投資歴10年超えのベテランさんも、
これまで投資をしたことが無かった人も、
って感じの人も多いのではないでしょうか?
何に投資しようか悩んだと思いますけども、S&P500、もしくは全世界株式(以下オルカン)に決めた方が多いように思います。
かくいう私も、成長投資枠240万円は年初に一括でS&P500に突っ込んで、積み立て投資枠は毎月S&P500とオルカンを5万円ずつ設定しています。
というわけで、
本文では、
新NISAでS&P500とオルカンのどっちにすべきか
なぜ私はS&P500に新NISAの大半を突っ込んだか
についてお話していきます。
新NISAを始めてみたけど、自分の投資先にイマイチ自信が持てない・・・という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
新NISAでの差は大きい
たとえば30年間、毎月5万円積み立てするとして、S&P500とオルカンで年のリターンが1%違ったとしてシミュレーションしてみると、
年利6%で新NISAの上限である1,800万円を運用すると3,222万円も増えて、合計5,022万円になります。
一方で、年利7%で計算すると、同じ1,800万円を運用すると、こちらは4,299万円も増えて、合計で6,099万円になります。
年利6% | 5,022万円 |
年利7% | 6,099万円 |
これは言うまでもなく大きな差ですが、特に新NISAは儲けた分も非課税ですから、利益が完全に儲けになるわけです。
もちろん、30年後にS&P500とオルカンのどちらがリターンが大きいかなんて未来のことは誰にも分からないので、どちらを買え!なんて言えません。
しかし、「選択によって1,000万円の差が出る」という事実は頭の片隅に置いておいた方がいいかもです。
新NISAは一度買ったら意地でも売るな!
これは新NISAをする上で最重要事項なんですけど、新NISAは一度買ったら売らない方がイイと思うんです。
S&P500にしろオルカンにしろ、買ったら20年でも30年でも、売らないでずっと持っておくのがイイのではないかと思っています。
新NISAは一生の上限が1,800万円なわけですが、仮に1,800万円が1億円まで増えたとしても、新NISAの枠で購入したものは税金がかからない。
ということは、この場合、1億円が丸々利益になるわけですよ。
途中で売ったりすると、その利益分も新NISAの枠を使っちゃうことになるので、せっかくの非課税の恩恵を最大限受けれなくなるってことです。
もし売らずにそのまま放置しておけば、新NISAの枠は買った時のままの金額で済みます。
要は、新NISAは一度買ったら売らずに持っておくべきだと。
最低でも、1,800万円の枠を埋めるまでは、買うことはあっても売ることは無いと。
そもそも新NISAは短期売買するために作られた制度じゃないし、何度も言うけど、基本的に買ったものは売らずに持っておくのがイイと思いますね。
世界最大手の投資会社(ヴァンガード)の予想
S&P500とオルカンの将来の予測については、ヴァンガード社が定期的に予想を出しているけど、アメリカ株の今後の予想リターンは4.1%〜6.1%に。
また、アメリカを除く世界の予想リターンは、6.4%〜8.4%と出ています。
世界(アメリカ除く) | 6.4%〜8.4% |
アメリカ株 | 4.1%〜6.1% |
ヴァンガード社は、これからの10年はアメリカよりもその他の国の方が伸びると予想しています。
ヴァンガード社が何を根拠にこの数字をはじき出しているかはよく分かりませんが、「だいたい確率的にこんなもんじゃね?」みたいな感じで割り出してるようです。
下のグラフは、ヴァンガード社がこれまで行ってきた予想と、実際どうなったかを比較しているグラフでして、
※ヴァンガード社のサイトより引用
上が株式60%/債券40%で、下は米国債券の予想になります。
灰色の線が、過去にヴァンガード社が行って来た予想のところ。
ただ、ヴァンガード社は最近のアメリカ株は高くなり過ぎ!反対にアメリカ以外の国は安すぎ!って思ってるように見えますね。
これはあくまでヴァンガード社の予想ですが、この予想からヴァンガード社はS&P500とオルカンだと、オルカン推しなのが分かりますね。
30年後はどうなるの?
