公務員予備校の大手であるTACか、はたまたリーズナブルな価格設定と優秀な講師陣が評判のアガルートか、どっちを選ぶべきか?と悩む人は多いはず。
「大手の安心感を重視したいけど、アガルートも魅力に感じる」というあなたのために、実際にTAC、そしてアガルートを利用した生の声をフォロワーさんから集め、体験談を元に徹底比較してみました。
結論から言うと、
アガルートの方が優れている点が多いので、両社で悩んだならアガルートを選ぶべき!
なのですが、本記事ではなぜアガルートがおすすめなのか、TACとの詳しい比較をしながらお話していきます。
本記事ではTACとアガルートの比較をしていますが、それぞれの詳細のレビュー記事については、以下も合わせて読んでください。
ネームバリューNo.1のTACの実力とは?
数的処理が苦手な人にこそオススメしたい!
もくじ
TACとアガルートの比較結果
まずは結論から。
TACとアガルートを徹底比較した場合、以下のような結果になりました。
「◯」が優れていることを意味します。
TAC | アガルート | |
価格 | ◯ | |
合格実績 | ◯ | |
コースバリエーション | ◯ | |
学習しやすさ | 引き分け | |
カリキュラムの質 | 引き分け | |
面接対策 | ◯ | |
論文対策 | ◯ | |
WEB学習 | ◯ |
詳細は後述しますが、比較してみるとアガルートの方が優れている項目が多いのが分かります。
一見、知名度もあるし受講生も多いからTACの方が良いに決まってる!と思いがちですが、実はアガルートの方が勝ってる項目の数は上!
いきなり最初の比較で結論が出てしまいましたが、これで終わりだと詳しい比較が一切ないので、具体的にどっちがどの項目で有利なのかを遠慮なしに赤裸々に語っていきます。
【TACとアガルート】価格の比較
まずは価格の比較から。
TACとアガルートの志望別による受講料を比較すると、以下の通りです。
TAC | アガルート | |
地方上級・国家一般、専門・裁判所 | 38万円 | 24万8000円 |
地方上級・国家一般 | 38万円 | 19万8000円 |
教養試験のみの自治体 | 21万円 | 10万8000円 |
国家総合職 | 39万5000円 | 29万8000円 |
上記を見ればアガルートの安さが際立ちますね!
TACは通学とWEB学習のハイブリッド授業が可能なので、WEB専門のアガルートと単純に比較はできませんが、アガルートのリーズナブルさは控えめに言ってもお得過ぎ!
【TACとアガルート】合格実績の比較
受講生の数が違うので合格者はTACの方が多いですね。
ちなみに、TACの最終合格者数は次の通り。
国家総合職(大卒) | 156名 |
---|---|
国家一般職(大卒) | 1043名 |
国税専門官 | 655名 |
財務専門官 | 128名 |
裁判所総合職 | 6名 |
裁判所一般職(大卒) | 360名 |
特別区Ⅰ類 | 695名 |
東京都1類A | 27名 |
東京都1類B | 193名 |
道府県庁(上級) | 593名 |
政令指定都市 | 467名 |
市町村(上級) | 402名 |
警察官(大卒) | 202名 |
消防士(大卒) | 83名 |
上記の数字はTAC単体のものでなく、グループ会社であるWセミナーの受講生の結果も含めたものなので、比較材料にするにはフェアじゃないかなと思います。
それと、アガルートは2015年に開校された新しい公務員予備校なので、数十年の歴史のあるTACと実績で比べるのはちょっと酷ですね。
また、TACは合格者も多いけどその分、不合格者も多い。
なので、一概に「実績のあるTACの方が上!」という訳ではないですね。
▶︎TACと比較した時に選ぶべき公務員予備校はアガルート
【TACとアガルート】コースの比較
コースバリエーションの豊富さは、TACの勝ち!
