あなたは公務員の魅力は何だと思いますか?
この質問をされて大多数の方が答えるのが、以下の通り。
- 休みが多い
- 定時に帰れるので残業がない
- 民間企業に比べて仕事が楽
公務員を目指す方にとっても、公務員のイメージは上記の感じで、志望動機の本音はこれらのうちのどれか、もしくは全てなのではないでしょうか。
ちなみに、公務員の真実について詳しく解説している記事を下に貼っておくので、興味のある方はぜひ合わせて読んでみてくださいね。
実は公務員の魅力はこれだけではありません。
公務員の最大の魅力だ!と私が声を大にして伝えたいことがあるのですが、それは「公務員は安定している」ということです。
というわけで、
本文では、
公務員が安定している5つの理由
について解説しています。
公務員に何かしらの魅力を感じている方は、ぜひ本記事を最後まで読んで「公務員の安定の素晴らしさ」に触れてみてくださいね。
①:年功序列を採用している
公務員には人事院という機関で定められた給料表というものが存在しており、公務員の給料は毎年階段を昇るように上っていきます。
さほど仕事を頑張らなくても、最低限の仕事をキッチリやっておけばマイナス評価には
ならないので、毎年給料は緩やかながら上がっていきます。
バリバリ働いてどんどん偉くなりたい出世欲の強い人は年功序列の制度に不満があるかもしれませんが・・・
私のように仕事はそこそこで、プライベートを大事にしたい人間にとっては、年功序列は非常にありがたい制度ですね。
ちなみに、公務員で人よりも上の役職まで出世したい人は身を削って働く必要があるのですが、それについては以下の記事で解説しています。
②:どんなに不景気でもボーナスが出る
民間企業では業績が悪かったり、何か不祥事を起こしてマスコミに取り上げられる程の騒ぎが発生するとボーナスが出なかったり、最悪の場合は会社の存続が危ぶまれることもあります。
しかし公務員は違います。
市長や県知事が不倫などで不祥事を起そうと、職員が痴漢で捕まろうと問題ありません。
民間企業とは違い、公務員の給料は国からの税金で支払われています。
イチ職員が不祥事を起こそうが、市役所が潰れるなんてことはありません。
また、公務員の給料やボーナスは世の中の景気に当然ながら左右されるのですが、景気が悪くなったからといって「今年はボーナスは出ない」なんてことはまずありません。
具体的にいうと、リーマンショックや東日本大震災といった歴史的経済ショックが起きた時でも、ボーナスは若干減らされたもののボーナスは支給されました。
このことから分かるように、公務員の給料やボーナスは「景気に大きく左右されない」と言えます。
公務員の給料は市場の動きよりも鈍く反応する
世の中が再びバブルの時のような好景気になれば、民間企業に比べ公務員の方が給料が低くなり、給料面で公務員の魅力が半減するかもしれません。
しかし、アベノミクスで好景気と言われている近年でも、民間企業のボーナスや給料はさほど上がっていないのが現状です。
ちなみに、公務員の給料やボーナスは民間企業の平均と同じくらいになるように設定されます。
しかし、仮に世間の景気が良くなったからといって、公務員の給料はすぐには上がりません。
その理由は以下の通り。
この景気の上向きは一時的なものかもしれないから、すぐに賃上げせずに様子を見る
といった感じで、人事院はすぐに給料を上げません。
景気の一時的な上げ下げに瞬時に反応することなく、「ゆるやかに下がり・ゆるやかに上がる」といった動きを見せるので、公務員の給料は安定します。
ちなみに、公務員のリアルな給料やボーナスについては以下の記事で紹介していますので、合わせて読んでみてくださいね。
③:リストラされる心配がない
公務員は1度採用されてしまえば、余程のことがない限りクビにはなりません。
というのも、人員整理をしたい場合リストラして現役で働いている人のクビを切るということはまずしません。
職員数を減らしたい場合は、定年退職した人数分を新規採用で補充せずに、実質の定数を減らす自然減少の方法を取る自治体がほとんどです。
しかし例外もあります。
というのも、法律上は公務員はいつでもクビを切れることになっています。
記憶に新しい所だと財政破綻した夕張市は職員の多くがリストラされ、残った職員も大幅な減給を強いられました。
もし自分の働く自治体が夕張市のような財政難状態になった場合はリストラもありえるかもですが・・・可能性的には非常に低いといえますね。
実際私の働いている市役所でも、以前財政はよくなかったのですが、財政のスリム化を図ることで現在では持ち直して深刻な状況を切り抜けています。
なので、「公務員もリストラはありえる」などとビクビクする必要はないですね。
ちなみに、大企業に勤めたからといって一生安泰ではないという話については、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてください。
④:妊娠・出産の後に職場に復帰しやすい
1人目の妊娠・出産で仕事を離れて、1年後に再び仕事に復帰するという事はどこの企業でもそこまで難しくないでしょう。
しかし2人目以降だとどうでしょうか?