上は1970年以降の世界の株式市場の国ごとの変化を表したもので、ちなみに濃い青色がアメリカになります。
ご覧の通り、1990年前後はアメリカの比率は低かったけど、徐々に力をつけていったのが分かると思います。
上の図で言うと、アメリカが凹んでる1990年前後あたりは日本がすごく成長しています。
これはご存知のとおり「バブル絶頂期」でして、いかに日本のバブルが凄かったかが分かりますね。
話を今後の予想に戻しますが、上記の画像を見ると、何十年も同じ国が伸び続けるってことは無いのかなと。
勢力図は少しずつ変化していくから、10年先でもどうなるか分からないのだから、30年とかもっとそれ以上となると、予測は難しいのではないか、という感じですね。
50年後はどうなる?
ちなみに、ゴールドマンサックスが2075年までの株式市場の予想をしています。
※ゴールドマンサックスのサイトより引用
上記なんですけど、これを見ると一番上の勢力拡大してるのが「新興国」になっています。
で、次にアメリカ。
一位の新興国は複数の国を一括りにしてるので、一国扱いで見るとやはりアメリカが世界No.1なのは50年後も揺るがないみたいですね。
そして、3位ですけど、こちらは「ヨーロッパを除く先進国」です。
続いて「中国・インド」、最後に「ヨーロッパ」って感じですね。
一番伸びると予想されている新興国に賭けるのが良い。それは一理あるかもしれない。
でも、やっぱ50年経ってもアメリカが世界最強であり続けるだろうし、我々が生きている間にアメリカが衰退するというのも考えにくい気がします。
ていうか、新興国が伸びれば伸びるほど、その途中で優秀な人はアメリカに移り住むだろうし、そう考えるとアメリカはNo.1であり続けるのではないか、と思いますね。
まぁ、そもそもこのゴールドマンサックスの予想が外れる可能性の方が高いかもしれない訳ですからね。
だって、冷戦時代はアメリカとロシアが二大巨頭だった訳ですが、その頃の人からすると、今ロシアがこんな事になってるなんて思わないじゃないですか。
なので、今後の予想をする事は難しいというのが前提で、だったら今後も強者であり続ける可能性が高いアメリカに賭けとくのが最も可能性が高い投資なんじゃないかな、と個人的には思います。
私がアメリカ派(S&P500派)な理由
投資の鉄則として「なるべく分散しろ!」というのがありますが、それを守るには全世界に投資できる「全世界株式(オルカン)」が最適解じゃないですか?
じゃあなぜ、「分散しろ!」の鉄則を守らずに、私が新NISAでS&P500(アメリカ主要500社を集めた投資信託)をガッツリ購入してるかと言いますと、前述の理由に加えて、私が応援してる企業の大半がアメリカだからです。
私の身の回りのモノで言うと、
- スマホ:Apple
- パソコン:Windows(Microsoft)
- ネットショッピング:amazon
- 車:フォルクスワーゲン
車以外のモノは、だいたいアメリカの企業なんですね。
なので、もし多くの投資家が「これからは新興国の時代だ!」とか、「オルカンを買っとけば間違いない!」なんて言われても、
と思ってるから、S&P500を買い続けるでしょうね。
とは言え、リーマンショッククラスの経済ショックが起きたら、強者のアメリカですらマイナス50%の下落を喰らうわけです。
だから、現金もしっかりと持っておきましょうね!ってひたすら言ってるわけですよ。
ここまで、ヴァンガード社とかゴールドマンサックスといった投資会社や銀行が「こんな予想をしているよ!」とか、
私の個人的な見解についてお話してきましたけど、結局予想が当たるかどうか分からないし、自分が応援したいところを買うのが一番なんじゃないかな、という気はしますね。
「応援したい!」という思いが底にあれば、仮に一時的にマイナスになってもメンタル的に耐えることが出来るだろうし、そういう意味でも「自分に身近なモノ」を含んだ企業とかのインデックスを買うのが結局のところ答えなんじゃないかなと思います。
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