ここ数年ずっと円安だし、その影響もあってどんどん物価が上がってるじゃないですか。
物価が上がる要因の一つが円安なので、「円安は悪」って思ってる方が大半だと思うのですが、実はそうとも限らない。
為替とかよく分からない人にはピンと来ないかもですが、円安の今、ドルを持ってる人ってイイ感じなんですよ。
たとえば、1ドル110円くらいの時に投資して、ドルで資産を持っていたら今は儲かってるわけですよ。
つまり、110円から150円になると、36%増しになるわけです。
ここ最近、米国株、たとえば人気のある「S&P500」でいうと、
こんな感じで2024年に入ってからドンドン加速度を上げて右肩上がりに成長してる。
また円安の効果も相まって、数年前からコツコツと買ってる人ほど儲かってるんじゃないかなと。
もくじ
円安はウハウハ、円高は地獄
つまり、アメリカ株に投資している多くの人がウハウハ状態になっているのは、
- 円安
- 株価の上昇
このダブルパンチなことが大きい要因だということですね。
その通りでして、円高になるとアメリカに投資していると地獄を見ることになります。
私のようにアメリカにもそこそこ投資している人にとって、円高は恐怖でしかないわけですよ。
円安によって海外からの輸入品って物価が上がるから、
小麦だって、ガソリンだって、iPhoneだって値段が上がるから、みんな生活が苦しくなるけど、アメリカに投資してる人からすると円安はウハウハ状態です。
しかし、円高になることに投資してる側はビビってるってことですね。
ちなみにリーマンショックって、S&P500は本国のアメリカでは株価が6割くらい下落したんですけど、これって円換算すると日本だと7割くらい下落したんですよ。
そうなると、じゃあ、円高が怖いからアメリカへの投資はやめといた方がいいのか?
円が安い今のうちに売っといた方がいいのか?
これから10年とか15年後とか、今後円とドルはどうなるのか?
アメリカに投資してる我々は助かるのか?
という疑問が湧いてきますよね?
というわけで、次は円安や円高を中心とした「為替」についての話や、
アメリカ、特にS&P500とか全世界株式に投資してる人は、今の円安をどのように捉えて、今後もこのまま投資を続けていくべきか?
ということについてお話していきたいと思います。
長期的に考えると円安の可能性が高い!?
結論としては、為替が今後どうなるかなんて未来を予知するようなものなので誰にも分からないというのが前提ですが、
今後のアメリカと日本のパワーバランスみたいなのを考えておくといいですね。
とは言え、それが分からないから聞いてるんでしょ!って話だと思うので、ここでは私の独断と偏見の意見をお話していきます。
まぁ、私の意見なんてド素人の意見に過ぎないし、そもそもこの手の話って投資のプロや経済評論家の中でも意見が割れるしハズれるので、
たとえ暴落しても生活が困らない範囲の資金でやるのが第一前提だと思うんですよ。
あとは、今はS&P500をはじめとしたアメリカ株に突っ込むのがやっぱ正義だし、最もリターンの恩恵を受けられる訳だけど、
リスク管理の意味も含めて日本株にも投資しておく必要はあるのかな、と思いますね。
ここまでアメリカ株の調子が良いと、賢い人ほど円高が来ることに警戒をしているかもしれないけど、可能性的な話で言うと、
日本は給料が上がってないし、
消費も冷え込んでることから、
ドルに対して円が強くなる、つまり円高になる可能性よりも今の円安が少しずつ進んでいく可能性の方が高いわけですよ。
だから、今後もS&P500をはじめとした「アメリカ株」に投資した方が儲かる可能性は高いわけで、そういった「為替」のことは投資をする全ての人が考えておくべき、と思いますね。
為替はなぜ変動するのか?
そもそも、円安とか円高といった「為替」って、円を買ったりドルを買ったりするから変動する。
言い換えると円が欲しい、円の人気が高まれば円高になるし、円よりもドルとかユーロが欲しいってなれば円安になる訳ですよ。
今はアメリカの経済成長が凄まじいから、円よりもドルの方が人気がある。
だから、日本円よりも米ドルの方が人気が高いから円安になってる訳ですね。
円が欲しい | 円高 |
円は要らない | 円安 |
つまり、需要と供給から通貨の価値が決まるってことですね。
じゃあ、この需要と供給は何を背景にしてるか?と言うと、
- 購買力平価
- 政府の金融政策
- 貿易収支
上記の3つが主に関連していると言われています。
①:購買力平価
まずは購買力平価についてです。
これは、
世界で買える同じモノは同じ値段になるだろう理論
なのですが、たとえばマクドナルドのビッグマックって世界中で売ってるじゃないですか。
で、このビッグマックが日本だと500円だとして、アメリカだと800円したとすると、どう思いますか?
