職場にデリカシーのない人がいると非常にストレスがたまりますよね。
デリカシーのない人は職場での空気が読めない行動だけにとどまらず、他人のプライベートなことまでズカズカと踏み込んでくる人もいます。
そのため、デリカシーのない人から話しかけられるたびに「また何か聞いてくるの・・・?」とウンザリしますし、「ある事ない事言うんだろ」と思ってしまい、どんどんその人のことが嫌いになってしまいますよね。
本文では、
- デリカシーのない人の心理状態
- デリカシーのない人に振り回されなくなる方法
について解説しています。
デリカシーのない人の心理状態と対処法を知るだけで、なにを言われても右から左へスルーできるようになり、良好な関係すら築けるようになれますよ。
また本文の一番最後には、どうしてもデリカシーのない人のストレスに耐えきれない場合の解決方法も書いていますので、一瞬で今の状況を解決したい場合はそちらも参考にしてみてくださいね。
デリカシーがないとは?
デリカシーがないとは、「このように言ったら相手が不快に思うだろうな」といった配慮ができないことです。
具体的に言いますと、
- オブラートに包まず何でも思ったことを言う
- 空気が読めない
- 本音と建前を使い分けれない
といった特徴が挙げられます。
そもそも「デリカシー」というのは、繊細さや優美さといった意味があります。
相手がコンプレックスに思っている容姿や健康について何でもかんでもズケズケ言ってきたり、他人のプライベートを根掘り葉掘り聞いてくる人を表す意味として「デリカシーがない」と言われるようになりました。
デリカシーがない人の4つの心理状態
なぜデリカシーがない人はこんなにも相手に配慮ができないのでしょうか?
そこにはある心理状態が原因となっていたんです。
1.職場の同僚と仲良くなりたいと思っている
デリカシーがない人は職場の同僚、後輩と仲良くなりたいと思っています。
そのために相手といきなり距離を縮めようとしている場合があります。
それにしても、なぜデリカシーのない人が他人の領域に土足でズカズカと入っていくかと言うと、それはズバリ良かれと思っているからなんです。
周りの人からすると、必要以上に距離を縮めて来られるとただただ迷惑ですよね。
しかし、デリカシーがない人というのはコミュニケーションを取るために距離を縮めることは良しと思っています。
人それぞれ心地よい距離感、いわゆるパーソナルエリアというものがあるものですが、デリカシーがない人からするとそんなものお構いなしなんです。
仕事でもプライベートでもガッツリ腹を割って話して、打ち解けることが一番の人間関係構築法だと信じて疑わないというのはよく見られることです。
なので、デリカシーがない人と周りの人に温度差が生じてしまい、結果としてウザがられるといった状況が起きてしまいます。
2.自分の価値観でしか考えられない
デリカシーのない人は基本的に自分の価値観が100%正しい、もしくは自分の価値観でしか物事を考えられません。
「彼氏(彼女)いないの?」
「まだ結婚しないの?」
「早く子供作った方がいいよ!」
みたいなことを言われた経験ってあなたもないですか?
1人が楽だから恋人は別に必要ない、夫婦2人でいいから子供はいらない、もしくは欲しくても授からない。
このように人それぞれ色んな事情があったりするものですが、デリカシーのない人は他人の気持ちを推しはかる事ができません。
でも、本人は悪気があって言っているのではなく、相手のことを思って良かれとしてアドバイスしています。
受け取る側からすると邪険に扱う訳にもいかないので、なかなか難しい対応を求められます。
3.自分の方が上だから何をしてもいいと思っている
デリカシーがない人は「自分の方が立場が上だから気を使わなくていい」と思っています。
そのため、「プライベートなことを聞いたりすると嫌かな」とか「イジられたら嫌な思いするかな」といった配慮が一切ありません。
たとえば、あなたの職場にも他人がコンプレックスに思っていることを触れてくる人っていませんか?
- 薄毛の人に向かってハゲという
- 背の低い人に向かってチビという
- 太っている人に向かってデブという
このように、人に言われたくないコンプレックスをわざわざ指摘されると不愉快でしかないですよね。
しかしデリカシーがない人は「相手が嫌がるかもしれない」といった配慮に欠けたり、「自分の方が先輩なので何を言っても許される」といった思いからデリカシーのない発言をしてしまうのです。
4.デリカシーがない人は劣等感のかたまり
デリカシーがない人は他者に対して劣等感を感じている場合が多いです。
職場のデリカシーがない人というのは主に中堅からベテランで、その職場である程度発言力のある立場なケースが多いんです。
「あの人が劣等感なんて感じているの!?むしろ偉そうで自信家にしか見えない・・・!」
おそらくあなたはそう感じているのではないでしょうか?
