仕事が楽だからとか、安定しているという理由で公務員になったのに現実は厳しかった。
仕事のことを考えるだけで吐きそうになるし、職場では常に監視されている気がする。
このまま今の職場で定年まで働き続けられるんだろうか・・・。
このような悩みにお答えします。
本文では、
- 仕事を休めない公務員が悩みを解決する3つの方法
- 仕事のストレスが限界なら迷わず休むべき
- 我慢を続けるとストレスは増える一方
について解説しています。
この記事を書く私は、公務員歴15年以上の某政令指定都市で働く中堅職員。
私の働く自治体でも、仕事のストレスで精神的に病んでしまう公務員が年々増えています。
そして、もしあなたが仕事のストレスで追い込まれているなら、無理をしてはいけません。
精神的に病んでしまうと、働ける状態に戻るのに年単位の期間が必要になります。
あなたにはそのような状態になって欲しくありません。
なので、仕事に悩んでいるあなたが取るべき行動についてまとめましたので、ぜひ記事の最後までお付き合いください。
仕事を休めない公務員が悩みを解決する3つの方法
まずは仕事を辞めるとか転職とかは置いといて、以下のことについて考えてください。
定年までなんとか今の仕事を続けることが出来ますか?
何だかんだ生きていくには、仕事をして稼がなければいけません。
もちろん、お金を稼ぐ方法や仕事はたくさんありますが、終身雇用と年功序列が約束されている公務員以上の待遇の仕事はなかなかないのが実状です。
あなたに公務員を辞めて転職し、新しい仕事で定年まで食べていく自信とスキルがないなら、今の仕事を続けるしかありません。
ただし、吐きそうなくらいのストレスを抱えているのであれば、「転職」という選択も悪くはないと思います。
最初に、「転職や退職は置いといて」と言ったのは、それにより解決しないケースが多いからです。
転職をしたらバラ色の未来になると思いこんでいる人が多いですが、現実はそれほど甘くありません。
というのも、転職したのに結局状況は変わらない・・・といった人が世の中にはたくさんいます。
「ほかの仕事へ逃げ出したらゴール」というわけではなく、レースは定年までずっと続くことを忘れないでください。
「仕事に行きたくないけど休めない」と悩むあなたへ
吐きそうなくらい仕事に行きたくないのって、休みたいのに休めないからですよね。
このようなツライ悩みを解決する方法は以下の通りです。
- 「出世=エライ」という認識を捨てる
- 完璧主義はデメリットしかない
- 合わない人は相手にしない
①:「出世=エライ」という認識を捨てる
あなたは「出世=エライ」という価値観を持っていませんか?
確かに出世してお金をたくさん稼ぐのは素晴らしいことですが・・・それにより頑張り過ぎてパンクしてる人が多いのも事実。
おそらくあなたも無意識に、「頑張って人よりたくさん給料を稼がなくちゃ!」と思い込んでいるから仕事がよりキツくなっているのだと思います。
お金はもちろん大事ですが、綺麗ごとではなく世の中にはお金よりも家族や恋人、友人、趣味など大事なものがたくさんあります。
なので、「役職」や「年収」で人の良し悪しを判断しない価値観を持つようにしましょう。
そうすれば肩の力が抜けて、仕事のストレスが圧倒的に減ることと思います。
②:完璧主義はデメリットしかない
「なんでもかんでも完璧にこなさないと気が済まない」といった、窮屈な働き方をしていませんか?
真面目なあなたは人に任せるのが苦手で、いつも自分一人で完璧に仕事をこなそうとしているのではないでしょうか。
しかし、その完璧主義な姿勢に心と身体が耐えきれなくなっているから「仕事に行きたくない」という気持ちになっているのだと思います。
そのようなあなたは、普段からなるべく人を頼るようにしましょう。
「嫌な顔されたらどうしよう」「断られたらどうしよう」という事を考えてしまうとなかなか人に仕事を頼めないという気持ち・・・とてもよく分かります。
しかし、あなたが思ってる以上に周りの人はけっこう親切ですよ。
たまには周りのみんなを頼って仕事する「柔軟な自分」に変化していってみませんか?
それが出来るようになれば、あなたのストレスを大きく解消することが出来るようになりますよ。
③:合わない人は相手にしない
仕事って人間関係のストレスが大半ですよね。
もしあなたが職場の人間関係に悩んでいるのなら、「スルースキル」を養っていきましょう。
どんなに自分に向いている仕事だとしても、職場の人間関係が悪いとそれは良い仕事とは言えません。
話かけても無愛想にされたり、人のことをいつも下に見てくるような人がいると本当に働くのが嫌になってしまいます。
しかし、相手から嫌なことをされたり言われたりしても、それをスルー出来れば大してストレスを感じずにいられるようなります。
あなたは意地悪な人と接した時に、「なんでこの人は私に対してこんなにも感じが悪いのだろう?」と思ったことはありませんか?
