【清掃業務員の実態】給与・仕事内容・キツさ・メリットについて解説します

清掃業務員ってどうなんだろう。

給与事情はもちろん、仕事に就くメリットやデメリットについて知りたい。

それと、どんな仕事内容なのか、色々なことを教えてほしい。

このような疑問にお答えします。

 

 

当記事では、実際に清掃業務員として勤務している技能労務職の方の意見を元に解説しています。

清掃業務員をはじめとした技能労務職は決して悪い仕事ではないけど、公務員の仕事の中で底辺だと思われているのも事実。

あなたが「こんなはずじゃなかった・・・」とならないよう、細かいことまで正直に書いていきます。

それでは最後までお付き合いください。

清掃業務員の実態を解説

技能労務職ってラクなイメージがありますよね。

 

 

あなたも上記のように思っていませんか？

真実は、半分正解で半分不正解です。

技能労務職は「どこの自治体で働くか」「自治体に職場環境を改善する意識があるか」の2点で働きやすさが圧倒的に変わります。

働きにくい自治体を選ぶと、あとで必ず後悔することになります。

実際に清掃業務員として働いている方の声を元に、各種疑問にお答えしていきます。

①：仕事内容

環境局(部)の技能労務職として働くには、以下の仕事内容になります。

 

 

清掃員としてゴミの収集

 

上記が清掃業務員のメイン仕事です。

ご存知の通り、環境事業所はゴミ収集とゴミの処理をしています。

たまにですが、「捨ててはいけないもの」を捨てられた場合、適切な指導をしなければいけない場面もあります。

夏の暑いなか、また冬の寒いなかで迅速な行動を求められるため、体力的に疲労する場面もあります。

 

ゴミ収集車の運転

 

ゴミ収集車の運転も清掃業務員の仕事です。

家庭から排出されてゴミを収集するために収集車を運転し、各ゴミ捨て場を回らなければなりません。

当たり前の話ですが、安全運転が求められます。

また、ゴミ収集車の運転は誰もが出来るわけではなく、「指導員」という役職に出世した人にしか認められていない自治体が多数派です。

②：メリットとデメリット

清掃業務員の職場は閉鎖された空間です。

それがメリットでもあり、デメリットでもあります。

技能労務職は「公務員の中でも底辺」と思われていますが、それは仕事内容によるものです。

とはいえ、清掃業務員は公務員ですので身分の保証がありますし、転勤がないため安定した生活を送れます。

部署によって毎日残業しないといけない行政職に比べて、アフターファイブの時間的余裕は圧倒的にあるので、自分の時間を大切にしたい人にとっては最高の仕事になると思います。

 

一方、デメリットですが、

清掃業務員は人間関係がラクだと思われていますが・・・

実際は閉鎖された空間なので逃げ場がなく、肉体労働の疲れからイライラした雰囲気になりがち。

また、毎日同じ人としか絡みがないので、人間関係で苦しむケースが多いでしょう。

 

仕事内容はシンプルなので、行政職に比べて圧倒的に楽です。

しかし、基本的に肉体労働なので、行政職に比べれば体力的にはキツイです。

そして、出世して管理職(課長補佐以上の役職)にならないと定年まで現場仕事になります。

どこの自治体で働くかによって変わります。

ただ1つ言いたいのは「基本的に残業は無い」ということ。

 

 

上記の感じです。

控えめにいってホワイトな仕事ですよね。

大規模な自治体なら技能労務職でも役職のポストはたくさんありますので、課長補佐クラスまで上り詰めたら年収1,000万円も夢ではありません。

清掃業務員になりたいあなたに覚えておいて欲しいこと

清掃業務員には向き不向きがあります。

行政職でバリバリ働くのが向いていなくて、清掃業務員が快適なケースはよくあります。

これから清掃業務員になりたいとお考えなら、以下の点を覚えておくと良いと思います。

 

①：資格は必要ない

技能労務職だけではなく、公務員全般として資格は必要ありません。

清掃業務員にとって「この資格を持った人が職場にいることはメリット」なんてことはありません。

資格を持っている人しかできない仕事なんてものはないので、資格取得が出世に繋がることはありません。

最低限、普通自動車免許さえ持っていれば問題ないでしょう。

②：学歴ではなく実力主義

清掃業務員は仕事が早い人が重宝されます。

たとえ高学歴でも現場で役に立たないなら使いものになりません。

ゴミ収集業務は体力と若さがモノを言います。

キビキビと働く姿勢が求められており、勉強が出来るできないはあまり重要な要素ではありません。

 