確かに値段を見ると、
「なんで同じモノなのに、日本で買うと安くてアメリカで買うと高いの?」
ってなると思うんですよ。
で、同じモノなのに値段が違うという、このおかしな状態はいずれ是正されるハズだ。
きっといつかは世界中で同じモノが同じ値段で買えるようになっていくのではないか、と。
つまり、円安とかで日本でハンバーガーが500円で買えるなら、いずれ1ドル100円くらいになるのではないか。
このように考えるのが、「購買力平価」でして、こういう感じで同じ状態になる力が働くだろう、っていう説ですね。
が、ところがどっこいですよ、ここ20年くらいのビッグマックの価格の推移を見てみると、
※ニッセイ基礎研究所の公式サイトより引用
こんな感じでアメリカと日本の間で値段の差は広がってるようなんですよ。
結局のところ、その国の人件費だとか材料費とかって違うじゃないですか?
たとえばニューヨークのアルバイトの時給って、レジ打ちとかでも3,500円以上もらえるみたいなんですよ。
人件費がそんなに高いんだから、そりゃモノの値段も高くなりますよね。
このことから、購買力平価は市場価格を決めるために働くけど、その国の人件費とか材料費などがそもそも違うから、全く同じ価格にはならない。
だからと言って、あまりにも値段がかけ離れると、安い国から大量に海外に運んで売る人が出てくるから、常識を外れるくらいに値段が違ってくることはない、ということが言えますね。
②:政府の金融政策
結局のところ、1ドル何円とか為替を決めてるものの要因は、
政府の金融政策
なんですよね。
日本にもアメリカにも中央銀行という、お金を刷ってる所があるんですけど、日本だと日銀、アメリカだとFRBってところですね。
で、この中央銀行はすべての銀行の親玉みたいな感じで、お金を刷ってる他にも、色んな銀行にお金を貸したりしてるんですね。
で、このお金を貸すときに利息をつけて返してもらうのだけど、この時の利息を「金利」って呼ぶんですよ。
よくニュースとかで、金利を引き上げるとかマイナス金利とかって、言葉を聞いたことくらいはあると思いますが、この金利を日銀が決めてるんですよ。
金利を低くすれば銀行はお金を借りやすくなり、金利を高くすると返すときにたくさん返さなきゃならないから銀行はお金を借りにくくなる。
銀行は住宅ローンとかマイカーローンとかで我々お客にお金を貸しているから、
「銀行がたくさんお金を持っている=世の中にお金がたくさんある」
って感じになります。
逆に金利が高いと、銀行はお金を借りにくいから世の中にお金が回りにくくなる。
他にも中央銀行はややこしい事をやっていて、お金をたくさん刷ってバラまくこともやってる。
これを「量的緩和」って言うんですけど、これには逆もあって、
お金を返してもらって世の中に流通するお金の量を減らすこともやってる。
これを「量的縮小」と呼びます。
このように、中央銀行はお金を貸したり返してもりったりして、世の中に出回るお金を増やしたり減らしたりしています。
じゃあですよ、ドル円とか為替の話に戻りますけど、日銀がお金を刷りまくってティッシュ代わりに一万円札を使えるくらいお金を増やしたら、そのお金って価値が無くなるじゃないですか。
ちなみに、日銀が世の中に流通させているお金の総量は700兆円くらいあるとします。
で、日銀がある日突然頭がおかしくなって、お金を1京円刷ったとします。
そうなるとどうなるでしょうか?
1京円お金を刷って、国民一人に1億円ずつ配ったとすると、国民はウハウハになるかもだけど、海外からすると、
ってなるわけですよ。
そうなると、円の人気が無くなるから、円安になるわけですよ。
ということは、お金を増やしたり減らしたりすることで、ある程度、為替は操作することが出来るってことなんです。
今はアメリカが利上げしていて、世の中に出回るお金を引き締めて減らしてるんですね。
一方、日本は金融引き締めしていなくて、ドルと円のお金の総量のバランスが崩れてるから円安になってると言われています。
日本が今金利を上げちゃうと、円安の問題以外に悪いことが起きちゃうから、やりたいけど出来ないっていうのが本音なのかもしれないですね。
たとえば、円高にするためにお金を借りにくくしてお金の流通を減らすと、お金を借りたくても借りることが出来なくて困る人が出てくる。
おそらくだけど、中小企業とかは銀行からお金を借りてなんとかやってる所がほとんどだから、金利を上げると多くの中小企業が潰れてしまうことになる。
だから、日銀は絶妙なさじ加減で金融政策をやっているんだと思われます。
あと、円安だと投資をしてる我々も儲かるじゃないですか。
新NISAが始まって、投資家の大半がアメリカのS&P500とかオルカンとか買ってるわけですよ。
で、円安の恩恵を受けて皆んな儲かりまくってる。
だから投資家目線で見ても、円安って儲かるからメリットがデカい、という気はしますね。
たしかに、スーパーに行くとモノの値段は高くなってるし、ガソリンは高いし、電気代だってどんどん上がってる。
でも、こうやって政府とか日銀は日本全体のことを考えてバランスを取りながら舵をとっているのではないか、と思いますね。
③:貿易収支
最後の3つ目ですけど、貿易赤字になったりすると、円安になると言われています。
