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公務員の年収にまつわる「残業代の真実」と年収アップ戦略について解説します

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私は民間企業を辞めて公務員に転職後、15年以上にわたり経験を積む中で様々な公務員の残業事情を見てきました。

こうやって「リアルな公務員の残業」を見続けた結果、3つの残酷な真実を知ることになりました。

 

本文では、

  • 公務員の年収相場
  • 残業代の残酷な真実
  • 公務員が年収をアップさせる方法

について解説しています。

 

公務員の年収を決めるのは、スキルや資格ではなく「どの部署にいるか」

そして、残業代がきちんと支払われる自治体、部署ほど「仕事がラク」

サービス残業を平気で行う自治体はこれからもっと劣悪な環境に。

こちらの3点が真実です。

サービス残業を強いられて疲弊している公務員が減ればと思い、記事を書きました。

公務員の年収相場

地方公務員の平均年収は686万円となっています。

日本人の平均給与は約420万円ですから、公務員は1.5倍以上の給料をもらえる職業というわけです。

 

ちなみに、公務員の年齢別の年収は以下の感じになります。

※扶養手当や通勤手当など、各種手当ては含まれていないので、実際は下記よりも100万円くらい年収は多くなります。

年齢 市役所(行政職)の年収
23歳 293万6,819円
24歳 308万5,198円
25歳 322万8,148円
26歳 335万6,623円
27歳 346万8,812円
28歳 375万1,094円
29歳 387万5,949円
30歳 398万9,948円
31歳 411万4,803円
32歳 423万6,040円
33歳 433万9,181円
34歳 467万5,748円
35歳 479万5,175円
36歳 489万6,507円
37歳 502万8,601円
38歳 516万6,123円
39歳 530万0,026円
40歳 561万4,879円

 

年齢が上がればそれに比例して給料が増えていくことが分かると思います。

公務員といえば年功序列と言われるように、実際に公務員の年収は年齢を重ねるごとに増えていきます。

また、公務員は役職によっても給料水準が変わってきます。

 

  • 職歴が長ければ長いほど年収が増える
  • 役職が上がれば年収が増える

 

繰り返しになりますが、公務員は年功序列なので職歴が長いほど給料が増えていきます。

そして、出世して役職が上がれば上がるほど年収はアップしていきます。

ざっくり言うと、ヒラ職員のままだと年収600~800万円、課長補佐から課長は800~1000万円、部長や局長クラスは1000~1300万円ぐらいですね。

それでは、一旦ここまでの話をまとめます。

 

  1. 公務員は日本人の平均給与よりも高年収
  2. 年齢を重ねるほど高年収
  3. 職歴を重ねるほど高年収
  4. 出世すると高年収

 

まぁ、当たり前の話といえば当たり前ですね。

これを頭の片隅に置きつつ、メインの話題に入ります。

公務員の年収にまつわる「残業代の真実」です。

 

ちなみに、公務員の年収やボーナス、退職金など様々なお金に関してのことは以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。

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公務員の年収にまつわる「残業代の真実」

公務員の年収と残業代に関する真実は以下の通りです。

  1. 公務員の年収を決めるのは、スキルや資格ではなく「どの部署にいるか」
  2. 残業代がきちんと支払われる自治体、部署ほど「仕事がラク」
  3. サービス残業を平気で行う自治体はこれからオワコン化します

①:公務員の年収を決めるのは、スキルや資格ではなく「どの部署にいるか」

公務員の年収を決めるのは、スキルや資格を持っているから多いのではなく、「残業をきちんとつけてくれる部署にいるかどうか」です。

もし「そんなことない」と思うなら、資格取得に励み、人の2倍3倍働いてスキルを身につけてみてください。

そうするときっとあなたの評判は上がると思います。

しかし、年収に関して言えば、あなたの5歳年上の先輩には敵わないはずです。

それは公務員の職場では、個人のスキルや資格を評価する仕組みがないからです。

 

毎日一生懸命働いている30歳の人がいるとします。

毎日8時間やり過ごすだけで仕事のできない35歳の先輩もいます。

悲報ですが、年収が高いのは後者です。

公務員の給料体系は業務の内容や頑張りではなく、組織の職員であることそのものに対して報酬を払うシステムです。

なので、給料を決める主な要素は「年齢」と「職歴」なのです。

 

頑張りが分かりやすく評価されない以上、公務員が人よりも給料を上げたければ残業代で給料の底上げをするしかありません。

というのも、公務員は年功序列のため、若いうちはどう頑張っても出世できないので給料は大きく上がりません。

職場の年上の人たちには出世で年収を追い越すことは出来ませんが、残業代で稼いで追い越すことはできます。

極端な話、ヒラ職員なのに高給の人は、単に残業代が多いからです。

 

彼らは公務員として優秀かどうかは関係ありません。

もしあなたが年収を増やしたいのなら、これだけは認識しておいて下さい。

公務員の場合、年収は「残業代がきちんと支払われる部署にいるか」で決まります。

②:残業代がきちんと支払われる自治体、部署ほど「仕事がラク」

公務員の残業代の真実の2つ目です。

残業代をきちんと支払ってくれる部署(自治体)ほど、仕事がラクな傾向にあります。

サービス残業とか一切なく、残業代を支給してくれる自治体というのは、そもそも財政が健全です。

なので、

 

  • 人手不足にならない
  • 便利な労働環境(最新のパソコンなど)
  • 優秀な人材が集まってくる
  • 外注、民間委託ができる

 

