突然ですが、「公務員は定時で帰れる」というイメージってありますか?
ちなみに学生の頃の私は、「公務員は毎日定時で帰っているに違いない」と信じて疑っていませんでした。
しかし、最近ネットでは公務員もサービス残業ばかりで、「公務員=ブラック」みたいな記事もよく見かけます。
- 公務員の世界は実は残業だらけ
- 残業は全てサービス残業
- 公務員が定時に帰れるなんて遠い昔の話
上記は果たして本当なのでしょうか?
というわけで、
本文では、
・公務員は本当に定時で帰っているのか
・公務員もサービス残業をしているのか
について解説しています。
私のところにも「公務員は定時で帰れるものなんですか?」という質問をよくいただくので、今回は一般的な市役所職員の観点から解説していきます。
公務員の残業について
総務省によると、地方公務員の残業時間の実態調査が初めて行われ、
2015年度の都道府県と政令指定都市の職員1人当たりの時間外勤務時間は158.4時間でした。
※総務省のホームページより画像を引用しています。
地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果
国家公務員の233時間よりは下回りますが、民間事業所の154時間を上回っており、
過労で亡くなるリスクが高まる目安である、月80時間超えの職員も1.1%(約5万人)に及んでいます。
ここで不幸自慢をしても仕方ないのですが、私が新卒で入社した中堅ゼネコンの会社では毎月残業100時間超えは当たり前でした。
なので、年間で158.4時間と聞くとずいぶん少なく感じますね。
地方公務員の残業時間の平均は年間で158.4時間、1ヶ月でいうと13.2時間になります。
要するに、データで見ると毎日30分~1時間程度の残業という結果が出ています。
もちろんこれは平均なので、世の中には毎日残業してる公務員もいますが・・・
しかし、大半の公務員はほぼほぼ定時で帰宅していると言えますね。
ちなみに、公務員の残業代については以下の記事で算出方法から、新人時の時給などについて解説しています。
定時で帰宅している公務員
ちなみに私はほぼ定時で帰っています・・・と言いたいところですが、残業代が全くないと給料的に厳しいので月に20時間くらいは残業しています。
私の部署はそれほど忙しくないのに加え、基本的に出世コースから外れているのであまり激務の部署に異動させられることがありません。
なので、帰ろうと思えばほぼ定時で帰宅することは可能です。
ネットでは「公務員もかなり残業している」という情報を見かけることがありますが、あれは一部の激務の部署で働いている人の話ですね。
市役所や区役所で働いてる職員の実態は、世間の人がイメージする通り定時で帰っている人が大半です。
月末、月初め、年度末など、書類などの締めがある時期は21時くらいまで残業することもありますが、決して毎日ではありません。
そもそも1日8時間も勤務時間があるわけですから、余程仕事の効率が悪いとか、ダラダラ仕事してるなどの理由がなければそんなに毎日残業する必要ってないんですよね。
ちなみに、公務員になって定時で帰れる生活に憧れている方は、下記の記事を読んで「定時で帰宅する公務員」の実態に触れてみましょう。
残業している公務員
ここまでの記事では、残業がほとんどない地方公務員の話をメインにしてきましたが、世の中には残業しまくっている公務員もいます。
それは国家総合職の国家公務員、いわゆる、キャリア官僚と呼ばれる人たちです。
現在中核都市で公務員をしている私の友人は、人事交流という形で1年間霞ヶ関のとある省庁で働いていました。
そこでキャリア組の国家公務員事情に詳しい友人に、現場の実際の残業事情について聞いてみました。
官僚がむちゃくちゃ働いてるというイメージがない人にとっては驚きかもしれませんが、実際には彼らは世の中で一番残業してる公務員なんです。
ちなみにどれくらい残業してるかと言うと、答えは以下の通り。
- 夜中2時まで働くとか当たり前の世界
- 日付が変わる前に帰れたら「今日は早い」という感覚
国を動かしてる人たちは優秀なだけじゃなく、肉体的にもタフということですね。
私なんて月に30時間くらい残業したら、そこそこしんどいですからね(苦笑)
とてもじゃないけど真似できないし、官僚の仕事は務まらないですね。
これからキャリアの国家公務員を目指そうとしてる方は、残業の多さは覚悟した方がいいかもしれませんね。
なれるのであれば国家総合職になるにこした事はありませんが、残業するのが嫌なら私のように地方公務員で、出世コースから外れてマイペースで働くことをおすすめします。
ちなみに、地方公務員の出世事情については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
