本文では、
- 京都府庁:論文(作文)の傾向と対策
- 京都府庁:論文(作文)の過去問
- 京都府庁:論文(作文)の書き方
- 京都府庁の採用試験に合格する対策法
について解説しています。
「論文(作文)の対策をしたいけど、何からすればいいか分からない」
このように悩んでいる受験生もいらっしゃるのではないでしょうか?
論文(作文)は非常に重要です。
なぜなら、論文(作文)は苦手意識を持っている人が多く、しっかりと対策すれば他者との差をつけることが出来るからです。
論文(作文)次第で、教養・専門試験の取りこぼしを取り返すことだって出来ます。
でも、多くの人が論文(作文)の正しい書き方を知らないし、どこで学ぶかも分からない状態ですよね?
そこで今回の記事では「論文(作文)の傾向と対策と論文(作文)の型」について紹介していきます。
もくじ
京都府庁:論文(作文)の傾向と対策
論文(作文)では、社会問題や京都府が抱える課題・問題について、どうすれば解決できるかあなたの考えを述べなさい、という形の試験になります。
注意してほしいのは、これまでにあなたが学生時代に書いてきた、
「◯◯でした」
「◯◯だと思います」
といった読書感想文のような文章ではなく、与えられたお題に対して事実やデータに基づいた内容を論理的に書かなければいけません。
当たり前の話ですが事実やデータに基づいた内容を書くには社会問題や自治体が抱える課題・施策について、様々な知識を持っていなければいけません。
では、令和3年度に京都府庁の採用試験で出題された論文(作文)テーマをみてみましょう。
世界保健機構の調査によると日本の平均寿命は84.2歳で世界第1位,心身ともに自立し、健康的に生活できる期間を示す健康寿命は74.8歳で世界第2位となっている。
このような長寿社会,いわゆる「人生100年時代」の到来に加え,定年の延長,非正規雇用の増加,女性の社会進出,外国人人材の活躍など,働き方や労働者の多様化が進む社会において,人生の長い期間をより充実したものにするためには,従来の「教育」→「仕事」→「退職後」の3ステージの人生モデルから,社会に出た後も,何歳になっても学び直し,職場復帰や転職を行うマルチステージの人生モデルに変わっていく必要があり,そのためのリカレント教育※が重要になっている。
しかし,日本におけるリカレント教育の普及はまだまだ不十分であり,従業員,企業,国内の大学・大学院・短期大学・高等専門学校(以下,「大学等」という。)がそれぞれ課題を抱えているのが現状である。(資料参照)
こうした中,京都府においては,WITH・POSTコロナ社会で必要とされる能力の変化や人生100年時代の到来を見据え,生涯学び・働き続けることのできる社会の実現に向けた総合的な支援拠点として「生涯現役クリエイティブセンター」を開設し,主に大企業・中堅企業の在職中のミドル・シニア層を対象に,社会人向けリカレント教育の実施や,リカレント教育情報の一元化と発信などを行うこととしている。
リカレント教育:スウェーデンの経済学者ゴスタ・レーンが提唱。義務教育や基礎教育の修了後,生涯にわたって教育と他の諸活動(労働・余暇など)を交互に行う教育システム。
問1、上記の現状を踏まえ,リカレント教育を推進するにあたっての課題としてあなたが考えることを,400字以内で簡潔に記述しなさい。
問2、問1の記述を踏まえ,リカレント教育を推進するために,京都府が実施すべきとあなたが考える事業を,その事業を実施する上での課題とその解決策,期待される事業効果とともに600字以内で簡潔に記述しなさい。
※京都府庁の公式ホームページより引用
なんだか問題文がやたら長いし難しい内容だし、求められる回答も非常にハードルが高いことが分かります。
問題文はセオリー通り、行政が抱える問題を提示され、その問題を解決するための施策を述べなさいという形になっています。
同じ都道府県庁だと北海道庁の論文(作文)試験が全国的に見ても難易度が高く、その他の自治体だと特別区(23区)や大阪市、神戸市といった大都市は難易度が高い論文(作文)テーマを扱っています。
