警察官として働くために必ず経験しないといけないのが、警察学校での訓練。
半年の間、ツライ、怖い、眠い、しんどいといったように、様々な感情を持ちながら毎日厳しい研修を受けることになります。
ところで、警察学校の厳しい訓練って、なぜ行われるんだろう。
いじめもあるとかって聞くので、行くことを思うと憂うつになる・・・
このような悩みにお答えします。
本文では、
- 警察学校で厳しい訓練が行われる理由
- 警察学校の厳しい訓練の効果はあるの?
について解説しています。
これから警察官を目指す人にとって、悩みの種が「警察学校での厳しい生活」だと思います。
結論から言うと、警察学校での処世術としては「できるだけたくさんの仲間を作る」ことでして、それさえ出来ればいじめに合うことも、厳しい訓練に挫折することもなくなります。
あと、警察学校の研修では、毎日行動をチェックされていますので、くれぐれも手を抜いたりしないようにしてください。
警察学校での評価は、あなたの今後の配属先に影響してきます。
警察学校で行われる「地獄の訓練」
警察学校で研修を受ける期間は大卒が6ヶ月、高卒は10ヶ月と、期間は長めです。
研修の期間はガッツリと、肉体的にも精神的にも鍛えあげられます。
ちなみに、どのように厳しい研修かは以下の通りです。
- 返事、あいさつは大きな声で
- 基本的に駆け足
- 毎朝、早朝に起床し、ラジオ体操→ランニング&行進の訓練
- 柔道、剣道、拳銃、護身術などの技術を学ぶ
- 英語などの教養の座学
- ハキハキしていなかったりネガティブな考え方をしていたら罵倒される
- 遅刻、失敗は基本的に連帯責任
- やらかした場合、教官のOKが出るまで延々と書き直しさせられる
- 携帯電話は平日は没収、土日しか使えない
これらはほんの一部なので、まさに「地獄の訓練」ですね。
今どきまだこんな昭和みたいなことやってるの?と思うかもですが、これは盛った話ではなく実話なんです。
ちなみに、警察官の役職ごとの給料については、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
警察学校で厳しい訓練が行われる理由
ある意味、軍隊のような厳しい訓練がなぜか行われるのかには、いくつかの理由があります。
それは以下の通りです。
- 警察官の信念
- ふるい落としのため
- 自己防衛力を養うため
①:警察官の信念
「警察官は厳しく育てるもの」という警察の世界での信念があり、これまで地獄の訓練を経験することで、警察官の卵である学生に根性を植え付けれたと考えられています。
なので仮に教官が内心、「厳しい訓練は時代遅れだから、もうやめた方がいい」と思っていても、決して口には出せないし、厳しい訓練が無くなることはありません。
②:ふるい落としのため
早朝から精神的にも肉体的にも追い込まれる警察学校の訓練は、ある意味「洗脳」に近いですよね。
「警察官ってカッコいいから」
「拳銃を撃ってみたくて」
みたいな軽い動機だと、当然、途中で脱落していく人もいるわけです。
せっかく採用試験に合格した警察官の仕事をこんなことで辞めていくのは、本人にとっても残念なことだと思います。
しかし警察サイドとしては、警察学校の訓練程度で辞めるような根性の無い学生はどうせこの先警察官として働けないので、だったら今のうちに辞めてもらった方がいい、という考え方なんです。
③:自己防衛力を養うため
警察官として働くということは、常に危険と隣り合わせ。
交番で勤務していたところ、突然刃物を持った人に襲われるなんてことも・・・可能性ゼロじゃないですからね。
そんな時に格闘技の技術はもちろんのこと、浮き足立たないために精神的にも鍛えていなければなりません。
地獄のような訓練を受けることは確かにツライことですが、そのような厳しい環境下に身を置いた経験が後々必ず生きてきます。
ちなみに、警察官になりたい人は公務員専門学校に行かなくても合格できる話は、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
警察学校の厳しい訓練の効果はあるの?
早朝から走らされたり、深夜にいきなり招集をかけられたりといった訓練は体力的にも精神的にも追い込まれるものです。
なので、これらの訓練に耐えられたら、圧倒的に根性が身につくと思います。
社会人としての厳しさをこれでもかと植え付けられるわけですから、学生気分などは一気に吹き飛ばされ、屈強な警察官として育てられることでしょう。
こういったことから、警察学校の厳しい訓練はある一定の効果があると言えるでしょう。
ただし、この厳しい訓練では警察学校サイドが求めるレベルの根性や体力、そして精神力がないと、どんなに優秀な人材であろうとふるい落とされてしまいます。
警察官の仕事は市民を守ることですから、警察学校の訓練ごときで脱落するような人は最初から向いていないということですね。
そこまでして警察官になる意味はあるの?
大卒で半年間、高卒だと10ヶ月もの間、厳しい訓練を受けて、それを乗り越えて警察官として働いている人からすると、
「警察学校すら乗り越えれない奴が、実際に警察官として働けるわけがないだろう」と思われるかもしれません。
それは正論なのですが・・・
体力も精神力もさほど自信がない人にとっては、「そこまで厳しい経験をしてまで警察官になる意味ってあるの?」と思ってしまうのは無理もありません。
しかし、警察官に興味がないなら話は別ですが、警察官になりたいという思いが少しでもあるのならチャレンジしてみた方がいいですね。
厳しさの度合いは都道府県によって違うので、「警察学校は厳しいぞ」と聞かされていても、本人からすると「それほどでもなかった」ということもあります。
それに、警察官は公務員の中でも給料が高く、民営化やAIによって仕事が無くなる心配もないので、最高クラスに「食いっぱぐれのない仕事」と言えます。
ですから、厳しいからと最初から諦めるのではなく、「何事もチャレンジしてみてから考える」といったポジティブな姿勢でいることが大事なのかなと思います。
ちなみに、「公務員はAIに仕事を奪われる」なんて言われていますが、今後も公務員は安泰という話を以下の記事で解説しています。
まとめ
- 警察官の信念
- ふるい落としのため
- 自己防衛力を養うため
警察学校での厳しい訓練はなぜ行われるのか?その理由についてまとめてみました。
おそらく警察学校で厳しくない所は無いと思います。
しかし、頑張ったらそれだけのリターンはありますので、めちゃくちゃハードだったとしても頑張って食らいついてくださいね。
無理しすぎるのは当然いけませんが、最近はパワハラ問題に敏感な世の中になってきているので、警察学校も昔ほどは地獄のような場所ではなくなっています。
おそらく、警察学校よりも民間企業の残業の多さやノルマの方がもっとハードですからね。
というわけで今回は以上です。
警察学校のことを考えると憂うつな方は、ぜひその先のメリットのことを考えてポジティブに頑張ってみてください。
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