「公務員試験の1次の筆記を合格したので残すは面接試験のみ!」
「何とか他の受験者に負けないように頑張らないと・・・!」
憧れの公務員まであともう一歩のところまできたあなた。
最終関門である面接試験で他の受験者に負けまいと、気合いが入っているところだと思います。
ところで、面接試験であなたと比較されるのは他の受験者だと思い込んでいませんか?
- 他の受験者よりも熱意をアピールしないと!
- 他の受験者よりもきちんとした受け答えをしなければ!
といったように、まだ見ぬ他の受験者を敵と想定して、面接をイメージトレーニングすると不安がつのっていきますよね。
でも、あなたが競う相手は実は他の受験者ではないんです!
結論から言いますと、あなたが公務員試験で比較される相手は【あなたと同い年の市役所の職員】なんです。
本文では、
- あなたが比較される相手は同い年の市役所職員である
- 同い年の市役所職員に見劣りしないための対策
- 現時点でのあなたと公務員の差を測ってみる方法
について解説しています。
本文を読んで、同い年ですでに公務員として働いている職員に見劣りしないための方法を身につけていきましょう。
もくじ
公務員試験の競争相手は他の受験者ではない
公務員試験は高校や大学の受験のように、「周りの人たちよりも良い点を取って合格しなければ!」とついつい意気込んでしまいますよね?
1次の筆記試験はたしかにその通りなんですが、面接試験においてはあなたが競うべき相手は他の受験者ではないんです。
「えっ!?他の受験者と競わないとなると、いったい誰と合格を競うの?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。
あなたが他の受験者と比べて、
- 説得力のある志望動機
- 自分をアピールするのに必要な分析力
- 自然な受け答えができるコミュニケーション力
のスキルが高ければ面接を有利に戦えるのは間違いありませんが、面接官に「この人をうちの自治体に採用したい!」と思わせるにはもう1つ重要なことがあります。
それは受験した自治体で働いているあなたと同い年の職員と比べて、あなたが見劣りしない、そして優れているものがあるかどうかです。
公務員試験において比較されるのは同じ年齢の職員
面接官は1日、もっといえば2~3時間の間に多い時は20名近い受験者の面接試験を行います。
当然ですが20人近い受験者を全員詳細に覚えておいて、誰がどの項目で一番良かったかを振り返って評価するのは難しいんです。
もちろんリアルタイムで点数を付けてはいますが、「複数の受験者が同じ点数であった」ということも多々あります。
・Aさんはコミュニケーションがしっかりしていた
・Bさんはしっかりと自己分析ができていた
・Cさんからは自治体に対する熱意を感じた
このような場合、誰が最も良かったかを判断するのは非常に難しいんです。
この時A、B、Cどれか1名を採用しなければならない場合、面接官の主観、もっといえば「好み」で決めなくてはいけなくなります。
そうならないためにも、公務員試験の面接において面接官が合否の判断をするのに指標にしているのが、「自分の自治体で働いている職員と比べてどうなのか」ということです。
たとえば受験者が25歳・既卒転職組の場合、比較対象にされるのは大卒3年目の職員です。
公務員として3年間働いている職員と比べて、民間で3年のキャリアを積んだあなたの能力が優れているかどうかを面接官は見ています。
- コミュニケーション能力
- 服装、髪型、姿勢など社会人としてのマナー
- あなたが培ってきたスキル(資格など)
このあたりを面接官はチェックしています。
決して質問への回答の内容だけをチェックしているわけではないということを頭に入れておいてくださいね。
新卒の受験者は、高卒で採用され4年間働いている職員と比較されることになります。
大卒のあなたより社会人経験が4年間もあるので一見敵わないと感じるかもしれませんが、あなたはその職員よりも4年間勉強していたという切り口でアピールすればいいんです。
- 大学生活で得られたもの
- 積極的に参加したボランティア活動から得られたもの
あたりを中心に自己アピールをしていくことが、新卒者の面接の戦い方になるということを覚えておいてくださいね。
同い年の市役所職員に見劣りしないための対策
前章でも少し触れましたが、あなたが市役所や都道府県庁といった自治体で働いている同じ年齢の公務員に見劣りしないために気をつける点は以下の3つです。
- コミュニケーション能力
- 服装、髪型、姿勢など社会人としてのマナー
- あなたが培ってきたスキル(資格など)
これらについて、どのようにチェックされているか、そしてどうやってアピールしていけばいいかを解説していきます。
コミュニケーション能力
あなたが社会人として、または学生生活の中で磨いてきたコミュニケーション能力を存分に発揮しましょう。
面接官は15分程度の短い時間の中で、あなたの人柄を見極めようとしています。
一世一代の勝負の場なので緊張するのも分かりますが、スラスラと喋れなくてもいいのでまずは「あなたのキャラクター」を面接官に伝わるように話すことを心がけましょう。