京都府庁の論文(作文)はこれらの自治体よりも難しいといっても差し支えないくらいの難易度でして、まさに日本トップクラスの難易度と言えるでしょう。
ちなみに採用側が論文(作文)試験を行う理由ですが、大まかに言うと次の2点になります。
- 受験生がどのような考え方をしているか
- 論理的な考えを文章にするスキルがあるか
論文(作文)を課すことによって、受験生が自治体の課題や社会問題に対してどのような見解を持っているか。
そして、その考えをしっかりと構成立てて文字に起こすスキルがあるかどうかをチェックするために行います。
京都府庁の論文(作文)は他の自治体同様、
- 近年の社会的な問題
- 京都府が抱える課題や施策について
上記2つを題材にしていることがほとんどです。
もちろんこれら以外のテーマが出題されることもありますが、近年はこれらのジャンルから外れることはほぼ無いですね。
普段からニュース等を見る習慣が無い人にとっては「社会問題や自治体の問題とか全然分からないんだけど・・・」と感じるかもですが、今からでも遅くないのでまずはヤフーのトップニュースを暇なときに見ることから始めてください。
それと京都府庁を含め、大半の自治体の論文(作文)試験は特別区(23区)の論文(作文)試験を参考にしているというあまり知られていない事実があります。
京都府庁:論文(作文)の試験時間と文字数
京都府庁の論文(作文)の時間と文字数は次の通り。
文字数 | 1,000字程度 |
時間 | 1時間30分 |
通常、公務員試験の論文(作文)は800〜1,000文字を80分のことが多いのですが、京都府庁もスタンダードなボリュームと言えますね。
「90分もあるなら時間は余裕でしょ!」と思う人もいるかもですが、先ほどお話した通り京都府の論文(作文)は激ムズです。
また、与えられたテーマを読み・理解し、問題の事例を挙げ、解決策を考え、構成立てて文章を書くのってなかなか大変なことです。
なので、京都府庁の論文(作文)に臨むには「時間的にかなり厳しい」くらいに思っていた方がいいですね。
論文(作文)試験で絶対にやってはいけないこと
論文(作文)試験にはいくつか「やってはいけないこと」があります。
具体的には以下の2つです。
- 極端に文字数が少ない(用紙の半分以下)
- 字が汚くて読みにくい
絶対やってはいけないことの1つ目は、文章量が少ないこと。
信じられないかもですが、用紙の半分にも満たない量しか書いていない受験生がたまにいます。
これは採用担当者からの評価が最低になりますので注意してください。
絶対やってはいけないことの2つ目は、字が汚いことです。
どんなに内容が素晴らしい論文(作文)でも、字が汚いというだけで評価されなくなります。
もちろん文字の綺麗さは個人差あると思いますが、あなたが書ける最高の綺麗さで書きましょう!
京都府庁:論文(作文)の配点
京都府庁の採用試験の配点は次の通りです。
教養試験 | 75点 |
専門試験 | 150点 |
論文(作文) | 100点 |
集団面接 | 125点 |
グループワーク | 100点 |
個別面接 | 400点 |
※大卒行政の場合
上記を見ると、論文(作文)は配点が少ないから、
と考えがちですが・・・。
たしかに京都府庁の採用試験で論文(作文)は配点が少ないのですが、実は受験生の中で最も差が出るのは論文(作文)試験なんです。
どういったことかと言うと、多くの受験生は教養や面接対策はしっかり行って試験に臨むため、それほど受験生の間で差が出ないんです。
一方、論文(作文)は前述の通りぶっつけ本番だったり甘く見たりする人は少なくありません。
また、京都府庁の論文(作文)は難易度が高い割に配点が少ないため、最初から捨ててしまう人も少なくありません。
しかし、配点が少ないとは言え100点もあるため、ぶっちゃけ論文(作文)を捨てると試験を捨てることになります!
