私ごとなんですけど、これまで月に5万円ずつS&P500(投資信託)を買っていて、新NISAが始まった2024年1月に、追加で一気に240万円さらに買いました。
こんな話を知り合いにしていると、こんな質問をよくされるんですよ。
これに回答しようと、ブログの下書きをしてたら思いの他長くなっちゃったから、前編と後編の2回に分けてお話していきたいと思います。
投資信託とETFの比較をしていくと、手数料だけじゃなく税金についても考えなくちゃいけないからややこしいんですよね。
なので、
前編:手数料やポイントについて
後編:税金について
上記にフォーカスしてお話していきたいと思っています。
で、投資信託とETFって違いがよく分からない人もいると思うんですよ。
かくいう私も投資を始めてから10年以上、ずっと個別株をやっていたので、投資信託について詳しく知らなかった。
投資信託とETFの違いすらも全然分かっていませんでした。
そんな過去の私のような人からすると、なんでそこまで投資信託にフル投資なの?
ETFだって買えばいいのに?
買わない理由が何かあるの?
という疑問って当然あると思うんですよ。
だってですよ。手数料だけを見たらETFの方が安いじゃないですか。
ETF(VOO) | 0.03% |
投資信託(S&P500) | 0.09% |
投資信託にしろETFにしろ、購入したら信託報酬という、いわゆる管理手数料みたいなものがかかる訳ですが、
年間でいうとETFは安いもので0.03%
一方、私が全力で積み立ててるS&P500という超人気投資信託は0.09%
それでも私はこれからも投資信託をメインで購入していくし、多くの人にとっても投資信託の方が良いんじゃないかって思ってます。
「さっきETFの方が手数料安いって話なのに何で?よく言ってる意味が分からないんだけど!」
って声も聞こえてきそうですが、それがですね、色々と考えていくと手数料は両者あまり変わらないって思ってるんですよ。
もくじ
ETFと投資信託の違いとは?
まずこの記事のタイトルにもある「ETFと投資信託の違いとは?」についてお話していきます。
ETFも投資信託も、色んな企業の株のごちゃ混ぜセットって感じで、
たとえば、S&P500ならアメリカの主要企業500社。
全世界株式(オールカントリー)なら世界の企業3,000社のごちゃ混ぜセットです。
ザックリ違いを説明すると、ETFは買いたいタイミングですぐに買える訳だけど、投資信託は注文してから買えるまでに2日後くらいに買える。
ETF | すぐに買える |
投資信託 | 2日後 |
2日後に買えることになるので、注文した時よりも値段が上がったら損をした感じになるのが嫌な人もいるみたいですね。
他の違いとしては、商品にもよるけど、ETFの場合は1口買うのに4万円くらいかかる。
一方、投資信託は100円から切り売りされてる。
ETF | 4万円くらいから |
投資信託 | 100円から買える |
あと分配金についてだけど、ETFも投資信託も配当を年に4回くらい貰えるんだけど、
投資信託の場合、このもらった配当金を自動で再投資してくれるものもあります。
ETFは配当を貰ったら現金でもらう感じですね。
もらった配当をさらに投資に回して、より多くのリターンを求めたい人は投資信託の方が自動なので楽というのがメリットになります。
ETFの人気銘柄
個別株と一緒で、ETFも日本のものと海外のものがあるんだけど、主に海外のものが人気ですね。
で、人気のETFですがトップ3と言っていいのは、
- VOO:S&P500に連動
- VTI:アメリカ4,000社のごちゃ混ぜ
- VT:全世界の主力企業のごちゃ混ぜ
これらは特に人気で、世界中の投資家が買ってるわけですが、その金額は75兆円くらいらしいです。
これらのETFは手数料が良心的なので、世界中の投資家からお金が集まっています。
ETFを買うならこの3つのどれかにしとけ!っていっても過言じゃないくらい人気も安心感もありますね。
0.03%って本当に安いの?
