もくじ
すぐに「パワハラだ！」と騒ぎ立てる若手公務員が増加している
近年、公務員の職場で「ちょっとした注意をしただけでパワハラ認定される」といったトラブルが増えています。
上司や先輩職員が通常の指導を行ったにもかかわらず、若手職員から「パワハラを受けた」と主張され、問題に発展するケースが後を絶ちません。
背景には、労働環境の改善を求める社会的な動きや、ハラスメントに対する意識の高まりがあります。
しかし、その一方で、本来の指導や教育までが「パワハラ」とされ、現場の管理職や先輩職員が萎縮してしまう問題も深刻化しています。
例えば、以下のような場面で「パワハラ認定」がされることがあります。
📌仕事のミスを指摘しただけなのに、「精神的に追い詰められた」と言われる
📌業務上の改善点を伝えたら、「人格否定された」と誤解される
📌報告・連絡・相談の不足を指摘したら、「高圧的な態度」とクレームが入る
こうした状況が続くと、上司や先輩職員は「余計なトラブルを避けるために指導を控える」といった悪循環に陥ります。
その結果、新人職員が適切な教育を受けられず、組織全体の質の低下を招くリスクも高まっています。
「録音する」「メモに残す」…モンスター若手公務員の驚きの行動
「パワハラ」を盾にして問題を起こす若手公務員の中には、指導の瞬間を録音したり、メモを詳細に残したりする者もいます。
体験談①：「業務ミスを指摘したら、後日メモを見せられた」
ある自治体の管理職が、新人職員のミスを指摘したところ、後日「○月○日に○○という言葉で叱責を受けた」と書かれたメモを見せられ、「これはパワハラではないのか」と問い詰められた。
管理職は「単なる業務指導だ」と説明したが、新人職員は総務課に相談し、正式なパワハラ案件として扱われることになった。
体験談②：「注意したら、会話を録音されていた」
別の自治体では、指導の際に新人職員がスマートフォンを机の上に置いていたため、「まさか…」と思っていたら、後日「録音したデータを聞いてほしい」と言われた。
上司は驚いたが、録音内容には問題がなかったため事なきを得た。
しかし、この件があって以降、「どこで録音されるかわからない」と指導がしにくくなったという。
こうした行為は、パワハラ防止の観点からすれば「証拠を残すための対策」とも言えますが、現場の上司や先輩職員にとっては精神的な負担となり、適切な指導が困難になる要因となっています。
パワハラだ！と主張する若手公務員に対して、上司・先輩公務員はどうすればいい？
モンスター若手公務員に対して、上司や先輩公務員が取るべき対応策をいくつか紹介します。
1. 言葉を慎重に選ぶ
注意や指導をする際には、「攻撃的」「高圧的」と受け取られないよう、できるだけ冷静で丁寧な言葉を選ぶことが重要です。
【NGワードの例】
❌「なんでこんなこともできないの？」
❌「常識で考えろ！」
❌「やる気がないなら辞めろ」
【OKワードの例】
⭕「ここを改善すると、より良くなるよ」
⭕「ミスが起きた原因を一緒に考えよう」
⭕「次回はこうするとスムーズに進むよ」
2. 指導内容を記録に残しておく
相手が記録を取るなら、こちらも記録を残すことが重要です。
指導の際に何を伝えたのか、どのような対応をしたのかを文書化し、万が一問題になった際に証拠として活用できるようにしましょう。
具体的には、
📌指導後に簡単なメモを残す
📌メールやチャットツールを活用し、「先ほど話した件について」と文書にする
📌研修や指導内容を「〇〇を実施しました」と議事録として残す
こうした対応を徹底することで、理不尽なパワハラ認定を防ぐことができます。
3. 一人で指導しない
1対1の状況では、「言った・言わない」のトラブルが発生しやすいため、可能であれば第三者（別の先輩職員や管理職）を同席させるのも有効です。
複数人で指導を行えば、理不尽なクレームを防ぐことができます。
4. 「パワハラ防止研修」を活用する
自治体によっては、ハラスメント防止研修を実施している場合があります。
こうした機会を活用し、適切な指導方法を学ぶことで、不必要なトラブルを回避することができます。
また、新人職員向けの研修において、「指導とパワハラの違い」を明確に伝えることも重要です。
上司だけでなく、新人職員側にも「必要な指導はパワハラではない」という認識を持たせることが大切です。
5. 適度な距離を保つ
個人的にはこれが最適解だと思うのですが、必要以上に親しくなろうとせず、一定の距離感を持って接することも重要です。
特に、「感情的にならず、淡々と業務指導をする」ことを意識すれば、トラブルに発展するリスクを減らせます。
まとめ：モンスター若手公務員に悩む公務員へ
公務員の職場では、「ちょっとした注意」がパワハラと受け取られ、トラブルに発展するケースが増えています。
特に、指導内容を録音したり、細かくメモを取ってパワハラ認定をしようとするモンスター若手公務員の存在が、上司や先輩公務員にとって大きなストレスとなっています。
しかし、言葉を慎重に選ぶ、記録を残す、一人で指導しないなどの工夫をすることで、トラブルを未然に防ぐことは可能です。
適切な距離感を保ちつつ、冷静に対応することで、現場のストレスを軽減し、より良い職場環境を作ることができるでしょう。
指導する側が萎縮してしまうと、組織全体の質が低下してしまいます。
必要な指導は堂々と行いながらも、リスクを最小限に抑える工夫をしていきましょう。
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