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公務員試験に落ちた・絶望を感じている人に採用担当経験者から伝えたいこと

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今年も公務員試験の日程がほぼ終わろうとしています。

試験に受かった人

試験に落ちた人

これから2次、3次試験がある人

さまざまだと思います。

私が勤めていた自治体は政令指定都市なので公務員を志望する方に人気が高く、給料も待遇も悪くありませんでした。

田舎の自治体の人事担当さんが聞いたら驚く数の受験者が毎年試験を受けに来られます。

わずか数十人の新規採用枠なので、もちろん落ちる人の方が多いです。

民間企業のように、

 

「今後のご活躍とご発展を心からお祈りしています」

 

といった「お祈りメール」をすることはありませんが、落ちた方の今後の活躍を心の中で祈ってました。

この厳しい状況ですが、どうか就職活動が上手くいきますようにと心から願っています。

前置きが長くなりましたが、

 

本文では、

公務員試験の採用する側の本音

をお話しています。

 

あくまで、完全な私の個人的な経験の話です。

すべての自治体が同じ話ではないかもしれませんが、「採用する側がどういった思い・考え」で採用を行なっているかが分かると思います。

これから公務員を目指す方、もう諦めようか悩んでいる方はぜひ記事の最後までお付き合いください。

公務員試験は自治体の求める人物像にマッチしているかどうか

私は作曲をしているので、ギターやベースをよく利用します。

当然、楽器店もよく利用します。

先日もギターの弦を買おうと店内を歩いていると、学生さんぽいお客さんが店員さんにこう聞いていました。

 

「こっちのギターは向こうのより少し高いけど良い音がするの?」と。

 

この質問に対して店員さんの回答は素晴らしく本質を突いた回答でした。

「ギターは良い音、悪い音と言うよりはお客様の好みに合う音かどうかなんです。お客様の好みに合えば安いギターの方が良い音であることも十分あります。」

店員さんの言う通りですね。

ギターには「ストラトキャスター」「テレキャスター」「レスポール」 など、さまざまな種類があり、音を拾うピックアップや木材の種類によってもずいぶん違った音になります。

つまり、その人の好みの音かどうかな訳です。

これは公務員試験の採用においてもまったく同じことが言えます。

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公務員試験は優秀な人のみが合格するのではない

1次の筆記試験では「どれだけ勉強したか」により合否が決まりますが、2次試験以降の面接では劣っている受験者が不合格で、優秀な受験者が合格するわけではありません。

今、その自治体が求める人物像にマッチしているかどうかなんです。

しかも、求める人物像の「本当のところ」は毎年変わります。

それはもう180度変わることもあります。

 

自治体の多くは基本的には退職した人の数だけ新規に採用します。

なので、直近でどのような職員が退職したかによって毎年求める人物像がガラリと変わってしまうのは致し方ないことなんです。

たとえば、男性ばかりが退職すれば男性が欲しくなります。

また、20代の職員が全体のバランスより少なくなると20代が欲しくなります。

しかし数年後、女性が少なくなると今度は女性が必要になります。

ぶっちゃけ全てはタイミングなんです。

 

なので、下記のようなことは当然あります。

「この受験者さんは去年だったら合格だったかもなぁ・・・」

ということが。

だから、公務員試験に落ちた方は、合格した人よりも劣っているわけではありません。

あくまで落ちた自治体の「今」とあなたの「今」がマッチしなかっただけです。

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公務員試験に落ちても絶望しなくていい

楽器屋の店員さんの言うとおりです。

音が悪いギターなんか存在しないんです。

でも、そのことに気が付かず、中には公務員試験に疲れきっている志望者さんもたくさんいます。

何かプライベートを犠牲にして、それくらいの覚悟で公務員を目指す方もいます。

そんな方にとって「公務員試験に落ちること」は大変ショックなことだと思いますが・・・。

公務員試験に落ちたからといって絶望する必要はありません。

話は変わりますが、日本人は平均寿命は以下の通りだと言われています。

 

男性 80.2歳
女性 86.6歳

 

うん、長寿大国万歳ですね。

アラフォーの私でさえ、まだまだ人生の前半戦がやっと終わったくらいです。

なので、21、22歳で就職に悩んでいるみなさん、心配ありません。

なぜなら、あなたの人生はまだ前半戦の半分くらいですから。

ドラゴンボールで言うとまだ仲間なんかクリリンとヤムチャくらいしか揃っていないくらい序盤です。

悟空はスーパーサイヤ人はおろか、自分がサイヤ人だと言う認識すらしていない。

 

公務員としての就職。

確かにすごく安定しています。

その安定が手に入らないとなるやいなや、この世の終わりかのようにショックを受けている人が多くいます。

そんなこと言っても試験に落ちるとショックなのも分かります。

だからこそ忘れてほしくないのは、公務員試験に落ちたからといって一生がダメになるのではないということです。

何とか勉強して、頑張ってみたけどダメだったら他の仕事を一旦経験してみればいいんです。

転職することを「悪」だと思う人がいます。

私は自分自身が、新卒でゼネコン → 公務員 → 作曲家と職を変えてきたので、これっぽっちも悪いとは思いません。むしろ逆です。

 

大事なことは「人生の経験値」。

 

新卒で公務員になってその世界しか知らない人よりも、色々な仕事に触れたことがある人の方が良いに決まってます。

もちろん、今、公務員を目指して努力し、悩んでいることもすべてあなたの立派な経験になります。

だから焦らなくても全然大丈夫です。

 

私も最近知ったのですが、カーネル・サンダースって65歳からケンタッキーを創業したみたいですよ。

やなせたかしさんがアンパンマンをこの世に生んだのも57歳のとき。

公務員試験に落ちたからといって一喜一憂せず、焦らず人生の経験値を積んでいきましょう。

みなさんの今後のご活躍を心からお祈りしています。

 

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