なので受験生の差が最も大きく出るのは実は教養試験でも面接試験でもなく、論文(作文)試験なんです!
京都府庁:論文(作文)の過去問
京都府庁で過去に出題された論文(作文)テーマは次の通りです。
Ⅰ類試験
年度 | 過去のテーマ |
2023年度 | 令和4年12月に改定した「京都府総合計画」においては,2040年に実現したい姿として,誰もが地域の中でいつでも気軽にスポーツに触れ親しみ,ともに楽しみながら健康に過ごし,スポーツを通じて地域が固い絆で結ばれている社会を掲げている。これを実現するため,京都府では具体方策の一つとして,府立京都スタジアムを様々なスポーツの拠点とし,スポーツの魅力を府民が身近に感じられる環境づくりを進めるとともに,音楽などの文化イベントや地域資源を活用したイベントを実施するほか,イベント・観光情報を発信するなど,周遊・にぎわいづくりを進めることとしている。
また,「京都府総合計画」においては,成人が週1回以上の運動・スポーツを行う割合を令和8年度に70%にする数値目標を掲げているが,京都府教育委員会が令和4年度に実施した「京都府民のスポーツに関する実態調査」によれば,この割合は約57%にとどまっており,気軽に親しむスポーツの更なる普及・定着が求められている。 問1 次に掲げる資料を参考にして,京都府における気軽に親しむスポーツの普及・定着に関する課題と対応策について,400字以内で記述しなさい。 問2 地域におけるスポーツを通じたまちづくりや地域活性化のために,京都府が実施すべきとあなたが考える事業を,その事業を実施する上での課題とその解決策,期待される事業効果とともに,600字以内で記述しなさい。 |
2022年度 | 少子化により人口減少が急速に進行するなか,東京圏(東京都,千葉県,埼玉県,神奈川県)への一極集中の傾向が継続し,地方から人口が流出している。令和元年度の住民基本台帳人口移動報告によると,東京圏は14万5,576人の転入超過となっており,年齢階級別転入超過数は20歳~24歳が最も多く(8万985人),次いで25歳~29歳(2万6,192人),15歳~19歳(2万5,371人)と,15歳~29歳が全体の9割以上を占めている。
東京圏への過度な一極集中は首都直下型地震等の巨大災害による直接的な被害を高めるだけでなく,地方における人口,特に生産年齢人口が減少することにより,地方での地域社会の担い手が不足し,様々な社会的・経済的な問題を発生させている。 一方で,新型コロナウイルス感染症の拡大やそれに伴うテレワークの普及等を受け,地方移住への関心が高まっている傾向もあり,地方への人の流れをつくるために,人々の意識や行動の変化を的確に捉え,地方移住の動きを後押しすることが必要である。 国では,20~39歳の男女を対象に地方での暮らしや移住等に関する意識調査を行っており,資料はその調査結果を抜粋したものである。 問1 資料のアンケート結果も踏まえ,地方公共団体が移住・定住施策を実施するにあたり,あなたが課題として考えることを,400字以内で簡潔に記述しなさい。 問2 京都府においても人口減少は農村部において特に深刻であり,農林水産業の従事者や地域社会の担い手の確保が重要な課題となっている。 このため,京都府では,相談窓口や移住セミナー等を通じた移住情報の発信や,居住のための空家の改修,農山漁村地域での起業支援など,移住検討者に対して,移住・定住に至るまでの各段階に応じた支援策を提供しているところであるが,移住・定住をさらに推進するために京都府が実施すべきとあなたが考える事業を,その事業を実施する上での課題とその解決策,期待される事業効果とともに,問1の記述も踏まえ,600字以内で簡潔に記述しなさい。 |
2021年度 | 世界保健機構の調査によると日本の平均寿命は84.2歳で世界第1位,心身ともに自立し、健康的に生活できる期間を示す健康寿命は74.8歳で世界第2位となっている。