ETFの手数料は0.03%と安いって話をしましたが、ETFを買ったことがない人からすると、0.03%が安いと言われてもピンと来ないかもしれません。
0.03%がどれくらい安いかと言うと、たとえば銀行の窓口とかでオススメされる投資信託とかって、1%とか2%の商品が山ほどあります。
安いのでも0.2%とかなので、いかにネット証券で購入するETFが安いかが分かっていただけると思います。
この前、知人に聞いた話なんですけど、郵便局で積み立てNISAしてるって事なので、ちょっとパンフレット見てくれる?ってことで見てみたら、
ほとんどの投資信託が1%とか2%でした。
郵便局って民営化されたとはいえ、まだ半分国がやってるようなもんだし、なんか勝手なイメージだけど良心的っぽいじゃないですか?
なのにですよ!
高すぎる手数料を目の当たりにして、
って感じで、いかにネット証券が安いかを再認識させられたな!って思いましたね。
なので、投資をするなら絶対に窓口に行っちゃダメ!ネット証券で買わないといけないですね。
投資信託の人気銘柄
投資信託は一番手数料が安いものでは、私も全力で購入してる投資信託のエースといってもいい、
- 楽天証券の場合:emaxis slim S&P500
- SBI証券の場合:SBI・V・S&P500
があります。
具体的な数字で言うと、手数料は0.09%くらいになります。
S&P500はアメリカに投資する商品になるんだけど、アメリカだけじゃなく全世界に投資したい!って人が買う、大人気かつ手数料が安いのは「全世界株式(オールカントリー)」ってやつで、手数料は0.11%くらいです。
また、話しを戻しますけど、ETFの方が投資信託よりも信託手数料が安いと言いましたよね?
ETF(VOO) | 0.03% |
投資信託(S&P500) | 0.09% |
同じS&P500系の商品でも、これだけ違う。明らかにETFの方が安いですね。
投資系YouTuberの検証結果
ここまで、「ETFの方が投資信託よりも手数料が安い」と散々言ってきましたが、投資信託が負けてるとも限らないんですよ。
ちなみに、とある投資系YouTuberの方が「eMAXIS Slim S&P500」と「VOO」を比較した場合、10年間(2010年から2020年)で考えると投資信託の方が金額的に勝利したんですね。
投資信託を買おうとETFを買おうと、リターンの差は誤差である。
という結論に至るわけです。
むしろ、悩む時間がもったいないから、悩んで行動できずに居るくらいなら、何も考えずにどちらかをとっとと買った方がいい。
チョット投げやりな物言いかもですが、結論はこれなんですよ。
なんで投資信託とETFに差がほぼ無いの?
もう一度言いますけど、投資信託もETFもリターンには誤差程度の差しかないんですよ。
ETF(VOO) | 0.03% |
投資信託(S&P500) | 0.09% |
この数値だけを見ると、毎年0.06%の差があるわけだから、それがボディーブローのように効いて、10年とか15年とか、長期になればなるほど両者の差が出てきそうなもんじゃないですか。
なのにですよ、差が誤差になるっていうのは、「その他の手数料」とか「税金のかかり方」によるものが大きいんですよ。
とりあえず税金については後編で詳しくお話するので置いといて、ここでは「その他の手数料」についてETFと投資信託を比較していきます。
ETFと投資信託のその他の手数料
ETFのその他の手数料
ETFは売る時に最大で22ドルの手数料がかかります。
数字で言うと、0.495%の売却手数料がかかります。
あと、ETFはドルで買う(ドル建て)ことになるから、円をドルに替えてから買い、売る時にはドルを円に替えなければいけない。
この際、地味だけどわずかに手数料がかかる。
15年以上の長期投資で考えると微々たるものかもしれないけど、これは投資信託にはないETFならではの手数料となります。
投資信託のその他の手数料
一方で、投資信託は買う時も売る時も手数料が一切かかりません。
ドルを円に替えるとか、ややこしい事もする必要はありません。
S&P500の場合だと、信託報酬の0.09%を払うだけでOKなわけですよ。
投資信託は毎年ポイントが付く
どの証券会社で買うかにもよるけど、投資信託を買うとポイントがもらえます。
eMAXIS Slim S&P500を買う場合、 SBI証券だと買った金額の0.034%分のポイントが年に一度もらえるんです。
ちなみに、楽天証券なら楽天ポイント、 SBI証券だとTポイントがもらえて、このポイントでさらに投資信託を買うことが出来ます。