貿易というのは、海外からモノを買ったり、逆にモノを売ったりすることですけど、
たとえば、iPhoneを買うとなると、まず円をドルに変えなきゃいけないから、円を売ってドルを買ってから行うと。
日本にいると、iPhoneを買うのに日本円で買えてるからイメージしにくいかもですが、海外のモノを買うのって、その都度円をドルに替えてるんですね。
つまり、「海外のモノが欲しい」が「日本のモノが欲しい」を上回ると、円安になる。
※日経新聞の公式サイトより引用
ちなみにここ数年、日本の貿易赤字は膨らんでいます。
これは、ウクライナ・ロシアの戦争で、ガソリンとか小麦の値段が上がってるからというのもあります。
ここまでのまとめ
ここまでの話をまとめると、
①購買力平価
海外で買えるモノの値段と、日本で買えるモノの値段は、そこまで大きく値が離れないようになるだろうと。
日本で500円で買えるビッグマックが、アメリカだと1万円するってことになると、日本のビッグマックを冷凍してアメリカで売る人が出てくる。
そうなるとモノの価値が下がっていくので、価格は適正価格になるだろう、ってことですね。
②政府の金融政策
色々な要因で為替は決まるけど、極端なことにならないために、アメリカならFRB、日本なら日銀が、お金を刷ったり回収したりして、
世の中に流通するお金のバランスを取っている。
③貿易収支
で、先ほどのビッグマックの話じゃないですけど、貿易収支も摩擦が起きないように最悪な事態にならないように調整がなされているはず、なんですよね。
このように、為替って上記3つのことが複雑に絡み合ってるから、だいたい落ち着くとこに落ち着くのではないか。
仮になんとかショックみたいな経済危機が起こって、一時的にパニックになったとしても、そんなに大きくならないように人為的に調整されるのではないか、と思いますね。
それに、これまでのハイパーインフレとか経済ショックとかで、たくさんの経験とかノウハウを積み上げてきて学んできてるから、そこまで心配する必要はないのかな、という気はしますよね。
でも長期的に見ると日本の産業って少子高齢化とかで弱くなっていく気がするし、ジワジワと貿易赤字も膨らんでいく気がする。
だから、長期的に考えると円安に振れていくのではないか、という気がします。
個人的には、円安だと海外にトヨタ車とか売れまくるし、海外からの旅行者でサービス業が儲かりまくるし、
そうなるといつかは円安に歯止めがかかるような気がしないでもないです。
日本株を持つってどうなの?
日本株も結局のところ、海外の投資家の影響が大きいし、投資って世界中の人がやってるから、
「日本株だけ持っとけば為替の影響はない」
と考えるのは、チョット違うのかな、と思いますね。
全世界株式はどうなの?
ちなみに、全世界株式、いわゆる「オルカン」を買っとけば分散になるから一番オススメだよ!みたいな意見を聞くことが多いけど、
オルカンを持つことで「通貨の分散」にもなるのか?って話になると、
・そもそも通貨を分散させる意味があるのか
・オルカンみたいな株を持つことが通貨の分散になるのか
って考えると、よく分からんというかのが本音ですよね。
私の独断と偏見に満ちた意見
これは私の考えですが、なんだかんだ円安だろうと円高だろうと、
と。そして、これはいつも言ってることですけど、世界のリーダーであるアメリカの株、私の場合で言うと「S&P500」な訳ですけど、
アメリカ株を買ったらあとは10年とか15年とか、なんなら20年くらいひたすらコツコツと積み立てて、基本的には売らない。
これが最適解だと思うんですよ。
もちろん、アメリカ株を投資してる人にとって円高になると利益の多くが吹っ飛ぶので恐怖ではあるけど、いつかは戻ると。
なんだかんだ丁度いいところに戻ってくるから、その日が来ることを信じて黙って放置しておくと。
で、老後に20年とか30年くらいかけて、年に4%ずつくらい取り崩していくと。
そうすることで急激な変化の影響は受けにくくなる。
今後、為替がどうなるかなんて未来のことは誰にも分からないけど、こうやって対処していけば一番影響を最小限にすることが出来るのではないかと。
で、円安で物価が上昇してる今、我々は何をすべきか?ですが、それはアメリカの資産を持つこと。
具体的には、私が毎月コツコツと積み立てている「eMAXIS Slim S&P500」を月に3万円でも積み立てることなのかな、と思います。
もちろん、お金に余裕があるなら月に5万円とか、それ以上でもいいと思います。
可能性的には今後も円安傾向にあることが予想されるのですから、円だけを握りしめてるとなかなか厳しい時代なのかな、という気はしますね。
もちろん、子どもの教育資金とかマイホームの頭金とかリフォーム資金とか、近い将来必要になるお金は現金で銀行に貯金しておくことが大事になります。
まだ証券口座を開設していない方へ
実はまだ、証券口座を開設していないとか、
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私のオススメは『楽天証券』、もしくは『SBI証券』です。
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