熊本県庁の採用面接で必ずといっていいほど問われる質問が、
この質問は単に希望部署を答えればいいわけではなく、県庁職員としての役割理解と志望動機の具体性・独自性を問われる非常に重要な質問です。
本記事では、この質問への最適な答え方を「広域性と調整力」「公平性・中立性」「民間が担えない領域」「未来を支える長期計画」の4つの視点を織り交ぜつつ、自身の経験と絡めて伝える方法を解説。
さらに、模範回答例・深掘り質問の対策もセットで紹介します。
「なんとなく県庁職員になりたい」では絶対に通用しません。
この記事を読むことで、熊本県庁が求める職員像とその伝え方が理解でき、面接官に響く回答が作れるようになります。
もくじ
4つの視点+経験と志望動機の絡め方
この質問の核は、
「なぜ熊本県庁なのか」
「どんな視点で何をしたいのか」
を具体的に伝えることです。
以下の4つの視点を盛り込みながら、自分の経験と志望動機を絡めましょう。
①:広域性と調整力
熊本県庁は、市町村や民間、国とも連携し、県全体の課題に取り組む広域自治体。
そのため、多様な主体をまとめ、調整・推進する力が求められます。
②:公平性・中立性
誰一人取り残さず、すべての県民が安心して暮らせる社会を実現することが県庁の役割。
特定の利益誘導ではなく、県民全体の利益を考えた行政運営を目指します。
③:民間が担えない領域
採算が合わず民間が手を出しづらい分野(防災、過疎地域医療、文化財保護など)を県が主導する意義を理解し、その領域での仕事に挑む姿勢を示しましょう。
④:未来を支える長期計画
県庁は10年後、20年後の熊本を見据えた政策を行います。
短期的成果より中長期的な県民の幸せを考える姿勢を伝えましょう。
「熊本県庁の職員としてやりたい仕事は何ですか?」となぜ聞かれるのか?
この質問には以下の意図があります。
📌熊本県庁の役割を理解しているか
📌県庁職員としての適性・覚悟があるか
📌志望動機の具体性と再現性(実行できる力)があるか
「なんとなく安定してそう」「地元だから」では落とされます。
職員として熊本の未来をどうしたいかを自分の言葉で語ることが求められます。
熊本県庁でやりたい仕事の模範回答例
①:観光振興で熊本の魅力発信を
私は、熊本地震以降減少した観光客数の回復と、新たな魅力発信を目的とした観光振興施策に携わりたいと考えています。
学生時代、熊本の温泉地でインバウンド対応のアルバイトを経験し、地域住民と観光客の交流の大切さを実感しました。
県庁職員として、自治体や民間事業者と連携し、広域的な観光ルートの整備や観光資源の磨き上げを進め、熊本の魅力を国内外へ発信したいと考えています。
②:防災対策の強化と避難計画の実効性向上
私は防災対策の企画・実施を通じて、県民の命と暮らしを守る仕事をしたいと考えています。
学生時代、災害ボランティア活動を行い、現場での混乱や避難所運営の課題を目の当たりにしました。
県庁職員として、市町村や消防、民間企業との連携を強化し、災害時に迅速かつ確実に機能する広域避難計画の策定と訓練の実施に尽力したいと考えています。
③:子育て支援と働き方改革の推進
私は、熊本の子育て世帯が安心して暮らせる社会づくりに貢献したいと考えています。
家族が子育てと介護の両立に苦労している姿を見て、行政の支援の必要性を感じました。
県庁職員として、保育所の整備支援や職場の働き方改革を推進し、民間企業・NPO・市町村と協働しながら、熊本の子育て環境の充実を目指したいと考えています。
「民間企業ではダメなのですか?」への切り返し方
この質問の意図は、県庁職員でなければならない理由の確認です。
以下のように答えるのが適切。
確かに民間企業でも地域貢献は可能です。しかし、熊本県庁は広域自治体として、市町村や民間をまとめ、県全体の課題解決に取り組む役割があります。
私が目指す防災施策や子育て支援は、民間単独では実現が難しい広域的・公平な支援が求められます。そうした県全体の未来を支える仕事に挑戦したいので、熊本県庁職員を志望しています。
と答えれば、行政の強みと志望理由の筋が通ります。
まとめ:熊本県庁の職員としてやりたい仕事
今回の記事を読んで、
「自分の答え方が抽象的だった」
「熊本県庁の仕事と県の役割をきちんと整理しないと危ない」
と感じた方も多いはず。
だけど心配に感じる必要は一切なく、
この記事で紹介したポイントを参考に、自分自身の経験や思いを整理し、説得力のある回答を準備しましょう。
📌あなたがなぜ熊本県庁を選んだのか
📌どのような課題を解決したいのか
📌なぜ民間ではなく公務員なのか
この3点を自分の言葉で、かつ社会的責務・公平性・民間が担えない領域・未来を支える長期計画という公務員らしい視点を入れて語ることが求められます。
もしこの記事を読んで、
「自分の回答はこれでいいのか不安だ」
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