もくじ
「安定しているけど、自由がない」公務員のお金のジレンマ

現代は「副業解禁時代」とも呼ばれ、多くの企業で「副収入の確保」や「スキルの掛け持ち」が奨励されています。
YouTubeやブログ、SNS発信、Webライターなど、ネットを使った仕事は誰でも始めやすくなり、「本業+副業」がスタンダードになりつつあります。
しかしそんな時代の潮流に反して、「公務員」という職業には厳しい制限があります。
- 兼業禁止規定により、基本的に副業は禁止
- 資産運用に関しても、場合によっては申告や規制の対象
- 「バレなければOK」という風潮では済まされないリスク
「収入が足りない」
「老後に不安がある」
「子どもの教育費が重い」
「物価が上がっている」
これらの悩みに対して「自力でなんとかしよう」と行動に移すことができない。
これは極めて不条理で、かつ深刻なジレンマです。
副業も投資も制限される:公務員だけが抱えるお金の閉塞感

特に若手や子育て世代の公務員の中には、次のような悩みを持つ人が多くいます。
📌「民間の友人は副業や投資で資産を増やしているのに、自分だけが“安定”と引き換えに自由を奪われている気がする」
📌「残業が少ない部署に異動したら収入が大幅に減ったが、生活費は変わらない」
📌「公務員の給料は上がるスピードが遅く、将来に対して不安しかない」
📌「株式投資や不動産を始めたいけど、どこまでなら許されるのか分からず、怖くて動けない」
また公務員という立場上、どんな小さな活動でも「倫理的にどうか?」という目線で見られがちです。
友人に投資の相談をしたら“そんなことして大丈夫?”と引かれた、といった声もあります。
つまり、「経済的自由を求める」こと自体が、どこかで「後ろめたい行為」に感じられてしまう。
この感覚こそが、公務員に特有の「閉塞感」や「制限感」を強くしている原因なのです。
公務員だって自分の生活や未来も大切にしたい

副業や投資をしたい公務員は、決して「一攫千金を狙いたい」「規則を破ってでも稼ぎたい」という意図ではありません。
むしろ本音はこうです。
📌「将来、家族を守るために少しずつでも備えたい」
📌「今の給料で貯金が難しいから、別の方法を知りたい」
📌「定年後の生活が不安だから、今から行動したい」
📌「本業に影響しない範囲で、できることから始めたい」
これらは全て「公務員としての職務を全うしながら、自分の生活や未来も大切にしたい」という、極めて健全な思いです。
「副業解禁」の波が大きく広がる中で、公務員だけがその流れに取り残されるような感覚を覚えるのは当然です。
ですが、「だからと言って諦めるしかない」となる必要はありません。
制度の枠の中でも、十分に「自分を守る行動」は取れるのです。
公務員でも可能な「資産形成の選択肢」とは?

では、公務員が「規則を守りながら」「本業に影響を与えずに」資産を形成していくには、どんな方法があるのでしょうか?
ここでは、リスクの低い方法から順に紹介していきます。
①:【つみたてNISA/新NISA】で堅実に資産運用
公務員でも合法的に行える代表的な資産形成手段が「新NISA」です。
- 給与所得の範囲であれば原則申請不要
- 毎月一定額を積み立てるだけでOK
- インデックスファンド中心に選べばリスクも比較的抑えられる
- 利益が非課税(税金ゼロ)で受け取れるという大きなメリット
この制度は国が後押ししている長期投資の仕組みです。
副業ではなく「資産運用」なので、職場への申告も基本的に不要で、リスクも自分で管理できます。
公務員にこそ、この「時間を味方につける仕組み」を活用する意義があります。
②:【iDeCo】で老後の備えを作る
iDeCo(個人型確定拠出年金)もまた、公務員が合法的に活用できる資産形成制度です。
- 月2万円まで拠出可能
- 拠出額が全額所得控除になり、節税効果が大きい
- 原則60歳まで引き出せないので、長期資産としての運用に最適
「老後のための貯蓄ができない」という不安を抱えている人ほど、この制度を検討する価値があります。
③:【副業禁止規定を守った範囲でのスキルアップ】
副業は制限されていますが、「スキルアップ」や「学び」に制限はありません。
むしろ将来の自分を守る投資として、次のような取り組みは推奨されます。
- 資格取得(行政書士、宅建、FPなど)
- プログラミングやデザインなどIT系スキル
- 自治体の業務効率化につながるDXスキルの学習
これらのスキルは将来のキャリアの幅を広げるだけでなく、本業の中でも「業務改善」「庁内提案」などに活かすことができます。
また、退職後の再雇用や独立を見越してスキルを蓄積しておくことで、「定年後の不安」も和らげることができます。
④:【家庭内での名義分散】で投資の幅を広げる
例えば配偶者が民間人であれば、口座を配偶者名義で運用するという手段もあります。
これは公務員本人が直接取引を行わなくても、家計全体で資産を増やしていく方法です。
ポイントは収益や取引の主導があくまで家族にあることです。
公務員本人が「表に立つ副業者」とならないよう、十分な配慮と管理が必要ですが、柔軟な工夫で資産を形成している家庭も増えています。
⑤:【ふるさと納税/節約の徹底】という守りの投資
副業も投資も気が進まない・・・。
そんな方は、まず「支出を減らすこと」が最も確実な手段です。
- ふるさと納税で日用品や食材をまかなう
- 固定費(スマホ・光熱費・保険)の見直し
- 家計簿アプリを使って無駄遣いを可視化
「増やす」ことだけでなく「減らす」ことも立派な資産形成です。
コツコツと生活を最適化していく中で、将来的に余剰資金が生まれ、安心感につながっていきます。
まとめ:制限の中でも「守り」と「攻め」の選択肢はある

公務員という立場は、確かに自由度が高くはありません。
しかし、だからといって「何もできない」わけではないのです。
- 法律と倫理をしっかり守る
- 自分の人生設計に責任を持つ
- 小さな積み重ねを大切にする
この3つを意識することで、たとえ制限された世界でも自分なりの資産形成ルートを作ることができます。
「安定=すべてを我慢すること」ではありません。
「安定」という基盤があるからこそ、小さくても着実な一歩が踏み出せるのです。
未来に備えたいと悩むあなたは、何も間違っていません。
今のうちに、正しく・堅実に「できること」を始めてみましょう。
あなたの人生は、あなた自身のものであることを、どうか忘れないでください。
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