【公務員になりたい社会人へ】採用試験の人物評価ポイント【人事のプロが語る】

 

こんな人に向けた記事です。

私は公務員として20年程度働いた経験があります。

その中で、同僚だった「人事のプロ」に、社会人経験者枠の採用試験ではどんな人が評価されるのかを徹底的にヒアリングしてきました。

10年以上におよぶ人事担当の経験をもとに、人事評価のポイントを語ります。

これから「社会人枠で公務員になりたい」と思っている方にとって参考になる話なので、ぜひ記事の最後までお付き合いください。

前歴の会社の大小は関係ない

まずは前提の話から。

「前にどんな会社で働いていたか」で、評価に差がつくわけではありません。

意外と多くの方が勘違いしているのが、

 

 

ということ。

これに対しては真っ向から否定させていただきます！

なぜ前歴の会社の規模が評価されないかと言うと、

 

 

まぁ社会人経験者枠と言えども、結局、採用評価は「人柄」で決まりがちだということです。

なんだよそれ・・・と思うかもしれませんが、これが現実です。

社会人経験者枠の人物評価ポイント

①：専門性（知識）がある

社会人枠の方に求められるのは「即戦力になりうる専門性があるかどうか」です。

厳しいことを言うようですが、合格者の大半が新卒や第二新卒である「一般枠」とは違い、社会人の方に伸びしろとかは考慮してくれません。

もちろん、民間企業時代に身につけた専門性（知識）を公務員になってから役立てる場があるケースは少ないけど、

 

 

上記は自己PRの際、大きな武器になるのでどちらかは必ず身につけておきたいところですね。

②：課題解決能力がある

問題提起をし、これってどうなってるの？こうした方が業務がはかどるんじゃないの？と、解決能力がある人は評価されます。

少し乱暴に言うと、公務員の仕事は次の2点しかやりません。

 

 

要するに、言われたこと、決められたことしかこなせない人が大半です。

なので社会人経験者の方には、このお決まり体質を変えてくれることを望まれており、だからこそ、課題解決能力のある人は評価が高くなります。

③：積極性がある

失敗を恐れずにチャレンジできる姿勢は非常に高ポイントです。

というのも、公務員はやはり積極性に欠ける人が多い。大半の人は失敗を恐れるので、決められた範囲内でしか活躍できません。

だからこそ、積極性を持って仕事ができる人はそれだけで魅力的に感じます。

 

 

みたいな感じで自己PRできる人は強いですね。

④：コミュニケーション能力が高い

公務員の仕事は「コミュニケーション」から逃れられない宿命になります。

 

 

こんな感じで、仕事の大半はコミュニケーションを必要とするため、その人のスキルよりもむしろ、コミュ力があるかどうかの方が同じ仕事をする上で重要だったりします。

しかし、公務員というのは世間のイメージ通り、「真面目な人」が多いため、コミュニケーション能力が高い人は多くありません。

だからこそ高いコミュニケーション能力は武器になりますし、公務員になってからも「替えの効かない人材」になることが出来ます。

⑤：チームの中に溶け込める人材

チームプレイが多い公務員の仕事だからこそ、チームの中に溶け込むのが上手い人は強いです。

仕事が終わったらハイ帰宅！というのではなく、

 

 

こういうことが出来る人は評価されるし、ぶっちゃけ出世コースに乗ることが出来ます。

飲み会は面倒だから行きたくないし、プライベートと仕事は絶対に分けたい！みたいな人がやはり多いので、面倒なことを積極的に楽しんで出来る人は評価されるわけです。

 

以上、社会人経験者枠の採用試験で評価されるポイントを見てきました。

人に誇れる職歴や学歴なんかなくても、上記6つのポイントのいくつかを満たしていれば、採用担当者からの印象はかなり良いと思いますよ。

まとめ：評価される社会人になろう

 

公務員になると、定年まで安定して働くことができます。

 

・残業や休日出勤は少ないし、

・仕事のノルマもない

 

コミュニケーション能力や専門性を自己PRできれば、他の受験生との差別化は比較的カンタンだと思います。

なので、上記5点を面接試験で上手くPR出来れば、難関と言われる「社会人経験者枠」の試験を勝ち抜く可能性がグっと上がります。