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建築業界(現場監督)で働く人やこれから就職する人が知っておくべき実態

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学生の頃って、

・自分の希望する会社が実際にどんな仕事をしているか

・月に休みはどれくらいあるのか

・月にどれくらい残業しなければいけないのか

など、こういう基本的な情報ってきちんと把握していなかったりしませんか?

それもそのはず、いくら就職説明会でそのような事を質問したとしても、会社側からすれば説明会の段階で学生に逃げられたくないので本当の話はしないので仕方ありません。

私は土木工事を主に行う東証2部上場の中堅ゼネコンに新卒で入社したのですが、あまりの会社の、いや、業界全体のブラックさ加減にウンザリして1年も保たずに退職しました。

 

本文では、

  • 建築業界の実態(学生向け)
  • 就職した会社がブラック企業だった場合の脱出方法

について解説しています。

 

これから建築業界に飛び込もうと考えている人が過去の私のようにならないためにリアルな話を書いているので、わりと参考になるかと思います。

現在、建築業界で疲弊している方や、これから建築業界へ進もうと考えている方はぜひ記事の最後までお付き合いください。

毎月100時間オーバーの残業は当たり前


施工管理(現場監督)の仕事というのはとにかく残業が多いのですが、なぜ建築業界の仕事は毎月100時間を超える残業が当たり前という状況なのでしょうか?

理由はシンプルでして、8時間どれだけ頑張って働いても仕事が終わらないようになっているからです。

具体的には以下の通りです。

  1. 現場(勤務地)が遠い
  2. 17時まではパソコン仕事が出来ない
  3. 尋常じゃない量の資料を作らないといけない

①:現場(勤務先)が遠い

まず基本的に施工管理の仕事というのは現場で日々働きます。

普通のサラリーマンのように会社に行き、そこで8時間働くといった勤務体系ではありません。

なので、本社もしくは支社に行く機会は月に一度あるかないかです。

 

現場の工期はだいたい1年間の事が多いため、同じ勤務地に1年くらいしか居られないという事になります。

工事が終わればまた新しい現場(勤務先)に行く必要があるので、現場監督をしてる以上は引越しとは切っても切れない縁ということになります。

家から通える現場に配属された場合はラッキーですが、自分の家から1時間以内に通える場所が現場という可能性はほぼ無いと思っていいでしょう。

職場が遠いから必然的に朝早く起きて通勤しなければなりませんし、帰りも時間がかかるためどうしても睡眠時間が短くなりがちです。

このため往復の通勤で3時間かかるとかザラなので、建築業界の拘束時間は他の職種に比べて圧倒的に長時間であると言えます。

②:17時まではパソコン仕事が出来ない

施工管理の仕事について「詳しく知らない」という方のために、土木の現場監督の1日の仕事がどのような感じかザックリ説明したいと思います。

 

5:30 起床
6:00~7:30 通勤
8:00~8:30 朝礼(ラジオ体操やその日の説明)
8:30~12:00 午前の仕事
12:00~13:00 昼食・休憩
13:00~17:00 午後の仕事
17:00~22:00 現場事務所に戻りパソコン仕事
22:00~23:30 通勤
25:00 就寝

 

現場での仕事内容

・資材の発注
・測量など現場での業務
・進捗状況の写真撮影
・職人にその都度指示

現場事務所での仕事内容

・その日に撮った写真の整理
・次の日の段取り(CADでの図面作成)
・ISOの書類作成

1日はだいたいこのような感じで過ぎていきます。

 

このタイムスケジュールを見てもらうと分かると思いますが、17時までは現場が動いているため写真を整理したり、図面を書いたりといった仕事をする事が出来ません。

「午前や午後の空いた時間に現場事務所に戻ってパソコン仕事すればいいんじゃない?」

と思う人もいるかもしれませんが、基本的に現場には監督が最低1人は張り付いていなければいけません。

私が渡り歩いた現場はだいたい現場監督が2人付いて仕事をしていたのですが、現場に張り付くのはどうしても後輩の役目になります。

新入社員だと現場の仕事を覚えさせるといった意味もあり、日中に事務所で仕事をするという事が出来ませんでした。

③:尋常じゃない量の資料を作らないといけない

先ほどの時間割でいうと17:00以降の仕事ですが、パソコンで処理しなければならない仕事が本当に半端じゃない量なんです。

建築現場というのは日々コンクリートやボルト・ナットなど様々な建築資材が届きます。

そして「使われるボルトやナットがちゃんと図面で書かれた通りのサイズの製品を使ってますよ」というのを示すために種類に応じてサイズを測り、それを全て写真に収めていかなければなりません。

 