清掃業務員も大卒がほとんど

何十年も昔は「技能労務職＝中卒」でしたが、清掃業務員といえども大卒が多いくらいです。

また、どうしても現場作業が肌に合わない場合は、行政職に任用代えしてもらうことも可能です。

③：ブラックな職場は即日辞めるべき

技能労務職はホワイト、ブラックが極端です。

以下のような清掃業務員は1日でも早く辞めましょう。

なぜなら、我慢しても状況が改善する可能性は圧倒的に低いためです。

 

 

こればっかりは採用されて働いてみないと分からないことが多いですが、基本的には規模の大きな自治体に入ればリスクを減らすことが出来ます。

④：未経験でも問題ない

未経験でも仕事がほぼ全て「マニュアル化」されているので、誰でも困らない環境になっています。

また、清掃業務員のほとんどは社会人からの「転職組」ですので、社会人から公務員へ転職希望の方は記事の後半で紹介する「社会人のための公務員転職ハンドブック」を読んでおきましょう。

これからの時代における清掃業務員について

定年まで清掃業務員で働こうと思った場合、以下の2点が問題となります。

 

 

財政に余裕のない自治体は、ゴミ収集の仕事を民間委託することで職員の削減をします。

そうなると新規採用を絞るため、より試験に合格するのが難しくなります。

また、今までのように「技能労務職は単純作業をするだけで楽チン」と思っていると、民営化されて痛い目を可能性も・・・ゼロではありません。

ホワイトな職場を見つけるコツ

働きやすいホワイトな職場を見抜くことができれば、定年まで働くことができます。

ホワイトな自治体だと、職員の体調管理や職場環境を改善する意識があるので、体力に自信がない人でも働けます。

ちなみに、働きやすい職場を見抜くコツは以下の2点です。

①：施設の環境、設備、清潔感を確認する

 

古い機械をいつまでも使っている＝新しい機械を導入できないほど、自治体にお金がないということ。

自治体にお金がないと、いつか民営化される恐れがあります。

また、職場環境が整っているだけでも職員は活き活きと働けます。

イライラすることも少なくなるので、職場の人間関係も悪化しにくいですよね。

 

また、職場の汚さと事故の発生率は比例します。

汚い職場で働くのはシンプルにストレスですし、事故が起こると大変なことになります。

なので、職場が綺麗かどうかは良い職場かどうかを判断する大切な指標になります。

②：仕事のキツさと、定時に帰れるかどうかを確認する

技能労務職は事務仕事ではないので、大なり小なり体を使う仕事があります。

ですが、あまりにも過酷な肉体労働を強いる職場はホワイトとは言えませんので、キツすぎる職場なら逃げ出す準備を始めた方がいいかもしれません。

 

また、定時で帰れる職場は人員が足りています。

技能労務職の仕事も労働力さえ確保出来ていれば、仕事がそれだけ楽になります。

人手が足りていると有給も取得しやすいし、定時に帰れるなら先ほどお話した副業をすることも可能です。

一方、残業が頻繁にある職場は労働力が足りていないので、無理をして怪我もしやすくなるし、有給も取りにくくなります。

まとめ

 

環境事業所で働く清掃業務員に求められるスキルは、機敏に作業を全うする真面目さと、夏の暑さや冬の寒さに負けない体力です。

管理職になりたいのであれば出世も考えつつ、日々活き活きと働き続けることが重要です。

それでは今回は以上になります。

記事の最後になりましたが、これから清掃業務員の採用試験を受ける方のために技能労務職の試験問題を紹介しておきます。

 

技能労務職になりたい人必見！実際の試験で出題された問題はこれ！

最後に、『技能労務職の試験問題が知りたいあなたへ！実際に技能労務職の試験で出題された過去問はこれだ！【157問掲載】』についてご紹介させてください。

 

 

なぜオススメするかと言うと、ここで掲載している問題を知れば、「技能労務職の採用試験の対策方法が圧倒的に分かるから」です。

本気じゃない人には勧めませんが、技能労務職の試験に絶対合格したい人や現在の仕事にウンザリして公務員に転職したい人には絶対に読んでもらいたい内容になっています！

しつこいかもですが合格したいなら絶対に読んでおくべきでして、「問題を知らなかったばっかりに公務員試験に落ちた・・・」という苦い経験をあなたにしてほしくないのでぜひ手に取って欲しいと思います。

 

ただ1つだけ注意点があるのですが、それは「絶対に合格したい人向け」ということ。

リーズナブルとはいえ有料ですので、真剣な人にだけ読んでほしいと思っています。

絶対に合格したい！周りに負けたくない！という方は、ぜひ自己投資として以下の記事を読んでみませんか？