公務員試験の面接で毎年必ず問われるこの質問。
特に岡山県庁のような県庁職員の場合、単純に「○○が好きだから」「○○の仕事に興味があるから」では志望理由としては弱いです。
実はこの質問、岡山県庁の役割や県職員の特徴を理解しているかを見極めるための重要な問いです。
そのため、ただ希望する部署や分野を語るだけでは面接官の心に響かず、採用に繋がりにくいのが現実。
この記事では、岡山県庁を志望する上で押さえておくべき4つの視点と、面接官の意図、
さらに内定者の回答をもとにした模範回答例3つ、
そして掘り下げ質問への対処法まで、実践的に解説します。
岡山県庁の採用試験を本気で突破したい方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
もくじ
仕事を語るときに意識するべき「4つの視点」
岡山県庁の職員として「やりたい仕事」を語るときに必要なのは自分の関心や経験だけでなく、県庁の役割と求められる視点をしっかり理解すること。
特に以下の4つの視点を押さえましょう。
①:広域性と調整力
県庁は、岡山市、倉敷市をはじめとする15市町村を包括する広域自治体。
道路整備、防災、医療体制、産業振興、観光施策など、市町村単位では解決できない課題を横断的に調整し、関係機関・民間事業者と連携して施策を実行する立場です。
単純に「○○市でまちづくりがしたい」というのは県庁職員の志望動機として不適切。
「広域課題の解決」「市町村間の調整」「地域全体を支える施策」の視点が不可欠です。
②:公平性・中立性
行政は営利を目的とせず、すべての県民が安心して暮らせるよう公平かつ中立的に行政サービスを提供するのが使命。
過疎地、高齢者、子育て世帯、交通弱者など、民間なら手が届きにくい層にも、質の高いサービスを届けることが求められます。
③:民間が担えない領域
例えば災害時の対応、福祉、医療過疎対策、公共インフラ整備、長期人口減少対策など、利益追求型の民間企業では担えない領域を担当するのが県庁の役割。
これを理解せず「観光プロモーションの仕事がしたい」だけでは志望理由として弱く映ります。
④:未来を支える長期計画
県庁は短期的な成果だけでなく、10年20年先の県のビジョンを描き、その実現のために計画を立て、着実に施策を進める組織。
長期的視点を持ち、未来の岡山をどうしたいのかを語れるかが重要です。
これら4つの視点を軸に、自分の経験・学びと絡めて話すと、面接官に「県庁の仕事をよく理解している」「長く働ける人材だ」と好印象を持ってもらえます。
「岡山県庁の職員としてやりたい仕事は何ですか?」となぜ聞かれるのか?
この質問には以下の意図があります。
📌岡山県庁職員の役割を理解しているか:市町村との違い、広域行政の視点を持っているか確認。
📌志望動機に具体性と熱意があるか:何となく受けていないか、本気度を確認。
📌自己理解・経験を仕事に活かす意識があるか:どんな経験をして、それをどう県の仕事に繋げようとしているか。
📌長期的な覚悟とビジョンを持っているか:数年で辞めたり、異動に不満を持ったりしないかをチェック。
「○○の仕事に興味があります」だけでは通用しないのは、このような意図があるからです。
岡山県庁でやりたい仕事の模範回答例
①:地域医療体制の強化と過疎地支援
私は大学で地域医療の在り方について学び、真庭市の診療所で実習を行いました。
その際、高齢化と医師不足により医療アクセスに課題があることを実感しました。
県庁は市町村を越えた広域医療ネットワークの構築や、ドクターヘリ・遠隔医療の導入など、広域調整と中立性を活かした施策が求められます。
民間では採算が合わず、行政でなければ担えない役割です。
将来は岡山県全域で安心して医療が受けられる体制づくりに携わりたいです。
②:広域観光プロモーションによる地域活性化
私は観光学を専攻し、大学のプロジェクトで瀬戸内地域の観光資源を活用した広域観光企画を担当しました。
岡山県には後楽園や倉敷美観地区、瀬戸内の島々など、県境を越えた観光資源があります。
県庁職員として、県内各市町村や香川・広島・兵庫と連携し、広域観光ルートの開発や情報発信を行うことで、交流人口の拡大と地域経済の活性化に貢献したいです。
③:災害に強いまちづくりの推進
平成30年の西日本豪雨災害を目の当たりにし、防災・減災の重要性を痛感しました。
大学では地域防災計画の策定に関する研究を行い、自治体の防災訓練にも参加しました。
県庁は市町村単独では困難な広域避難計画、防災拠点整備、河川改修の調整などを担う立場です。
公平性・中立性を保ちながら、将来の災害に備えた持続可能なインフラ整備と地域防災体制の強化に貢献したいと考えています。
「民間企業ではダメなのですか?」の適切な切り返し方
この質問は「なぜ行政でなければならないのか」を問う場面。以下のように答えましょう。
民間企業も観光振興や地域支援に取り組んでいますが、過疎地や採算の取れない分野、災害対策などは、営利目的の民間では限界があります。
岡山県庁なら、広域的に市町村や民間と連携し、中長期的かつ公平な施策を実行できる点に魅力を感じています。
と答えれば、行政の役割と志望理由を筋道立てて説明でき、好印象です。
まとめ:岡山県庁の職員としてやりたい仕事
今回の記事を読んで、
「自分の答え方が抽象的だった」
「岡山県庁の仕事と県の役割をきちんと整理しないと危ない」
と感じた方も多いはず。
だけど心配に感じる必要は一切なく、
この記事で紹介したポイントを参考に、自分自身の経験や思いを整理し、説得力のある回答を準備しましょう。
📌あなたがなぜ岡山県庁を選んだのか
📌どのような課題を解決したいのか
📌なぜ民間ではなく公務員なのか
この3点を自分の言葉で、かつ社会的責務・公平性・民間が担えない領域・未来を支える長期計画という公務員らしい視点を入れて語ることが求められます。
もしこの記事を読んで、
「自分の回答はこれでいいのか不安だ」
「もっと面接官の心を動かせる回答を作りたい」
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