Yonex(ヨネックス)は、長年にわたり革新的なテニスラケットを提供している日本のトップブランドで、その製品は世界中のプロからアマチュアまで幅広い層に愛されています。
今回紹介する『Yonex Regna 98』は、同社が誇るフラッグシップモデルの一つです。
このラケットは、卓越したパワーとスピン性能を兼ね備え、特に中上級者に向けたモデルとして知られています。
独自のフレーム構造や素材を使用することで、打球感や操作性が高く評価されています。
この記事を書く私はかれこれREGNAシリーズを7年くらい使用していて、最新モデルももちろん購入して使用しています。
そんなある意味、「日本でレグナを一番愛してる、かつ使ってる」私が、REGNA98の魅力はもちろんのこと、
というデメリット的な話もしていこうと思うので、REGNAが気になってるんだけど試打がないから赤裸々な感想が知りたい!という方にとって参考になる記事となっています。
ぜひ最後までお付き合いくださいね!
もくじ
【YONEX REGNA 98】デザインと構造
Yonex Regna 98は、特徴的なフレームデザインと高い技術力で知られています。
このラケットの最大の特徴は、Yonex独自の「エアロフレームデザイン」を採用していることです。
エアロダイナミクスに基づいた設計により、スイング時の空気抵抗を最小限に抑えつつ、打球時の安定性を向上させています。
さらに、このモデルには「ナノメトリックXT」素材が使用されており、フレームの剛性と柔軟性のバランスを取っています。
この素材により、パワーとコントロールを両立しつつ、ラケット全体の振動吸収性が向上しているので、テニス肘に悩んでいる、けどテニスをやるからには強打したい!というプレーヤーの思いを全力で叶えてくれます。
ラケットの重さは約310gで、REGNA100と比べると15gの差以上にこちらはズッシリ感じます。なので、
という方は迷うことなくREGNA100を選ぶべきですね。
【YONEX REGNA 98】ストローク
まずストロークですが、飛びは抑えめです。
YONEXのラケットで比較すると、Vコアほど固くも飛ばなくもないけど、E-ZONEに比べたら飛ばないです。
なので、ある程度ラクに飛ばせるラケットの方が好み!って方は、このREGNA98、絶対買っちゃダメです。すぎにメルカリで売ることになりますよ!
次に打感ですが、REGNA100よりもこちらの98の方がカッチリしてるというか、少しだけど固い印象を受けます。
REGNA98とREGNA100の違い
REGNA98とREGNA100って、フェイスが2しか違わない割に、ずいぶんと味付けが違うんですよね。
こちらの記事で書いたように、REGNA100は意外と飛びます。
パワーがある人が使うにはチョット飛びを制御しながら振らないといけないくらい飛ぶんですが、逆にREGNA98は100と比較すると全然飛ばない。
同じスイングをしてるのに、100の方が深く飛んでいく、悪く言えばオーバーしやすくなる、すなわちミスになる。
なので、しっかり振り抜きたいなら断然98をオススメしますね。
実際、私は長年REGNA100を使用していたのですが、98に変更してからは飛ばない感覚に慣れるのに時間が少しかかりました。
今では98の少し飛びにくい感じが逆にフルパワーで振れるので好みになのですが、ここらへんは使う人の好みによるよね、という気がします。
なので、REGNA98と100で迷ってる方にアドバイスですが、楽に飛ばしたいとか、多少オフヒットしても相手コートに返ってほしいならREGNA100を!
いや、フルパワーでスイングしてもコートに収まるのが理想!という方ならREGNA98がマッチすると思います。
【YONEX REGNA 98】ボレーとネットプレー
ボレーですが、これは完全に個人の感想になるんですけど、REGNA98は使いやすいです。
ストローク同様、ボレーもあまり飛びが抑えられてるので、ボレーをふかしてミス・・・ってことが減ったような気がします。
まぁ、私がヘタってのも当然あるんですけど、REGNA100を使用していた頃よりもボレーのオーバーのミスが減った気がします。
ただ、ラケットにそこそこ重量感を感じるので、サーブ&ボレーを主体とする方にとっては少し難しいラケットかもしれませんね。
【YONEX REGNA 98】サーブ
サーブに関しても、Yonex Regna 98はパワーとコントロールのバランスが取れており、様々な種類のサーブを打ち分けることができます。
特にフラットサーブでは、ラケットの加速性能が活かされ、相手コートでの跳ね方やスピードに大きな変化をつけやすくなっています。
また、スライスサーブにおいても、しっかりとしたボールの速度が感じられ、サーブが入ればゲームを支配しやすいです。
ただ、REGNA100の頃によく打っていた回転過多の遅いスライスサーブ、私はスローカーブって呼んでるんですけど、REGNA98はこれが打ちにくい・・・。
理由は分からないんですけど、98で打つとサーブに速度が出てしまうため、遅くてグググって大きく曲がるサーブが打ちにくいと感じています。
あと、スピンサーブは回転がかかりにくいので、ぶっちゃけ打ちにくいです。
ということはつまり、スピンサーブで前に出たいってプレーヤーにとってはラケット本体の重さも加わって相性が最悪・・・という気がします。
このラケットが合う人
Yonex Regna 98は、主に中級者から上級者までのプレーヤーに向いています。
特に、フルスイングこそが正義!みたいな「ストローク番長」にこそ最適です。
あと、しっかり振り抜きさえすれば、相手が嫌がる深いところに勝手に飛んでいってくれるので、ストロークでゲームを支配したい人、
深く打って、ボレーの得意な相方に決めてもらいたいってプレーヤーにもオススメです。
さらに、ラケット自体はけっこう重いのですが、衝撃吸収性能が高いのか、REGNAに変えてからは一度もテニス肘になったことがありません。
バボラのアエロを使用していた頃は2~3年に一度の頻度で、テニス肘に悩まされていたのですが、REGNAは手首や肘への負担を抑えられる点がメチャクチャいいですね。
このラケットが合わない人
一方で、Yonex Regna 98は、回転重視のプレーヤーや初級者にはあまり向いていないかもしれません。
REGNA100同様、REGNA98も基本的にフラットにボールが飛んでいくので、回転グリグリプレーヤーとは相性が正直あまり良くないです。
あとこのラケットは、コントロールやスピード性能に優れている分、パワーを自ら生み出す必要があるため、体力や技術がある程度要求されます。
そのため、自分の力で強いショットを打つのが難しいと感じるプレーヤーや、まだラケット操作に自信がない初級者には、他のパワーをアシストしてくれる系のラケットの方が適しているでしょう。
また、ラケットに高い弾道力や反発力を求める人にとっては、Regna 98は少し物足りないと感じる可能性があります。
特に、ベースラインから強力なグリグリショットを打ち続けるスタイルのプレーヤーや、サーブのスピン回転を重視する人には、もう回転が出るラケットを検討するのが良いかもしれません。
まとめ:【YONEX REGNA 98】
Yonex Regna 98は、コントロールとフラット性能に優れた、ストローカー寄りの高性能ラケットです。
中上級者向けに設計されており、特に相手を追い込むショットを求めるプレーヤーや、スピードを重視するプレーヤーにとっては非常に満足度の高い選択となるでしょう。
一方で、パワーを自ら生み出すのが難しいプレーヤーや、まだ技術的にラケット操作に慣れていない初級者には少し敷居が高いかもしれません。
まぁ、言うまでもなく、全てのラケットの中でもっとも高級(高価)であることは間違いないので、お金に余裕のナイスガイにこそ使ってほしい!と、ナイスガイの私は思ってます(笑)