ほかにも、その日行った工程やコンクリートの強度試験結果の写真なども残しておく必要があります。

写真は日中現場で撮るのですが、それが多い日には100枚を超えるわけです。

そしてその写真に1枚1枚日付やタイトルを付けて整理していくわけなのですが、これがとにかく面倒で時間がかかります。

 

そして写真以上に面倒なのがISOです。

ご存じの方もいるかもですが、ISO9001やISO14001というものがあります。

品質管理や環境マネジメントの国際基準の事なんですが、簡単に言ってしまえば

 

「うちは品質管理ちゃんとやってる信頼のおける会社ですよ!」

 

という看板みたいなものです。

この看板を維持するために本来の仕事とは別の作業が多く発生するため、働く者にとっては負担がのし掛かるありがたくない規格なんです。

先ほどボルトやナットのサイズを測って写真に収めると言いましたが、ボルトやナットを測るには当然メジャーやノギスを使用します。

ISOの維持には、サイズを測るのに使用したメジャーやノギスの型番などを1つ1つ記載しなければならないんです。

ホント正直こんな事までやってられねぇ、と毎日思いながら残業してましたので、あの日々には2度と戻りたくないですね。

 

ちなみに、私が施工管理の仕事を辞めたいと思ったリアルな理由については以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。

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現場監督は週1しか休みがない


トンネル、橋、ダムなどの大きな建造物の現場に配属されると基本的に日曜日しか休みはありません。

土曜日も祝日も仕事です。

施工管理の仕事がなぜこんなにも休みが少ないのか?には2つの理由があります。

まず1つ目は、月~金までの仕事だけでは絶対に完成しない工程で工期が組んであることです。

 

土木工事というのは建築と違い発注主のほとんどが国です。

国はいついつまでにこの工事を終わらせるように入札の段階で工期を指定してきます。

私も今現在は公務員なのであまりお役所仕事のバッシングはしたくないのですが、役所の人間というのは机上ではじき出した数字のみで工期を決めます。

なので、実際にその工事がどれだけの時間がかかるかという見積もりが甘かったりします。

特にコンクリートを大々的に打ったり、橋桁をかけるといった大規模な作業は雨が降ると工事をやろうにも出来ないのですが、国土交通省や市や県の土木課はそこまでの事を考慮して工期を組んでくれていません。

しかし、「そもそもの工期が無理があるので間に合わせる事ができません!」などと言ってもいられないのです。

なぜなら土木工事は入札のため、工期を守らなかったら国(役所)からの評価が下がります。

最悪次の入札に参加出来ないというペナルティも起こるため、企業としては何が何でも工事を間に合わせなければならないのです。

したがって平日だけ働いていたのでは間に合わないので土曜日や祝日も働くしかない、という事になるわけです。

 

2つ目の理由はパソコンでの書類作成が平日の残業だけでは終わらないからです。

先ほども言ったように現場が17時まで動いているため、現場監督が翌日の段取りを行う作業は夕方からとなります。

毎日22時まで残業したとして、週に25時間残業してもCADで図面を書いたり写真を整理したりする作業は全然終わりません。

したがって土曜日に出勤して残りのパソコン仕事を行わなければならないといった事になってしまうのです。

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新入社員なのに中間管理職みたいなストレス


施工管理というのは「現場監督」とも呼ばれるため、監督という言葉の響きだけでいうと何やら偉そうな立場の感じがしますが、実際に置かれてる立場はイメージとは程遠いです。

大学を出たばかりで右も左も分からない状況なので先輩の現場監督からは毎日怒られるのに加え、指示を出して動いてもらう本来立場的には下であるはずの職人からもやたら文句を言われる毎日なんです。

どうしても予定が遅れたり工期が迫ってくると、職人の方たちに無理を承知で急いで作業してもらったり土曜日や祝日まで仕事をしてもらう必要が出てきます。

そうすると、

「こんなに急がして怪我でもしたらどうするんだ!」

「もっと余裕のある工期で段取り出来ないのか」

と怒鳴られる事なんて日常茶飯事なんです。

 

工期に間に合わない原因のほとんどは現場監督のせいでは無いのですが、そこはひたすら謝って仕事をしてもらわなければなりません。

まさに中間管理職のような立場を新入社員の人間がやらなければならないのです。

仕事の忙しさや辛さに加えて理不尽な事も多々あるので、現場監督のストレスというのは当初私が想像してたのよりもはるかに大変でした。

施工管理の現場は危険と隣り合わせ


これは絶対に知っておいてもらいたいことなのですが、

土木工事というのは規模が大きければ大きいほど危険と隣り合わせだったりします。

これは実際に私が担当していた現場でも起こったのですが、橋桁をかける作業の時に橋桁が橋脚からズレるという事故が起きました。

幸運にも大事には至らなかったのですが、もし橋脚部分に人が挟まれるような事が起きていたら確実に死人が出ていました。

それとトンネルやダムの工事だとたまに崩落により生き埋めになって施工管理の人や作業員が亡くなったりする事故が起きています。

 

