就職氷河期、リーマンショック、東日本大震災、そして新型コロナウイルス感染拡大と、経済ショックのたびに人気になるのが公務員。
ご存知の方もいるかもですが、子供に将来なってほしい職業の上位は男女ともに公務員です!
そんな安定と人気を象徴する公務員ですが、試験に合格するために公務員専門学校(予備校)を利用する人も多いはず。
中でもTACの利用を検討している人も多いかと思いますが、「本当に試験に合格できるの?」「欠点はないの?」と気になりますよね。
本文では、
- TACの評価・感想
- TACのカリキュラムの質
- メリット・デメリット
- 他の公務員スクールとの比較
について解説しています。
実際にTACを利用経験のある方にインタビューしたリアルな情報なので、TACにしようか、または別のスクールがいいか迷ってる方にはわりと参考になるかと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
TACの基本情報と校舎一覧

基本情報をおさらいしておきます。
社名 | TAC株式会社 |
所在地・本社 | 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町三丁目2番18号 |
創立 | 1980年12月10日 |
校舎数 | 36校 |
北海道・東北 | 札幌校 仙台校 |
---|---|
関東 | 水道橋校 新宿校 早稲田校 池袋校 渋谷校 八重洲校 立川校 中大駅前校 町田校 大宮校 津田沼校 横浜校 日吉校 群馬校 水戸校 |
中部・近畿 | 名古屋校 京都校 梅田校 なんば校 神戸校 金沢校 富山校 松本校 |
中国・四国 | 広島校 福山校 岡山校 高松校 徳島校 |
九州・沖縄 | 福岡校 大分校 熊本校 宮崎校 鹿児島校 沖縄校 |
TACのメリット・デメリット

結論から先に知りたい方のために、まずは結論から。
公務員スクール大手であるTACさんに遠慮せず、ズバッと辛口評価するとこんな感じ!
まずは良いところから。
- 知名度があり、大手の安心感がある
- 合格実績が日本トップクラス
- 生講義とWEB学習の両方が可能
- 優秀な講師が多数在籍
- 様々な受講方法がある
- 教材の質が高い
次に悪いところ。
- 他のスクールに比べて受講料が高額
- 講師のレベルにバラつきがある
- 提携校の場合、生講義がない
- 面接対策の開始が遅い
- 授業も自習室も人が多すぎる
- 教材が多く、情報量が過多
実際にTACを利用してみた評価・感想を一言でいうと、
合格実績は公務員専門学校(予備校)の中でも最強クラス!
学習方法の選択肢が多い
ただし、他のスクールに比べて混みやすく、受講料も高い
といった感じ。
とにかく最高クラスの知名度と実績があるので、受講料が高くてもいいという方にはおすすめ出来ます。
一方であまり良くない噂もあるので、詳しくは後ほど解説します。しっかり読んで後悔しない公務員専門学校選びをしましょう。
TACの総合的な評価

TACの総合的な評価は以下の通り。
価格の安さ | |
講義の分かりやすさ | |
動画のクオリティ | |
お手軽さ | |
教材 | |
筆記対策 | |
面接対策 | |
論文対策 |
良いことばかりでなく、デメリットに関してもぶっちゃけていきますので、記事の最後までお付き合いください。
知名度があり、大手の安心感がある
資格スクールの大手であるTACは、知名度があって大手の安心感があるのが特徴。
それ以外は従来の資格のスクールとさほど変わらないので、目新しいインパクトはありません。
よく比較されるLECに比べて受講料が若干割高なため、これは気になる人は気になるかも。
合格実績が日本トップクラス
TACの合格実績は、以下の通り。
最終合格者 | 5460名 |
これは怪物級の合格者数ですね。
おそらくこの数字だけ見ると日本一だと思います。
ですが・・・
こちらはグループ会社である「Wセミナー」を含めた数字なので、純粋なTAC生のみの合格者数は公表していないので不明です。
あえて厳しいことを言うなら、グループ全体ではなく、TACのみの数を公表して勝負して欲しいとこですね。
通学とWEB学習の両方が可能
TACは様々な方法で学習することが出来ます。
- 通学(教室講座)
- 通学 + 通信
- 通信
- ビデオブース講座(個別DVD)
- 教室 + ビデオブース講座
- 講義音声ダウンロード
正直、どのスクールも通学・WEB学習には対応しているので、学習しやすさは可もなく不可もなく。
WEB学習があるので、公務員専門学校(予備校)が通いやすい場所にない人には学習しやすくなっています。
ただし、WEB学習はオプション料金が発生するので、「TACは受講料が高くて残念」との意見が多いですね。
教材の質が高い
TACの教材はこんな感じ。
- 受講生の9割以上が「良かった」と評価
- Vテキストは分かりやすさを追求
- V問題集で合格レベルの実力を自然と養える
TACは公務員試験で結果を出しているだけあって、教材の質は高いです。
用意される教材があれば十分なので、他に問題集やテキストを買い足さなくても済むので、追加料金がかからないのが良いです。
実際に、講義 → V問題集 → 演習というサイクルで学習していれば、グングン学力がついていくのが分かって圧倒的に気持ちがいい!
最新の試験傾向も盛り込み、カラーのイラスト・資料・図解を用いた解説も充実しているのが特徴的。
勉強していて自身の実力を正確に把握できるので、とても使いやすいです。
TACのデメリットってどうなの?

