技能労務職の人間関係ってどうなんだろう?
楽だという話も聞くし、意外とストレスが多いって意見もあるし・・・。
技能労務職の職場の本当のところを知りたい。
このような疑問にお答えします。
本文では、
- 技能労務職の職場の人間関係が両極端な理由
- 人間関係の良い職場の特徴
- 人間関係の悪い職場の特徴
- 職場の人間関係を悪化させない方法
- 人間関係の良い職場を見つける方法
について解説しています。
技能労務職の仕事を実際に見て、職員からの生の声を元に記事を書いているためリアルな情報をお伝えできると思います。
これから技能労務職の仕事に就こうと考えているあなたは、ぜひ参考にしてみてください。
技能労務職の職場の人間関係が両極端な理由
人間関係が両極端な理由は以下の2点です。
- 職場が閉鎖的なので逃げ場がない
- 現場と行政職の対立がある
①:職場が閉鎖的なので逃げ場がない
技能労務職の職場は、ずっと同じ空間で同じ同僚と仕事をします。
下水業務員も清掃業務員も給食調理員も同様です。
仲の良い人ばかりなら働きやすい職場ですけど、合わない人ばっかりなら出勤するのが苦痛になります。
また、働く職場が大きくて広くても、技能労務職の仕事はチームワークで働きますので同僚との物理的距離は近いです。
技能労務職の仕事は個人プレーの仕事はほぼなくて、1つの仕事を複数人で行うことがほとんどです。
②:現場と行政職の対立がある
技能労務職の現場と行政職の対立で、職場の環境が悪くなります。
対立する理由はシンプルでして、「行政職はもっと現場に目を向けろ」「技能労務職は楽してる」といった感じです。
ブルーカラーとホワイトカラーの立場、考えの違いによるものですね。
技能労務職の労働環境を改善するのは行政職側の仕事ですので、現場の要望が通らなければ両者の関係はギクシャクしてきます。
技能労務職と行政職の対立具体例
- 人手不足 ← 行政職も人手不足なんで我慢すべき
- 休憩時間 ← 行政職はクーラーの効いた場所で仕事している。技能労務職は現場で暑い、寒い中働いている
- 技能労務職は残業もないし楽している。行政職は残業してるし仕事が大変
働き方、仕事内容の違いで対立は起こりがちです。
人間関係が良好な職場ほど現場に行政職の人がよく来ます。
詳しくは次の章で解説しますね。
人間関係の良い職場の特徴
当たり前の話ですが、人間関係の良い職場に勤めたいですよね?
ちなみに、人間関係の良い技能労務職場の特徴は以下の3つです。
- 行政職が現場に来る
- 設備が更新されており、綺麗な職場環境
- 人手が足りている
①:行政職が現場に来る
一般職員はもちろん、課長などの管理職クラスが定期的に現場に来る職場は人間関係も良好になります。
理由は「働きやすい労働環境になるため」です。
百聞は一見にしかずの通り、実際に見てみて分かることってたくさんありますからね。
たとえば、現場が暑いから空調を導入してくれと言われても、実際に行ってみないとどれくらい暑くてツライかは伝わりません。
技能労務職員が正しく働けているか、作業効率を上げるために必要なことは何か。
行政職、とくに管理職クラスの職員はそれを見抜くために現場に足を運ばないといけません。
現場の声を取り上げて「すぐに状況確認に行く」といった感じでフットワークが軽い上司は部下からの信頼も厚くなります。
こういったちょっとした意識が人間関係を良好にします。
②:設備が更新されており、綺麗な職場環境
設備の良し悪しが技能労務職場の雰囲気を決定付けるといっても過言ではありません。
職員を数人増やすよりも、最新設備を導入した方が作業効率が上がります。
作業効率が上がれば職員の仕事量が減り、負担も少なくなります。
これは実際に見てきた経験談ですが、設備の更新を怠っていない職場はクリーンですね。
新しい機械が導入されれば職員の意識が高まり、維持管理もきちんと行うようになるためです。
綺麗な職場で働けると、職員のメンタルも穏やかなものになります。
最新設備導入の具体例
- ポンプ運転などの自動化 → 職員の負担が減る
- ゴミ処理の新しい機械の導入 → 労働環境が良くなる
③:人手が足りている
人手が足りている技能労務職場は余裕があります。
- 残業がない
- 休憩時間が多い
- 有給がフルに使える
上記の感じでして、圧倒的にストレスが解消されますね。
当たり前の話ですが、余裕があれば人はイライラしませんし、他人のミスにも寛容的になります。
良いことづくしですね。
人間関係の悪い職場の特徴
逆に、人間関係が悪くて「仕事に行くのが辛い・・・」という状況の技能労務職場を解説します。
- 何かあったら現場の責任にされる
- 人柄が悪い
- 残業が多い
①:何かあったら現場の責任にされる
行政職が現場に責任転嫁している職場は人間関係が悪くなります。
理由はシンプルで、現場との信頼関係が築けなくなるからです。
現場の責任は、維持管理をしっかりしてトラブルや不良品を出さないことです。
管理職(行政職)が仕事をしないと、以下のような状況になってしまいます。
- 人員不足の場合、現場が対応を考える
- 残業するしないの判断を現場が考える
- 新しい機械、設備の運用方法を現場が考える
管理職がいないと、設備が故障するなどのトラブルで機械を止めた場合、行程をストップすべきか、騙し騙しでも行程を続けるかの判断を主任レベルがすることになってしまいます。
②:人柄が悪い
たとえば、ピアスや茶髪といった格好で仕事をしているという現場は、人間関係が悪くなります。
というのも、「社会人としての常識」が守れていないというのは、人の管理が出来ていないからです。
女性はともかく、男性がピアスや茶髪をしていると職場の風紀が乱れがちですし、給食調理員の職場で金髪の人がいると、異物混入の原因になります。
金髪は黒髪に比べて目視しづらいですからね。
あなたが大人しい感じの人だった場合、言葉使いが悪いオラついた集団の中に入っていけるでしょうか?