私の担当した現場では幸い大きな事故は起きませんでしたが、大学時代の友人が施工管理として配属された道路工事の現場では実際に作業員の方が亡くなるという事故が起きました。

大きな事故がいつ自分に降りかかってきてもおかしくない!ということをこれから施工管理の仕事をしようと思っている人は肝に銘じておいてください。

現場監督に疲れたら、公務員に転職しよう


ここまで施工管理(現場監督)の仕事の実態を話してみましたが、私が勤めていた会社がたまたま劣悪な環境だったという訳では無いということ。

建築業界はだいたいどこも「残業に追われ」「仕事ではストレスがのし掛かり」「危険と隣り合わせ」という3重苦の仕事です。

 

もちろんやりがいもあるにはあります。

自分の担当した建造物が地図に残るというのは、他の仕事ではなかなか経験できない事ですからね。

実際に私が担当した高速道路は某都道府県にありますが、地図を見るたびに感慨深い気持ちにもなります。

しかしそのやりがい以上に施工管理の仕事は肉体的にも精神的にも過酷過ぎるので、やる気が余程ある人にしかオススメ出来ません。

個人的には「どれだけ高給をもらったとしても二度とやりたくない」と声を大にして言えるくらい、施工管理の日々には戻りたくないですね。

 

実際に施工管理として働いている人の中には私と同じように、

「仕事を辞めたくて辞めたくて仕方ない」

「もっと時間に余裕のある仕事がしたい」

と思っている人ってたくさんいると思います。

そんな方は、ぜひ公務員への転職を考えてみましょう。

土木経験者こそ公務員の道へ

施工管理の仕事をしている人で、大学で土木学科を卒業している人は公務員になるという道がオススメです。

「現場監督こそ公務員に!公務員に採用されやすいのは土木学科を卒業した人」

の記事でも書いてますが、公務員の土木の専門職というのはとにかく競争相手(倍率)が少ないので試験に合格しやすいという事実があります。

市町村によっては志願者全員合格という事もあるくらいなので、大学で土木工学を学んでいたという人はぜひ公務員になるという選択肢も考えてみてはどうでしょうか?

 

「公務員試験なんて受かるわけない」

「仕事しながら勉強する時間なんてない」

という人は、資格のスクールなどが運営している公務員専門学校を利用して勉強すればOKです。

実際に私も独学での勉強に限界を感じて公務員専門学校を利用したところ、志望の自治体に1発で合格することができました。

最近は従来の学校に通って授業を受けるスタイル以外にも、自宅でスマホやパソコンで好きな時間に講義を見ながら勉強する「WEB通信」という学習方法も多くの公務員専門学校で取り入れられています。

時間のない社会人にとって「WEB通信講座」で勉強すれば効率良く学習できるので、まずは資料請求してみてどんなものか調べてみることから始めてみましょう。

狼くん
狼くん
ちなみに公務員専門学校でどこかオススメあるのか?

基本的にお金に余裕のある方は大手の公務員専門学校を選べばいいですね。

どこがオススメというよりも、授業の内容はだいたいどこも似たようなものです。

一方、お金に余裕のない方は「スタディング」というスクールなら49800円で講義動画を受講することができます。

 

ちなみに、公務員専門学校の詳しいことは以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。

さいごに

今の仕事のストレスに耐え続けたところで誰からも勲章なんて貰えませんし、身体やメンタルを壊してしまったら元も子もありません。

あなたは知らないかもしれませんが、世の中には時間に余裕があったり労働条件の良い仕事は山ほどあります。

ただどうしても自分の力だけでそういった条件の良い仕事を探すのって方法が分からなかったり、探すための時間が無かったりしてなかなか上手くいかないんですよね。

 

自分1人の力では転職するのに何から始めていいか分からないから不安・・・という人こそ公務員への転職を考えてみてください。

そもそも現場監督は労働者の中でも最悪な労働環境なんですよね。

一方公務員なら、あなたのプライベートな時間が圧倒的に増やすことが出来るんです。

 

もし今すぐ転職するという気がなくてもいつでも動き出せるように、公務員専門学校について調べることは無料なので、まずは資料請求だけでもしてみてどんなスクールがあるか眺めてみましょう!

そうすれば1つや2つは気になる公務員専門学校が見つかるかもしれませんよ!

 

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