なので、ポイント分を差し引いたものが実質的な信託報酬(手数料)と言えますね。
0.09%から0.034%を引くと、0.056%が実質の投資信託の手数料になります。
投資信託はクレジットカードのポイントも付く
投資信託は月10万円までクレジットカードのポイントが付きます。
普通に勝負したらETFに負けちゃうから、あの手この手で投資信託はお得感を出すようにしていますね。
このクレジットカードのポイントがけっこうお得で、 SBI証券の場合だと、月10万円まで購入金額の0.5%のポイントが付きます。
S&P500 | 5万円 |
全世界株式(オルカン) | 5万円 |
10万円分の購入分にしかポイントがつかないので、「えっ!?たったの500円かよ!」って話にもなるかもですが、
それでも税金分とかを考慮すると、ETFよりも投資信託の方がお得だったりするんですよ。
まぁ、でも色々とややこしいので、なかなかどっちかが「圧倒的に勝利」って結果にもならないので、最終的には何となく投資信託に決めた感はありますね。
前編まとめ
- 手数料ではETFが有利
- 月10万円までならクレカで投資信託がお得
というわけで、次回の後編では投資信託とETFの「税金のかかり方」にフォーカスしてお話していきたいと思います。
この税金のかかり方は知っておいて損はないと思うので、ぜひ併せてご覧になって欲しいと思います。
まぁ、どちらにせよ両者の差は誤差でしかないから、「何だよこれ以上読むの面倒だよ!」って方は、今すぐ私と同じS&P500を購入するのでOKだと思います(笑)
ただ、投資に数千万円ぶち込めるようなお金持ちの方は、場合によってはETFの方が有利かもしれません。
(※ 確定申告やらなんやらで税制上有利にもっていけるから)
まぁ、基本的にはそんなお金持ち、かつ、数千万円も投資にぶち込める人はなかなかいらっしゃらないと思います。
なので将来的に、これから20年とか30年くらい経った時に、たとえば資産1,000万円が1億円になったときに、結果が100万円くらい違った・・・ってならないためにも、ちゃんと勉強しておくことをオススメします。
では、次の記事でお会いしましょう。
まだ証券口座を開設していない方へ
実はまだ、証券口座を開設していないとか、
メインで使ってる証券口座以外にも他にも証券口座を開設したいって方っていらっしゃいますか?
私のオススメは『楽天証券』、もしくは『SBI証券』です。
(当然、私も使っています)
インデックス投資信託を買う場合、ポイントが付くのですが、その還元率が一番高い点がオススメですね。
で、証券口座を開設する場合、『ハピタス』を経由すると、ハピタスのポイントが貯まってお得です。
たとえばSBI証券の場合、タイミングによって9,000ポイントも貰えます!
(※ 2024年2月現在。時期によってポイントは変わります)
下記のリンクからハピタスのサイトに行くと、更に追加で最大1,500ポイント貰えます。
(※ 2024年2月現在)
下記のリンク経由じゃないと口座開設で9,000ポイントも、お友達紹介からの1,500ポイントも貰えないので注意してくださいね。
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ハピタスのポイントは、1ポイント1円で現金化したり、
- 楽天ポイント
- Tポイント
- Amazonポイント
- 航空系のマイルポイント
などに交換できます。
ハピタスは怪しいサイトでも何でもなく、非常に良心的なサイトなので同僚とかにも勧めています。
ちなみに、「なぜこんなにポイントが貰えるの?」についてですが、ハピタスはSBI証券といった証券会社を紹介することで広告費をもらっています。
その広告費の一部をユーザーに還元(ポイントバック)してくれているって訳ですね。
証券会社はユーザーを集客して口座開設を促せるし、
ユーザーはポイントが9,000ポイントも貰えるから、全員がWin-Winなお得な仕組みなんです。
もちろん、手順も簡単です。
まずはリンク経由でハピタスにアクセスして、そこで会員登録をします。
会員登録が済んだら、ハピタスの検索から「SBI証券」でも「楽天証券」でも開設したい証券会社を検索して、【ポイントを貯める】をクリックして開設していただくだけです。
新NISAのビッグウェーブに乗り遅れないためにも、今この機会にぜひ口座を開設して、試しに5万円でもいいので全世界株式かS&P500を買ってみませんか?
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