このような長寿社会,いわゆる「人生100年時代」の到来に加え,定年の延長,非正規雇用の増加,女性の社会進出,外国人人材の活躍など,働き方や労働者の多様化が進む社会において,人生の長い期間をより充実したものにするためには,従来の「教育」→「仕事」→「退職後」の3ステージの人生モデルから,社会に出た後も,何歳になっても学び直し,職場復帰や転職を行うマルチステージの人生モデルに変わっていく必要があり,そのためのリカレント教育※が重要になっている。 しかし,日本におけるリカレント教育の普及はまだまだ不十分であり,従業員,企業,国内の大学・大学院・短期大学・高等専門学校(以下,「大学等」という。)がそれぞれ課題を抱えているのが現状である。(資料参照) こうした中,京都府においては,WITH・POSTコロナ社会で必要とされる能力の変化や人生100年時代の到来を見据え,生涯学び・働き続けることのできる社会の実現に向けた総合的な支援拠点として「生涯現役クリエイティブセンター」を開設し,主に大企業・中堅企業の在職中のミドル・シニア層を対象に,社会人向けリカレント教育の実施や,リカレント教育情報の一元化と発信などを行うこととしている。 リカレント教育:スウェーデンの経済学者ゴスタ・レーンが提唱。義務教育や基礎教育の修了後,生涯にわたって教育と他の諸活動(労働・余暇など)を交互に行う教育システム。 問1、上記の現状を踏まえ,リカレント教育を推進するにあたっての課題としてあなたが考えることを,400字以内で簡潔に記述しなさい。 問2、問1の記述を踏まえ,リカレント教育を推進するために,京都府が実施すべきとあなたが考える事業を,その事業を実施する上での課題とその解決策,期待される事業効果とともに600字以内で簡潔に記述しなさい。 |
2020年度 | 京都府の合計特殊出生率は平成元年の1.46から平成30年は1.29に、出生数は24,855人から17,909人へと減少し、平均初婚年齢、第1子出産年齢、50歳時未婚率は、この20年間でそれぞれ上昇している。
こうした状況の中、京都府では、子どもが社会の宝として、地域の中であたたかく見守られ、健やかに育ち、子どもの生き活きとした姿と明るい声が響きわたる社会を実現していくために、令和元年9月に「京都府子育て環境日本一推進戦略」を策定し、出会い・結婚から妊娠・出産、子育て、保育・教育、就労に至るまでの総合的な子育て支援を行うこととした。 このうち、産業・雇用分野における子育て支援については、若者が経済的な不安を感じることなく働きながら、安心して出会い・結婚から妊娠・出産、子育て等のライフステージを過ごせることが重要であるため、地域において働く場の創出や産業を育成し、その担い手である若者の定着を促すとともに、府外からも若者を呼び込み、地域の活力の維持・向上を図る取組が必要である。 しかし、新規学卒就職者(平成28年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率を見ると、高校卒業者は39.2%、大学卒業者は32.0%と高い状況にある。(資料1参照) 就業する女性においても、第1子を出産後に約半数が退職しているという状況(資料2参照)にあり、その理由として、半数以上の方が「家事・育児に専念するため」、「仕事と育児の両立の難しさ」といったことをあげている。また、就職を希望する女性で育児をしている者のうち実際に求職活動をしている女性の割合は、出産・育児等の理由により、各年齢階級で2~3割程度にとどまっている。(資料3参照) 問1、上記の現状を踏まえ、産業・雇用分野における子育て環境の整備の課題としてあなたが考えることを、400字以内で簡潔に記述しなさい。 問2、問1で記述した課題を踏まえ、京都府が「子育て環境日本一」を実現するために、産業・雇用分野において必要とあなたが考える事業を一つ提案し、その実施上の課題や解決策、期待される事業効果について、600字以内で記述しなさい。 |
