本文では、
- 茨城県庁:論文(作文)の傾向と対策
- 茨城県庁:論文(作文)の過去問
- 茨城県庁:論文(作文)の書き方
- 茨城県庁の採用試験に合格する対策法
について解説しています。
「論文(作文)って書いたことないから自信がない・・・」
こんな不安を抱えた方も多いのではないでしょうか?
結論として言っておくと、論文(作文)は「型」さえ頭に入れておけば、どんな問題文でもスラスラ書くことができます。
なぜなら論文(作文)試験は、知識があれば誰でも再現できる「過去問の模範解答」の様式をそのまま活用できるからです。
実際に私も公務員試験その「型」を駆使して、受験した公務員試験にすべて合格することができました。
むしろ独学とか我流でいくらやっても厳しいので、最初に「論文(作文)の傾向と対策」を知り、そこから型を覚えることが重要ですね!
もくじ
茨城県庁:論文(作文)の傾向と対策
論文(作文)試験とは、社会問題や自治体が抱える課題についてあなたの考えを述べなさい、という形式の試験になります。
あなたがこれまで学生時代に書いた、
「◯◯でした」
「◯◯だと思います」
といった作文のような文章ではなく、与えられたお題に対して事実やデータに基づいた内容を論理的に書かなければいけません。
当たり前の話ですが事実やデータに基づいた内容を書くには社会問題や自治体が抱える課題・施策について、様々な知識を持っていなければいけません。
では、令和3年度に茨城県庁の採用試験で出題された論文(作文)テーマをみてみましょう。
様々な環境問題の解決に向けて、私たちはどのように行動するべきか、あなたの考えを述べなさい
※茨城県庁の公式ホームページより引用
茨城県庁の論文(作文)で問われている内容は社会問題がほとんどなので難しく感じる人がほとんどのはず。
しかし茨城県庁の問題文は短く、何について書けばいいか内容も分かりやすいため、論文(作文)としての難易度は普通ランクと言えます。
同じ都道府県庁だと北海道庁の論文(作文)試験が全国的に見ても難易度が高く、その他の自治体だと特別区(23区)や大阪市、神戸市といった大都市は難易度が高い論文(作文)テーマを扱っています。
茨城県庁の論文(作文)は上記の自治体に比べて難易度は低めなので、受験生にとって書きやすい試験となっています。
ちなみに採用側が論文(作文)試験を行う理由ですが、大まかに言うと次の2点になります。
- 受験生がどのような考え方をしているか
- 論理的な考えを文章にするスキルがあるか
論文(作文)を課すことによって、受験生が自治体の課題や社会問題に対してどのような見解を持っているか。
そして、その考えをしっかりと構成立てて文字に起こすスキルがあるかどうかをチェックするために行います。
茨城県庁の論文(作文)は他の自治体同様、
- 近年の社会的な問題
- 茨城県が抱える課題や施策について
上記2つを題材にしていることがほとんどです。
もちろんこれら以外のテーマが出題されることもありますが、近年はこれらのジャンルから外れることはほぼ無いですね。
普段からニュース等を見る習慣が無い人にとっては「社会問題や自治体の問題とか全然分からないんだけど・・・」と感じるかもですが、今からでも遅くないのでまずはヤフーのトップニュースを暇なときに見ることから始めてください。
それと茨城県庁を含め、大半の自治体の論文(作文)試験は特別区(23区)の論文(作文)試験を参考にしているというあまり知られていない事実があります。
茨城県庁:論文(作文)の試験時間と文字数
茨城県庁の論文(作文)の時間と文字数は次の通り。
文字数 | 1,000字 |
時間 | 60分 |
通常、公務員試験の論文(作文)は800〜1,000文字を80分のことが多いため、茨城県庁は時間的余裕が少ないのが特徴です。
「1時間もあるなら余裕じゃないの?」と思う人もいるかもですが、与えられたテーマを読み・理解し、問題の事例を挙げ、解決策を考え、構成立てて文章を書くのってなかなか大変なことです。
なので、茨城県庁の論文(作文)に臨むには「時間が少ないから無駄な時間はない」と頭に入れておく必要があります。
年度 | 過去のテーマ |
論文 | 600字以上1,000字以内 |
作文 | 500字以上800字以内 |
論文(作文)はだいたいどこの自治体も上限が決められていますが、「◯文字以上書きなさい」という最低限の指定はされていません。
一方、茨城県庁は上記の通り文字数の下限・上限が指定されているため、減点されないためにも何はともあれ最低文字数以上を目指して書くことを心がけましょう!
