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「民間企業は利益追求、公務員は公共の利益」という面接の回答が浅い理由

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公務員志望者の面接対策本などでよく見かける回答例に、

 

狼くん
狼くん
「民間企業は利益を追求するが、公務員は公共の利益のために働く」

 

というものがあります。

確かにそれも1つの事実です。

しかし、それだけを表面的に答えてしまうと、面接官から「それは誰でも思いつく」と判断され、深い理解や考察力がないと見なされかねません。

実際、現代の民間企業も地域貢献やSDGs、ESG投資、社会的課題解決型のビジネスなど、利益と社会貢献を両立させる活動を積極的に展開しています。

「利益=悪」「公務=善」という単純な対立構造では語れない時代です。

むしろその両者の境界が曖昧になりつつある中で、それでもなお「公務員でなければ担えない領域が何なのか」を掘り下げて語れるかどうかが、面接の本質になります。

面接官がこの質問をする意図

面接官はこの質問を通じて、受験者の以下の3点を確認しようとしています。

 

  1. 行政職としての役割理解ができているか
  2. 社会の仕組みと公的部門の責務を捉えられているか
  3. 自分が目指す公務員像を具体的に描けているか

 

つまり「公務員ならできること」を具体的に語るには、社会構造の中で行政が担うべき領域を正しく理解し、なおかつ自分がそこにどんな形で貢献したいかを説明できる必要があります。

面接官はその着眼点と考えの深さを見ています。

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「公務員でないと出来ないこと」この質問の本質はなに?

公務員の役割とは「民間では担えない領域を、誰もが等しく利用できる状態で維持・提供し、地域社会の安全・安心・公平を支えること」です。

特に、以下のような点が本質といえます。

 

📌採算性を度外視しても維持しなければならないサービスの提供
(例:災害対応、生活保護、過疎地のインフラ)

📌社会的弱者を含むすべての住民に公平なサービス提供
(例:障がい者福祉、子育て支援、高齢者施策)

📌法令や条例に基づく地域の秩序維持
(例:建築確認、環境規制、行政処分)

📌まちの未来を長期視点で計画・施策化する役割
(例:都市計画、防災計画、子育て支援ビジョン)

 

民間は利益のある部分には積極的に参入しますが、収益化が難しく責任の所在も複雑な分野は公的部門が支える必要があります。

その社会的責務の範囲を認識し、具体例を交えながら答えられると高評価につながります。

公務員ならではの役割:模範回答例

模範回答①

私は公務員ならではの役割は“採算性を度外視しても、すべての住民に等しく安全と安心を提供すること”だと考えています。

例えば、災害時の避難所運営や、高齢者・障がい者・子どもなど社会的弱者を守る施策は、利益にならずとも地域に欠かせないものです。

民間企業が参入しにくいこうした分野を、長期的な視点で責任を持って担うのが公務員の使命だと思います。

 

模範回答②

民間企業は利益追求と社会貢献の両立を目指していますが、公務員はそれを越えた“公平性の担保”が求められると考えています。

例えば、子育て支援や福祉施策も、全ての住民に同じ条件で利用できる環境整備が必要です。

公務員は、地域格差や経済状況に左右されず、すべての人の生活を最低限支える最後の砦だと考え、この仕事を志望しました。

 

模範回答③

公務員は採算性を気にせず公共の福祉を守る存在だと考えています。

しかし、それ以上に重要なのは“住民の声を最前線で受け止め、未来の地域づくりに生かすこと”です。

民間企業が短期的な利益を重視する一方で、公務員は数十年先を見据えた都市計画や防災計画など、まちの未来を形づくる役割を担っています。

私はその未来づくりに直接携わり、地域をより良くしたいと考えています。

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まとめ:民間企業ではなく公務員ならできること

この質問はただ「公共のため」と言うだけでは通用せず、

 

  1. 公平性
  2. 社会的責務
  3. 民間が担えない領域
  4. 未来を支える長期計画

 

上記の視点を入れることが求められます。

自分なりの考えをしっかり整理し、具体例を交えながら回答することが面接突破のカギです。

ぜひこの内容をベースに、自分の経験や志望動機と絡めて、自分なりの言葉で答えを組み立ててみてください。

 

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