2019年度 | 京都では、内外の多様な文化を受け入れながら、個性豊かな文化が育まれるとともに、伝統の上に創造を重ねることで、我が国を代表する文化が形づくられてきた。また、茶道や華道などの生活文化から現代のポップカルチャーまで様々な文化が暮らしに根づいており、このような、伝統から先端まで多様な文化が息づいていることが京都の強みであり、ブランド力の源泉ともなっている。
国においては、文化庁の京都への全面的な移転が決定され、2017年6月には、文化政策の対象を拡大するとともに(資料1参照)、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業その他の幅広い分野との連携を図り、文化芸術が生み出す様々な価値を文化芸術の継承、発展及び創造に活用することなどを趣旨とした文化芸術基本法が施行されるとともに、2018年3月には同法に基づく「文化芸術推進基本計画」が策定されたところである。 上記のような動きを受け京都府では、文化力の活用による地域活性化はもとより、文化の保存・継承から発展、創造、活用まで文化政策をより総合的に推進していくため、2018年7月に「京都府文化力による未来づくり条例」を施行し、本年3月には同条例の理念を具体化するため、「京都府文化力による未来づくり基本計画」を策定したところである。 こうした動きがある中、国際的な状況に目を向けると、国全体のGDPに対する「文化GDP」(文化産業の国内総生産)の割合は諸外国の多くが3~6%台であるのに対し、日本は1.8%となっている。(資料2参照) また、国民の意識については、世論調査によると文化芸術の振興が幅広い分野で社会に効果をもたらすものと期待されていることがわかる。(資料3参照) 問1上記の我が国や京都府の現状を踏まえ、京都府における文化の課題としてあなたが考えることを、400字以内で簡潔に記述しなさい。 問2問1で記述した課題を踏まえ,文化庁の移転先である京都府として,今後,京都府域の文化力をより向上させ,各地域が持続的に発展していくために必要とあなたが考える事業を一つ提案し,その実施上の課題や解決策,期待される事業効果について,600字以内で記述しなさい。 |
2018年度 | 京都府では、京都のブランド力を活かした広域的な地域づくりの取組として、「もうひとつの京都」事業を推進している。(資料1参照) その中でも「海の京都」事業は、平成25年度に策定した「海の京都構想」から始まり、平成26年度にはこの地域が観光圏整備法に基づくブランド観光圏として認定を受け、また、京都縦貫自動車道が全線開通した平成27年度をターゲットイヤーと位置付け、これまでのまちづくりの取組を全国に発信するため「海の京都博」を開催した。(資料2参照) さらに、こうした取組の成果を踏まえ、観光による地方創生の実現を図るため、観光地域づくりの舵取り役として「海の京都DMO(一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社)」を平成28年6月に設立し、各種データの整備やブランディング、地域の稼ぐ力を引き出す仕組みづくりなどに取り組んでいるところである。問1表1に示した「海の京都」地域における観光入込客数、観光消費額及び宿泊客数の推移を参考にしながら、この地域の観光振興における課題及びこの地域により多くの観光客に訪れてもらうためにどのような取組が必要かについて、あなたが考えることを400字以内で記述しなさい。問2表2に示した「もうひとつの京都」各地域の観光入込客数、観光消費額及び宿泊客数の推移を参考にしながら、「海の京都」地域と府内の他の地域が連携し、それぞれの地域が持続的に発展していくことができる取組を一つ提案し、その実現に当たっての課題及び解決策について、600字以内で記述しなさい。 なお、記述に当たっては、社会基盤や拠点施設の整備、プロモーションなど、さまざまな観点から行うこと。 |
