投資するにあたって、
・生活に支障のないレベルで、
・ゼロになっても困らない額を、
・やるなら限界まで!
みたいな、「いくらつぎ込めばいいか」みたいな話って、けっこう人によって意見が分かれるところだと思うんですよ。
というわけで、今回は私が思う、
みたいな話や、
についての話をしていきたいと思います。
もくじ
毎月いくら投資すべき?
まずよくある一般論として、最終的な目標から逆算して投資金額を決める!みたいな意見ってあるじゃないですか?
たとえば老後の資金の目安とされる2,000万円だか4,000万円を達成するために、今からどうするか?みたいな。
で、たとえば優秀な成長率をほこるアメリカのインデックス(投資信託)であるS&P500を積み立て投資するとして、目標額5,000万円を設定する人って多いと思います。
5,000万円を老後に向けて作っておけば、そこから4%を毎年取り崩していけば、年間で200万円生活資金として上乗せすることが出来ます。
ちなみに4%を取り崩して行った場合、かなり長い期間経っても資金が枯渇しないらしいです。
この研究結果は「トリニティ・スタディ」という研究結果なんですけど、過去のどの30年間を切り取っても、4%ずつ毎年取り崩していった場合、資産がゼロにならないパターンを調べた調査結果になります。
S&P500なんかは長い期間で見ると右肩上がりに株価が伸びてるもんだから、ほとんどのケース(98%)で資金は枯渇しませんでした。
ゼロになるどころか、逆に資産は増えていったパターンが多かった、という結果でした。
で、これがたとえば新NISAでインデックスを購入したとすると、税金がまったくかからない。
つまり、新NISAで資産5,000万円を作ってしまえば、あとは4%取り崩した分の年間200万円と、すずめの涙程度の年金だとしても合わせれば生活していくことは全然可能なわけですよ。
つまり、退職金の2,000万円に手をつけないでも生きていくことが出来るんですよ。
ここを理解して30代とか40代から準備して投資しておけば、5,000万円を作れるので、
- 年収を上げるために出世しなくていいから、
- 嫌な仕事は断ってもいいし、
- 年収が落ちても気にしなくていいし、
- 嫌な飲み会なんて行かなくてもいいし、
- 公務員が嫌になったら転職を考えてもいい
と、かなり生きやすい人生を送ることが出来るようになると。
つまり、5,000万円を作れた段階で人生を変えることが出来るというわけですね。
そんなわけで5,000万円を目指して毎月10万円を投資したとします。
年間7%で運用できたとすると、20年後に5,200万円になる。
生活を圧迫しないレベルで投資するのは当たり前
ちなみに、有り金全部!とか、生活を圧迫しかねない金額を投資にブチ込むのはNG!というのは言うまでもなく当たり前の話でして、
生活防衛資金として、『1ヶ月にかかるお金 × 6ヶ月分』くらいは最低限、現金で残しておくべきだと思いますね。
もっと言えば、子供の教育資金だとか、マイホームの頭金とかリフォーム資金とか、そういった「使うことが分かっているお金」も、別途現金で確保しておくべきだと思います。
10万円投資は誰でも可能なの?
この毎月10万円を投資に回すのって、一般的に考えて可能なの?ってことですよね。
年齢 | 月収 | 独身の手取り | 家族あり手取り |
20~24歳 | 22万円 | 17.7万円 | 18.6万円 |
25~29歳 | 30.8万円 | 24.5万円 | 25.4万円 |
30~34歳 | 34.2万円 | 27万円 | 28万円 |
35~39歳 | 37.1万円 | 29万円 | 30万円 |
40~44歳 | 39.7万円 | 30.6万円 | 31.6万円 |
45~49歳 | 41.6万円 | 32.1万円 | 33.3万円 |
50~54歳 | 43.7万円 | 33.5万円 | 34.7万円 |
55~59歳 | 43.2万円 | 33.1万円 | 34.3万円 |
60~64歳 | 34.2万円 | 26.8万円 | 27.7万円 |
日本人の平均的な収入における手取りは上の感じみたいなんですけど、これだと10万円を投資に捻出するのは多くの人にとって厳しい、って感じはしますね。
たとえば子供がいれば習い事とか塾とか、服や靴だってけっこうすぐにサイズアウトするし、部屋も必要だからマイホームだとか、3LDKの賃貸に引っ越すとか、自然と家にかかるお金も大きくなる。
だから、5,000万円のために毎月10万円投資しろと言われても、無理に決まってる・・・という人が多いのではないでしょうか?
