近年、働き方改革の推進やブラック企業問題が社会問題化し、誰もが「働くこと」と「生きること」のバランスを意識せざるを得なくなりました。
特に公務員の世界は長年、残業の多さや人手不足、休日出勤の多発といった課題を抱えており、働き方の見直しが強く求められています。
その中で面接官は、
という質問を通して、あなたがどんな価値観で働こうとしているのか。
公務員として健全な働き方を意識しているか。
組織の一員として持つべき視点を理解できているか、を確認しています。
面接官がこの質問をする意図とは?

表面的には「私生活も大切にしたいです」と答えがちなこの質問。
ですが、それだけでは面接官の意図を捉え切れていません。
本来この質問で見たいのは以下の3点です。
- 公務員として責任感を持ちながらも、心身の健康維持を意識しているか
- 組織の中で円滑に働き、他の職員のワークライフバランスにも配慮できるか
- 時代に合わせた働き方を自分なりに考え、実践しようとする姿勢があるか
つまり、「働き詰めになることが正義」でもなければ、「プライベート重視で適当に働く」のでもなく、
「公務員という立場にふさわしい持続可能な働き方をどう捉えているか」
が問われているのです。
【回答例】年代別・模範回答3パターン

ここからは具体的に20代・30代・40代の想定で、どのように答えれば印象が良くなるかの模範回答をお見せします。
【20代の場合】
私はワークライフバランスを保つことは、公務員としての職務を長く安定して果たし、市民のために力を発揮するためにも非常に大切だと考えています。
若手のうちは、経験を積むために時には負担の大きい業務に挑むことも必要だと思いますが、その中でも適切に休息を取ることが、結果的にミスの防止や生産性の向上につながると感じています。
また、今後組織内で後輩や同僚が働きやすい環境づくりに取り組む際にも、ワークライフバランスへの理解は欠かせないと考えており、自分自身の働き方を常に見直しながら周囲の状況にも目を配れる職員でありたいです。
【30代の場合】
30代に入り、家庭を持ったりライフステージの変化を迎えたことで、働き方についてもより意識するようになりました。
ワークライフバランスを大切にすることは、職員一人ひとりの心身の健康だけでなく、職場全体の雰囲気やサービスの質の向上にも直結すると考えています。
私自身も、繁忙期は全力で仕事に取り組みながらも、意識的にリフレッシュの時間を確保し、家族や趣味の時間を持つことで気持ちをリセットするようにしています。
結果として、翌日の仕事のパフォーマンスも上がることを実感していますので、今後は後輩にもそうした働き方を伝えられる立場になりたいと思います。
【40代の場合】
40代になると、健康管理や家庭の事情も含めた働き方の見直しが不可欠になります。
これまでの経験から、仕事のやりがいや達成感は、長時間労働や自己犠牲の上に成り立つものではないと痛感しています。
むしろ、適切に休息を取り、家族との時間を持つことで心に余裕が生まれ、住民サービスの質も向上すると思っています。
また、管理職的な役割も意識する年代として、組織全体のワークライフバランス改善にも積極的に関わりたいと考えています。
メンバーが安心して休みを取れる体制づくり、業務の平準化、IT活用による効率化など、長期的な職場環境の改善にも貢献していきたいです。
まとめ:「働くこと」と「生きること」をどう両立させるか

ワークライフバランスの考え方は時代とともに大きく変わりました。
昭和・平成の「長時間労働=評価される時代」から、今は「成果と質の高い仕事を無理なく継続できる働き方」へと移行しています。
公務員の仕事は、住民の命や暮らしを守る大切な役割だからこそ、職員自身の心身の健康と生活の安定が土台として不可欠です。
誰か一人が無理をすれば回る組織ではなく、誰もが働きやすく、意見が言える職場づくりを意識すること、が公務員としての責任でもあります。
ぜひこの質問が来たときは、単なる「プライベートも大切にしたい」ではなく、「公務員として組織と自分自身の両方を守る働き方」を提案する視点で答えられると、面接官の印象もぐっと良くなるでしょう。
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