2017年度 | 最近、英国の大学、日本のコンサルタント会社の予測で、日本の労働人口の約半数が就いている職業が、10~20年後に人工知能(AI)・ロボットで代替可能となるとの研究結果が発表され、話題となったところである。 平成28年版「情報通信白書」(総務省)第4章第2節「人工知能(AI)の現状と未来」では、有識者に対するアンケート調査結果として、「現在及び将来の我が国の課題解決における人工知能(AI)活用の寄与度」及び「人工知能(AI)の利活用が望ましい分野」が、また、同章第3節「人工知能(AI)の進化が雇用等に与える影響」では、日米の就労者への調査結果として「職場への人工知能(AI)導入の有無及び計画状況」が示されており、その内容は図1~図3のとおりである。問1AIの利活用に関する現状について、上記の研究・調査結果も参考にしながら、あなたの認識・評価を400字以内で記述しなさい。問2今後、農山村地域の振興に寄与すると考えられる、AIを活用した取組を一つ提案し、その効果と取組を進める上での課題について、600字以内で記述しなさい。 |
2016年度 | 問1 図1及び図2は、A県及びB県並びに全国における「女性の年齢階層別の効用率」及び「女性の年齢階層別の非正規雇用率」を、表1及び表2は、同じく「1歳から5歳までの住民1千人当たりの保育所定員数」及び「三世代世帯の全世帯に占める割合」をそれぞれ示したものである。 図1及び図2から読み取ることができることと、表1及び表2のデータを関連づけて推測できることを、600字以内で記述しなさい。問2 働きたい女性が希望に応じて働くことのできる社会にするために、どのような取組を進めるべきか、あなたが効果的と考える二つの取組について、600字以内で記述しなさい。 |
2015年度 | 表1及び表2は、ある都道府県内の5つの市と3つの町について、流出・流入人口の状況及び昼間人口1人当たりの市町村内総生産をそれぞれ示したものである。これらの資料をもとにして、次のことについてあなたの考えを述べなさい。
問1 A市、C市、E市及びG町について、表1及び表2から推測すると、どのような状況にある地域と考えられるか、その理由とともに、800字以内で記述しなさい。 |
経験者採用
年度 | 過去のテーマ |
2020年度 | 過去7年間の職務経験の中での失敗事例を1つ挙げ,その原因と,そのときあなたがどのように対処したかについて具体的に述べてください。 |
2019年度 | 直近7年以内の職務経験の中で、最も成果を挙げた仕事内容を挙げ、その成果を挙げるまでに、どのように行動したか具体的に述べてください。 |
2018年度 | 過去7年間の職務経験の中で、最も困難であった出来事を挙げ、その場面であなたがどのように行動し、その経験から何を得たか述べてください。 |
2017年度 | これまでの職務経験の中で、他者と接するときに最も心掛けたことと、その具体的なエピソードを挙げ、そのことから何を得たか述べてください。 |
2016年度 | 直近7年以内における職務経験の中で、業務の改善が必要と感じた事例を1つ挙げ、その改善のためにあなたが行ったことを述べてください。 |
2015年度 | これまでの職務経験の中で他人から注意を受けた事柄を1つ挙げ、その後あなたがどのように対処したか述べてください。 |
2014年度 | これまでの職務経験の中での失敗事例を1つ挙げ、その原因とそのときあなたがどのように対処したか具体的に述べてください。 |
2013年度 | あなたの職務経験に関して、次の3つの事項に分けて論文を作成してください。 (1)あなたが職務を遂行する上で、他社と接するときに、最も心掛けていることについて具体的に述べてください。 (2)これまでの職務経験の中で、目標を掲げ、成果を挙げたことについて、あなたの担った役割も含めて具体的に述べてください。 (3)これまでの職務経験の中で、最も困難であった出来事を1つ挙げ、その原因と、そのときあなたがどう対処したかについて具体的に述べてください。 |
※京都府庁の公式ホームページより引用
基本的に地域に関すること、もしくは社会問題がお題として出題されています。
