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高卒と大卒で公務員の年収や待遇はどう変わるか【結論は大学に行くべき】

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こんにちは、赤ずきん(@akazukinkun2018)です。

私は大卒で民間企業に就職し、1年も経たずに辞めてその後公務員に転職したという経歴です。

公務員の世界では高卒と大卒の人が一緒に働いているのですが、実際に高卒で公務員になるのと大卒でなるのでは、どのような違いがあるかご存知ですか?

 

「漠然としたイメージだけど高卒よりも大卒の方が給料が高そう・・・」

多くの人がこのような感覚なのではないでしょうか?

 

本文では、

高卒と大卒で公務員の給料はどう変わる

高卒と大卒で公務員の出世はどう変わる

について解説しています。

高卒で公務員になるか、それとも大卒でなるかで悩んでいる方は、本記事を参考にして決断の材料にしてくださいね。

高卒と大卒で公務員の給料はどう変わる


政令指定都市のデータから算出したものですが、高卒公務員と大卒公務員の生涯年収は以下の通りです。

区分 生涯年収
高卒 2億4089万9400円
大卒 2億6280万8000円

 

上記の数字は平均年収から算出しているので、実際の生涯年収とは多少差があるかもですが、だいたいこのくらいの感じです。

高卒と大卒ではトータルで2,000万円以上の差があることが分かります。

狼くん
狼くん
なんでこんなに差が出るんだ?

 

次の章で解説しますが、公務員の世界で出世するのはほぼ大卒です。

中には叩き上げで高卒の人が部長クラスまで出世するケースもあるかもですが・・・

限りなくレアケースだと思います。

ちなみに、私が働く政令指定都市で同じ部署になった課長級以上の上司で、高卒の人はいませんでした。

 

ちなみに、公務員で出世する人の特徴と処世術については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてください。

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高卒と大卒で公務員の出世はどう変わる?


先ほど触れたように、高卒と大卒では出世に違いが出ます。

高卒だと大抵の人が課長補佐あたりの役職で終えるケースが多いので、課長、もしくは部長まで上り詰める大卒職員と比べるとどうしても給料や退職金に差が出てきます。

40歳くらいまではあまり年収は変わらない

生涯年収では2,000万円以上の差が出る高卒と大卒ですが、40歳くらいまでは年収はあまり変わりません。

なぜなら、公務員の世界では40歳以降にならないと、出世によって差が出にくいからです。

逆に言うと、40歳くらいまではどんなに頑張ってもトントン拍子で出世するなんてことはない、ということです。

 

区分 初任給
高卒 14万8900円
大卒 16万5000円

上記のように、スタートラインで高卒と大卒では基本給が16,100円の差があり、最初の1年でこの差が約3万円くらいまで広がりますが、高卒は4年間働くことで大卒の初任給に追いつくことができます。

高卒と大卒、コスパが良いのはどっち?

大卒よりも4年間多く働くにもかかわらず、生涯年収では2000万円ほど大卒よりも少ないとなると高卒は損なのでは?と思うかもですが・・・

必ずしもそうとは限りません。

 

というのも、高卒程度の学力で受験できる試験と、大卒程度の学力で受験できる試験では難易度の差が歴然です。

高卒の区分で受験できる試験は競う相手の学力はそれ程でもないので、少しやる気を出せば比較的簡単に公務員になれます。

それもそのはず、高校の段階で優秀であれば大学に進学するのが当たり前なので、わざわざ大学に行ける学力があるのに働く人は少ないと思います。

 

「経済的な理由で進学できない」という人もいるでしょうが・・・大学は奨学金を利用して通う人もたくさんいますからね。

一方、大卒で公務員を目指すとなると・・・国立大学卒の人などもたくさん受けてくるので、相当頑張らないといけないですよね。

 

