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高配当株を私が買わない理由【S&P500をこよなく愛する理由も語る】

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年利5%とかの高配当の株を買ったら、たとえば100万円投資したら年に5万円貰えるんでしょ?

それってスゴくね!?

だって100万円を銀行に貯金してても、数十円とかにしかならないでしょ。

ヤベェ!貯金してる場合じゃないぞ。今すぐ高配当株を買わなきゃ!

 

みたいなことを一度でも思ったことがある人に向けた記事です。

ちなみに、私は高配当の株を買っていないんですよ。

狼くん
狼くん
なんでですか?高配当もらえるなんて良さそうじゃないですか!
赤ずきん
赤ずきん
たしかに配当っていう不労所得は公務員の夢だけど、私が買わないには明確な理由があるんだよ。

高配当株ってなに?

高配当株式は読んでそのままでして、配当をたくさん出す企業の株ですね。

この記事を読む方は「投資初心者」の方も多いと思いますので、かなり丁寧にお話を進めていきたいと思います。

まず配当ですが、企業が儲けや利益が出たら、株主にお小遣いをくれるみたいなやつです。

たとえば、今年はすごく儲かったので、その一部を会社を応援してくれているたくさん株主にあげますよ、てな感じで、企業は株主に対して利益を分けてくれるんです。

で、この株主へのお小遣いをたくさんくれる会社の株のことを「高配当株」と言ったりします。

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主な高配当株

有名な高配当株として、

 

  1. JT(日本タバコ産業)
  2. 武田薬品
  3. MIXI
  4. 出光興産
  5. ENEOS
  6. 住友商事
  7. キヤノン
  8. 東洋紡
  9. かんぽ生命

 

などなどです。

どれも3.5%以上を誇る、優良な高配当株ですね。

もちろん、上記よりも高配当の株はたくさんあるのですが、ここでは誰もが知ってる有名な会社に限定して紹介させていただきました。

この中で最も高配当かつ、人気の高いのがJT(日本タバコ)ですかね。(※ 赤ずきん調べ)

JTは、株価そのものの上昇がしっかりとあります。

日本経済新聞のホームページより引用

 

これはJTの2020年から2024年の期間のチャートなのですが、JTそのものの株価は2倍くらいになりました。

そして、配当も約5%くらいもらえます。

狼くん
狼くん
メチャクチャ最高じゃないですか!

 

安定した成長もあり、しかも高配当ももらえるので、一粒で二度美味しいと言えます。

JTは、日本、つまり国が全株式の1/3くらい持ってるから、控えめにいって安心感の塊みたいな会社だと思います。

というわけで、本記事ではJTを高配当株の代表として話していきますね。

高配当株の中身

高配当株のことは分かったけど、じゃあ配当を出さない、もしくは配当が少ない企業は先行きが不安ということでしょうか?

赤ずきん
赤ずきん
答えは「No!」です。

 

高配当株とは対極にある「高成長株」は、株主に会社の利益を還元しない。つまり、お小遣いをくれないんです。

株主にお小遣いをあげるくらいなら、会社の成長のためにお金を使う。

利益は次の利益に繋がるように、ガンガン成長のために使う。

そして、株主もお小遣いなんて要らないから、会社が成長して株価を上げることで儲けさせて欲しいと思っています。

つまり、高成長株は株価が上がればいい。株価を上げてナンボ!みたいな感じですね。

 

なので、高成長株は配当が少ない、もしくは配当金を全然出さないので、そもそもの株主への還元方法にスタンスの違いがあります。

逆に言えば、高配当株の企業は、成長のための投資をしていない、しているにしてもショボいと言える。

利益を会社の成長に使わず、株主に還元している。

たとえば、ラーメンを作る会社があって、その会社がメチャクチャ儲かったとします。

その儲けを元に新しいラーメンを作るっていっても、ラーメンを食べる人の数なんて急激に増えるわけでもないし、儲かっても何に使えばいいか分からない。

そうなると、「まぁ応援してくれてる株主に配っとくか!」となる。

ポジティブな言い方をすれば、高配当株は成熟した安定感のある企業と言えますね。

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高配当株と高成長株のリターンの違い

JTのような高配当株は株価の上昇もあって、配当も多いとのことですが、結局のところ、高成長株と比較した場合、どっちが儲かるのでしょうか?

未来のことは分からないのですが、これまでの歴史を見ると高成長株の方が儲かると言えます。

SBI証券の公式ホームページより引用

 

これはJTの1995年から2024年の株価の成長ですが、800円から4,500円。

つまり、約5~6倍の成長になります。

一方、ソフトバンクも同じく約30年間の株価の成長を見てみると、500円から6,500円。

約13倍の成長になります。

 

高成長株はソフトバンクのようなハイテク株が代表になるのですが、

コロナショックといった大きな下落の時に、政府がお金をバラまいたからハイテク株が伸びる傾向にありました。

政府はお金をバラ撒いたり回収したりして経済を調整しているんだけど、ばら撒きの時は成長株が良く伸びるんです。

回収時はその逆で成長株は不利だと言われています。

それもあって、コロナショックの直後はばら撒き効果もあって、ハイテク株をはじめとした高成長株は大きく上昇しました。

そして2024年に入ってからでみると、新NISAの援護射撃を受けて高成長株はますます伸びています。

高配当株は税金で不利

高配当株の特徴というか強みは、とにかく配当がいっぱい貰えるってところですよね。

ソフトバンクの配当は年間でおよそ0.67%くらい。

一方でJTの配当は年間5%程度。

狼くん
狼くん
JTいいじゃないですか!