この過去のテーマが論文(作文)対策をする上で最も重要なのですが、その理由はシンプルに、
論文(作文)は過去問と似たようなテーマが出題されるから
論文(作文)のテーマは無数にある訳ではありません。
2019年や2020年の試験では全国的に『SDGs』についてのテーマが採用されたくらい、公務員試験は社会ネタに敏感と言えます。
- 少子高齢化
- 環境問題
- 住みやすいまちづくりをするために
他にも上記のような自治体が抱える問題については、テーマの切り口を少し変えて本当によく頻繁に出題されています。
だからこそ過去問を知るか知らないかで論文(作文)の書きやすさは大きく変わってくる訳ですね。
もっと言えば、京都府庁の過去問がそっくりそのまま出題されることはないので、研究すべきは他の自治体の論文(作文)の過去問。
特に、京都府庁は特別区(23区)の論文(作文)テーマを色濃く参考にしているため、分析・研究するなら特別区の過去問を活用するのが一番賢い対策法ですね。
京都府庁:論文(作文)の書き方
論文(作文)の対策方法は以下の5ステップになります。
- テーマの理解と分析
- 論理的な構成
- 文体と表現力
- 使い回せるフレーズを自分のモノにする
- 模範解答の活用
①:テーマの理解と分析
与えられたテーマや問題文をよく読み、理解することが重要です。
テーマの核心をつかみ、分析する能力が求められます。
また、テーマを多角的に考え、関連する情報や視点を収集しましょう。
②:論理的な構成
論文は明確な構成を持つ必要があります。
一般的な構成は、序論、本論(論点や論証の展開)、結論の3つのパートからなります。
序論ではテーマの背景や重要性を説明し、本論では主張や論証を展開し、結論ではまとめや提言を行います。
③:文体と表現力
文体は公務員として求められる明瞭かつ公正な表現を意識しましょう。
冗長な表現や曖昧な表現を避け、簡潔かつ具体的な言葉を使うようにすると評価ポイントが高くなります。
また、適切な引用や参考文献を使用できるよう、知識として頭に入れておくといいですね。
④:使い回せるフレーズを自分のモノにする
論文(作文)の模範解答を読み込むと、使い回せるフレーズというのが自然と分かってきます。
というのも、一見テーマが異なるようでも、取り上げられる課題に対する施策で同じものが使えることがよくあるからです。
といったように、模範解答をしっかりと読み込むことで、「この言い回しは何度も出てきたな」といったことに気がつくようになります。
これをそっくりそのまま覚えておけば、使い回せるテーマが出てきたときにオートマチックにスラスラと書くことが出来るので超オススメです!
⑤:模範解答の活用
「論文(作文)はコツさえ知れば誰でもスラスラ書けるようになる」と言っていますが、その最大のコツとは「論文(作文)の模範解答を知ること」です。
模範解答はある意味、テンプレートや雛形に近いもので、テーマで問われる内容、施策に対するフレーズをすべて自分の引き出しとしてプールしておくことが論文(作文)の最大のコツになります。
この「フレーズ」は論文(作文)を書く上で超重要でして、自分でその場で思いついて書いたものはチグハグな文章になったり話が飛んだり、最悪何が言いたいのかよく分からない文章が出来上がってしまいます。
逆に「フレーズ」を知っていれば、文体の一致や文章の構成が自然と身につき、どんなテーマでも悩むことなく、面白いように言葉が降ってきて書けるようになります!
また、過去のテーマで書いてみた文章は似たテーマの時に使い回すことが出来るため、模範解答と同レベルの論文(作文)が簡単に書けるようになります。
ちなみに論文(作文)の頻出のテーマ + 模範解答を知る方法は、
私が執筆したノウハウnoteを読み込むこと
この方法で自然と身につけることが出来ます。
模範解答(正しく書かれた論文)というのは、構成・文体がきちんとしていますからね。
ちなみにノウハウnoteについては記事の最後で紹介していますので、このまま読み進めてください!