上の子と2歳違いだった場合、最初の妊娠・出産の休暇を終えて仕事復帰を果たした後、そのまたすぐ1年後に妊娠・出産休暇を取得することになります。
個人的には日本の未来は小さな子供たちにかかっているので、男女共にどんどん育児休暇を取得して子育てしてもらいたいと思っています。
しかしこれは私が子育てを現在進行系な立場だから言えることかもしれません。
独身者や子育てに積極的に参加していない上司世代の人たちからは、なかなか同意を得られないでしょう。
もちろん同意うんぬんかんぬんではなく、妊娠・出産休暇や育児参加休暇は誰しもが取れる権利です。
ただし以前の役職や部署に戻れなかったり、おもむろに嫌な顔をされる可能性は十分にありえることだと思います。
現在、子育てや女性の社会復帰を国が全面的に支援しています。
それを発信してる側の公務員が取得できなかったり、元の職場に戻れなかったりなんてことは絶対にあってはならない事です。
実際に私の市役所では出産・育児などの休みを極力取るように働きかけています。
男性職員にも積極的に子育てするように、育児参加休暇などが設けられており、私も上司から取得出来る日数は最大限使ってくれと強く背中を押されました。
一方、私が以前勤めていたブラック企業では、絶対にこのような休みは取れていなかったと思います。
公務員になって子育てに積極的に参加することで、奥さんの負担を少しでも軽減する事が出来たこと、
そして生後1週間、毎日子供と触れ合うことが出来たのはかけがえのない思い出になりました。
⑤:どこに行っても社会的信用が高い
自分の仕事が公務員であると周りの人などに公表すると、マイナスイメージを持たれることは無く、そのほとんどが好印象を持ってくれます。
ちなみに、私が公務員であることで社会的信用の高さを感じたのは以下の時です。
- 結婚や交際時に、相手の両親に与えるイメージの良さ
- 車を買いに行った際の営業マンの接客の良さ
- クレジットカードを作る時や投資の時にすぐ審査がおりる
- 公務員というだけで第一印象で真面目と思ってもらえる
- マイホームを建てる時のお金を借りる審査や額の違い
これは余談ですが、車を試乗しに行くとアンケートに職業を書かされるのですが、そこでこちらが公務員と知るやいなや、ディーラーの営業マンの接客が変わります。
これはおそらく「公務員=お金を持ってる」という認識を持たれているからでしょうが、雑な接客を受けるよりも気持ちがいいのは間違いないですね。
そして、私はまだマイホームを持っていませんが、職場の同僚や公務員の友人の話によると、一般の会社員よりも1000万円は多く借りれたり、40歳過ぎても35年ローンを簡単に組めるようです。
それだけ公務員は給料、ボーナスが安定しているため、営業マンからすると良いお客さんということなのでしょうね。
まとめ
- 年功序列なので、毎年勝手に昇給していく
- リーマンショッククラスの経済危機が訪れてもボーナスは出る
- 余程の事をしない限りはリストラ・クビの心配なし
- 妊娠・出産休暇の後に職場に復帰しやすい
- 女性だけじゃなく男性も育児参加しやすい制度、環境が整っている
- 生活の中で公務員という肩書きだけで印象、対応が変わることが多々ある
以上、公務員が安定してると言われる理由についてまとめてみました。
生活の中ではそこまで重要ではなく些細なことかもしれませんが、公務員になることで得られるメリットは、このような物もあるということを知っておいてください。
公務員の安定と身分の保証は、控えめにいっても最強ですね。
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