本文では、
- 東京都庁の面接の傾向と対策
- 東京都庁の面接カードの書き方
- 東京都庁の面接でよく聞かれる質問
- 東京都庁の面接試験を有利にすすめるテクニック
について解説しています。
聞いたことがあるかもですが、公務員試験は年々、面接の重要性が増しています。
実際、私が最近の公務員試験事情を見ていて思うのは、面接で失敗すると不合格に直結しているということを強く感じています。
ただ、最近では面接対策を第一に考える受験生が増えていて、失敗する人が少ないのも事実です。
合格するには他の受験生よりも万全の対策をし、「公務員にふさわしい人材である」ということをPRすることが問われる時代が来ていると言えますね。
とはいえ、独学・我流で十分な対策が簡単にできるほど面接試験は甘くありません!
「東京都庁の職員になりたいけど、なかなか面接に自信が持てない・・・」
そんな人は本記事を参考にして面接の傾向と対策はもちろんのこと、試験を勝ち抜くための対策法をぜひ学んでください。
もくじ
東京都庁の面接:傾向と対策

面接は2次試験、試験区分によっては3次試験でも行われます。
面接官はいくつかの質問を通じて受験生の
「人間性」
「やる気」
「公務員としてふさわしいかどうか」
などをチェックします。
冒頭でもお話した通り、公務員試験は年々、面接試験の重要度が増しているため、合格できるかどうかは面接次第といっても差し支えありません。
面接官の気持ちを考えて話をする
質問に答えるときにただ自分よがりの回答をしても、面接官の心には全く刺さりません。
公務員試験に合格している人の中には、「面接官はどのように答える人を評価するか」をしっかりと考えている人もいます。
面接官の思いや意図までを考え抜いて回答を用意するのとしないのとでは、明確に差が出るのは間違いないですよね。
私もそうなんですが、普段人と会話するときって、相手がどう考えているかを考えながら話しませんか?
たとえば自分の自慢話を延々としたとして自分は気持ちいいかもしれないけど、相手からすると退屈で良い思いはしないはず。
面接も同じで、「部活動で全国大会に出場した」という華々しい結果の自慢話をするのではなく、その活動の中でどのような経験をして、どう感じたか。
そういった「あなたのエピソード」を話すことで面接官にあなたという人間をしっかりと理解してもらうことが大切なんでよね。
面接でチェックされるポイント
東京都庁の面接試験でチェックされることは次の通りです。
- 高い志と豊かな感性を持った人
- 自ら課題を見つけ、進んで行動する力を持った人
- 都民から信頼され、協力して仕事を進める力を持った人
- 困難な状況に立ち向かい、自ら道を切り拓く力を持った人
つまり、「東京都庁が採用したい人物像に近い人材かどうか」をいくつかの質問を通じてチェックします。
「これまでに努力してきたことは?」
「苦手な人はどんなタイプの人ですか?」
例えばこのような質問を通じて「あなたの人柄と熱意」を面接官は知りたがっているので、回答の中で自己アピールすることが必要不可欠になります。
面接試験の時間と面接官の人数
時間 | 20分 |
面接官 | 3人 |
通常、公務員試験の面接では面接官が3〜4人いるのですが、東京都庁も3人なのでスタンダードな感じですね。
しかしスタンダードとは言え、面接試験はどうしても緊張してしまうもの。
なので、面接官に伝えたいことを絞って、自分の強みをしっかりと伝えることができる回答を事前にある程度準備しておきましょう。
東京都庁:面接でよく聞かれる質問

面接の傾向と対策を抑えたところで、次は「東京都庁の面接でよく聞かれる質問」を紹介します。
- 最近のニュースで興味のある話題は?
- 志望動機を教えてください
- 公務員になりたい理由は?民間じゃダメな理由は?
- やりたい仕事、希望する部署はありますか?
- 希望する部署に配属それなかった場合、どうしますか?
- これまでに学習してきたことと、それを都政にどう活かせるか
- ストレス解消法はありますか?
