新卒で入社してわずか1年以内に退職した場合、
「転職活動や公務員試験の面接での印象が悪くなるのでは?」
と不安に思う方は多いのではないでしょうか。
そんなイメージを持たれがちなのは確かです。
しかし伝え方次第でその印象を払拭し、「むしろよく考えている人だ」と好意的に受け止めてもらうことも可能です。
というわけで、
本文では、
- 早期退職をネガティブに見せないための退職理由の伝え方
- 志望動機の構成法
- 面接官への誠実なアプローチのコツ
を詳しく解説します。
新卒1年目や2年目で退職し、その後に公務員を目指そうと考えている人にとって参考になる記事となっています。
もくじ
新卒1年目で退職することの不利な現実とは

まず直視すべきなのは、「新卒1年目で退職」という経歴は、採用側に不安を与える要素になり得るということです。
企業や公務員試験の面接官が抱きやすい印象は以下のようなものです。
- ストレス耐性が低そう
- すぐ辞めるのでは?
- 入社前の業務理解が甘かったのでは?
- 職場でうまくいかずに逃げたのでは?
これらの先入観がある状態で面接に臨む以上、
「なぜ辞めたのか」
「なぜうちを志望したのか」
について明確かつ前向きに語ることが求められます。
誠実さを伝えるには「相手視点での言葉選び」が鍵

退職理由や志望動機を伝える際に最も大切なのは、
「自分の都合ばかりを主張しないこと」です。
たとえば・・・
という表現は、たとえ事実であっても避けるべきです。
理由はシンプルで、「この人はまた自分の都合で辞めそうだな」と思われてしまうからです。
そこで意識すべきは、
- 相手(企業・自治体)が知りたいことは何か
- 「採用するメリット」がある人物に見えるか
- 誠実で前向きな印象を与えられているか
という相手視点の言葉選びです。
そのため、退職理由も志望動機も「自分がどう感じたか」だけでなく、
「今後どうしたいか」
「どんな成長を目指すか」
を軸に構成していきましょう。
印象が悪くならない退職理由の伝え方

退職理由の伝え方にはいくつかのポイントがあります。
印象を悪くせず、かつ誠実に伝えるには以下の3ステップがおすすめです。
①:退職に至った理由を客観的に伝える
例えば、
「自分の適性や目指したい方向性と、業務内容にギャップがあったことに気付きました。」
など、自分を責めるでも他人を責めるでもなく、冷静に説明することが大切です。
②:自分なりに努力した事実を伝える
「業務の中で自分にできることを増やそうと努力しましたが、今後のキャリアを長期的に考えたときに、方向性を見直す必要があると判断しました。」
努力した上での決断であることを強調することで、安易な退職という印象を避けられます。
③:今後のビジョンと繋げる
「退職を通じて、自分が目指したいのはより地域に密着した公共的な仕事であり、その中でも御社(貴自治体)の仕事は〜」
と繋げることで、単なる「退職の説明」から「志望の土台」へ自然に話を展開できます。
このケースにおける志望動機の伝え方

志望動機を語る上では、「なぜその仕事(または自治体)でなければならないのか」を明確にする必要があります。
以下のような流れで構成するのが効果的です。
📌①:自分の過去経験から興味を持った分野を提示
「学生時代のボランティアや地域活動を通して、地域と人とのつながりに関わる仕事に強い興味を持っていました。」
📌②:その思いが前職では実現できなかったことを説明
「前職では商品や売上を重視する環境だったため、自分の価値観と少しずつズレを感じていました。」
📌③:志望先なら自分の理想が叶えられると語る
「○○市では、地域住民の声を反映した施策や、市民との対話を重視する行政運営を行っており、自分が理想としている働き方と重なると感じました。」
このように、価値観の一致を中心に構成することで、「この人はちゃんと考えて辞めて、ちゃんと考えて志望している」と伝わり、早期退職の印象を払拭できます。
退職理由と志望動機の回答例(公務員志望の場合)

回答例は次のとおりです。
前職では営業職として法人向けの提案業務に従事していました。
数字の達成に向けて工夫しながら業務に取り組んでいましたが、実際の仕事を通じて「もっと人や地域と深く関わる仕事がしたい」という思いが強くなりました。
学生時代に地域福祉ボランティアに参加した経験があり、人の生活に寄り添う仕事への関心がもともとありました。
公務員として地域住民の声を直接聞きながら、よりよい生活環境を整えていく役割に魅力を感じ、退職を決意しました。
特に御市では、○○の取り組みを通じて住民参加型のまちづくりを推進している点に共感し、自分の経験や思いを活かしたいと強く感じています。
まとめ:早期退職は「伝え方」でカバーできる

新卒1年目での退職は、確かに不利に働く場面があります。
しかし、それを誠実に、前向きに、相手目線で伝えることで「キャリアに真剣に向き合う人物」という印象に変えることは可能です。
大切なのは・・・
自己都合だけで語らないこと
きちんと努力した事実を伝えること
今後どうなりたいかを明確に言えること
「辞めたこと」ではなく、「辞めた上で何を考え、どこに向かおうとしているのか」が面接では問われています。
自分の言葉で、しっかり未来を語れるように準備していきましょう。
失敗の原因を事前に掴んでミスを回避しよう!
面接をコントロール出来れば試験は思いのまま!
自慢することが何もない人は今すぐ読んでください!
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