技能労務職 PR

技能労務職(現業職)とは?普通の公務員とどう違うの?給料や採用についても解説

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お悩みさん
お悩みさん
・技能労務職ってどんな仕事なの?

・普通の公務員とどう違うの?

・募集って各自治体で行なっているの?

こんな疑問にお答えします。

 

多くの人がイメージする公務員はいわゆる「行政職」とか「一般事務」という職種の人のことですが、市役所などで働く公務員には他にもたくさんの職種があります。

土木・建築・機会・電気・化学といった専門的なの知識を有する「技術職」と呼ばれる人や、保健師や社会福祉士も公務員です。

そして多くの人があまり知らない「技能労務職」という公務員の仕事もあります。

 

本文では、

  • 技能労務職とは?
  • 技能労務職って忙しい?
  • 技能労務職の給料や異動について
  • 行政職とは合う?合わない?

について解説しています。

 

上記のような技能労務職のさまざまな事について、技能労務職に最も詳しい当ブログが解説していきます。

技能労務職とは?どんな仕事?

技能労務職は別名、現業職と言われる仕事で、言葉の通り「単純な労務を行う仕事」です。

単純な労務と聞くとニュアンスがざっくりした感じですが、具体的に技能労務職の代表的な仕事は次の通り。

 

  1. 給食調理員
  2. 学校用務員
  3. 清掃業務員
  4. 下水業務員
  5. 自動車運転手
  6. 守衛
  7. 電話交換手

など・・・

 

世間的にイメージされる市役所などの窓口で職員とは違い、比較的体を使った仕事がメインとなります。

後述しますが技能労務職の仕事は民営化している自治体も多く、現在も募集を継続している自治体はどちらかと言うと少数派にあたります。

赤ずきん
赤ずきん
公務員の人数削減で最も手をつけやすいのが技能労務職という事情もあるんだよね。
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技能労務職の仕事って忙しいの?

ぶっちゃけ楽です。

仕事なので責任感があることに違いはありませんが、窓口に立って対人仕事で気を使う必要もないし、クレーム対応で神経をすり減らすこともありません。

そもそも仕事量が少ないので、焦って仕事をしたり残業するといった必要がないんです。

清掃業務員(ごみ収集員)の場合

午前中に1ルートを回り、11時には帰って来れるので実質11:00〜13:00まで休憩。

そして午後からもう1ルート回って、15時には事業所に帰ってきます。

そしてあとは終業時間まで雑談をしたりシャワーをしたりして過ごします。

めちゃくちゃ楽ですよね!

たしかに真夏は暑い中走り回って臭いゴミをパッカー車に投げ込むのはしんどいし、冬場は寒い。

けど実働時間が少ないからかなり楽だし、対人関係のストレスも少なめ。

控えめにいって最高の労働環境です。

赤ずきん
赤ずきん
清掃業務員についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を合わせて読んでみてくださいね!

下水業務員の場合

処理場に配属されるかポンプ場に配属されるかの違いはありますが、基本的に午前中は見回りと日常メンテナンス。

とは言え、清掃業務員たち同じく11時には仕事が終わるので、11時から13時までは休憩のようなもの。

そして午後からは機器や施設の清掃だったり、維持管理の仕事をしつつ15時には終了。

やはり15時からは終業時間を来るまで時間つぶし。

 

もちろんこれが全てではなく、忙しく働いている技能労務職の方もいます。

しかし、大半の方はこのように日々の実働時間が4時間程度でゆとりのある仕事をしています。

赤ずきん
赤ずきん
下水業務員についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を合わせて読んでみてくださいね!
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技能労務職の給料は?異動の頻度は?

技能労務職の給料について

区分 平均年齢 平均給与月額
都道府県 53.6歳 350,729円
指定都市 50.8 371,467円
50.9 349,369円
町村 50.7 296,363円
特別区 52.9 363,538円

総務省公表資料から作成

 

給料は技能労務職独自の給料表に基づいているため、一般行政職よりも若干低いです。

そして出世に上限があり、多くは主任止まり。

つまり課長補佐から上の役職には到達できません。

しかし毎年7,000円ずつ基本昇級していくので、行政職に比べてすごく給料が低い訳でもなく、キャリアハイは年収700万円以上になります。

赤ずきん
赤ずきん
田舎の行政職員よりもむしろ給料は高いかもです!