論文(作文)試験で絶対にやってはいけないこと
論文(作文)試験にはいくつか「やってはいけないこと」があります。
具体的には以下の2つです。
- 極端に文字数が少ない(用紙の半分以下)
- 字が汚くて読みにくい
絶対やってはいけないことの1つ目は、文章量が少ないこと。
信じられないかもですが、用紙の半分にも満たない量しか書いていない受験生がたまにいます。
これは採用担当者からの評価が最低になりますので注意してください。
絶対やってはいけないことの2つ目は、字が汚いことです。
どんなに内容が素晴らしい論文(作文)でも、字が汚いというだけで評価されなくなります。
もちろん文字の綺麗さは個人差あると思いますが、あなたが書ける最高の綺麗さで書きましょう!
茨城県庁:論文(作文)の配点
配点は次の通りです。
教養試験 | 120点 |
専門試験 | 180点 |
論文(作文) | 50点 |
集団討論 | 100点 |
面接(2回) | 250点 |
※大卒試験区分の場合
上記を見ると、論文(作文)は一番配点が少ないから、
と考えがちですが・・・。
たしかに茨城県庁の採用試験で論文(作文)は配点が少ないのですが、実は受験生の中で最も差が出るのは論文(作文)試験なんです。
どういったことかと言うと、多くの受験生は教養や面接対策はしっかり行って試験に臨むため、それほど受験生の間で差が出ないんです。
一方、論文(作文)は前述の通りぶっつけ本番だったり甘く見たりする人は少なくありません。
また、論文(作文)は他の筆記試験のように解答が無いため、すべての試験の中で最も対策に悩む人が多い試験です。
なので受験生の差が最も大きく出るのは実は教養試験でも面接試験でもなく、論文(作文)試験なんです!
茨城県庁:論文(作文)の過去問
茨城県庁で過去に出題された論文(作文)テーマは次の通りです。
大卒程度
年度 | 過去のテーマ |
2023年度 | ・少子化対策として県が行うべき施策について、あなたの考えを述べなさい。
・【知事部局等B】災害に強い県づくりのために必要と考える施策について、具体的に論じなさい。 |
2022年度 | ・本県の観光産業について、観光産業の現状や社会情勢等を踏まえて、どのような施策を推進していくべきか、あなたの考えを述べなさい。
・【知事部局等B】加速する人口減少や超高齢社会に対応するため、本県ではどのような施策を推進していくべきか、あなたの考えを述べなさい。 |
2021年度 | 様々な環境問題の解決に向けて、私たちはどのように行動するべきか、あなたの考えを述べなさい。 |
2020年度 | 社会経済がグローバル化してきたなか、茨城県が発展していくために取り組むべき施策について、あなたの考えを述べなさい。 |
2019年度 | 茨城県総合計画が掲げる基本理念『活力があり、県民が日本一幸せな県』を実現するために、あなたが必要だと考える施策について具体的に論じなさい。 |
2018年度 | 県民がスポーツに親しむことができる環境づくりのために、行政が取り組むべきこと |
2017年度 | 誰もが活躍できる社会の実現のために、行政が取り組むべきことについて、女性、高齢者、若者、障害者等の対象を任意に設定して論じなさい。 |
2016年度 | 災害に強い地域づくりのために行政が取り組むべきこと |
2015年度 | 地方の衰退が懸念される中、地域の活性化のために取り組むべきこと |
2014年度 | 魅力あるまちづくりのために行政の取り組むべきこと |
2013年度 | ワーク・ライフバランスの実現に向けて行政の取り組むべきこと |
2012年度 | 人口減少社会における課題と行政が行うべきこと |
2011年度 | あなたが考える茨城県の将来像とその実現のための方策について |
2010年度 | 地球環境問題を解決するために重要となる取り組みについて |
2009年度 | 高齢者が安心して暮らせるために行政が取り組むべきことについて |
2008年度 | 県民が豊かさを実感できる社会を実現するための行政の役割について |
高卒程度
年度 | 過去のテーマ |
2023年度 | 最近関心を持ったニュースを一つ取り上げ、それに対するあなたの考えを述べなさい。 |