ところで、ぶっちゃけTACのデメリットってどうなの?と不安な方もいるはず。
まずは、TACのデメリットについてもう一度おさらいです。
- 他のスクールに比べて受講料が高額
- 講師のレベルにバラつきがある
- 提携校の場合、生講義がない
- 面接対策の開始が遅い
- 授業も自習室も人が多すぎる
- 教材が多く、情報量が過多
①:他のスクールに比べて受講料が高額
繰り返しになりますが、TACの受講料(入会金含む)は、ちょっと高めです。
カリキュラムの質は十分なのですが、その他のスクールと比べると高額なのが残念というのが、ぶっちゃけた感想。
実際にライバル校であるLECと比べると、入会金はかかるし、通常料金も高い。
②:講師のレベルにバラつきがある
TACには優秀な講師陣が多数在籍していますが・・・校舎によって講師のレベルにバラつきがあるのが特徴。
とくに人気講師は都内に集中しているため、地方の人からするとちょっと物足りないのが正直なところです。
これは大手ならではのデメリットでして、TACだけでなくLECでもその傾向は見られます。
③:提携校の場合、生講義がない
公務員スクールの多くは提携校の場合、生講義ではなく講義動画を視聴しての学習になるのですが、TACでも同様です。
通学しての動画視聴って実は無駄でしかなく、生講義を受けれないなら通学する意味はほぼ無いかなと。
なぜなら、生講義特有の「適度な緊張感」を感じられることが出来ませんし、何より分からないことがあったら質問するという基本的なことが難しいから。
どうせ生講義でないなら、WEB学習専門、そして受講料が圧倒的にリーズナブルなクレアールを全力でおすすめします。
④:面接対策の開始が遅い
TACは面接対策が遅いため、他の公務員専門学校(予備校)に比べると面接対策で見劣りします。
ご存知の通り、面接試験の重要性は年々増しており、筆記試験に9割の受験生が通過する自治体もあるくらい。
それだけ各自治体は、人物試験により人柄や熱意を十分に吟味して採用したいという思いが強くあります。
なので、TACの面接対策の開始の遅さは面接が苦手な人にとっては致命的になる恐れがあります。
また、TACは残念なことに、模擬面接の予約が取りにくいんです。
特に主要都市にある受講生の多い校舎では、その傾向が強いだけに残念です。
面接試験に苦手意識がある人はご注意を。
⑤:授業も自習室も人が多すぎる
TACはかなり人気のある公務員スクールですが、その反面、授業も自習室も人が多いのがデメリットです。
そもそも自習室が一杯で使えなかったり、静かに自習したい時も周りの雑音にイライラしがち(怒)
実際に、私が利用していた資格の大栄と比較すると、その差は結構感じますね。
資格の大栄だと自習室も空いていて、学習に集中できます。
⑥:教材が多く、情報量が過多
教材が分かりやすく、他に問題集を買わなくてもいいのがメリットだと先ほど紹介しましたが・・・人によってはその充実ぶりがデメリットになることも。
というのも、TACの教材は豊富な反面、たくさんあり過ぎて情報量が過多という意見も。
実際に、「やらなければ・・・」と焦ってしまい、挫折の原因に繋がることも。
TACのリアルな評判・口コミ

