この記事は、下記の3人のために書きました。
- 集団討論の経験がない人
- 集団討論での立ち振る舞いが分からない人
- 高い評価を得て、試験に合格したい人
私自身、公務員試験を受けるまでは集団討論(グループワーク)の経験が無かったので、合格に向けて集団討論で評価をアップさせるテクニックを日々研究に研究を重ねました。
そんな過去があるからこそ、あなたが「集団討論で高い評価を得るために習得すべきこと」を実体験からレクチャーできると思い、この記事を書いています。
この記事を読んで公務員の集団討論での立ち振る舞い方を学べば、
- やってはいけないこと
- やらなければならないこと
上記をマスター出来るようになります。
結果として、公務員試験に合格する可能性アップが期待できます。
この記事を書く私は、政令指定都市で20年ほど働いた後、現在は公務員を目指す方や公務員の方を応援するメディア運営をしている元公務員です。
メディアは月に20万人近くの方がアクセスしており、多くの視聴者の方が公務員になる夢を実現しています。
集団討論に臨む前にマスターしておくべき知識を知りたい方は、5分もあれば読める内容となっていますので、ぜひ記事の最後までお付き合いくださいね。
もくじ
集団討論ってどんな試験?
討論のテーマは、試験当日に発表されます。
まず5分~10分時間が与えられますので、そこでテーマに対する自分の考えをある程度メモにまとめておき、それから討論スタートといった形になります。
ちなみに、メモは面接官から配られますので、自分で用意する必要はありません。
討論は自治体にもよりますが、だいたい6〜10人で行われ、試験時間はトータルで50〜60分くらいが一般的ですね。
当たり前の話ですが、複数の受験生の中で自身の発言の機会は限られています。
なので、「自分の意見はこれだ!」という発言をしっかりと用意しておき、確実にクリティカルヒットさせることが重要になります。
集団討論のテーマってどんな感じ?
集団討論のテーマはだいたい、
社会問題や行政が抱える問題についての対策案を答えなさい
といった感じになります。
なので、当然答えは一つではありません。
たとえば、よく集団討論のテーマになる「少子化を解消するために行政ができることは?」だった場合、
- 子育て支援をする
- 待機児童問題の解消
- 若者に定住・移住してもらう
- 女性が社会復帰しやすい環境にする
上記のように答えはいくつもあります。
記事の後半で解説しますが、集団討論を勝ち抜くには、いかに社会問題にアンテナを張っているかが勝利へのカギになります。
また、その社会問題に対する対策案を知っているかが大事になってきます。
集団討論でマシンガントークはタブー
集団討論は複数の受験生で行うため、発言のチャンスは限られていると言いましたが、話しまくれば評価されるというものでもありません。
むしろマシンガントークは集団討論においては、全く話さない人と同ランクに評価が低いものとなるので注意が必要です。
集団討論の試験時間は貴重なもの。
そのみんなの時間を自分勝手に使い、ダラダラとどうでもいい発言を繰り返す人がよくいますが、当然、周りの受験生からイライラされますし、面接官からも白い目で見られることになります。
そしてその結果、本人は頑張ったつもりでも残念ながら試験には落ちてしまいます。
論破は、「ダメ。絶対。」
集団討論と聞いてよく勘違いする人がいるのですが、「集団討論では周りの意見を論破して自分の意見を突き通せばいい」と思っている人が意外とたくさんいます。
この機会にぜひ頭に入れておいて欲しいのは、
集団討論とディベートは違うということ
集団討論では、自分の意見を通すことが評価される訳でもないし、相手の意見の方が素晴らしいので自分の意見を曲げる・取り下げることをしても全然OKです。
こういった点がディベートと違い、自分の意見や理論で他の受験生を論破すれば勝ちという試験ではありません。
集団討論は受験生みんなで意見を出し、最後にグループとしての案を発表する試験なので、グループが一丸となる、
つまり、協調性を見せながら話しをまとめ、テーマに対する適切な答えを発表するスキルが求められます。
集団討論では、最終的に意見をまとめあげる時に意見が食いちがうこともあります。
こういった場面でどのように落とし所を見つけ、協調性のある振る舞いが出来るかを面接官はチェックしています。
他者のことはおかまいなしのマシンガントークマンや、常に正論を吐いて自分の意見を正義化する正論マンになってはいけません。
マシンガントークマンも正論マンも試験では必ず落ちますので、一緒になって熱くなって討論したらいけません。
合格する人と落ちる人の差
60分の試験時間の使い方のセオリーは次の通り。
自分の考えをメモ | 5分 |
みんなの意見出し | 30分 |
みんなの意見を精査 | 15分 |
意見をまとめる | 10分 |
最初の30分はとにかく各自が意見を出し、次の15分で意見を精査(討論)し、最後の10分で意見をまとめて発表するのがセオリーになります。
自己紹介って必要?
