせるフレーズを自分のものにする
- 論文(作文)を書く練習をする
①:論文(作文)の書き方(型)を知る
「論文(作文)はコツさえ知れば誰でもスラスラ書けるようになる」と言っていますが、その最大のコツとは「論文(作文)の型を知ること」です。
型とはテンプレートや雛形と呼ばれるもので、テーマで問われる内容、施策に対するフレーズをすべて自分の引き出しとしてプールしておくことが論文(作文)の最大のコツになります。
この「フレーズ」は論文(作文)を書く上で超重要でして、自分でその場で思いついて書いたものはチグハグな文章になったり話が飛んだり、最悪何が言いたいのかよく分からない文章が出来上がってしまいます。
逆に「フレーズ」を知っていれば、文体の一致や文章の構成が自然と身につき、どんなテーマでも悩むことなく、面白いように言葉が降ってきて書けるようになります!
また、過去のテーマで書いてみた文章は似たテーマの時に使い回すことが出来るため、模範解答と同レベルの論文(作文)が簡単に書けるようになります。
ちなみに論文(作文)の型を知る方法は
模範解答を読み込むこと
この方法で自然と身につけることが出来ます。
模範解答(正しく書かれた論文)というのは、構成・文体がきちんとしていますからね。
ちなみに論文(作文)の型を知る方法は記事の最後で紹介していますので、このまま読み進めてください!
②:使いまわせるフレーズを自分のものにする
論文(作文)の模範解答を読み込むと、使い回せるフレーズというのが自然と分かってきます。
というのも、一見テーマが異なるようでも、取り上げられる課題に対する施策で同じものが使えることがよくあるからです。
といったように、模範解答をしっかりと読み込むことで、「この言い回しは何度も出てきたな」といったことに気がつくようになります。
これをそっくりそのまま覚えておけば、使い回せるテーマが出てきたときにオートマチックにスラスラと書くことが出来るので超オススメです!
③:論文(作文)を書く練習をする
最後に、論文(作文)を実際に自分で書いてみて、論文(作文)を書くという行為に慣れましょう!
論文(作文)の模範解答を読んだだけでは「型」を知ることは出来ても、制限時間内に書ける保証はありません。
時間を設定し、過去の論文(作文)テーマを用いて本番さながらに書くことで初めて論文(作文)の型をあなたのものにすることが出来ます。
インプットとアウトプットは別物なので、「型」を頭に入れるインプット作業のあとは、実際に手と頭を動かして本番さながらに書くアウトプットをいかにたくさんこなすかが重要になります。
とは言え、普通なら10テーマ以上、自分で書く必要がありますが、模範解答を読んで型が完全に頭に入っているなら3つくらい過去のテーマで書けば自信が付くので圧倒的に時短になりますね!
警視庁:論文(作文)攻略ガイドまとめ
この記事を読んでいるあなたは、
どんなテーマでもスラスラ論文(作文)が書けるようになりたい!
このように考えているのではないでしょうか?
現在、インターネット上では、
大量の論文ノウハウがあふれかえっています。
公務員アドバイザーを名乗る人の発信するLINEに登録してみたり
書店で参考書を購入したりして、「論文(作文)を書く方法」について勉強している方も多くいらっしゃると思います。
しかし!
現在のインターネット上、もしくは参考書で解説されている論文(作文)ノウハウには、1つの大きな問題があることにあなたは気づいているでしょうか?
再現性のないテクニックでは上達しない
現在、あなたが
「これなら書けそうだ!」
と感じている(勉強している)ノウハウは、以下のような内容ではないでしょうか?
- 過去問を調べろ!
- 過去問を用いて自分で実際に書いてみろ!
- 書いた論文を添削してもらえ!
このように、いわゆる
「過去問を解いて経験値を増やせ!」
というノウハウです。
過去問を研究するという勉強法は確かに有効です。
実際私が進めるテクニックも過去問を用いて実際に自分で書いてみようという内容なので、基本路線は同じ。
しかし、実際に自分で論文(作文)を書いてみたところで、
- 書き方を知らない
- 論文(作文)の構成を知らない
このような人が行っても、実行するのに膨大な時間がかかってしまいます。
論文(作文)1つにつき90分、10テーマ書くと900分。15時間以上・・・。
警察官を目指すあなたは論文(作文)をまず書いてみるだけで15時間も時間をかけれるほど暇ではありませんよね?
また、書いた論文を添削してもらえ!と言われても、公務員予備校に通ってるとかじゃないと「誰に添削してもらえばいいの?」ですよね。
つまり、
多くの公務員アドバイザーが提唱しているノウハウは、
再現性が非常に低い
とは思いませんか?
ノウハウを実行すると合格できるというより、ノウハウを実行すること自体が難易度が高すぎるのです。
再現性のないノウハウで、お金と貴重な時間を時間を浪費するのはそろそろやめにしませんか?
論文(作文)をマスターするなら
私自身は、公務員予備校に通って努力し、受験したすべての公務員試験に合格してきました。
これは特別私が優秀だったからでも何でもなく、ただ単に「正しい努力」を「正しい量だけ行った」からなんです。
もちろん、公務員予備校で教わった知識・ノウハウ・テクニックをもとに猛勉強をしました。
ただ、それと引き換えに貴重な時間とお金をたくさん犠牲にしてきました。
この記事を読むあなたにはそんな私が行ったよりももっと効率が良い方法で対策してほしい、ましてや巷(ちまた)にあふれる再現性の低いノウハウに振り回されてほしくないんです。
というわけで私は、警察官の採用試験で頻出の論文テーマ15個、作文テーマ15個の合わせて30テーマ分の模範解答を作成しました。
そこらへんに転がっている小手先のテクニックよりも、もっと効率が良く、汎用性の高いフレーズがギッシリ詰まっています。
つまり、この模範解答でフレーズを身につければ、どんなテーマが出題されようとスラスラ書けるようになります。
警視庁の採用試験に合格したいと考えているなら、この模範解答は真っ先に見るべきです。
ノウハウnoteを見ながら、しっかりと勉強すれば、あなたは確実に変われます。
一生条件の悪い仕事のまま、朝から晩まで働かなくて良いんです。
警察官になれば定年まで安定した生活ができ、あなたの小さい頃からの憧れ、夢を実現させることが出来ます。
少し興味が湧いてきましたか?
何度も言いますが、私が執筆した『 【警察官の論文・作文攻略法】試験で頻出テーマ30選とパーフェクト模範例文』では試験でそのまま使える鉄板のフレーズがてんこ盛りになっています。
本気で
「論文(作文)の書き方を学びたい!」
「警察官に絶対になるんだ!」
「安定した人生を生きる!」
という強い意志のある方は、ぜひ下記のnoteを手にとって活用してみてください。
社会人から公務員へ転職する方へ
警察官になりたい学生の方へ
警視庁の面接試験はこれを読むだけで完璧に対策できる!