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【特別区の論文対策】過去問の分析・研究から得た特徴と予測テーマを徹底解説

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お悩みさん
お悩みさん
・論文対策の方法が知りたい!

・教養や専門試験より論文の方が重要って本当?

・過去のテーマや次に出題される予想テーマとか知りたい!

こんな疑問を解決する記事を書きました!

 

教養や専門試験はほぼ暗記科目なので勉強方法に悩むことは少ないですが、論文対策ってどうすればいいか分かりにくいですよね?

そのため論文対策を後回しにしたり、はたまた甘く見たりする受験生が多いのですが、冒頭でまず伝えたいのは、

 

特別区の試験に受かるも落ちるも論文次第!

 

ということ。

なぜなら論文試験は1次試験で6割ものウェイトを占めると言われるため、論文が0点なら教養と専門試験がたとえパーフェクトでも40点。

赤ずきん
赤ずきん
言うまでもなく落ちますね。

 

なので、特別区に合格したければ出来るだけ論文試験で高い得点をマークする必要があります。

また、あなたの希望する区に入れるかどうかは採用試験の成績次第。

つまり論文試験で得点を稼げば希望の区に採用される可能性がグッと高まるわけです!

それくらい超大事な論文試験ですが、実は過去の出題テーマには傾向があり、これから出題されるテーマはある程度予測することが可能なんです。

そして傾向と対策を掴み、論文の書き方(テンプレート)を頭に入れておけば論文試験は決して難しい試験ありません。むしろ簡単なくらいです!

前置きが長くなりましたが、

 

本文では、

  • 特別区の論文の傾向と対策
  • 論文の書き方・文章の組み立て方

を解説しています。

 

特別区志望の方にとってかなりタメになる内容となっていますので、ぜひ記事の最後までお付き合いくださいね!

これさえ読めば面接試験はもう怖くない!

特別区:論文試験の傾向と対策

「論文を制する者は特別区の採用試験を制する!」と言われるくらい、特別区を受験する方にとって論文は重要です。

大事なのはよく分かったけど、まず何から始めればいいの?というあなたのために最初にお伝えしたいのが、

 

過去問(過去の論文テーマ)を確認しよう

 

ということ。

実は論文試験というのは過去問と似たような問題が出題される傾向にあります。

なので、論文試験もまずは過去問(テーマ)をヒモ解いていくことで出題傾向を把握し、正しい対策をするのが合格への近道となります。

まずは特別区の採用試験で実際に出題された論文テーマを振り返ってみましょう。

Ⅰ類(春試験)

年度 テーマ
2023年 【テーマ1】

スマートフォン等の情報通信機器の普及に伴い、区民生活のデジタル化が進む中で、行政の情報発信のあり方にも変化が求められています。特別区においても、デジタル・デバイドの解消を推進する一方で、今後の社会の担い手となる、10代・20代を中心とした若年層について、その情報収集手段や価値観、生活環境を理解した上で情報発信を行う必要があります。また、行政活動である以上、効果検証や継続性の視点も重要です。このような状況を踏まえ、若年層に伝わりやすい行政情報の発信について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

【テーマ2】

我が国では、少子化を背景とした人口の減少傾向や、高齢化の更なる進展等による経済社会への影響が懸念されている中で、社会経済活動の維持に向けた新たな人材の確保という課題が生じています。こうした課題に対して、特別区では少子化対策等の長期的な取組に加え、当面の生産年齢人口の減少に伴う地域活動の担い手不足の解消等の対策が早急に求められています。このような状況を踏まえ、人口減少下における人材活用について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

 

Ⅲ類

年度 テーマ
2023年 未来の区役所! あなたはどうつくる?

 

職務経歴論文

年度 テーマ
2023年 ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた職場での取組について、 あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから、その経験を踏まえて採用区分※における立場として論じてください。

 

ICT

年度 テーマ
2023年 デジタル技術を活用した新たな行政サービスの実現について、あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから、その経験と専門知識を踏まえて採用区分※における立場として論じてください。

 

障がい者を対象

年度 テーマ
2023年 楽しく仕事をするために必要なこと

 

過去の出題テーマはこれだ!(Ⅰ類)

年度 テーマ
2023 ①若年層に伝わりやすい行政情報の発信
②人口減少下における人材活用
2022 ①限られた行政資源による区政運営
②地域コミュニティの活性化
2021 ① 公共施設のあり方
② ごみの縮減と資源リサイクル推進
2020 ① 先端技術を活用した区民サービスの向上
② 都市における地域の防災力強化
2019 ① 外国人の増加に伴い生じる新たな課題
② 認知症高齢者への対応
2018 ① 住民との信頼関係の構築
② 社会における子どもの貧困問題
2017 ① 空き家問題
② 社会における女性の活躍推進
2016 ① ユニバーサルデザインのまちづくり
② ICTの更なる利活用の促進
2015 ① 自治体事務のアウトソーシング
② ワークライフバランスの実現
2014 ① 自転車とまちづくり
② グローバル化の流れ
2013 ① 東京の魅力発信と施策
② いじめや体罰問題
2012 ① 自治体の説明責任
② 暮らしやすい地域
2011 ① 大震災に対する安全・安心の確保
② 地域コミュニティの活性化
2010 ① 待機児童解消
② 社会における合意形成
2009 ① 安心して暮らせる地域社会
② 学校と地域社会の関係
2008 ① 自立した行政運営
② 情報通信ネットワーク
2007 ① 住民との協働
② 環境問題
2006 ① 少子化
② 安全・安心な地域社会
2005 ① 地域福祉の向上
② 地震
2004 ① 分権型社会
② 持続可能な社会