ちなみに、地方公務員の20代から40代前半までのリアルな給料やボーナル・年収については、以下の記事で解説しています。

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高卒公務員の特徴


ここで、私が公務員として15年以上働いてきた中で感じた「高卒公務員の特徴」について書いていきます。

  • 高卒の公務員は大卒よりも真面目
  • 良くも悪くも染まりやすい
  • 出世コースに乗れなくて荒れがち

高卒の公務員は大卒よりも真面目

これは私個人の偏見があるかもしれませんが・・・高卒の公務員の方が大卒よりも真面目な人が多いような気がします。

逆に大卒の人ほど口だけ達者で、やる気のない人が多いように思えます。

もちろん大卒の人でも真面目によく働く人はたくさんいますが、高卒の人の方が若い頃は純粋によく働くイメージがあります。

 

これはまた私の偏見かもしれませんが、大卒の人は大学の4年間である意味「知恵がつく」のかもしれませんね。

手を抜くことだったり、ONとOFFの使い分けが上手になったり・・・

そのような印象があります。

良くも悪くも染まりやすい

公務員として働いていると気がつく人もいるかもですが、公務員の世界は政治的な思想だったり、仕事観だったり、ある意味での「洗脳」みたいなものがあります。

その最たる例は「警察官」や「自衛隊」だと思いますね。

 

上記の仕事は良くも悪くも偏った考え方をしている人が多く、その考えに染まらないとやっていけない世界なのかもしれません。

気がついた上で染まってる分には問題ないのですが、知らず知らずのうちに「考え方や思想に染まってしまう」なんて人も珍しくありません。

18歳という若さで社会に出てるので、大卒よりも「スレてない」、そして「視野が狭い」のかもしれませんね。

出世コースに乗れなくて荒れがち

先ほど触れたように、高卒の公務員は真面目な人が多いのですが、その真面目さゆえに中堅以上になった時に荒れる人が多いのも事実。

どういう事かと言いますと、頑張ってきたにもかかわらず高卒の人は出世できず、逆に大卒の世渡りが上手い人が出世してしまうなんてことはよくある事です。

「まあ自分は高卒だから仕方ないか」と割り切れる人はいいのですが、そうじゃない人も多く、そんな人は総じて荒れるパターンが多いですね。

 

それまではよく働き、模範的な職員だったにもかかわらず、出世コースに乗れなかったと分かるやいなや、他の職員に対する当たりが強くなることも。

そして「自分は大卒の奴らに負けてない!」といった劣等感丸出しの歪んだ考えになってしまうこともしばしば。

これから高卒で公務員を目指す人は「頑張ったとしても、ある程度で出世は頭打ちの可能性が高い」と、割り切ることも覚悟しておいた方がいいかもしれません。

 

ちなみに、公務員で出世コースに乗っているのは「総務課に配属される人」ですが、その詳しい理由については以下の記事で解説しています。

大学に行っておくべき理由


私は大卒で公務員になっているから言えることかもしれませんが、「公務員うんぬん関係なく、大学は卒業しておくべき」だと思っています。

それには色々と理由があるのですが、詳しくは以下の記事を合わせて読んでみてくださいね。

まとめ


さいごにもう一度高卒と大卒公務員の違いをまとめておきます。

  1. 高卒と大卒の生涯年収の差は約2000万円
  2. 高卒と大卒では、40歳以降給料が大きく変わってくる
  3. 高卒は課長補佐あたりの役職で頭打ちのケースが多い
  4. 高卒の公務員の方が真面目な人が多い

 

というわけで今回は以上です。

高卒と大卒では出世できるかどうかに大きな違いがあるので、結果として生涯年収で2000万円ほどの差が出てきます。

しかし大卒で公務員になるよりも高卒区分の方が難易度はかなり低めなので、「どうしても公務員になりたい」という思いがあるなら高卒で採用されるのも悪くない選択肢なのかなと思います。

 

ただし、出世について頭では分かっていても、出世願望が後々芽生えそうな人は大学は卒業しておいた方がいいと思います。

「出世したいのにできない」というのはかなりのストレスになりますからね。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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