【学校用務員の実態】給与・仕事内容・キツさ・メリットについて解説します

学校用務員ってどうなんだろう。

給与事情はもちろん、仕事に就くメリットやデメリットについて知りたい。

それと、どんな仕事内容なのか、色々なことを教えてほしい。

このような疑問にお答えします。

 

 

当記事では、実際に学校用務員として勤務している技能労務職の方の意見を元に解説しています。

清掃業務員をはじめとした技能労務職は決して悪い仕事ではないけど、公務員の仕事の中で底辺だと思われているのも事実。

あなたが「こんなはずじゃなかった・・・」とならないよう、細かいことまで正直に書いていきます。

それでは最後までお付き合いください。

学校用務員の実態を解説

技能労務職ってラクなイメージがありますよね。

 

 

あなたも上記のように思っていませんか？

真実は、半分正解で半分不正解です。

技能労務職は「どこの自治体で働くか」「自治体に職場環境を改善する意識があるか」の2点で働きやすさが圧倒的に変わります。

働きにくい自治体を選ぶと、あとで必ず後悔することになります。

実際に学校用務員として働いている方の声を元に、各種疑問にお答えしていきます。

①：仕事内容

学校用務員として働くには、以下の仕事内容が中心になります。

 

 

要するに、学校用務員の仕事は学校の維持管理の雑務です。

清掃や簡単な修繕が主な仕事ですので、特別難しい仕事や頭を使う事務的な仕事はほぼないと思って構いません。

しかし、学校の警備を兼ねている面もありますので、有事の際は心身ともに疲労する場面もあります。

②：メリットとデメリット

学校は閉鎖された空間です。

それがメリットでもあり、デメリットでもあります。

技能労務職は「公務員の中でも底辺」と思われています。

しかし技能労務職といえども公務員であることに変わりはないため、身分の保証がありますし、転勤がないため安定した生活を送れます。

部署によっては毎日残業しないといけない行政職に比べて、アフターファイブの時間的余裕は圧倒的にあるので、自分の時間を大切にしたい人にとっては最高の仕事になると思います。

 

一方、デメリットですが、

学校用務員の仕事は人間関係がラクだと思われがちですが・・・

実際は閉鎖された空間なので逃げ場がなく、教師から下に見られがちなので精神的なストレスを感じることもしばしばあります。

また、毎日同じ人としか絡みがないので、人間関係で苦しむケースが多いでしょう。

 

しかし仕事内容はシンプルなので、行政職に比べて圧倒的に楽です。

とはいえ基本的に肉体労働なので、行政職に比べれば体力的にはキツイです。

そして、学校用務員は出世のポストがない自治体が多いため、定年まで現場仕事になります。

③：残業時間・給与について

どこの自治体で働くかによって変わります。

ただ1つ言いたいのは「基本的に残業は無い」ということ。

 

 

上記の感じです。

控えめにいってホワイトな仕事ですよね。

また、先ほども言いましたが学校用務員は出世のポストがありません。

とはいえ主任技師までは出世できますので、年収800万円台までは到達することが可能です。

学校用務員になりたいあなたに覚えておいて欲しいこと

学校用務員は向き不向きがあります。

行政職でバリバリ働くのが向いていなくて、学校用務員の仕事の方が快適なケースはよくあります。

これから学校用務員になりたいとお考えなら、以下の点を覚えておくと良いと思います。

①：資格があると有利になる

下水業務員や清掃業務員といった技能労務職の仕事では、資格は必要ありません。

しかし学校用務員に関していうと、「採用試験で有利になる資格」が存在します。

結論からいいますと以下の2点になります。

 

 

学校用務員は資格を持っていないとできない仕事ではないですが、上記の資格を持っていると採用試験で有利になるのは間違いありません。

②：学歴ではなく実力主義

学校用務員は手先が器用な人が重宝されます。

たとえ高学歴でも現場で役に立たないなら使いものになりません。

維持点検業務は手先の器用さがモノを言います。

設備が普段と違う音がしているとか手際の良さが重要ですから、勉強が出来るできないはあまり重要な要素ではありません。

 

学校用務員も大卒がほとんど

何十年も昔は「技能労務職＝中卒」でしたが、学校用務員といえども大卒がほとんどです。

また、どうしても現場作業が肌に合わない場合は、行政職に任用代えしてもらうことも可能です。

③：ブラックな職場は即日辞めるべき

技能労務職はホワイト、ブラックが極端です。

以下のような学校用務員は1日でも早く辞めましょう。

なぜなら、我慢しても状況が改善する可能性は圧倒的に低いためです。

 