ですが、意外なことにどの職場にもいる他人の領域にズカズカと入ってくる人は、実は劣等感を抱えているんです。
その劣等感の原因は、周りからもっと慕われたいといったジレンマなのかもしれませんし、今の評価に満足していないことかもしれません。
そのように、何かしら仕事において満たされていないといった理由から劣等感を抱えています。
そして、その劣等感を解消したいがために他者と仲良くなりたい、もっと評価されたいといった願望を満たすために結果としてデリカシーのない行動を取ってしまっているのです。
デリカシーのない人に振り回されなくなる7つの方法
デリカシーのない人は良かれと思って取った言動の結果だったり、自分の方が上だからといった理由で配慮のない行動をとることを知っていただけたかと思います。
次はデリカシーのない人に振り回されなくなるための方法について解説していきますね。
1.デリカシーがない人の心理状態を理解しておく
まずは前の章で説明したデリカシーがない人の心理状態を理解しておきましょう。
デリカシーがない人は、
- 周りの人と仲良くしたいと思っている
- 自分の方が上だから何を言っても許されると思っている
- 実は劣等感のかたまり
このような心理状態なので、いちいち不愉快なデリカシーのない行動を取ってくるんだということを理解しておきましょう。
デリカシーがない人の心理状態を知っておくだけで、土足でズカズカと入って来られた時の受け止め方が緩和されます。
この心理状態を知っていれば、デリカシーがない人に対して「偉そうに見えて実は劣等感のかたまりなんだろうなぁ」と冷静に相手をみることができます。
それだけでもデリカシーのない発言、行動を取られた時のストレスが緩和されますよ。
2.嫌われているかも・・・などと思わない
デリカシーがない人から失礼なことを言われたとしても、「嫌われているのかも・・・」と思う必要はありません。
日頃からデリカシーのない人の発言を真に受けていると、
「なんで私ばかり意地悪なことを言われるんだろう」
「私のことが嫌いで言ってくるんだろうな」
「何か怒らせるようなこと言ったかな・・・?」
などと、デリカシーがない人が自分に配慮がない原因が何かを考えてしまいますよね。
しかし、デリカシーがない人があなたに失礼な言動をしてくる原因を考えたところで、なんの解決にもなりません。
なぜなら、相手はあなたと仲良くなりたいから距離を縮めようとして失礼なことを言ってきたり、その劣等感から不愉快なことを言ったりするからです。
どの理由も、あなたが何とかして変えられるものではありません。
デリカシーがない人の劣等感や隠れた心理状態を解消しない限り、デリカシーがない人は今後も他人の領域に土足で入り込むでしょう。
なので、デリカシーがない人に嫌われているかも・・・などと余計な心配はしないようにしましょう。
3.真摯に受け止めるべき内容は聞く
デリカシーのない人が上司や先輩の場合、あなたはこのような経験ってないですか?
「1回しか説明しないからなっ!」
「新人でもないのにこんなことも知らないのかっ!」
このように、デリカシーのない人は威圧的だったり、バカにしたような物言いで仕事を教えてきたりすることもあるでしょう。
内容は仕事を教えてくれたり、注意してくれたりといった「あなたにとって糧になるもの」なのに、その言い方が不愉快なために受け入れられないことってありますよね。
これは私も言われた経験があるのですが、「1回しか説明しないからな!」と言われると、
「1回しか教えないのならもういいよ!」
「そんなことも知らないんだからしょうがないだろ!」
と心の中で腹を立ててしまい、相手は仕事を教えてくれているのにもかかわらず、その内容が全く頭に入ってきませんでした。
これってよくよく考えると勿体ないんですよね。
- デリカシーのない人の物言いは悪いけど、教えてやろうという好意がある
- 言われた側は仕事を覚え、成長するチャンス
という、本来winwinになる場面ですが、どちらも得をしないという結末になってしまいます。
なので、デリカシーのない人の言い方が悪くても、自分にとって有益な情報はしっかりと受け止めるようにしましょう。
そして、どうしてもその言い方に腹が立ってしまう場合は「劣等感がある人だから仕方ない」と、自分に言い聞かせるようにしましょう。
4.デリカシーのない人を刺激しない
デリカシーのない人を刺激しないようにしましょう。
先ほども言いましたが、デリカシーのない人というのは基本的に良かれと思って距離を縮めてきます。
相手にとって不愉快なことでも、本人にとっては「愛のあるイジリ」くらいにしか思っていないのです。
なので、可愛い後輩に仕事を教えてやったにも関わらず「1回しか教えないのならもういい」なんて言われたら、「親切にしてやってんのになんだあいつ!」となるでしょう。