ちょっと偏見が強いかもですが、働いている人の雰囲気で良し悪しを判断するのも大事です。
③:残業が多い
残業が多い、具体的には月30時間を超える技能労務の職場は人間関係が悪くなりがちです。
当たり前の話ですが、疲れからみんながイライラしているためです。
技能労務職は肉体労働メインの職場です。
一般の公務員とは違って、座って仕事ができません。
なので、極力翌日以降に疲れを残さないためにも、毎日定時で帰宅すべきですね。
疲れ=機嫌が悪くなる
機嫌が悪くなる原因は消耗によるものです。
立ちっぱなしの仕事をしていて疲れると座りたくなります。
でも技能労務職の仕事は休めません。
なので残業があるとますます休めないので、周りに八つ当たりするようになり、人間関係も悪化していきます。
職場の人間関係を悪化させない方法
人間関係の良い職場で働いていても、毎日同じ人と接しているとストレスになります。
そういう人間関係のトラブルを起こさないためにも「技能労務職場で人間関係を悪化させない方法」を学んでおきましょう。
ちなみに、その方法は以下の通りです。
- 他人の意見を否定しない
- コミュニケーションを取るようにする
- 無意味な仕事は断る
①:他人の意見を否定しない
人間関係を構築する基本ですが、他人の意見を否定して、嫌な気持ちにさせないようにしましょう。
何でもかんでも会話の際に、否定から入る人とかいますが・・・
それだと人間関係が上手くいくものもいかなくなりますよね。
他人の意見を否定しないコツ
- 聞き上手になる
- 正論を言わない
- 笑顔で受け答えするよう心がける
ただし、必要以上に無理をすることはありません。
あまり無理をするとストレスを抱えてしまうので、基本的に仕事上、言わなくてはいけないことは言いましょう。
②:コミュニケーションを取るようにする
仕事中なるべく会話をするようにし、飲み会があるならめんどくさいかもですが、極力参加するようにしましょう。
技能労務職は基本的に閉鎖された職場です。
外部の人との関わり合いがほとんどなく、ほぼ同じ人と毎日同じ仕事をすることになります。
ということは、ぶっちゃけ職場で嫌われると・・・キツイんです。
なので、勤務時間以外でのコミュニケーションが非常に重要だったします。
コミュニケーションを積極的に取る方法
- 仕事の合間に話しかけるようにする
- 余裕があれば仕事を手伝うようにする
- 飲み会にはなるべく参加するようにする
③:無意味な仕事は断る
無意味な仕事は断るようにしましょう。
人間関係を円滑にするには、あなたの気持ちも大切です。
というのも、あなた自身が「この人苦手だなぁ・・・」と思ったら、コミュニケーションを取ろうと思わなくなりますよね。
普段から無意味な仕事を振られても断るようにしておけば、あなたに無理を言ってくる人もいなくなります。
ちなみに、会話の際に否定から入る人にならないためには、否定から入る人の特徴を知るべきです。
否定から入る人の特徴については、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
人間関係の良い職場を見つける方法
記事の最後になりましたが、「人間関係の良い職場」を見つける方法をお話します。
と言っても方法は簡単でして、「規模の大きい自治体に勤めればOK」です。
財政がショボい自治体や、人手が足りない自治体に勤めると労働条件があまり良くないという結果になりがちです。
ちなみに、良い自治体の選び方については、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてください。
技能労務職の職場を見学できる機会があるなら、以下の点をチェックしておきましょう。
- 職員がイキイキとしているか
- 作業着が汚れ過ぎていないか
- 施設の清掃はなされているか
- 幅広い年代が働いているか
- 部屋や施設の気温は適切か
とくに気温については敏感にチェックしておきましょう。
夏暑すぎる、冬寒すぎる職場は要注意です。
少なくとも8時間そこで働くわけですから、快適な職場かどうかは最も重要なポイントです。
というわけで今回は以上となります。
あなたの公務員ライフが充実したものになるよう、影ながら応援しています。
社会人から公務員へ転職する方へ
自分の市場価値を測定したい方へ
人間関係に疲れている公務員が読むべき本