市役所をはじめとした自治体の部署でエリートコースと言われるのが「総務課」ですが、どうすれば市役所の花形である総務課に配属されるかご存知ですか?
総務課に配属されるようなエリートコースを歩む人に共通しているのが「優秀な人」です。
しかし、優秀な人とひとくくりにしてもピンと来ないかもしれないので、私が市役所で10年以上働いてきた観点から、少し詳しく解説していきたいと思います。
本文では、
エリートコースである総務課に配属されるのはどんなタイプの人か
について解説しています。
あなたがもし出世願望あって総務課で働きたいという思いがあるのなら、本文を参考にして日々の仕事に活かしてみてくださいね。
では、優秀な人の特徴とはどのようなものなのでしょうか。
人のアドバイスを素直に聞く
優秀な人は上司からのアドバイスを素直に聞くことができます。
むやみやたらに相手を疑ったり、自分と意見が違っても反論したりしないので、まずは相手の話を冷静に聞くことからはじめます。
絶対に「いや、そのやり方は違うと思います」と反論したり、「あいつ使えないな」と他人をバカにしたりしないのです。
優秀な人はこのような対応をするので、職場のみんなから愛されるんです。
あなたもせっかく部下にアドバイスするなら、自分の話を素直に聞いてくれる部下に助言したいですよね。
素直に人のアドバイスを聞ける人というのは、相手に安心感を与えることができます。
また、アドバイスを聞いて即行動する人は成長スピードが段違いに早くなるんです。
冷静に周りを見れる
優秀な人はどんな時でも冷静に周りを見ることができます。
様々な角度から物事をとらえるスキルに長けているので、自分の感情や凝り固まった主観で物事を決めつけるということはしません。
たとえば、社会人の基礎である「報告・連絡・相談」がしっかりと出来ない若手職員がいた場合も、一方的に怒るのではなく、
「なぜ報告が遅れたのか」
「報告ができない程キャパオーバーな状態だったのか」
など、起こりうる可能性について考えることができます。
そして様々な角度から物事をとらえることができるからこそ、頭ごなしに怒るようなことはしないのです。
そのため、理不尽な怒られ方をしないので職場の後輩は優秀な人を慕うようになります。
そしてその結果、若手から慕われる姿を見て上司からの評価も高くなるのです。
敵を作らない
優秀な人は敵を作りません。
職場にデキない人がいても相手をさげすんだりしませんし、どんなに理不尽な場面においても攻撃的になったりしません。
そもそも攻撃的な人というのは、自分の弱さを隠すために自分を強くみせようとする人がです。
自分が弱く、そして自信がないから相手を攻撃し、人よりも優位な状況を作ることで職場での居場所を確保しようとしているのです。
優秀な人は仕事が出来て、人柄も優しいため自分に自信を持っています。
そのため、相手を攻撃したり足を引っ張ってやろうといった発想にならないのです。
むしろ心にゆとりがあるので、職場で仕事ができない人がいたらフォローしたり、みんながレベルアップできるように尽力することができます。
そのような配慮や気遣いがさらに上司からの評価を上げるのです。
ちなみに、短気(攻撃的)な人から身を守る方法については以下の記事で詳しく解説しています。
個人の意見を尊重できる
優秀な人は、個人の意見や自由を尊重することができます。
多くの人が自分の価値観で物事を判断したり、相手に押し付けたりします。
しかし優秀な人は、
- 相手にも自分の考えがあること
- 相手にも立場があること
上記が分かっているため、「そういう意見、見方もあるんだ」と受け入れることができるのです。
優秀な人は自分の意見を相手に押し付けないので、周りの人は優秀な人の前でも自由に自分の意見を言えるようになります。
そして結果として、職場全体が良い環境になっていくのです。
ポジティブシンキング
優秀な人というのは、いつでも物の考え方がポジティブです。
人は誰でも物事を見るときに、必ずその人自身のフィルターを通して物事を見ています。
そのため、同じ出来事に対しても人によって捉え方や評価は千差万別・十人十色となるわけです。
たとえば、職場で誰かが落ち込んでいる場面に遭遇したとします。
すると、「失敗して落ち込むのは分かるけど、いい大人なんだからすぐ切り替えろよ!」と厳しく思う人。
「誰だって失敗もするし、落ち込むこともあるよね」と共感してあげる人。
「何かあった?相談してくれたら力になるよ」と寄り添ってあげれる人。
「なんだなんだ!何があったんだ?」と野次馬根性丸出しの人。
このように人の数だけ捉え方があるんです。