 

しかし、配当金を再投資する場合、税金面で不利になります。

当たり前の話ですが、配当にも税金がかかるんです。

日本株の場合、約20%の税金がかかります。

配当ではなく、もし株価上昇だったら含み益、つまり売って利益を確定しなかったら税金がかかることはありません。

赤ずきん
赤ずきん
もちろん、最終的に売って利益を確定したら税金は取られちゃうけどね。

 

先ほどもお話した通り、高配当株は事業に投資する代わりに株主に配当という形で還元してくれています。

少し言い方はキツいかもだけど、儲けを企業の成長に使わずに、株主に貢いでいるってわけ。

言ってみれば、これは会社の成長を放棄してるのと同じことだし、株主サイドも20%も税金取られるわけだし。

 

もちろん、マイホームとか教育資金とか、今すぐお金が必要な場合はお金が毎年もらえるっていうのは嬉しいというか、大きなメリットだと思います。

だけど、まだ資産形成期だったり、あるいは使えるお金に余裕がある人とかだっていますよね?

その人その人によってライフスタイルとか置かれてる環境とか違うわけだけど、お金は取り崩しが必要なときと必要じゃない時がありますよね。

だから、これから資産を作りたいって人には高配当株は不向きなんじゃないかなと思います。

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私が高配当株を買わない理由

そんなわけで私が高配当株を買わない理由としては、まだまとまったお金が必要なタイミングじゃなくて、資産を作っている段階だから、ですね。

配当をチマチマ貰うよりも、株価をドカッと上昇させて儲けさせてもらう方が有利だから、というのが理由ですね。

それと、JTとか住友商事のような個別株よりも、S&P500のようなアメリカ株のインデックスに投資する方が経済成長を見込みにくい日本に投資するよりも良いんじゃないか、という気もしています。

 

また、個別株だと一社だけど、S&P500ならアメリカの主要企業500社に投資することになるので、分散が効いてリスク管理にも良い。

株式市場というのはモグラ叩きみたいなものなんですよね。

どこかが沈めばどこかが浮いてきます。

なので、市場を広く浅く買うやり方をすれば何かが下がっても何かが上がるので、投資で勝てる可能性が高くなるんですよね。

高配当株を買った方がいい人

そんなこんなで高配当株のデメリット的な話ばかりしてきましたけど、じゃあ、どんな人なら高配当株を買った方がいいのか?について考えてみます。

サクッと結論を言ってしまうと、

 

1億円以上の金融資産を持ってる人

 

これに尽きると思います。

たとえば500万円を投資に突っ込んでも年利5%、税金を引かれたら4%だから、年間に20万円しかもらえない。

20万円しか、って言うとチョット生意気な発言に聞こえるかもだけど、20万円貰ったところで一年間生活していくなんて到底無理。

でも、1億円あれば、税金を引かれても400万円もらえることになります。

手取り400万円だから、まぁ普通の生活をしてたら働かなくても生きていくことが出来る。

それに、株価が上がった下がったとか、どこで買いを入れようかとか、いちいち余計なことを考えないで済むので精神安定上もいいでしょう。

 

ちなみに私の予定で言うと、3億円貯まるまではインデックスとか個別株等の投資でアクティブに資産を増やしていって、3億円を達成したらすべて高配当株とか不動産にシフトしようかなと考えています。

赤ずきん
赤ずきん
3億円となると、まだまだ先の話になりそうですが・・・。
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投資信託の高配当商品はどうなの?

ここからは補足だけど、高配当株の投資信託についてなんですが、代表的なものとして「米国高配当株式インデックスファンド」というETFがあります。

私が買いまくってるS&P500は投資信託なんですが、S&P500は配当が1.5%くらいだから高配当ではないんですね。

投資信託とETFって聞いたことがある方もいるかもだけど、この両者の違いってチョット分かりにくいですよね?

ぶっちゃけ私も最初の頃はよく分かっていませんでした・・・。

投資信託とETFの違いについては、またの機会に記事にしたいと思います。

ここで一言だけ言っておきたいのは、投資信託の場合は、配当金は自動で再投資されるので、ETFよりも税金面で有利ということです。

 

狼くん
狼くん
再投資ってことは配当がもらえた段階で税金を取られないってこと?メッチャいいじゃん、投資信託!
赤ずきん
赤ずきん
投資信託は自動再投資だけど、全く税金を取られないってわけじゃないんだ。

 

企業から配当が配られた段階で、外国税10%が取られます。

そして、その後に再投資されます。

なので、投資信託とは言え、結局、配当金をもらえる段階で税金は取られちゃうってことなんですね。

なので結局、株価の成長が緩やかな高配当株(ETF含む)よりも、配当はそれほど多くないけど成長が見込めるS&P500の方が有利だと思います。

さいごに:高配当株を私が買わない理由

  1. 高配当株は必要ない時でも配当金が配られて、税金が取られるので私は買いません
  2. リスクもある程度取らないとお金は増えにくい

 

高配当株ETFも良いかもしれないけど、私の場合は、マイホームを購入する予定もまだないだろうし、S&P500の積み立てを淡々と続けていくって感じでしょうね。

個別株だろうと投資信託だろうとETFだろうと、高配当株はまとまったお金、最低でも1億円とか持ってる人向けだと思いますね。

弱者はある程度のリスクをとって、大きく儲ける方向にベットすべきなのではないでしょうか。

結局、高配当株とS&P500のどっちがいいかは人によるとしか言えないし、トータルのリターンも未来のことは誰にも分かりません。
(※ たぶんS&P500が勝つと思うけど)

 

両者の違いは、とにかく税金のかかるタイミングが違うこと。

投資で勝つにはシンプルに、S&P500の投資信託を買って、必要に駆られた時に必要な分だけ売る。

これが最適解じゃないのかな、と個人的には思っています。

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狼くん
狼くん
9,000ポイントも貰えるなんて、なんか怪しい話とかじゃなくて?
赤ずきん
赤ずきん
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