- あなたの長所、短所
- 併願状況について
- 苦手なタイプなのはどんな人ですか?
上記は質問の一部になります。
公務員試験の面接というのは、想定される質問をいかに事前に把握しておくかが重要になります。
なぜなら面接本番はあなたが思っている以上に緊張するため、質問されてその場で考えて答えるというトークの瞬発力が恐ろしく鈍ってしまうからです。
なので事前に想定される質問を洗い出し、自身がどうやって回答するかをあらかじめ考えておく必要があります。
併願状況は正直に答えていいの?
「他の自治体を受験しているか」
「民間企業の採用試験も受けているのか」
については本当のことを話していいのですが、その時守って欲しいのは、
東京都庁が第一志望であることをしっかりと伝えること
当たり前の話ですが、「第一志望は東京都庁ではなく地元の自治体です!」なんて人を採用したい訳ないですからね。
自治体側は採用した人にはうちで働いて欲しいと思っているため、せっかく採用したのに他の自治体、もしくは民間企業に逃げられたという事態は出来るだけ避けたいもの。
なので、東京都庁が第一志望であること、東京都庁に入りたいという熱意を面接官に伝えることは面接で一番あなたがしなければならないことなんです。
他にも東京都庁の面接でされる質問には必ず面接官が知りたいこと、そして受験生の何をチェックしたいのか、必ず「狙い・意図」があります。
東京都庁:面接カードの書き方

面接本番を想定しながら書く
面接カードでの設問に対してよく考えて書いていると思いますが、その時に意識すべきことは「面接試験本番を想定して書く」ということ。
どういう事かと言うと、面接における質問というのは面接カードの内容に沿ってされるため、
面接本番を想定しながらカードを書けば面接をコントロールすることができる
ということが言えます。
ちなみに面接を想定しながら書くにはどうするの?ですが、書いた内容に対して「常になぜ?」と問いかけながら書くことが面接カードの秘訣になります。
たとえば、
東京都庁の公務員になってどんな仕事がしたいか?
▶︎いつからそう思うようになったか
▶︎その仕事によって市民生活にどのような変化があるか
▶︎その仕事ができなかった場合どうするか
このように質問に対して、「なぜ?なんで?どうして?」と問いかけをして掘り下げられる質問に準備します。
掘り下げ質問に対応することが出来れば、面接で回答に困ってフリーズしてしまう事態を避けることができます。
面接官からの掘り下げ質問にもスラスラ答えることが出来れば高い評価が得られるようになるので、採用試験に合格する可能性がグッと近づきます!
面接カードの内容
東京都庁の面接カードで問われる質問は以下の通りです。
l類B:一般方式・新方式
- あなたがこれまでに学習したこと又は研究した内容などを書いてください。受験する試験区分に関係するものがある場合は、そのことを中心に書いてください。
- あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取組期間も含めて書いてください。
(3つ以内・箇条書き) - これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(1つ)について、あなた自身の行動を中心に具体的に書いてください。
- 東京都を志望した理由について書いてください。
- 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください。
- 職歴
- 希望する行政分野
l類A
- 東京都を志望した理由について書いてください。
- あなたがこれまでに学んだ専門分野・研究内容、その成果及びそこで得られた経験などを書いてください。受験する試験区分(職種)に関係するものがある場合は、そのことを中心に書いてください。
- 上記1、2の記入内容を踏まえて、あなたが東京都で実現したいことを、具体的に書いてください。2で記入したことをどのように活かせるかについても書いてください。
- 職歴
- 希望する行政分野
Ⅲ類
- ①あなたがこれまで力を入れて取り組んだことや、興味を持っていることにつて書いてください。
- 最近関心を持ったこと(時事問題等)と、そのことに対するあなたの意見を書いてください。
- 東京都を志望した理由について書いてください。
- 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください。
- 希望する行政分野
就職氷河期世代(l類B)
- あなたがこれまでに学んだこと又は研究した内容などを書いてください。
- あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取組期間も含めて書いてください。
(3つまで・箇条書き) - これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(1つ)について、あなた自身の行動を中心に具体的に書いてください。
- 東京都を志望した理由について書いてください。
- 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください。
- 職歴
- 希望する行政分野
就職氷河期世代(Ⅲ類)
- あなたがこれまで力を入れて取り組んだことや、興味を持っていることについて書いてください。
- 最近関心を持ったこと(時事問題等)と、そのことに対するあなたの意見を書いてください。
- 東京都を志望した理由について書いてください。
- 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください。
- 職歴
- 希望する行政分野
東京都庁は試験区分によって面接カードの設問内容が若干異なります。
ですが、「志望動機」や「力を入れて取り組んだこと」といった定番の設問はすべての試験区分で問われるので、ここはしっかりと回答を練っておきたいところですね。
東京都を志望した理由
志望動機は東京都庁に限らず、どの自治体の採用試験でも必ず聞かれる質問です。
基本的にはあなたが東京都庁を志望する理由を自由に書けばいいのですが、一点だけ気をつけて欲しいことがあります。
それは、
「どのような分野のどのような仕事に携わりたいか」
「なぜそのように思ったのか」
「東京都をどうしていきたいか」
までをしっかりと書く必要があります。
たとえば、子育て支援の仕事がしたい!で終わるのではなく、
東京都庁の職員になって子育て支援の仕事を行ってみたい。
多くの自治体同様、東京都もこれから高齢化の影響を受けて人口が減少していくので、活気あるまちづくりをするために子育て世代を増やしていきたい。
そのためには女性が働きやすい環境を作るため、保育所制度の改善・見直しを含めた保育システムの多様化。また、住民満足度を上げるために市民サービスを提供する側として尽力していきたい。
これは一例ですが、求められている問いに答えられていますし、行政が抱える課題についても触れているので、こういった書き方がベストではないでしょうか。
こうやって書いておくと、面接本番で、
といった掘り下げの質問をある程度予測して準備することが出来ます。
東京都庁・面接攻略ガイドまとめ

本文では東京都庁の採用試験で実施される面接試験と面接カードについての対策法を解説しました。
正直、公務員試験に才能は関係ありません。
有名大学を出ていようが、Fランだろうが、男性、女性など一切関係なく、誰でも公務員になるチャンスは平等に持っています。
しかし!そのチャンスを上手く形にできず、合格すること無く公務員になる目標を諦めてしまう人が大変多いんですよね。
今、自分が持っている才能やスキルは、いくら努力しても劇的に変わらないものだと思っている方もいると思います。
私は受験した公務員試験にすべて合格したのですが、それは私の学力が高い訳でも、飛び抜けたコミュニケーション能力があったからでもありません。
合格できたのは、シンプルに正しい努力を正しいやり方で継続できたからです。
しかし、多くの受験生は「持って生まれたスキルは、生まれつきの素質」で、努力したところでスキルの高い人たちには敵わないと思い込んでいます。
そのように考えてしまっていたら、「人は努力次第で公務員になれる」という事実からどんどん離れていってしまうため、
努力を継続して、上手くいかないと
と諦めてしまうんです。
でも、私の経験から言わせてもらえば
「正しいやり方を継続すれば、公務員になることはそれほど難しいことではない」
ということです。
私の友人や知り合いも、公務員を目指している人が何人もいるんですが、ほぼ100%全員が最終的に公務員になってるんですよね。
で、その人たちは最初からスキルの高い人ではなく、
- 面接をコントロールできる面接カードの書き方をマスターする
- 面接官の意図を把握して回答を作る
と、正しい努力の結果、壁を乗り越えてきました。
だから、この記事を読んでくれているあなたは
「自分には才能がないから公務員試験に合格できない」
という考えを捨てて
「努力すれば必ず公務員になれる」
という考えを持ってほしいです。
知らなきゃヤバイ!面接でやりがちなミス3選
とにかくこれだけは全ての受験者がマスターすべき!
自分を売り込むのが上手い人はみんな実践してる!