毎年年度末になると、公務員は人事異動が発表されます。
当然のことながら、当たり人事だった人もいれば、「どう考えても納得できない」といったハズレ人事だった人もいるはず。
ところで公務員の人事って、当たりの人は毎回当たり、ハズレの人は毎回ハズレくじを引かされてるような気がしませんか?
あきらかな人事操作をされている気がする・・・と、納得のいかない人事に疑問を抱いている人も多いはず。
このような疑問にお答えします。
本文では、
- 公務員人事の問題点
- 納得いかない人事がどうやって決められているか
について解説しています。
毎回人事に恵まれていなくて、面白くない思いをしている方は、本記事を読んで「公務員人事の裏側」に触れてみてください。
納得のいかない人事には2種類ある
納得のいかない人事には、大きく分けて2種類あります。
- 自分自身の人事
- 他人の人事
①:自分自身の人事
自分自身でマイナス人事と思えることは、以下の通りです。
- やりたくない仕事の部署に配属された
- 嫌な人がいる部署に行かされた
- 出世できなかった
ハズレ人事だった理由としては、上記のことがほとんどなのではないでしょうか。
ちなみに、どれか1つでも嫌なのに、場合によっては「嫌な仕事なのに加え、嫌な奴もいる」なんて二重苦のこともよくあります。
また、出世適齢期だった場合、「そろそろ自分の番だろう」と思っていたのに出世できなかった場合も、十分マイナス人事と言えますね。
②:他人の人事
他人の人事で納得いかない要因は以下の感じだと思います。
- 自分よりもデキない人が先に出世した
- 自分よりも後輩が先に出世した
- 自分が尊敬している人が左遷された
社会人として働いていると、「なんで自分じゃなくてあいつが!?」という経験って少なからずあると思います。
ちなみにですが、他人の人事への不満って誰もが一度は経験していますよね?
私自身は出世欲がないので、他人が先に出世したとかどうでもいいのですが、毎回良い職場に異動している人を見ると・・・
ぶっちゃけ面白くないですよね。
出世に興味がない自分でも他人の人事で面白くない思いをすることがあるのですから、出世欲がある人は毎年人事で納得いかない思いをしていることと思います。
「なんで俺よりも先にあんな奴が出世するんだ?」
「俺の方が絶対に優秀なはずなのに・・・」
このように面白くない人事評価によりストレスを抱えている人って、実は公務員の中でも多いんです。
ちなみに、公務員の人事異動がいつ発表されるのかについては、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
公務員人事の問題点
従うしかないと頭では分かっていても、納得のいかない人事になると腹が立ちますし、憂うつになりますよね。
周りからの評価の現実を知ることとなりますし、仕事内容によるモチベーションや、出世の早い遅いで収入にも影響が出てきます。
ぶっちゃけ気持ちよく働けるかどうかは、人事異動次第と言ってもいいくらい重要なものです。
ここでは公務員人事の問題点を解説していきますが、主な問題点は以下の通りだと思います。
- なぜその人事になったのか説明がない
- 上司の見る眼がない
- 部下のことに無関心
①:なぜその人事になったのか説明がない
人によって納得がいかない人事の理由は様々あると思いますが、根本的な問題は「なぜそのような人事になったのか」の説明がないからだと思います。
- なぜ、わざわざ遠い職場に異動になったのか
- なぜ、問題のある人と同じ部署にされたのか
- なぜ自分が出世が遅いのか
納得いかない人事異動の際に、誰もが上記の疑問を抱くと思いますが、説明があることなんてないですよね?
だから、なおさら納得がいかず、「一部の人が得をする偏った人事だ!」と感情的になってしまうのだと思います。
もちろん、理由を求められた時に「あなたは仕事がデキないから」と伝えるのは、たとえ上司でも言いにくいことかもしれませんが・・・
納得がいかない人に対しては、何らかの理由説明と、次の人事では「当たりの人事にしてあげる」くらいの融通があってもいいと思うのが心情ですよね。
②:上司の見る眼がない
上司の部下を見る眼がない場合、正当な評価にならないことから人事においても冷や飯を食わされ納得がいかない結果になることに。
公務員の人事は人事課が担うため、上司といえども口出しすることは出来ません。
ただし、「誰々を残して欲しい」とか「誰々は出してもいい」といった要望をする権限はあります。
というのも、職場の人間関係がこじれた場合、それを近くで見ていない人事課の職員では解決しようがありません。
当たり前の話ですが、「この人とこの人は合わないので、人事異動により別の部署にした方がいい」とか、「この人の方が仕事がデキるから早く出世させるべき」といったことを進言するのが上司の仕事です。
ですが、この見極めがきちんと出来ていないと・・・大変なことになりますよね。
これは悲報ですが、公務員には部下のことをよく把握していない上司が多いのです。
結果的に、これから未来のある職員の成長を止めてしまったり、職場の問題を解決出来ずにギスギスした人間関係でもう1年やらないといけない・・・なんてことになるのです。
これは部下の立場からすると、当然のことながら納得のいかない人事になりますが、ダメな上司の下に着くとこんな事は日常茶飯事です。
まさに「公務員の人事は運ゲー」と言われる所存ですね。
③:部下のことに無関心
先ほども言いましたが、部下の人事異動に関して上司は要望を出すことしか出来ません。
なので、やる気のない上司は「どうせ人事が決めるから」と、真剣に部下の今後のキャリアのことを考えません。
異動していく人のことなんてお構い無し、といった具合です。
このような無責任というか、上の立場にいる自覚がない人って残念ながら公務員にはたくさんいます。
なので、公務員は人事でどうなるかなんて期待するだけ無駄なのですが・・・それでも自分にとって良くない人事になるとガッカリしますよね。
いずれにしても、上司が無責任なタイプだと部下は人事異動でも出世でも割りを食ってしまうので、自分の成長を止められることになります。
- こいつはデキるからキャリアアップ出来るように働きかけてやろう
- こいつはデキるからどこの部署でもやっていけるだろう
上記のどちらの人の下に着くかによって、その後の公務員人生はガラッと変わってきます。
悲しいですが、これが事実です。
ちなみに、公務員は人事異動の内示を断れるかどうかについては、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
公務員の人事の裏側
公務員の人事はどうやって決めているか知りたい方も多いですよね?
以下の記事では、公務員の人事はどうやって決められているかを、ケースごとに紹介しています。
人事経験がある人にしか分からないこともあると思いますので、興味のある方は合わせて読んでみてくださいね。
さいごに
当たり人事の人もいれば、納得のいかない人事だった人もいます。
そして、その当たり外れは「自分ではどうしようもない理由」によって決められていることがほとんどです。
なので、なるべく人事には期待せず、「良い人事になればラッキー」くらいに思っておくと精神的にラクですね。
公務員人事の裏側を書いてきましたが、納得いかない人事がなぜ起こっているのか?の疑問を晴らすための手助けになりましたら幸いです。
というわけで今回は以上になります。
当たり前ですが、希望通りの人事もあれば、納得のいかない人事異動もあります。
納得いく形の人事に繋がるかどうかは、「あなたの職場での評価次第」という一面もあります。
確かに自分の評価というのは公務員の場合、把握しにくいものです。
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公務員の人事異動の決め方について
人事の内示を断ったらどうなるかについて
人事異動の発表時期について