公務員のカースト(階級)からみる残業時間
公務員の職種をあえてマウンティグ(格付け)すると、当たり前の話ですがその頂点は先ほどお話した国家総合職の公務員です。
頂点の中でもピンキリあって、省庁の中でも頂点が財務省であるように、その中でもランク付けは細分化されています。
そして国家総合職の公務員の下には都道府県の国家公務員や政令市の地方公務員がいて、その下に規模の小さい自治体の公務員。
最後に、一番下が技能労務職といった位置づけになろうかと思います。
公務員の階級が下がるほど残業が少ない
あえて大きく4つにランク付けすると、下へ行けばいくほど残業時間が少なくなるという事実があります。
理由は以下の通り。
- 仕事量に差がある
- 仕事の難易度も下に行く程簡単になる
やはり難しい仕事をすればする程、難易度も責任も増して、時間がかかってしまうということですね。
ちなみに、公務員の中で一番下のランクである「技能労務職」ですが、下に見られている代わりにメリットもたくさんあることはあまり知られていません。
そのことについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。
サービス残業ばかりなんてありえない
冒頭でも触れましたが、最近ネットではサービス残業ばかりで「公務員=ブラック」とか「公務員の安泰は終わった」などといった記事をよく見かけます。
このことが本当かどうかについて考えてみましょう。
ネットの情報に流されるな
「ネットの情報に流されるな!」と言うと、私の発言も怪しいみたいな話になってしまいますが・・・。
一言いえることは、エセ公務員ブロガーの危機を煽る発言は気にしなくてもOKということ。
「公務員もサービス残業ばかりでブラック企業と変わらない」という彼らの言い分が真実で、実際に過重労働されている公務員もいるかもしれません。
ただ、それが多数派と言われるとどうなのかなと。
ちなみに私の周りで月に100時間以上残業して、それが全部サービス残業なんて聞いたことありません。
ではなぜ「公務員=ブラック」という話がこれ程までによく見かけるようになったのでしょうか?
そもそもそういった論調のブログを全否定するつもりはありませんが、少し扇動的なのかなと思います。
扇動的であるがゆえに発言の声が大きくて目立つから、「公務員=ブラック」という発言が1人歩きしてる感じはありますね。
本当に残業が多かったり、サービス残業がある部署も中にはありますが、ちょっと話を盛って書いてある気がします。
なので、あなたに伝えたいのは、「ネットで大げさに書いてあるほど公務員の世界は厳しくないですよ」ということ。
ちなみに、「公務員はオワコン」などと煽るブロガーは無視してOK!ということは、以下の記事で解説していますので合わせて読んでくださいね。
残業代で家を建てた公務員
基本的に地方公務員は残業が少ないし、ほぼ定時で帰れます。と言いたいところですが、例外もあります。
それは、「残業大好き守銭奴マン」が上司にいる部署に配属されてしまった場合です。
この手の人間は理由をつけて残業して、とにかく時間外勤務手当をつけます。
しかも自分1人では目立つため、部下にも残業を強制してきます。
私は運よく「残業大好き守銭奴マン」と同じ部署になったことが無いので、市役所に入って無意味な残業という名の苦行を味わったことがありません。
しかし私の友人は守銭奴マンの下で6年間も一緒に働いてたので、残業代で相当貯金できたと言ってました。
そしてなんとその甲斐あってか、去年一流ハウスメーカーでマイホームを建てたようです。
まとめ
- 地方公務員なら月の残業は20時間弱
- キャリア国家公務員の実態は、むちゃくちゃ残業してる
- 絶対に残業したくないなら技能労務職がオススメ
- 公務員がサービス残業ばっかしてるなんてウソ
- 残業も割り切れば家が建てれるくらい儲かります
以上、公務員って定時に帰れる?サービス残業ある?の本当の話をバラします!のまとめでした。
これで市役所などにおけるだいたいの残業事情については理解していただけたと思います。
結論から言うと、定時に帰れるかどうかは「部署」もしくは「上司」次第ですが、基本的に民間企業に比べて残業は圧倒的に少ないです。
ちなみに最近の傾向としては自治体サイドも残業を減らせと言ってきますし、「残業代よりも早く家に帰りたい」という職員が増えてきているのでみなさん早く帰宅してます。
というわけで今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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