2022年度 | これまで何かに挑戦した経験とそこから学んだこと |
2021年度 | 周囲を巻き込んで何かを成し遂げた経験とそこから学んだこと |
2020年度 | 私がこれまでの経験のなかで熱意をもって取り組んだこととそこから学んだこと |
2019年度 | あなたが考える公務員の仕事の魅力とやりがいについて |
2018年度 | 私がこれまでチャレンジした経験とそこから学んだこと |
2017年度 | 仕事をしていく上で、心がけていきたいこと |
※茨城県庁の公式ホームページより引用
基本的に地域に関すること、もしくは社会問題がお題として出題されています。
この過去のテーマが論文(作文)対策をする上で最も重要なのですが、その理由はシンプルに、
論文(作文)は過去問と似たようなテーマが出題されるから
論文(作文)のテーマは無数にある訳ではありません。
2019年や2020年の試験では全国的に『SDGs』についてのテーマが採用されたくらい、公務員試験は社会ネタに敏感と言えます。
- 少子高齢化
- 環境問題
- 住みやすいまちづくりをするために
他にも上記のような自治体が抱える問題については、テーマの切り口を少し変えて本当によく頻繁に出題されています。
だからこそ過去問を知るか知らないかで論文(作文)の書きやすさは大きく変わってくる訳ですね。
もっと言えば、茨城県庁の過去問がそっくりそのまま出題されることはないので、研究すべきは他の自治体の論文(作文)の過去問。
特に、茨城県庁は特別区(23区)の論文(作文)テーマを色濃く参考にしているため、分析・研究するなら特別区の過去問を活用するのが一番賢い対策法ですね。
茨城県庁:論文(作文)の書き方
論文(作文)の対策方法は以下の5ステップになります。
- テーマの理解と分析
- 論理的な構成
- 文体と表現力
- 使い回せるフレーズを自分のモノにする
- 模範解答の活用
①:テーマの理解と分析
与えられたテーマや問題文をよく読み、理解することが重要です。
テーマの核心をつかみ、分析する能力が求められます。
また、テーマを多角的に考え、関連する情報や視点を収集しましょう。
②:論理的な構成
論文は明確な構成を持つ必要があります。
一般的な構成は、序論、本論(論点や論証の展開)、結論の3つのパートからなります。
序論ではテーマの背景や重要性を説明し、本論では主張や論証を展開し、結論ではまとめや提言を行います。
③:文体と表現力
文体は公務員として求められる明瞭かつ公正な表現を意識しましょう。
冗長な表現や曖昧な表現を避け、簡潔かつ具体的な言葉を使うようにすると評価ポイントが高くなります。
また、適切な引用や参考文献を使用できるよう、知識として頭に入れておくといいですね。
④:使い回せるフレーズを自分のモノにする
論文(作文)の模範解答を読み込むと、使い回せるフレーズというのが自然と分かってきます。
というのも、一見テーマが異なるようでも、取り上げられる課題に対する施策で同じものが使えることがよくあるからです。
といったように、模範解答をしっかりと読み込むことで、「この言い回しは何度も出てきたな」といったことに気がつくようになります。
これをそっくりそのまま覚えておけば、使い回せるテーマが出てきたときにオートマチックにスラスラと書くことが出来るので超オススメです!
⑤:模範解答の活用
「論文(作文)はコツさえ知れば誰でもスラスラ書けるようになる」と言っていますが、その最大のコツとは「論文(作文)の模範解答を知ること」です。
模範解答はある意味、テンプレートや雛形に近いもので、テーマで問われる内容、施策に対するフレーズをすべて自分の引き出しとしてプールしておくことが論文(作文)の最大のコツになります。
この「フレーズ」は論文(作文)を書く上で超重要でして、自分でその場で思いついて書いたものはチグハグな文章になったり話が飛んだり、最悪何が言いたいのかよく分からない文章が出来上がってしまいます。
逆に「フレーズ」を知っていれば、文体の一致や文章の構成が自然と身につき、どんなテーマでも悩むことなく、面白いように言葉が降ってきて書けるようになります!