そこでですよ!
今よりも工夫して節約する。
転売だろう何でもいいので、給料以外の収入を得ましょう。
そうやって自分で投資に回すお金を作りましょう。
みたいなことを言う人ってネットの世界には多いように思います。
5,000万円は未来を明るくしてくれる
そういった多くの声と私も同感でして、とりあえずの未来目標って5,000万円なのかなって思います。
40歳までに投資を開始して、60歳の時点で5,000万円作っておけば、定年延長の延長分を拒否して60歳で退職金2,000万円をもらって仕事を辞めることができます。
このように、5,000万円には未来を制限されなかったり、余裕のある生活を送らせてくれるパワーがあると思われます。
あと、私自身も節約とか固定費削減とかもある程度やってるつもりですしね。
目標を持たなくても良いと思う
ここからはあくまで私個人の考えになるのですが、
「5,000万円の資産を目指す」とか、
「毎月10万円を投資する」みたいな目標を立てなくてもいいんじゃないかな、とも思ったりします。
毎月10万円って、20代とかだとチョット現実的じゃないし、30代でも結婚とか子育てとかあれやこれやで、なかなか実現できる人は少ない気もするし。
私は自分自身が投資で生活が変わったから、「公務員もなるべく早く投資した方がいいよ!」と、これまで何度も発信してきたけど、まぁ、そんな余裕はなかなか無いだろうし、
世の中のほとんどの公務員が行動を起こさないのを見ると、やっぱ多くの人にとってハードルが高すぎるのかなと思いました。
で、結局のところ結論としては、
自分の出来る範囲でやれば、いくらでも良いんじゃないか!
っていうところだと思うんですよ。
そうすると、まずは「スマホを格安携帯会社に変える」とか、「無駄な飲み会は参加しない」とか、そういう節約が最も現実的で効果的って気がします。
ただし、節約も限度ってもんがありますしね。
たとえば、すでにマイホームを持っている人は今更どうにも出来ないですし、若い人は節約意識が高すぎて交際相手を探せないで生涯独身でいるのもなんか違う気がするし。
投資に傾くとそれはそれで危険
もし仮に頑張って、月に投資に回せるお金を10万円捻出して投資したとしても、結構無理してる感じになるじゃないですか?
給料が安定してる公務員とは言え、月に10万円も投資に回すってそれなりに無理してると思うんですよ。
無理すればするほど現金比率が下がってくる。
投資が生活を圧迫するようになってくる。
個別株だろうとインデックス投資だろうと、株価が下がれば元本割れのリスクがあるわけですから。
でも、私がやってる「インデックス投資を長期間継続する」という王道の投資方法なら、元本割れのリスクはほぼ無いといっても過言ではないわけですよ。
※ チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』より引用
ちなみに、これはその根拠の画像です。
ここでは細かくは説明しないですけど、結局私がいつも何が言いたいかというと、
投資は15年以上を前提として、今すぐ必要ではない、放置してても困らないお金でやるべき、あくまで余剰資金でやるべき!と口を酸っぱくして言っています。
現金はとっても大事
20代とか30代前半とかだと、これから結婚するだろうし、結婚するとなると結婚式の費用とか新婚旅行とかお金がかかるじゃないですか?
こういうのって、後から「やっとけば良かった・・・」なんて言ってもなかなか出来なかったりしますからね。
そういうときに現金を持っていないと株を売ってお金に換える必要があるけど、投資期間が短期であればあるほど元本割れのリスクがある。
だから現金を持ってることも大事なんですよ。
私自身を振り返ってみると、私はかなりお金に執着があるタイプなんで、
自分でもイヤになるくらいお金に執着があるので、
周囲にお金にルーズな人がいるとウンザリする・・・みたいなことってあったりするんですけど、
まぁ、そもそも大半な人にウンザリするんですけど、
昔から出来るだけお金は大切にするようにしてきたんですけど、今更ですけど、
もっと旅行したり、もっと若い頃に遊んでおけば良かったなって思いますね。
結婚したらなかなか1人で旅行とかってするの気が引けるじゃないですか。
若いからこそ、今を楽しんだり、今しか出来ないことをやるのも大事というか、そこが最優先ですべきことなんじゃないかって思うんですよ。
あと、30代とか40代の子育て世代になると、子供の習い事とか教育にお金をかけれるのって、その時期だけじゃないですか?