「職場で失敗して落ち込んでいる人がいる」という事実に対して、捉え方が人によって全く違うのは、人それぞれ異なったフィルターを通してみているからなんです。
「優しいフィルター」または「厳しいフィルター」のどちらで見ているかによって、その人の性格の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
そして優秀な人というのは、非常にポジティブなフィルターを通していつも物事を捉えています。
なので、相手をバカにしたり、野次馬根性丸出しで面白がった見方をするようなことをしません。
「何があったんだろう?大丈夫かな?」と、相手の気持ちになって物事を考ることができるのです。
優秀な人の相手を悪く決めつけにい物の見方は多くの同僚から慕われ、そして人に安心感を与えることができるのです。
誰にでも丁寧に接する
優秀な人は、上司だろうと後輩だろうと誰にでも丁寧に接します。
どんなにダメな上司や物覚えの悪い後輩であっても、当たりがキツイなんてことはありません。
もちろん怒ることが必要な場面では親身になって注意しますが、それだけです。
いつまでも引きずりませんし、相手のデキが悪くても嫌な態度は見せません。
優秀な人は「人には親切にするもの」というスタイルが確立されているからこそ、職場の同僚からも親切にしてもらえるのです。
物腰が柔らかい
優秀な人は誰にでも優しく、物腰が柔らかいのが特徴です。
表情が柔らかく、会話をするときの言葉使いも丁寧なので、一緒に仕事をしたことがない人でも「この人は優秀なんだろうな」というのが分かります。
自分に自信があり精神的にも整っているので、その日によって態度がコロコロ変わるといった気分屋なんてことはありません。
そして、職場で嫌なことがあったとしても声を荒げるようなことはしません。
この物腰の柔らかさは、公務員が出世するのに最も重要な要素の1つであるといえます。
ちなみに、職場にいる気分屋の上手な扱い方については以下の記事で詳しく解説しています。
人一倍よく働く
優秀な人はとにかくよく働きます。
公務員になった人の大多数が定時に帰りたい中、何時であろうと自分が納得するまでは仕事をやめません。
どうしても職場の飲み会に参加しなければならない時でも、飲みの後に再び職場に戻って仕事することだってあります。
このように、優秀な人は普通の公務員の2倍、いや3倍は仕事をこなしています。
こうしてみると優秀とは言え、もはや変わってる人のように見えますが、決して周りが見えないというわけではありません。
優秀な人は普通の人以上に常識をわきまえていますし、自分がバリバリ働いているからといって他の人を巻き込んだり強制したりしないのです。
なので、周りの同僚がみんな定時で上がったとしても一切気にしないのです。
「そんな人になりたい」と思ったら・・・
ここまで読んで「総務課に配属されるような優秀な人になりたいけど、ハードルが高い・・・!」と思ったなら、日常の中で常に良いイメージを持つことを心がけましょう。
あなたはどんな人になりたいですか?
嘘をついたり、人の悪口ばかり言ってるような嫌われ者になりたいですか?
それとも、いつも心が整っていて周りからも信頼される人になりたいですか?
常に理想の自分をイメージしてみてください。
そのようになりたい自分をイメージしていれば、不思議とそれに引っ張られていくものなんです。
実際に私も作曲家として活動していた時は、
「カラオケ配信されるような曲を書きたい」
「コンテストで賞を取りたい」
という思いから、常に成功した自分をイメージしていると、その希望する結果になったんです!
なかなか結果が出ない時ほど、「あのようになりたい!」といった自分の姿をイメージすることで、冷静に今やらないといけないことが浮かび上がるようになりました。
良い自分をイメージするということが習慣化してくると、きっとあなたの望む自分に近づくことができますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ
【総務課に配属されるのはこのようなタイプの人】
- 人のアドバイスを素直に聞く
- 冷静に回りを見れる
- 敵を作らない
- 個人の意見を尊重できる
- ポジティブシンキング
- 誰にでも丁寧に接する
- 物腰が柔らかい
- 人一倍よく働く
優秀な人は自分も周りの人も尊重することができるので、いつも心が整って穏やかです。
その穏やかさによって、上司・後輩問わず様々な人から愛されていくのです。
人の上に立つ人というのは仕事がデキるだけでなく、周りから信頼されるという「人柄」も必ず必要になってきますからね。
もしあなたに出世願望があるなら、ぜひ優秀な人になって総務課に配属され、エリートコースを歩んできくださいね。