「まずは自己紹介をしましょう」とはじめに提案し始める人がいますが、自己紹介はぶっちゃけ不要です。
10人近くいるため、そもそも全員なんて覚えられないし、誰の発言であるかなんて必要ないですよね。
ですが、誰かが「自己紹介しましょう」と言い出しても「時間の無駄だからやめましょう!」と言うのはNG!
始めから他者を否定すると印象が悪くなるし、何よりグループの雰囲気が最悪なものとなります。
なので、自己紹介を提案されたら否定せずにサラッと終えるようにし、決してイライラを顔や態度に出さないよう振る舞いましょう。
司会って決めるべき?
自治体によっては「司会を決めてから討論を行なってください」と決められているパターンもあり、逆に何も提案されないパターンもあります。
何も提案されないパターンだと、大抵誰かが「司会を決めましょう」と言い出すので、その場合はその流れに従いましょう。
次に、「司会はやるべきなのか?」についてですが、司会進行に気を使わないといけなくなって自分の意見を言い出しにくくなるので、積極的に司会をやる必要はありません。
私自身、公務員試験で2度ほど集団討論を経験していますが、その両方とも司会はやりませんでした。
しかし結果は2回とも試験に合格していますので、司会をやったからアドバンテージがある訳ではないと言えますね。
司会はやりたい人に任せて、自分は意見の決定打を出すことにだけ集中すればOKですね。
司会やりたがる人あるあるなのが、やりたがるくせに司会進行っぷりが下手というパターン。
こんな時に注意して欲しいのが、司会が下手だからといって、イライラを顔や態度に出してはいけないということ。
イライラしたり、司会を馬鹿にしたり無視した言動や態度を取ると、
- 協調性がない
- 短気な人
- 公務員にふさわしくない
といった評価をされてしまいます。
司会者にイラついたり馬鹿にするのではなく、むしろ司会者をサポートするよう振る舞ったりといった、「大人な対応」を心がけるようにしましょう。
多くの受験生がおかしがちな勘違い
マシンガントークは評価されないとすでにお話しましたが、集団討論は意見をたくさん言えば良いといったものではありません。
重要なのは決定打、つまりクリティカルな意見をいかに出せるかにかかっています。
たとえば、対策案を聞かれた際にただ挙げるのではなく、
- 行政ができること
- 住民ができること
- 行政と住民が協力してできること
上記のように、「公助」「自助」「共助(協働)」といった3本柱の視点で意見を挙げるとクリティカルヒットを出しやすいですね。
討論の中でクリティカルな意見を2つ程度出し、バランスを取りながら討論することができれば合格ラインに入れます。
合格する人と不合格の人の差は、シンプルに準備の差
最後になりましたが、
あなたは本気で公務員になりたいと考えていますか?
自分自身が公務員試験に合格し、このブログを立ち上げて数々の受験生を見てきた私が言えるのは、
合格する人と不合格の人の差は、事前の準備の差である
ということです。
じゃあ、その準備の差はどこで生まれるかというと、
これにかかっていると思います。
noteは有料なので、お金がかかるのはチョット面倒だな・・・と思う人もあれば、試験を知り尽くした人のノウハウが分かるなら安いもの!と思う人もいます。
もちろん、お金がかかるのが嫌な人は無理して買う必要はないと考えています。
逆に、「最強のノウハウが知りたい」とか「お金で時間と安心を買いたい」という方にとっては圧倒的に力になってくれるnoteだと自負しています。
圧倒的なボリューム!これを読むだけで集団討論は勝ったも当然!