子供にお金をかけるのも、今しか出来ないわけだし、後になってお金に余裕が出来たからって出来るもんじゃないですしね。
投資にお金を回すのも大事だけど、今、その時にしか出来ないことを全力でやるっていうのも、凄く大事なことだし、素敵なことだと思いますね。
大暴落を受け入れられるか?
頑張って何とか毎月10万円の投資をして、20年継続して5,000万円になって、その時に大暴落が来たら・・・。
本来5,000万円の資産形成が出来ていたはずなのに、半分の2,500万円に目減りしちゃうわけですよ。
そして、それがITバブル崩壊やリーマンショックのようなデカいヤツだったら、回復するまでに10年とか平気でかかっちゃうわけです。
こんなショックなことある?
耐えれるの?
というのも、すごく重要な問題だと思います。
インデックス投資というのは、そういったリスクがあるからこそのリターンなわけです。
たとえば20年、インデックス投資をしたら5,000万円になる可能性もあるし、最後の最後に大暴落が起こったら2,500万円になる可能性もある。
でも、銀行に20年間預けていたって、2,400万円のままです。
リスクがあるからこそお金が増える可能性もあるわけで、ここを理解するというか、受け入れることが出来ないなら、投資をするにはまだ早い!と思いますね。
インデックスを信じられてから始めるので良い
どんな事があったとしても、インデックス投資を信じ続けられるか?
おそらくインデックスが大暴落したら、
みたいな記事や動画で溢れかえると思います。
心無い人は、「インデックス投資を勧めるヤツは詐欺師だ!」みたいな感じで、この記事を書く私なんかも詐欺師扱いされるかもしれない(苦笑)
株価が右肩上がりの時は、
「乗り遅れるな!」みたいな感じの動画や記事が注目を集め、
下落している時は、
「株なんて損するだけだからやめておけ!」というネガティブな動画や記事が流行る。
でも、インデックス投資は長期であればあるほど元本割れの可能性はゼロに近くなるし、本来、そういった一喜一憂から解放されるための投資方法なんですよね。
なので、何があってもインデックス投資を信じて継続する、いわば「インデックス教の信者」になれるかどうかが大事だと思います。
過去の歴史を見ても暴落は定期的に起こるけど、いずれ戻るし、これまでも何度も強く株価は立ち上がってきたし、
世界のお金の数は増え続けているから、株価も上がっていくのが通常運転なわけだし。
そして、資本主義はそもそもそういうものだ!って感じで、信じ続けることが出来るかどうかが重要だと思いますね。
くれぐれも無理のない範囲で!
結局、節約も、収入を増やすことも、投資も全部大切だけど、どれもこれも無理のない範囲でバランスを取ることが大事なのではないでしょうか。
よく、「将来への備えは早くからするべきか?」と「今を楽しむべきか?」という、両者の意見の違いがあるのですが、これって持ち家か賃貸か?みたいなのと一緒で「答えは人による」なんですよ。
有名な話で「メキシコ人漁師とビジネスマンの話」があるのですが、
漁師は毎日適度に魚を捕り、あとの時間はのんびり仲間とお酒を飲みながら楽しく過ごしていた。
一方、ビジネスマンはその漁師を見て、
と、アドバイスしました。
で、漁師はビジネスマンに質問しました。
ほどほどに仕事して、仲間と楽しくお酒を飲んで歌って、今の生活に満足している。
こんなに充実してるのに、「お金これ以上いる?」っていう話ですね。
これは極端な話なので、どちらの生き方が幸せかどうかは人によると思うのですが、結局のところバランスが大事。
忙しくてお金を使う暇が無い生活なんて魅力的とは言えないし、だからと言って暇を持て余してお金が無いっていうのも、いざという時に困る気がするし。
人生で大事なのって、家族で過ごしたり、運動して汗を流したり、それで十分幸せなんだから、楽しく過ごすのにお金ってたくさん無くてもいいのかもしれない。
お金の多い・少ないで人の幸せは測れないのかもしれない。
だから、私の考えとしては、
無理をせずに健康第一に今を楽しみながら、
あくまで余剰資金で15年以上放置できるお金で、
仮に大暴落がきて投資したお金が一時的に半分になっても許容できるような、
そんなレベルのお金を投資に回していくのが良いと思いますね。
目標は人によって違うので、誰しもが私のように億を目指す必要なんて無いと思うんですよ。
自分が今できる精一杯でいいのかなと思います。
まだ証券口座を開設していない方へ
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私のオススメは『楽天証券』、もしくは『SBI証券』です。
(当然、私も使っています)
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