そのように刺激してしまうと、今まではデリカシーのない人なりに目をかけていた状態から「歯向かってくる嫌な後輩」という見方をされるようになってしまうんです。
「嫌な後輩」と思われてしまうと、ただでさえ不愉快な物言いが余計に・・・なんてことになってしまいます。
なので、デリカシーのない人の不安や劣等感を刺激するのはやめておきましょう。
百害あって一利なしですからね。
5.デリカシーのなさを逆に楽しむ
これは高等技術かもしれませんが、デリカシーのない人の言動を楽しむようにしましょう。
自分がコンプレックスに思っていることを指摘されると非常に不愉快なのは分かります。
ただし、相手はあなたとコミュニケーションを取りたくてイジっている程度にしか思っていません。
それに自分の方が先輩なので、ある程度何を言っても許されるといった考えもあります。
なので、デリカシーのない人の言動を改めさせるのは難しいので、デリカシーのない人の発言を逆に楽しむようにしましょう。
「こんな失礼なことをサラっと言ってのける神経すげーな(笑)」
「貯金いくらあるの?とかよく他人に聞けるな(笑)」
といったように、少しバカにした感じでさげすんでデリカシーのない人の発言を聞いておけば、腹の立つ度合いは減らすことができますよ。
6.関わらなくていいように距離を取る
デリカシーのない人となるべく関わらなくていいように、距離を取るようにしましょう。
もちろん同じ職場だと100%関係を断つのは無理かもしれませんが、
- 質問がある時は他の人に聞く
- 一緒に食事や飲みに行かない
- 話しかけられそうになったら忙しいフリをする
といった行動を取ることを意識するだけで、デリカシーのない人との関わり合いを減らすことができますよ。
7.デリカシーのない人に好かれる後輩になる
デリカシーのない人にとって「可愛くてしかたない後輩」になるのも、失礼なことを言われず、振り回されないための重要な処世術です。
あなたの職場にもいると思いますが、人の懐に入り込むのが上手な人っていますよね?
人たらしと言われる、誰からも好かれるタイプというのはデリカシーのない人にとっても当然可愛い存在になります。
職場の人間関係が辛くて限界なら逃げ道を作ろう!
「なるべく関わらないようにする」
「自分の意見を言わないようにする」
「適切な距離を取る」
とは言っても腹が立つものは腹が立つ!!という人もいるはず。
という方のためにオススメの本を1冊紹介します。
頭に来てもアホとは戦うな!
大人の社会というのは子供の時ほど単純ではないので、一度衝突して関係が悪化してしまうとなかなか修復するのが難しいものです。
そもそも自分は悪くないのに、デリカシーのない人のせいで会社で働きずらくなったり、仕事に行くのがストレスで仕方ないなんて納得いかないですよね?
「このまま我慢してたら病んでしまうかもしれない・・・」
そんな方はぜひ上記で紹介した「頭に来てもアホとは戦うな!」を読んでみてください。
アホと戦うことがいかにバカバカしいか、そしてアホと関わらない方法などがこの本1冊にてんこ盛りなんです。
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まとめ
【デリカシーがない人の4つの心理状態】
- 職場の同僚と仲良くなりたいと思っている
- 自分の価値観でしか考えられない
- 自分の方が上だから何をしてもいいと思っている
- デリカシーがない人は劣等感のかたまり
【デリカシーのない人に振り回されなくなる7つの方法】
- デリカシーがない人の心理状態を理解しておく
- 嫌われているかも・・・などと思わない
- 真摯に受け止めるべき内容は聞く
- デリカシーのない人を刺激しない
- デリカシーのなさを逆に楽しむ
- 関わらなくていいように距離を取る
- デリカシーのない人に好かれる後輩になる
デリカシーのない人は基本的に良かれと思って配慮のない行動・言動をとります。
そして劣等感があることから、他者と仲良くしたいと考えるあまり、適切な距離を取れなかったりするのです。
そのためデリカシーのない人の、実は繊細な心理を逆なでしないようにすることで振り回されないようにしましょう。
また、デリカシーのない人に攻撃的な物言いをされたり、下に見られたとしても言い方の悪さは気にせず、自分にとって有益な情報だけ受け止めるようにしましょう。
もしそれでも今の職場の人間関係に参っているなら、「頭に来てもアホとは戦うな!」を読んでストレスを避ける処世術を身につけましょう!
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