 

こればっかりは採用されて働いてみないと分からないことが多いですが、基本的には規模の大きな自治体に入ればリスクを減らすことが出来ます。

④：未経験でも問題ない

未経験でも仕事がほぼ全て「マニュアル化」されているので、誰でも困らない環境になっています。

また、学校用務員のほとんどは社会人からの「転職組」ですので、社会人から公務員へ転職希望の方は記事の後半で紹介する「社会人のための公務員転職ハンドブック」を読んでおきましょう。

これからの時代における学校用務員について

定年まで学校用務員として働こうと思った場合、以下の2点が問題となります。

 

 

小さな自治体では技能労務職の職場にお金をかけれないので、徐々に民間委託しようとします。

そうなると段々と学校用務員の数を減らされるため、1人で複数の学校を担当しなくてはならないため、単純に労働量が増えます。

こうなってくると、仕事が楽なのが売りの技能労務職のメリットが少なくなってしまいます。

ホワイトな職場を見つけるコツ

働きやすいホワイトな職場を見抜くことができれば、定年まで働くことができます。

ホワイトな自治体だと、職員の体調管理や職場環境を改善する意識があるので、体力に自信がない人でも働けます。

ちなみに、働きやすい職場を見抜くコツは以下の2点です。

①：施設の環境、設備、清潔感を確認する

 

古い設備をいつまでも使っている＝新しい設備を導入できないほど、自治体にお金がないということ。

自治体にお金がないと、いつか民営化される恐れがあります。

また、職場環境が整っているだけでも職員は活き活きと働けます。

イライラすることも少なくなるので、職場の人間関係も悪化しにくいですよね。

 

また、職場の汚さと事故の発生率は比例します。

汚い職場で働くのはシンプルにストレスですし、事故が起こると大変なことになります。

なので、職場が綺麗かどうかは良い職場かどうかを判断する大切な指標になります。

②：仕事のキツさと、定時に帰れるかどうかを確認する

技能労務職は事務仕事ではないので、大なり小なり体を使う仕事です。

ですが、あまりにも過酷な肉体労働を強いる職場はホワイトとは言えませんので、キツすぎる職場なら逃げ出す準備を始めた方がいいかもしれません。

 

また、定時で帰れる職場は人員が足りています。

技能労務職の仕事も労働力さえ確保だきていれば、仕事がそれだけ楽になります。

人手が足りていると有給も取得しやすいし、定時に帰れるなら先ほどお話した副業をすることも可能です。

一方、残業が頻繁にある職場は労働力が足りていないので、無理をして怪我もしやすくなるし、有給も取りにくくなります。

まとめ

 

学校用務員に求められるスキルは、コツコツと同じ作業を繰り返す真面目さと、手先の器用さです。

また、出世は望めませんが、それでも年収800万円台までは十分到達可能です。

それでは今回は以上になります。

記事の最後になりましたが、これから学校用務員の採用試験を受ける方のために技能労務職の試験問題を紹介しておきます。

 

技能労務職になりたい人必見！実際の試験で出題された問題はこれ！

最後に、『技能労務職の試験問題が知りたいあなたへ！実際に技能労務職の試験で出題された過去問はこれだ！【157問掲載】』についてご紹介させてください。

 

 

なぜオススメするかと言うと、ここで掲載している問題を知れば、「技能労務職の採用試験の対策方法が圧倒的に分かるから」です。

本気じゃない人には勧めませんが、技能労務職の試験に絶対合格したい人や現在の仕事にウンザリして公務員に転職したい人には絶対に読んでもらいたい内容になっています！

しつこいかもですが合格したいなら絶対に読んでおくべきでして、「問題を知らなかったばっかりに公務員試験に落ちた・・・」という苦い経験をあなたにしてほしくないのでぜひ手に取って欲しいと思います。

 

ただ1つだけ注意点があるのですが、それは「絶対に合格したい人向け」ということ。

リーズナブルとはいえ有料ですので、真剣な人にだけ読んでほしいと思っています。

絶対に合格したい！周りに負けたくない！という方は、ぜひ自己投資として以下の記事を読んでみませんか？