しっかりと自分自身をアピールしつつ、会話の「間」も意識して話すことができれば、きっとあなたと同い年の職員に見劣りしないということが伝わるはずです。
自分自身のアピール方法が分からないという人は、以下の記事で書いていますので合わせて読んでみてくださいね。
服装、髪型、姿勢など社会人としてのマナー
既卒転職組の人はとくに社会人としてのマナーを見られる傾向があります。
これから公務員として働こうとしているわけですから、面接の段階からきちんとした格好で臨まなければいけません。
ここで注意して欲しいのが、「民間だとこれくらいの髪の色オッケーだったよ」などと自分の物差しで測ることです。
公務員は民間企業ではありません。
市民からいつも見られているということを肝に銘じておかなければいけません。
したがって、髪の色や長さ、女性の場合は爪やピアスといったところにまでしっかりと気をつける必要があります。
公務員試験の面接での髪型や服装について、自信がない人は以下の記事を合わせて読んでみてくださいね。
あなたが培ってきたスキル(資格など)
あなたが民間企業で働いていた際に取得した資格などは必ず武器になります。
というのも、公務員というのはあまり資格を持っている人がいません。
技術系の職員は資格を持っていますが、窓口などで働いている一般行政職の人は「自動車の普通免許しか持っていない」なんて人がけっこういます。
資格を持っていると、「民間企業で働きながら時間を作って資格取得に励んだ」という努力ができるということをアピールできます。
そして、その資格があることから「公務員として働く時にこのような活躍ができると思う」といった説得力のある話ができます。
このような話をすることができれば、きっとあなたは同じ年齢の職員よりもきっと魅力的に映るはずです。
比べる目安はあなたの価値
「同い年の公務員に負けなければいい」と簡単に言っても、見たこともない職員と張り合うことが難しいのも事実。
そこで目安として、今現在のあなたの価値が同い年の公務員よりも高いのか、それとも低いのかを知ることで1つの判断材料とすることができます。
ここで質問ですが、あなたは自分の価値をどのように測るかご存知ですか?
結論から言いますと「あなたの市場価値」を測ることにより、今現在のあなたの社会でのポジションを知ることができます。
あなたの市場価値を測り、その数字が同い年の公務員の年収よりも多ければあなたは負けていない!と言うことができます。
では、次の章であなたの市場価値を無料で測定する方法について説明します。
あなたの市場価値を測ってみましょう
自分が他の会社からオファーがあった場合、一体どのくらいの価値(年収)があるんだろう?
そういったあなたの「市場価値」を測ってくれるサイトがあるんです。
あなたはMIIDAS(ミイダス)というサイトをご存知ですか?
▶︎自分の市場価値が同じ年齢の公務員と比べて高いかどうか気になる方へ
▶︎市場価値を無料で調べれるミイダスの公式ページはこちらから
転職サイト大手のDODAが運営しているサイトなんですが、あなたのプロフィールから始まり
- 職務経歴
- 実務経験
- 語学、資格
などを入力するだけで、「想定オファー年収」や「あなたへオファーしてくれる企業」が表示されるんです。
そして、今実際にあなたが転職したいと想定した場合、面接を確約してくれる企業が何社あるかも件数で表示してくれます。
こちらは無料登録をすると、企業の数だけでなく実際に企業名も見ることができますので、ついでにどんな企業が自分に興味を持ってくれているか見てみましょう。
有名な企業からのオファーがあったりすると自信にも繋がりますよね!
MIIDASで市場価値を調べた後にするべきことは、同い年の公務員と比べて自分の市場価値が高いかどうかです。
これは自治体によって給料が異なるので、給料表を公開している自治体でなければ詳細に比べることができませんが、
市役所で働く公務員のザックリとした年収を以下に記載しておきますので、あなたが測定した市場価値と見比べてみてくださいね。
年齢 | 年収 |
23歳 | 298万8000円 |
25歳 | 320万9000円 |
28歳 | 354万3000円 |
30歳 | 376万2000円 |
こちらに記載した年収は、各種手当や残業代を除いたものとなっています。
また、地域手当もゼロで算出しております。
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さいごに
公務員試験において、あなたが競う相手は他の受験者だとついつい思ってしまいますが、実はそうではありません。
あなたが比較されるのは、あなたが受験した自治体で働く同い年の職員なんです。
面接官は「うちで働く職員よりもしっかりしている」もしくは「うちで働く職員に比べて物足りない」といったことを1つの判断材料としています。
なので、あなたは他の受験者ばかりに目を向けるのではなく、今まで培ってきた「あなたの強み」を「あなたの言葉」で誠意を持って伝えるようにしましょう。
そうすることで、あなたの熱意や誠実さが面接官に伝わり、必ず良い結果につながることになりますよ。
▶︎同じ年齢の公務員とあなたの価値を比べてみたい方へ
社会人から公務員へ転職する方へ
公務員になりたい大学生に向けて
合格する人がみんなやってる自己分析