実際に利用したリアルな声も把握したいと思うので、TACの評判・口コミをまとめてみました。
大学の先輩方も通っていたこと、大学の近くにあり通いやすいという理由からTACを選びました。
実際によかったところは、Webフォローなどのサポート体制が整っていたところです。
Webフォローを使うことで通学と通信どちらの講師からの講義も受けられることで自分にあった講師を見つけることができました。また、Webフォローは2倍速で視聴でき、時間のない直前期には自分の勉強のペースに沿って受講できました。
TACには公務員試験を受験する人たちが集まり、たくさん勉強しています。
私はTACの自習室に通い、毎日勉強することで、刺激をうけ、「私も頑張らなくては」という気持ちになることができました。また、学生団体や研究が忙しく、本格的に勉強を始めたのは12月頃でしたが、最後まで諦めないことで合格を勝ち取りました。
不安なことがあっても、担任の先生やTACの講師の先生方は味方でいてくれます。
絶対にあきらめず、最後まで頑張ってください!
TACは様々な試験種で多くの合格者を輩出していることと、無料体験入学に参加したことがきっかけでTACを選びました。
実際に講義を受けてみると質の高いわかりやすい講義で、講師の方々の強い熱意も感じ、「ここならがんばれそう」と思いました。また、欠席してしまっても他の日程で振替出席ができたり、自宅などでも学習できるWebフォローや自習室などサポート体制が整っていた点も魅力でした。
「既卒は不利だ、転職不安だ、落ちたらどうしよう」と、いろんな思いを持っている方がいると思います。
私もその一人でした。しかし、その際はなぜ自分が公務員を目指すのかを自分に言い聞かせ、時には志望する自治体に足を運びモチベーションを保っていました。
そして、せっかく予備校に通うのであれば、講師の方々をフル活用しましょう。
自分を信じて最後までやり切ってください!皆さんの合格を心よりお祈りしています。
※TAC公式サイトの口コミから引用。
TACはどんな人におすすめなの?

ここでは、どんな人にTACがおすすめかを解説します。
受講料の高さよりも大手の安心感を重視したい人
TACは受講料が高めですが、大手ならではの安心感があります。
先ほども口コミにありましたが、「先輩が利用していたから」「みんな通ってるから」といった声が多いように感じます。
また、TACは主要都市に校舎があり、知名度・実績ともに高い公務員専門学校(予備校)と言えます。
実際に、TACを利用して公務員試験に合格したフォロワーさんから感想をもらうと次の通りでした。
- 親に受講料を出してもらうのに、大手の安心感は決め手になった
- 受講生が多い=良いスクール、だろうと思った
- 自分で勉強計画を立てなくても良かった
自宅から通いやすい場所にある
自宅から通いやすい場所にある人にはおすすめです。
なんだかんだ通学の時間って無駄ですし、インフルエンザや新型コロナウイルスの感染リスクも高まりますからね。
都内に通える
人気講師はほぼ都内のスクール在籍なので、都内に通える方にはいいかもです。
ただ、そうじゃない地方の方には「東京アカデミー」や、「資格の大栄
」といった選択の方が個人的にはいいかなと思います。
また、「勉強するならWEB学習のみでいい」という方にはクレアールをおすすめします。
TACの評判・口コミまとめ

TACのメリット、デメリットをまとめます。
まずはメリット。
- 知名度があり、大手の安心感がある
- 合格実績が日本トップクラス
- 生講義とWEB学習の両方が可能
- 優秀な講師が多数在籍
- 様々な受講方法がある
- 教材の質が高い
次にデメリットです。
- 他のスクールに比べて受講料が高額
- 講師のレベルにバラつきがある
- 提携校の場合、生講義がない
- 面接対策の開始が遅い
- 授業も自習室も人が多すぎる
- 教材が多く、情報量が過多
以上、TACの評判と口コミ・評価でした。
TACを利用したフォロワーさんの感想は、
「とにかく受講生が多いので合格者は多い」
「公務員になれたので、TACは結果的に私には合っていた」
「人の多さが邪魔だったので不快で、自分のペースを乱されることも多かった」
「TACの利用感としては、ぶっちゃけNo. 1とは言えないかも」
「公務員専門学校(予備校)を利用するなら、別の選択肢もあるのかな」
とのことでした。
総括すると、公務員スクール選びは以下が結論ですね。
面接対策を重視したい | LEC |
生講義を重視したい | 東京アカデミー |
勉強の挫折リスクを減らしたい | 資格の大栄 |
WEB学習の質を重視したい | クレアール |
とにかく受講料を安くしたい | スタディング |
TACの強みを考えると、ライバルである他の公務員予備校に劣るため、どうしても推せないのが正直なところ。
その他の公務員スクールが気になる方は、以下の記事も合わせて読んで比較してみてくださいね。
【LEC】面接対策を重視したい方へ向け
【東京アカデミー】生講義を重視したい方向け
【資格の大栄】勉強の挫折リスクを減らしたい方向け
【クレアール】WEB学習の質を重視したい方向け
【スタディング】とにかく受講料を安くしたい向け