 

特別区の過去の論文試テーマを要約すると上記の通りです。

毎年テーマは異なりますが、基本的には「タイムリーな社会問題」がテーマになっているのが分かります。

1つ注意してもらいたいのが、「似たようなテーマでも書くべき文章は全く異なる」ということ。

たとえば、2019年の「認知症高齢者への対応」と、2012年の「人口減少社会・高齢社会」は一見似たテーマに思います。

しかしよく問題文を読むと、テーマの本質は、

 

  • 2019年:認知症高齢者への対応
  • 2012年:人口減少社会・高齢社会の中で暮らしやすい地域の実現

 

まったく別ものなのが分かりますよね。

早とちりして「高齢化社会について書けばいいんだな」とやってしまうと、書くべき論点がズレてしまいガッツリと減点されてしまいます。

 

もう1つ別のテーマも見てみましょう。

2018年は「住民との信頼関係の構築」、2007年「住民との協働」は似てるようですが論点は全く別です。

テーマの早とちりをする受験生が意外と多いのですが、やってしまうとガッツリ減点されるため、問題文は穴が開くほどよく見てよく読み、全力で注意してください。

国の動向をチェックすれば出題傾向が分かる

似たテーマが出題されがちと言いましたが、特別区の論文は過去問とまったく同じテーマが出題されることはありません。

じゃあ次に受ける論文試験のテーマは行き当たりばったりで、書きやすいテーマかどうかは運次第なの?

と不安に思う方もいるかもですが、実は論文テーマの手がかりはあります!

まずはこちらをご覧ください。

 

年度 論文テーマ トピック
2022 限られた行政資源による区政運営 コロナによる財政逼迫、経済財政運営と改革の基本方針など(2021)
2022 地域コミュニティの活性化 地域コミュニティに関する研究会発足(2021)
2021 公共施設のあり方 公共施設等総合管理計画の見直し(2021)
2021 ごみの縮減と資源リサイクル推進 SDGs推進本部で『SDGsアクションプラン2021』を 策定(2020)
2020 先端技術(AI・RPA)を活用した区民サービスの向上 地方自治体における業務プロセス・システムの標準化及びAI・ロボティクスの活用に関する研究会(スマート自治体研究会)発足(2018)
2020 都市における地域の防災力強化 台風19号(2019) 北海道胆振東部地震(2018)
2019 外国人の増加に伴い生じる新たな課題 出入国管理及び難民認定法改正(2018)
2019 認知症高齢者への対応 認知症施策推進大綱公表(2019)
2018 子どもの貧困問題 子供の貧困対策に関する有識者会議設置(2017)
2017 女性の活躍推進 女性活躍推進法完全施行(2016)
2017 空き家問題 空家等対策の推進に関する特別措置法施行(2015)

 

過去問の一部を例として挙げましたが、国の法改正や災害が起きた際、直後に特別区の論文テーマで出題されていることが分かります。

つまり、「国で起こった大きな話題」がネタとして採用されているんです。

赤ずきん
赤ずきん
日頃からニュースをチェックする習慣をつけておけば最高の対策になるということだね!

論文の切り口の変化について

出題テーマの文章を見ていると数年に一度、問いかけの部分が変化していることに気付きます。

まずは以下を見てください。

 

  • 2014~:「特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。」
  • 2009~2013:「要因について(あり方について)あなたの考えを述べ、どのように取り組むべきか論じなさい。」
  • ~2008:「~するためにはどのように取り組んでいくべきか、あなたの考えを論じなさい。」

 

2008年より以前は「あなたの意見」を述べればいいので比較的自由に書くことが出来ます。

次に2009年から2013年では、「あなたの考え + 具体例」とあるので、あなたの意見だけでなく、「実現可能な具体的」を挙げる必要があります。

そして最後に2014年からは、「特別区の職員としてのあなたの意見」とあるので、公務員としての立場からの意見を求められています。

難易度が上がっているのが分かると思います。

おそらくしばらくは「特別区の職員としての意見」というパターンが続くと考えられます。

しかしもしかすると2009年から2013年を改変した、「公務員としてのあなたの考え + 具体例」に変わるかもしれませんので、切り口は複数考えておく必要がありますね。

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特別区:論文試験の予測テーマについて

次に採用試験で論文テーマは何が出題されるのか、予測があるなら知りたい!と考える受験生は多いですが、

結論から言いますと、予測を立てることにあまり意味はありません!