まずはTACの主要コースは次の通りです。
志望先 | コース名 |
国家一般職・都道府県庁・市役所 | 総合本科生 |
上記 + 国税・財務 | トリプル本科生 |
警察官・消防士 | 教養型市役所本科生 |
国税専門官・財務専門官 | 国税/財務専門官本科生A・B |
裁判所事務官 | 裁判所一般職本科生 |
労働基準監督官 | 労働基準監督官A本科生 |
社会人経験者 | 民間経験者採用本科生 |
大手だけあって、細かいコース設定で様々な公務員試験に対応できるコースが設定されています。
次にアガルートのコースは次の通り。
- 地方上級・国家一般、専門・裁判所コース
- 地方上級・国家一般コース
- 市役所・国立大学法人コース
- 国家総合職コース
- 都庁l類Bコース
コースの数が少ないように感じるかもですが、心配はありません!
なぜなら、公務員予備校はコースが細分化されているから良いというものじゃないからです。
具体的に言うと、「コースが細分化されていてもやるべき内容はほぼ一緒」という公務員予備校の裏事情があります。
なので、「コースの多さ=受験生にとって良い」という訳ではないと思っていただいて構いません!
ちなみに、アガルートで公務員を目指す大半の方は②の地方上級・国家一般コースになります。
警察官や消防士のような専門試験が実施されない、教養試験のみの採用試験は③の市役所・国立大学法人コースを選べばOKですね!
【TACとアガルート】学習しやすさの比較
学習しやすさは引き分け!
ちなみに、両社の学習形態は次の通りです。
TAC | アガルート | |
通学 | ◯ | なし |
WEB学習 | ◯ | ◯ |
アガルートはオンライン学習専門のスクールなので、通学して生講義を受けることが出来ません。
電話やメールでの質問は対応してくれるのでそこまで不便は感じませんが、全国主要都市に校舎のあるTACの方が通学して勉強するという従来の学習方法がいい人にとってはメリットが多いかもです。
しかし徐々に通学という学習スタイルから、自宅でのWEB学習に世の中の流れはシフトしています。
なので、これからはアガルートのような学習形態が一般的になると思いますが、何でもかんでも対面じゃなきゃ不安!という方にはTACの方が向いているかもです。
▶︎時代はリーズナブルで便利なWEB学習専門のスクール
【TACとアガルート】カリキュラムの比較
カリキュラムの質は、引き分け!
というのも公務員予備校は各社、ライバル校の教材を研究しているので、元も子もない事を言うようですが、カリキュラムはほぼどこも同じなんです。
TACを選ぼうがアガルートだろうが、LECだろうが東京アカデミーだろうと、〇〇を選んだから教材の出来が抜群に素晴らしい!なんてことはありません。
内容が変わることと言えば「時事問題」くらいのもので、公務員試験で勉強する科目・範囲・内容は何十年も不変です。
なので、「斬新的なカリキュラム!」みたいなのって残念ながら無いですね(笑)
アガルートは数的処理の講義に強みあり!
アガルートには分かりやすい講義を行ってくれる優秀な講師がたくさんいますが、中でも人気なのが数的処理を教えてくれる柴崎直孝さんです。
柴咲さんは数的処理の参考書をいくつも執筆されている公務員試験業界で人気講師で、なんと2016年からアガルートで公務員講座を担当されています。
ご存知の方もいるかもですが、公務員試験は数的処理の出題数が一番多いんです。
つまり、数的処理がで点が稼げたら合格に一気に近づけるし、数的で点が取れなければ不合格の確率が高まってしまいます。
もしあなたが、
- 数的処理に苦手意識がある
- 数的処理でもっと点が稼げるようになりたい!
という思いがあるなら、ぜひアガルートで数的処理を学習してみませんか?
【TACとアガルート】面接対策の比較
面接対策はアガルートの方が優れています!
まずTACの面接対策ですが、内容は悪くはないです。
悪くはないのですが、模擬面接の予約が取りにくいという「受講生が多いことの弊害」が面接対策でどうしても出てしまっています。
対策したいのに予約が取れないから出来ない、すぐ対策してほしいのに待たされるって意外とストレスが大きいんですよね。
なので、最悪面接対策は自分でやるからいいや!って思える人以外はTACで公務員試験の勉強をするのはオススメしないですね。
一方アガルートですが、年々重要度が増している面接試験の対策もしっかり行ってくれ、面接対策は回数無制限で何度でも行うことが出来ます!
なので、面接対策をしっかりしてほしいコミュニケーション能力に自信がない方や、面接試験の経験値が低いという方にとって強い味方になってくれること間違いナシ!