また、過去のテーマで書いてみた文章は似たテーマの時に使い回すことが出来るため、模範解答と同レベルの論文(作文)が簡単に書けるようになります。
ちなみに論文(作文)の頻出のテーマ + 模範解答を知る方法は、
私が執筆したノウハウnoteを読み込むこと
この方法で自然と身につけることが出来ます。
模範解答(正しく書かれた論文)というのは、構成・文体がきちんとしていますからね。
ちなみにノウハウnoteについては記事の最後で紹介していますので、このまま読み進めてください!
茨城県庁:論文(作文)攻略ガイドまとめ
この記事を読んでいるあなたは、
どんなテーマでもスラスラ論文(作文)が書けるようになりたい!
このように考えているのではないでしょうか?
現在、インターネット上では、
大量の論文ノウハウがあふれかえっています。
公務員アドバイザーを名乗る人の発信するLINEに登録してみたり
書店で参考書を購入したりして、「論文(作文)を書く方法」について勉強している方も多くいらっしゃると思います。
しかし!
現在のインターネット上、もしくは参考書で解説されている論文(作文)ノウハウには、1つの大きな問題があることにあなたは気づいているでしょうか?
再現性のないテクニックでは上達しない
現在、あなたが
「これなら書けそうだ!」
と感じている(勉強している)ノウハウは、以下のような内容ではないでしょうか?
- 過去問を調べろ!
- 過去問を用いて自分で実際に書いてみろ!
- 書いた論文を添削してもらえ!
このように、いわゆる
「過去問を利用して経験値を増やせ!」
というノウハウです。
過去問を研究するという勉強法は確かに有効です。
実際私が進めるテクニックも過去問を用いて実際に自分で書いてみようという内容なので、基本路線は同じ。
しかし、実際に自分で論文(作文)を書いてみたところで、
- 書き方を知らない
- 論文(作文)の構成を知らない
このような人が行っても、実行するのに膨大な時間がかかってしまいます。
論文(作文)1つにつき90分、10テーマ書くと900分。15時間以上・・・。
公務員を目指すあなたは論文(作文)をまず書いてみるだけで15時間も時間をかけれるほど暇ではありませんよね?
また、書いた論文を添削してもらえ!と言われても、公務員予備校に通ってるとかじゃないと「誰に添削してもらえばいいの?」ですよね。
つまり、
多くの公務員アドバイザーが提唱しているノウハウは、
再現性が非常に低い
とは思いませんか?
ノウハウを実行すると合格できるというより、ノウハウを実行すること自体が難易度が高すぎるのです。
論文(作文)をマスターするなら
私自身は公務員予備校に通って努力し、受験したすべての公務員試験に合格してきました。
「必ず合格してやる!」
と意気込んで机に向かう日々・・・。
公務員予備校で教わった知識・ノウハウ・テクニックをもとに、結果を残すことが出来ました。
ただ、それと引き換えに貴重な時間とお金をたくさん犠牲にしてきました。
この記事を読むあなたにはそんな私が行った方法よりももっと効率が良いやり方で対策して欲しいんです。
巷(ちまた)にあふれる再現性の低いノウハウに振り回されてほしくないんです!
そんな訳で、大学卒業程度の試験区分の採用試験を受ける方のために、頻出・出題が予想されるテーマを合計35個厳選し、さらに35テーマ分、すべてで模範論文を作成しました。
また、高卒区分の試験を受ける方のためには、作文テーマで頻出のものから30テーマ分を厳選し、こちらも試験でそのまま使える模範作文を作成しました。
そこらへんに転がっている小手先のテクニックよりも、もっと効率が良く、汎用性の高いフレーズがギッシリ詰まっています。
また、すべて1つの流れで書いているので、この模範解答で型を覚えれば、どんなテーマが出題されようとスラスラ書けるようになります。
茨城県庁の採用試験に合格したいと考えているなら、この模範解答は真っ先に見るべきです。
ノウハウnoteを見ながら、しっかりと勉強すれば、あなたは確実に変われます。
一生条件の悪い仕事のまま、朝から晩まで働かなくて良いんです。
公務員になれば定年まで安定した生活ができ、あなたの小さい頃からの憧れ、夢を実現させることが出来ます。
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大卒区分で論文試験がある方向け
高卒区分で作文試験がある方向け
社会人経験者区分で論文(作文)がある方向け