技能労務職特有の権利

技能労務職は一般行政職員とは違い、市役所の当局と労働協定を結ぶことが出来ます。

詳しく説明すると難しいのでざっくり言うと、

 

  1. 新規採用の人数
  2. 労働条件の改善など
  3. ボーナスの支給月数

 

上記のような何か決めごとがある時に当局のトップダウンではなく交渉する余地を持たされています。

技能労務職の異動について

異動頻度は行政職と同じく、だいたい3年周期で異動します。

技能労務職だからといって、給食を作っていた人が次の年に清掃業務員になるといったような、職種をまたいだ異動は基本的にありません。

多くの自治体は募集の時に、「下水業務員:3名」「給食調理員:5名」といったように採用するため、基本的に給料調理員として公務員になった人は定年まで給料調理員の仕事をします。

赤ずきん
赤ずきん
給食調理員についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を合わせて読んでみてくださいね!

技能労務職と一般行政職は不仲って本当?

直接ケンカをしたり揉め事を起こすことはありませんが、仲が良いか悪いかで言うと、悪いです(苦笑)

というのも、先程言ったように技能労務職は仕事が楽なんです。

一方、行政職は毎日残業しなければならないほど忙しい所もあるので、そういった人たちからすると暇そうにしてる技能労務職員を見るだけでイラッとします。

赤ずきん
赤ずきん
まぁ気持ちは分からないでもないですよね・・・。

 

とは言え、技能労務職の人と行政職の人が同じデスクで仕事をするというのは基本的にありません。

だいたい技能労務職の人は清掃事業所だったり下水処理場といった出先機関で働くため、接することがあるとすれば機械や電気などの技術職の人くらいですね。

また、行政職の人は「技能労務職は民営化すればいいのに・・・」という思考をしがちですが、官から民になって良くなったケースってあまりないんですよね。

民間に任せるとコストを下げるため、どうしても直営の時より維持管理の質は下がります。

なので、技能労務職を無駄の象徴のように考えるのはちょっと危険だと思いますね。

技能労務職は人員削減されてる

「公務員の給料を下げろ!」

「公務員の数を減らせ!」

「業務を民営化しろ!」

こういった論調で公務員バッシングをしている層が一定数います。

こういう人たちに限って震災で困ったとき、新型コロナのパニック時に公務員が激務に耐えている時は決まってダンマリなんですけどね(苦笑)

こんな一部の声の大きい人たちを黙らせるための伝家の宝刀として、

 

  1. 公務員の給料削減
  2. 公務員のボーナス削減
  3. 公務員の定数削減

 

をする自治体があります。

しかし現実には公務員の給料やボーナスは民間企業を基にしているので、自治体規模で大きく上げ下げすることはできません。

なので自治体ができるガス抜きは「公務員の削減」なのですが、ただでさえ人が足りておらず激務な部署もあるため、行政職の人員を減らすのはなかなか難しい。

というわけでバカでもできるのが「技能労務職の民営化」です。

 

確かに技能労務職は仕事量が少なく、待遇的にも恵まれています。

しかし技能労務職の仕事を民営化すると市民サービスの質が確実に下がるため、あまり良いことではないんですよね。

しかし全国的に「技能労務職の直営=悪」みたいな流れになってきているため、民間委託へ舵を取る動きが続いています。

たとえば大阪市なんかは技能労務職大国と言ってもいいくらい職員数がいましたが、現在はそれらの多くが民間委託されています。

赤ずきん
赤ずきん
ちなみに技能労務職の民営化についての話は以下の記事で詳しく解説しているよ!

