もくじ
技能労務職の志願者が激減！その理由と現状
近年、公務員の技能労務職（技能職・作業職）の志願者数が急激に減少し、倍率が大きく下がっています。
かつては安定した職業として一定の人気があったものの、今では多くの自治体で採用試験の受験者数が減り、募集枠に対して志願者が足りないケースも出てきています。
特に地方自治体の清掃業務、学校用務員、公園管理、給食調理員、上下水道関連業務などの職種で志願者の減少が顕著です。
以前は10倍以上の高倍率だった自治体も、最近では1倍台、場合によっては定員割れという状況も見られます。
このような技能労務職の不人気化の背景には、いくつかの要因が考えられます。
1. 民間の労働環境・給与水準の変化
近年、民間企業の労働環境改善が進み、技能系職種の待遇も向上しています。
特に建設業や製造業では賃金が上昇し、自治体の技能労務職と比較して給与面での魅力が薄れていると考えられます。
2. 若年層の公務員離れ
若い世代の中には、「安定よりもやりがい」や「自由な働き方」を重視する人が増えており、技能労務職のようなルーチンワーク的な業務に魅力を感じにくくなっています。
3. 職種への誤解やネガティブなイメージ
技能労務職は、
「肉体労働がきつい」
「汚れ仕事が多い」
「キャリアアップが難しい」
といったイメージを持たれがちです。
そのため、特に若年層に敬遠される傾向が強まっています。
4. 採用情報の発信不足
行政側も技能労務職の採用活動に積極的ではなく、仕事内容や魅力を十分に伝えられていないことも問題です。
「どんな仕事なのか分からない」
「どこで募集しているのか知らない」
という理由で受験を見送る人も少なくありません。
技能労務職の仕事は本当に劣悪な環境なのか？
「技能労務職＝過酷な環境」というイメージがあるかもしれませんが、実際にはそこまで劣悪な環境ではありません。
もちろん職種によっては体力が求められる仕事もありますが、一般的な労働環境と比べて特別に厳しいわけではありません。
例えば、清掃作業員は午前中は多忙なものの、午後には業務が終了し、残業がほぼないというメリットがあります。
学校用務員は施設管理や簡単な修繕が主な仕事で、定時に帰宅できるケースが多いです。
また、上下水道管理の業務も基本的には屋内作業が中心で、安全管理が徹底されているため危険性は低いと言えます。
さらに、公務員としての安定した雇用、手厚い福利厚生、比較的少ない人間関係のストレスなど、労働環境はむしろ良好な部類に入ることが多いです。
倍率が低い今こそ、技能労務職は狙い目！
技能労務職が不人気で倍率が下がっているということは、裏を返せば「合格しやすい」ということです。
以前は高倍率でなかなか合格できなかった自治体の技能労務職も、今なら比較的容易に採用される可能性が高くなっています。
1. 公務員としての安定性
一度採用されれば、基本的に解雇されることはなく、民間企業のようなリストラのリスクもありません。
また、年功序列で給与が上がり、退職金や年金も手厚いため、長期的な視点で見れば安定した職業です。
2. 残業が少なく、ワークライフバランスが取りやすい
技能労務職は定時勤務が基本であり、残業が少ない職種がほとんどです。
家族との時間を大切にしたい人や、副業を考えている人にとっては魅力的な働き方ができます。
公務員は副業が禁止されておりますが、技能労務職の方の中には副業としてグレーゾーンと言われている「ブログ運営」や「YouTube」で収益をあげている意外といます（※ 赤ずきん調べ）
3. 体力的な負担も職種次第
「体力仕事」と思われがちですが、実際にはデスクワークに近い業務や軽作業が中心の職種もあります。
また、ある程度の体力が求められる仕事でも、定年まで働き続ける人が多いことを考えれば、そこまで過酷ではないことが分かります。
4. 採用試験の難易度が低め
技能労務職の採用試験は一般行政職に比べて試験科目が少なく、専門知識もそれほど求められません。
最近では倍率の低下により、筆記試験や面接でよほどの失敗をしない限り合格しやすくなっています。
まとめ：技能労務職が不人気な理由
技能労務職は現在、不人気化によって倍率が急落しており、かつてよりも合格しやすい状況にあります。
と考えている人にとっては、今が絶好のチャンスです。
確かに体力を使う業務もありますが、実際には労働環境はそれほど悪くなく、定時勤務・安定雇用・手厚い福利厚生といった公務員ならではのメリットがあります。
「倍率が低いうちに公務員になりたい」と考えている人は、技能労務職の採用情報をチェックしてみるのも一つの選択肢です。
今後、少子高齢化が進めば、さらに人手不足が深刻化し、待遇の改善が進む可能性もあります。
不人気だからこそ、今が狙い目と言えるでしょう。
技能労務職の採用試験最強ガイド
技能労務職と行政職の大きな違いとは？
下に見られることが逆にメリットな話