と思う方も多いかもですが、結論から言うと心配ありません!
アガルートはWEB学習専門のスクールなので、そもそも対面で面接対策ができないことは想定内!
だからこそWEBでも十分にノウハウを学べて、面接力が身につくように以下のような優秀なカリキュラムが組まれています。
- 過去の面接試験の内容を分析
- 出題可能性のある質問を厳選
- テーマごとに掘り下げて考えるべきポイント,自分の考えをまとめる方法について講義
- 面接時に話をする流れの組み立て方を説明
- 予行練習としての模擬面接も実施
そもそも、「アガルートだと面接試験に合格できない」としたら、とっくにアガルートは倒産していると思います(笑)
百戦錬磨の面接講師が本当に必要な対策をしてくれるのですから、対面で面接指導をしてもらえないことをあまりナーバスに考える必要はないのかなと。
【TACとアガルート】論文対策の比較
論文指導はアガルートの勝ち!
まず始めにお話したいのは、論文の指導は公務員試験の勉強の中で、各社最も差が出にくい分野ということ。
というのも、論文対策は書き方や自身の主調を文章に落とし込むといった基本的なことを学ぶだけですからね。
なのでコミュニケーション能力という個人の素質が大きく左右する面接とは異なり、論文試験は書き方のコツを知り、文章を書くことに慣れてしまえばどうってことはない試験です。
TACを利用していたフォロワーさんからの情報による、「TACの論文指導がイマイチな理由」は次の通り。
論文対策を開始するのが遅い。
昔から作文を書くことが得意な人なら問題ないのですが、苦手意識がある人にとって、TACの開始の遅さはヤキモキすることがあるかも。
なのでカリキュラムに差はないのですが、論文対策に一切不安のないアガルートの勝ちとします!
【TACとアガルート】WEB学習の比較
WEB学習については、アガルートの圧勝!
すでにお伝えしたように、カリキュラム自体に差はないのですが、
- 講義の分かりやすさ
- 動画の見せ方
上記のような部分では、やはりWEB学習1本で勝負しているアガルートに軍配が上がります!
WEB学習についてはアガルートの一番の強みである訳ですから、基本的に生講義主体でやっている予備校では動画のクオリティは敵わないですね。
TACとアガルートはどっちがおすすめ?
「結局、どっちを選べばいいの?」と釈然としない方のために、どんな人にどちらがオススメかをまとめます。
価格 → アガルート
合格実績 → TAC
コースバリエーション → TAC
学習しやすさ → 引き分け
カリキュラムの質 → 引き分け
地方公務員になりたい → アガルート
警察官・消防士になりたい → アガルート
国家公務員になりたい → アガルート
面接対策 → アガルート
論文対策 → アガルート
WEB学習 → アガルート
公務員予備校選びに後悔しないためにも、本当に受験生のためになるスクールはどちらなのか?をよく考えてみてくださいね!
重視するもの、そして志望先を明確にした上で、公務員スクールを選ぶようにしましょう!
TACとアガルートの比較まとめ
以上、TACとアガルートの比較でした。
比較項目ごとの結果をおさらいすると、以下の通りです。
TAC | アガルート | |
価格 | ◯ | |
合格実績 | ◯ | |
コースバリエーション | ◯ | |
学習しやすさ | 引き分け | |
カリキュラムの質 | 引き分け | |
面接対策 | ◯ | |
論文対策 | ◯ | |
WEB学習 | ◯ |
記事内でもお話した通り、知名度や実績はTACですが、その他の項目はアガルートの方が優れているという結論になります。
つまり、公務員予備校選びで失敗したくないならTACではなくアガルートを選ぶべき!ということですね。
それに受講料を比較した場合、TACに比べてアガルートは10万円以上安く、それでいてカリキュラムに差が無いのですからアガルートを選ばない理由がないですね!
どうしても大手予備校であるTACの安心感を重視したいなら止めませんが、損をしたくない・結果を出したいならアガルートを選ぶことをオススメします!
▶︎TACと比較した時に選ぶべき公務員予備校はアガルート
ネームバリューNo.1のTACの実力とは?
数的処理が苦手な人にこそオススメしたい!