技能労務職の試験は簡単じゃない

ここまでお話した通り、技能労務職の採用を続けている自治体は少なくなりました。

というわけで倍率はどこも高くなっているので、40年前のように「名前が書けたら合格」なんてことはありません。

 

試験区分 受験者 1次合格 最終合格 倍率
奈良市(清掃) 11 6 1 11.0
奈良市(給食) 43 23 4 10.1
広島市(清掃) 12 6 1 12.0
広島市(下水) 49 15 5 9.8
横須賀市(学校用務) 53 12 6 8.8

 

上の表は各自治体の結果ですが、倍率はやはり高いのが分かります。

ちなみに技能労務職の試験で出題される問題は行政職のそれとは少し違います。

また、体力試験や調理実技を行う自治体もありますが、体力試験は上体起こしや反復横跳びなどの基本的な種目なのでそれほど差が出る種目ではありません。

給食調理員の試験で実質される実技は、家庭での調理レベルで包丁が使えれば問題ナシですね。

まとめ

  1. 技能労務職の仕事は実働時間が少ない
  2. 給料は若干、行政職よりも低い
  3. 異動は3年毎のペースで行われる
  4. 行政職からはこころよく思われていない
  5. 民営化している自治体が多い
  6. 昔に比べ試験の難易度は上がっている

 

ということで、技能労務職について解説してみました。

責任感がある点では行政職と同じですが、市民と接することがないので対人ストレスが無く、労働環境も悪くない。

また、行政職よりもほんのすこし給料が安いくらいなので、労働コスパはむしろ良い!

そんな知る人ぞ知る技能労務職を目指すのは実はメリットが多いと私は思います。

 

・街を綺麗にする

・美味しい給食を子供たちのために作る

・雨水から市民の命た財産を守る

・子どものために学校の用具を修理する

 

このように技能労務職だってやりがいはたくさんあります!

赤ずきん
赤ずきん
技能労務職を民営化した方がいいとか、やりがいがないっていうのは少し無知かなと思います。

 

人と接するのがあまり好きじゃないとか、クレーム処理とかマジでやりたくないという人も多いはず。

そんな方は、ぜひ近くの自治体で技能労務職が募集しているかを調べ、目指してみるのも悪くないのではないでしょうか。

 

技能労務職になりたい人必見!実際の試験で出題された問題はこれ!

最後に、『技能労務職の試験問題が知りたいあなたへ!実際に技能労務職の試験で出題された過去問はこれだ!【157問掲載】』についてご紹介させてください。

 

技能労務職の試験問題が知りたいあなたへ!実際に技能労務職の試験で出題された過去問はこれだ!【157問掲載】は、実際に出題された「ガチの問題」を集めた、技能労務職になりたいすべての方のために公務員試験を知り尽くした私がまとめたnoteです。

これはあまり知られていませんが、問題の傾向は毎年似ていますのでなるべく過去問に触れておくことが合格へのコツだったりします。あまり出回らない「技能労務職の試験問題」ですので、有益な情報を手に入れることが出来ます!

 

なぜオススメするかと言うと、ここで掲載している問題を知れば、「技能労務職の採用試験の対策方法が圧倒的に分かるから」です。

本気じゃない人には勧めませんが、技能労務職の試験に絶対合格したい人や現在の仕事にウンザリして公務員に転職したい人には絶対に読んでもらいたい内容になっています!

しつこいかもですが合格したいなら絶対に読んでおくべきでして、「問題を知らなかったばっかりに公務員試験に落ちた・・・」という苦い経験をあなたにしてほしくないのでぜひ手に取って欲しいと思います。

 

ただ1つだけ注意点があるのですが、それは「絶対に合格したい人向け」ということ。

リーズナブルとはいえ有料ですので、真剣な人にだけ読んでほしいと思っています。

絶対に合格したい!周りに負けたくない!という方は、ぜひ自己投資として以下の記事を読んでみませんか?

合格したい人や、試験の難易度や傾向を知りたいならオススメ!

本気で公務員になりたい人向けのボリュームになっているのでぜひ!

  • 実際に出題された技能労務職の試験問題
  • 周さまざまなタイプの問題を合計157問掲載
  • 技能労務職の試験の難易度や対策が分かる

 

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