職場における「嫌な人」には様々なタイプがいますが、そのような人は総じて「実は弱い人間」という共通点があります。
弱い、そして自信のなさの裏返しでついつい人に対して威圧的な態度を取ってしまっているんです。
なので、そのような人の発言や行動をいちいち真に受けてあなたが悩んだり落ちこんだりする必要はありません。
意地悪な人はあなたが嫌いだからエラそうにしてきたり、無愛想だったりする訳ではありません。
何かしらのコンプレックスを抱えていたり、エラそうにしてあなたより優位に立って本来の気の弱さを隠したいだけなのです。
相手の意地の悪さが自分のせいではないということを知るだけでも、少しは気が楽になりますよね。
もし職場にイキがってあなたに攻撃してくるような人がいたら、ぜひ真に受けずスルーしてみてください。
仕事のストレスが限界なら迷わず休むべき
私が毎月100時間の残業をしていた前職では、自宅から現場まで片道100kmほどの距離を通勤していました。
新入社員は寮から通勤しないといけない決まりがあったからです。
23時に帰宅して毎朝5時起きで仕事に向かうため、眠さで事故をした経験もあります。
このような状態で働いていると、当然のことながら下記のような状態になりました。
- 常にイライラして攻撃的になる
- タバコの本数が増える(1日60本)
- 睡眠時間が短く、疲れが取れない
- 頭の中は「仕事を辞めたい」のみ
ぶっちゃけこのような状況だと、転職活動どころじゃなくなります。
疲れ過ぎて何も考えられない状態だからです。
働きすぎて頭と心がおかしくなる前に
当たり前の話ですが、仕事を辞めたいとしか思えなくなるって異常な状態です。
その仕事を定年まで続けるのはおそらく不可能だと思います。
なので、仕事を辞めて転職するにしても心と身体の休養が先です。
我慢を続けるとストレスは増える一方
「とりあえず我慢して3年は勤めてみるべき!」なんて言葉を耳にしたことがあるかもですが、合わないならサッサと辞めるべきです。
理由はシンプルでして、我慢を続けていてもストレスがたまるだけだから。
少し話がそれますが、幸せについて考えてみます。
人それぞれ幸せの定義って違うと思いますが、大半は「自分らしく生きること」ではないでしょうか。
自分らしく生きるなら、私生活を充実させることが何よりも大事ですよね。
しかし自分の時間どころじゃないほど仕事に追われていたら・・・幸せとは言えないと思います。
私も仕事を辞めるのってすごく抵抗がありました。
同期で一番最初に辞めるとか、友達もまだ誰も辞めてないなどという見栄もあったからです。
けど、そんな周りがどうこうよりもあなたがツライなら今すぐ辞めても大丈夫。
あなたの時間を充実させることができる仕事をは必ず見つかります。
なので、上司に相談するもよし、仕事を辞めてしまうもよしで、我慢するという選択はしないほうがいいです。
プライベートな時間を作れる仕事の探し方
日本は現在人手不足です。
なので、仕事は簡単に見つかります。
とはいえ大事なのは「定年までストレス少なく働ける仕事に就けるかどうか」です。
ストレスが低い仕事は残業が少ないので、あなたが探すべきは残業の少ない仕事。
残業が少なく、定年まで働ける公務員の仕事と言えば選択肢は1つ。
技能労務職です。
技能労務職なら公務員なので今と待遇は同じですし、残業がないので自分の時間も圧倒的に確保しやすいです。
ちなみに、技能労務職がオススメな理由については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてください。
まとめ
- 「出世=エライ」という認識を捨てる
- 完璧主義はデメリットしかない
- 合わない人は相手にしない
仕事に行きたくないけど休めない公務員が、悩みを解決する3つの方法についてまとめてみました。
よく一般的に「ストレス発散すればいい」とか、「趣味や買い物で嫌なことを忘れよう」とか言いますが・・・
どれもこれも綺麗ごとでして、そんなに簡単にストレスが解消できるなら悩みませんよね。
仕事のストレスを解決するには、その根本的な原因である「仕事」を何とかするしかありません。
なので、忙しすぎるとか、プライベートの時間が取れないといった原因でストレスがたまっているなら、そういった不満を解決できる仕事に転職するのがベストです。
記事内でも紹介しましたが、技能労務職であれば時間の余裕はありますし、何より公務員なので将来の不安も少なめです。
というわけで今回は以上になります。
仕事のことを考えると、吐いてしまいそうなくらいストレスがたまっているあなたの手助けにこの記事がなれれば幸いです。
社会人から公務員へ転職する方へ
自分の市場価値を測定したい方へ
公務員に向いているかよりも大切なこと