京都府庁:論文(作文)攻略ガイドまとめ
この記事を読んでいるあなたは、
どんなテーマでもスラスラ論文(作文)が書けるようになりたい!
このように考えているのではないでしょうか?
現在、インターネット上では、
大量の論文ノウハウがあふれかえっています。
公務員アドバイザーを名乗る人の発信するLINEに登録してみたり
書店で参考書を購入したりして、「論文(作文)を書く方法」について勉強している方も多くいらっしゃると思います。
しかし!
現在のインターネット上、もしくは参考書で解説されている論文(作文)ノウハウには、1つの大きな問題があることにあなたは気づいているでしょうか?
再現性のないテクニックでは上達しない
現在、あなたが
「これなら書けそうだ!」
と感じている(勉強している)ノウハウは、以下のような内容ではないでしょうか?
- 過去問を調べろ!
- 過去問を用いて自分で実際に書いてみろ!
- 書いた論文を添削してもらえ!
このように、いわゆる
「過去問を利用して経験値を増やせ!」
というノウハウです。
過去問を研究するという勉強法は確かに有効です。
実際私が進めるテクニックも過去問を用いて実際に自分で書いてみようという内容なので、基本路線は同じ。
しかし、実際に自分で論文(作文)を書いてみたところで、
- 書き方を知らない
- 論文(作文)の構成を知らない
このような人が行っても、実行するのに膨大な時間がかかってしまいます。
論文(作文)1つにつき90分、10テーマ書くと900分。15時間以上・・・。
公務員を目指すあなたは論文(作文)をまず書いてみるだけで15時間も時間をかけれるほど暇ではありませんよね?
また、書いた論文を添削してもらえ!と言われても、公務員予備校に通ってるとかじゃないと「誰に添削してもらえばいいの?」ですよね。
つまり、
多くの公務員アドバイザーが提唱しているノウハウは、
再現性が非常に低い
とは思いませんか?
ノウハウを実行すると合格できるというより、ノウハウを実行すること自体が難易度が高すぎるのです。
論文(作文)をマスターするなら
私自身は公務員予備校に通って努力し、受験したすべての公務員試験に合格してきました。
「必ず合格してやる!」
と意気込んで机に向かう日々・・・。
公務員予備校で教わった知識・ノウハウ・テクニックをもとに、結果を残すことが出来ました。
ただ、それと引き換えに貴重な時間とお金をたくさん犠牲にしてきました。
この記事を読むあなたにはそんな私が行った方法よりももっと効率が良いやり方で対策して欲しいんです。
巷(ちまた)にあふれる再現性の低いノウハウに振り回されてほしくないんです!
そんな訳で、大学卒業程度の試験区分の採用試験を受ける方のために、頻出・出題が予想されるテーマを合計35個厳選し、さらに35テーマ分、すべてで模範論文を作成しました。
また、高卒区分の試験を受ける方のためには、作文テーマで頻出のものから30テーマ分を厳選し、こちらも試験でそのまま使える模範作文を作成しました。
そこらへんに転がっている小手先のテクニックよりも、もっと効率が良く、汎用性の高いフレーズがギッシリ詰まっています。
また、すべて1つの流れで書いているので、この模範解答で型を覚えれば、どんなテーマが出題されようとスラスラ書けるようになります。
京都府庁の採用試験に合格したいと考えているなら、この模範解答は真っ先に見るべきです。
ノウハウnoteを見ながら、しっかりと勉強すれば、あなたは確実に変われます。
一生条件の悪い仕事のまま、朝から晩まで働かなくて良いんです。
公務員になれば定年まで安定した生活ができ、あなたの小さい頃からの憧れ、夢を実現させることが出来ます。
少し興味が湧いてきましたか?
何度も言いますが、私が執筆した模範論文、模範作文を読めば文章スキルを劇的に向上させることができます。
本気で、
📌「論文(作文)の書き方を学びたい!」
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という強い意志のある方は、ぜひ下記のnoteを手にとって活用してみてください。
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