もちろんドンピシャで予想が当たればこれ以上ない幸運ですが、その幸運に賭けるのって確率が低いのでやめた方がいいです。

狼くん
狼くん
予測を立てるのが意味ないなら、じゃあどうすればいいの?

 

論文の攻略法は立った1つでして、それはテーマの予測を立てるのではなく、「論文力を上げること」です。

「論文力ってなに?」って話だと思うので詳しく解説するとですね、特別区の論文試験は他の自治体に比べて比重も高ければ難易度も高い。

その代わり、論文の書き方や組み立て方は過去の論文の模範解答を用いて学ぶことが出来るんです。

つまり、過去のテーマをなるべくたくさん押さえて書き方のテンプレートさえ頭に入れておけばどんなテーマで出題されても書けるようになるんです!

ちなみに、とりあえず押さえておくべきテーマは次の通りです。

 

  1. 治安対策
  2. 少子化対策
  3. テレワーク
  4. 地域包括ケアシステム
  5. 地球温暖化
  6. 健康と福祉
  7. 事件・事故対策(高齢者の自動車事故、列車内の放火や傷害事件)
  8. 地震災害(豪雨災害も)
  9. 住民参加
  10. 児童虐待
  11. 地域の安心・安全
  12. スポーツ振興(オリンピック)
  13. 待機児童問題
  14. 児童虐待
  15. シェアリングエコノミー
  16. SDGs
  17. スーパーシティ
  18. 業務効率化
  19. 貧困
  20. 公共施設の延命
  21. 生涯現役(定年延長)
  22. インバウンド(コロナ含む)
  23. 高齢化問題
  24. 環境問題
  25. 豊かさとは
  26. 循環型社会
  27. 地域コミュニティ
  28. 空き家問題
  29. 生物多様性
  30. 地域経済
  31. いじめ問題
  32. 人種差別
  33. LGBT
  34. 国際化

 

論文の書き方やテンプレートを知っていても、たとえば「SDGsってなんぞや?」って状態だと書きようがないですからね。

まずは上記のトピックの意味を知り、「公務員としての自分の意見」と「解決する具体例」を用意しておくことから始めましょう!

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論文の写経(書き写すこと)は本当に意味あるの?

さて、論文対策としてこんな事を聞いたことがありませんか?

 

論文対策で効果的なのは模範解答を写経すること

 

つまり、模範解答を書き写すこと。

意味があるか無いかで言うと効果はあるのですが、残念ながらただ書き写してみたり読むだけでは論文対策の効果としては薄いです。

なぜなら、よく考えないでただ写経だけしても論文の組み立て方、自分の意見の入れ方などが自然と身につく訳ではありません。

模範解答を参考にするというのはその通りなのですが、闇雲に書き写したり読むよりも模範解答を徹底的に研究することが一番の論文対策となります。

しかし研究するといっても自分ではやり方が分からないし、市販の参考書では分かりやすく教えてくれません。

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あなたも知っていると思いますが、特別区の論文試験のテーマは難しい。

説明文が長いし、書いていくうちに論点がズレてしまうなんてこともザラに起こり得ます。

合格できる論文を書くには、論文の書き方、構成の方法、自分の意見の入れ方を身につけてないといけませんが、

ここで『【特別区の論文攻略法】絶対に負けられない試験を制するパーフェクト解析術』を読まないと大変な思いをするでしょう。

 

ご存知かもですが、特別区は論文試験の比重がむちゃくちゃ高い。

今も昔もその採用システムはずっと変わらないでいます。

なのであなたが論文試験の対策方法を我流で身につけようとすると、予想以上に労力がかかります。

いや、むしろ頑張ってはみたものの結局上手くいかず試験本番で失敗する羽目になる。

これが多くの人がやってしまう失敗なんです。

 

考えてみてください。

 

我流で何とかなると思ってたけどなんともならず、年に一度しかチャンスのない採用試験に落ちてしまうことを。

「またもう1年勉強しなければない・・・」というガッカリな状況を。

「今年がラストチャンスだったからもう特別区の公務員になれない・・・」という絶望を。

そもそも、我流で身につけた論文の書き方が間違っていたら?

一瞬で論文が台無しになること間違いありません。

 

「論文はそこそこ点を取れればいい」

「教養と専門で点を取ればいい」

そう考える人もいるかもしれない。

たしかに特別区でなければその考えでもいいかもしれない。

でも、特別区は違うんです!

1次試験の配分を論文は6割を占めると言われているので、ぶっちゃけ論文に失敗すると即終了なんです。

途中で論点がズレてしまったり論文の構成が悪かったら最後、競争率の高い特別区の採用試験で不合格になる羽目になる。

 

そんな悔しい思いをあなたはしてもいいのでしょうか?

 

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この機会に行動を起こしてそうなって欲しいと心底願っています。

特別区の採用試験に合格するには、論文対策からは絶対に避けられない。

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