「風通しの良い職場とは？」の答え方と面接官の意図まで徹底解説

まず、「風通しの良い職場」とは単に「誰とでも仲が良い職場」という意味ではありません。

職場での風通しの良さとは、

 

 

さらに、意見が通りやすいだけでなく、仮に失敗や課題が起きてもそれを素直に共有し、協力して改善できる文化があることも含まれます。

つまり、

 

 

上記を満たした職場こそが風通しの良い職場です。

面接官がこの質問をする意図とは

この質問をする採用側の本当の意図は以下の2つです。

①：組織の一員として協調性を持って働ける人物か

公務員の職場は部署間・課内の連携が非常に大事です。

自分の考えを伝えるのと同時に、周囲との調整もできるバランス感覚が求められます。

②：問題を事前に防ぎ、職場の環境改善に積極的に取り組めるか

近年、ハラスメントや情報共有の遅れが原因のトラブルが自治体でも問題化しています。

そういった職場内の空気を良くし、トラブルを未然に防ぐ姿勢があるかを見ています。

つまり「誰とでもうまくやれます」では足りず、風通しの良い職場を作るために具体的に何が大事かを考えている人材かを測っています。

意見を自由に出せる環境こそが風通しの良い職場

実は、公務員にとって最も働きやすい環境は、

 

 

この2点に尽きます。

しかし公務員組織は昔ながらの年功序列文化が根強いところも多く、

 

 

などの空気が残っている職場もあります。

これを改善するには、

 

📌意見を出しても否定されない風土

📌ミスをしたときも冷静に話し合い、再発防止を考えられる関係性

 

この2点が必要不可欠。

上司も部下も、失敗を共有し合える環境こそが真の風通しの良い職場です。

風通しの良い職場：模範回答例

スタンダード型

私が考える風通しの良い職場とは、自分の意見を否定されず、困ったときに助けを求めやすい環境です。そのためには、普段から上司・同僚と気軽に相談できる関係性を築くこと、ミスを責めずに一緒に原因を考える姿勢が大切だと考えています。

私はこれまでの職場でも、部下や同僚から相談を受けた際、まず相手の話を否定せずに受け止め、問題点や改善策を一緒に考えるよう心掛けてきました。こうすることで『この人なら相談できる』『失敗しても次に活かせる』と感じてもらえるようになり、結果としてチームの雰囲気も良くなりました。

今後も、立場や役職に関係なく意見を出し合い、ミスや困りごとを共有しながら解決策を探る職場づくりに貢献したいと考えています。

 

「日常の声かけと小さな変化への気づき」重視型

私が考える風通しの良い職場とは、誰もが安心して自分の気持ちや状況を話せる空間です。そのためには、日頃から何気ない声かけや、職員一人ひとりの小さな変化に気づくことが大切だと考えています。

例えば、以前の職場では、同僚が少し元気がなさそうな様子に気づき、昼休みに声をかけるようにしました。些細なことでしたが、そのことをきっかけに不安や悩みを打ち明けてもらえるようになり、職場全体の雰囲気も和らいだ経験があります。

こうした日常のコミュニケーションを丁寧に積み重ねることが、意見を言いやすい・相談しやすい職場づくりにつながると実感しています。今後も、誰もが安心して働けるように、周囲への気配りと積極的な声かけを心がけていきたいと考えています。

 

「上下関係を越えた情報共有の場づくり」重視型

風通しの良い職場をつくるためには、役職や年齢に関係なく意見や情報を共有できる場づくりが不可欠だと考えています。上からの一方通行な指示だけではなく、現場の声を汲み取ることが職場全体の活性化につながるからです。

以前、私の勤務先で課内のミーティングを月1回の形式的なものから、週1回の自由参加型の意見交換会に変えたところ、普段は発言しにくかった若手や臨時職員の意見も出るようになりました。その結果、業務改善につながる提案も生まれ、チームの連携が強まりました。

この経験から、『意見を言いやすい場』をつくることの大切さを学びました。新しい職場でも、立場に関わらず率直な意見交換ができる環境づくりに取り組みたいと考えています。

まとめ：風通しの良い職場

この質問は単なる「仲の良さ」や「相談しやすさ」だけではなく、組織運営に必要な風通しの良さをどう実現するかを問うものです。

その場の空気を読むのも大事ですが、それ以上に

 

 

を意識できる人物かどうかが評価のポイント。

面接では過去の経験を交えて実例を示しながら、具体的な行動と考え方を伝えることで説得力のある回答になります。

公務員の組織は旧態依然とした部分もまだ残りますが、あなたのような風通しの良い職場を大切にできる人材が入ることで、少しずつ良い方向に変わっていきます。

ぜひこの問いを自分事として捉え、しっかり準備して臨んでください。