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公務員の人事異動の内示が遅い7つの理由【ガチな話を暴露します】

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3月に入ると、世の中の全公務員がソワソワし始めますよね?

というのも、公務員の人事異動の発表は正式な日にちが決められていないので、

 

公務員
公務員
今年度は何日に発表されるんだろう?
公務員
公務員
嫌な部署に異動になったらどうしよう・・・。

 

と、みんな戦々恐々とするのがある意味、様式美みたいになっています。

それにしても、なぜ公務員の人事異動の内示はこんなにも遅いのでしょうか?

 

本文では、

公務員の人事異動の内示が遅い7つの理由

を解説しています。

 

多くの方が知っている理由から、知っている人しか知らない内部事情も赤裸々にお話していきますので、ぜひ記事の最後までお付き合いください。

公務員の人事異動の内示が遅い7つの理由

公務員の人事異動の内示が遅い理由は、次のような要因が考えられます。

 

  1. 手続きや審査が複雑で時間がかかる
  2. 議会が遅れる
  3. 人員不足や補充の必要性がある
  4. 組織改編や新しい業務の開始などの影響
  5. 外部要因
  6. 昇進の調整
  7. 異動による揉めごとを減らすため

 

それでは順番に見ていきましょう。

①:手続きや審査が複雑で時間がかかる

公務員の人事異動には、評価や選考などの手続きや、上司や関係部署の審査が必要な場合があります。

これらの手続きや審査には時間がかかり、そのため内示が遅れることがあります。

また、裏事情的な話をすると、各部署ともに職員のレベルというか、スキルを調整する必要があります。

噛み砕いて言うと、たとえば優秀な人ばかりを集めても自我が強いため組織としては上手く回らないし、逆にポンコツばかりを集めても当然上手くいきません。

この絶妙なバランスを考えてギリギリまで編成を行う必要があるため、公務員の人事は時間がかかることがあります。

②:議会が遅れる

公務員の人事異動は、議会が終了するまで公表できません。

じゃあ、なぜ議会が終わるまで発表できないかと言うと、異動が決まった職員がいい加減な対応をすることを防ぐためです。

また、予算の確保や配分が必要な場合があります。

予算案は出来ているものの、議会が終わるまでは予算が決まっていないため、そりゃ人事を決められないよね、という建前があります。

赤ずきん
赤ずきん
建前と本音で中で仕事をする公務員あるあるな感じですよね(苦笑)

③:人員不足や補充の必要性がある

人員不足や補充の必要性がある場合には、異動が多くなります。そのため、異動の手続きが追いつかなくなり、内示が遅れることがあります。

最近では、窓口が職員ではなくアルバイトである自治体も増えています。

「アルバイトを雇う=予算が必要」なため、先程の予算うんぬんが関わってきますし、どの部署にどれだけの人を配置するのかも微調整にけっこうな時間を要します。

④:組織改編や新しい業務の開始などの影響

組織改編や新しい業務の開始などの影響も、公務員の人事異動に影響を与えることがあります。

異動先の部署の編成や新しい業務の立ち上げなどが遅れる場合、内示も遅れることがあります。

⑤:外部要因

外部要因には、天候不良や災害、政治的な情勢などがあります。

これらの要因が異動先に影響を与えた場合、内示が遅れることがあります。

たとえば、大規模地震などの自然災害が直近で起きた自治体では、ただでさえ混沌としている中、異動なんてしようものならパニックが加速してしまう。

その場合、ほぼ旧年度と同じ編成で新年度を迎えたなんてケースもあるんですね。

今後もし、3月にテロが行われたりなんかしたら・・・人事異動がほぼ無しに新年度を迎えるなんてこともあるかもしれませんね。

⑥:昇進の調整

基本的に内定を辞退することは出来ませんが、病気や親の介護等を理由に、内定辞退者が出ることもあります。

内定を出したあとに変更をするとなると、あらゆる部署・人に迷惑をかけることになりますし、その前例を作ってしまうと今後、内定辞退者が続出してしまうことも考えられます。

また、誰を昇進するかの問題も難しいため、各方面のパワーバランスを考慮して、ギリギリまで検討・調整を行なっています。

⑦:異動による揉めごとを減らすため

大昔は3月頭に内示を出していたようですが、内示に対して文句を言う人がいたため、現在の3月中旬以降の発表になったようです。

中には、議員を使って内示を変更させたりしたケースもあったみたいですね(苦笑)

そのため、そういった文句や根回しをさせる時間を奪うためにも、人事の内示を遅らせる必要があるわけです。

実際、私が公務員として働いていた20年間の間に、クレームにより人事異動が覆ったケースを何度か見てきました。

まとめ:人事異動の内示が遅い理由

公務員の人事異動の内示が遅い6つの理由を解説しました。

  1. 手続きや審査が複雑で時間がかかる
  2. 議会が遅れる
  3. 人員不足や補充の必要性がある
  4. 組織改編や新しい業務の開始などの影響
  5. 外部要因
  6. 昇進の調整
  7. 異動による揉めごとを減らすため

 

まぁ、何だかんだ人事異動にクレームをつけられて変更を求められるのがうっとおしいから、発表を遅くするというのが大半の理由になりますね。

働いている公務員の立場からすると、引き継ぎやら新しい部署への荷物の移動など、3月下旬だとバタバタしまくるので、出来れば3月頭に発表してほしいのが本音ですよね?

ですが、自分にとって最悪な人事異動だった場合、どんよりした気持ちで1ヶ月働くのもしんどいので、内示が遅いことはデメリットばかりでもないのかな・・・とも思います。

まぁ、いつ異動を言い渡されてもいいように、「ロッカーやデスクは常に整理しておく」とか、「3年目のときは年始あたりから異動の準備をしておく」とかを、日頃からやっておくといいですね。

 

人事評価に納得いかないなら、これだけはやろう!

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ここだけの話・・・人事異動の闇を大公開します!

 

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