というわけです。

田舎の自治体や財政が深刻な自治体だと、人員不足からサービス残業や長時間労働を強いられ、職員自ら掃除などの雑務をしつつ、型遅れの機器を使って働くことになります。

財政が健全でない自治体で働いている公務員は、みんなブラックな労働環境に疲弊しています。

 

そして、労働環境の良さと自治体の規模はある程度比例します。

「給料が高い自治体は仕事量もストレスも多い」というのは、完全なる誤解です。

それは成果主義の民間企業の話です。

残業代がきちんと支給される自治体で働く公務員ほど、豊富な人材・設備・労働環境でラクしています。

公務員として働く人、そしてこれから公務員になろうと考えている人は、この事実を理解しておいてください。

規模の大きな自治体に行けば行くほどラクで、やりがいのある仕事ができるようになります。

③:サービス残業を平気で行う自治体はこれからオワコン化します

そして、公務員の残業代の真実のラスト。

サービス残業を平気で行う自治体はこれからオワコン化します。

 

最近よく聞くようになったのが、公務員の仕事はAIに代替えされるというもの。

すでに一部の自治体では、単純作業をAIにやらせる実験が進められています。

なので、単純業務はこれから次々と自動化されていく運命にあります。

 

  1. システム化
  2. 委託化

 

システム化というのは、公務員が手作業で行なっていた仕事をコンピュータ(AI)に行わせることを指します。

システム化により、どんな仕事も効率化できるようになった結果、委託化も進めることができます。

システム化によって効率化された単純業務を、わざわざ人件費の高い公務員がやる必要ないですからね。

より単純な仕事が委託化されるのは自然流れです。

 

①システム化→②委託化が進んでいくと、公務員で生き残る仕事は「クリエイティブな仕事」や「人の手や感情が必要な仕事」だけになります。

すなわち、機械で代替えできない優秀な人間のみが生き残れるというわけです。

この流れの中で、サービス残業をしているような自治体には優秀な人材が集まらなくなるため、クリエイティブな仕事をこなせる人がいなくなります。

こうなってくると、そのような自治体がオワコン化していくのは当然の話ですよね。

この辺りを甘く見ている自治体は、取り返しのつかない結果を生むことになります。

 

ちなみに、「条件の悪い自治体=ブラックな自治体」という観点から、ブラックな所に就職しないための方法について以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。

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公務員の年収をアップさせる効果的な方法

ここまでの流れは以下の通りです。

 

  1. 公務員の年収を決めるのは、スキルや資格ではなく「どの部署にいるか」
  2. 残業代がきちんと支払われる自治体、部署ほど「仕事がラク」
  3. サービス残業を平気で行う自治体はこれからオワコン化します

 

こんな中で、公務員はどのように生き残っていけばいいのか?ですが、

もしあなたが残業代がきちんと支給されないブラック自治体に勤めている場合、どのようにして年収を上げればいい?ですが、その答えは以下の3つです。

 

  1. 出世する
  2. 副業する
  3. できるだけ若いうちに転職する

以上です。

①:出世する

年収を上げるのに誰もが思いつく方法が「出世する」です。

 

  • 課長補佐:900万円
  • 課長:1000万円
  • 部長以上:1100万円

 

公務員の役職による年収はざっくり上記の感じです。

とはいえ、公務員が部長クラスまで出世するのは超難関ですし、課長補佐ですらなれるのは早くてキャリア20年くらいかかります。

そして、出世するにはバリバリと働く必要がありますので、仕事が好きで残業もいとわないタイプの人は出世による年収アップを達成すべきです。

ただ個人的には、出世による年収アップが望めるまでに尋常じゃないサービス残業と消耗を覚悟しないといけないので、おすすめしません。

 

ちなみに、公務員の出世については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてください。

②:副業する

若いうちから年収をアップさせたいなら、副業しましょう。

 

自治体の給料や残業代に依存するのではなく、自力で稼ぐべきです。

出世のためにサービス残業を続けたところで、あなたの年収はすぐには上がりません。

ちなみに、私は出世による年収アップは諦め、副業による年収アップ戦略を進めています。

これは自然にこうなったのではなく、私が自ら年収アップの方法として副業を選んだ結果です。

 

今静かに起こっている「副業ブーム」の波に乗るべきですし、出世による年収アップが得られそうもないなら、いつまでも自治体に依存していてはいけません。

まだ若い20代30代ならともかく、アラフォー世代で出世も望めないで何も手を打たないでいてはジリ貧です。

言葉はキツイかもですが、出世もできず転職もできず、残業もすべてサービス残業という状態だと公務員といえども人生詰みますね。

出世コースに乗っていないなら、将来の不安を打ち消すためにも今すぐ副業をはじめましょう。

 

ちなみに、公務員が副業をすると裕福になりやすい話は、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。

③:できるだけ若いうちに転職する

サービス残業が当たり前の自治体で働いていて、副業するのが嫌なら転職するしかありません。

そこで重要なポイントは、「できるだけ若いうちにほかの自治体へ転職する」ということ。

 

30代よりも20代、40代よりも30代といったように、若ければ若いほど転職は有利です。

年齢を重ねると、そもそも受験できる自治体の数が少なくなってきますからね。

30代後半となると公務員への転職はキツイですが、30代前半までならまだまだ可能性は十分にあります。

転職を考える前にすべきこと

転職に踏み出す前にやっておいてほしいことがあります。

今のご自身の給料に不満がある、もしくはサービス残業に耐えきれないから転職したいという方は、まずはMIIDASの市場価値診断をしてみましょう。

MIIDASの市場価値診断とは?

この診断は、簡単な入力だけで200万人のサラリーマンの年収データをもとに、あなたの市場価値(年収)を無料で測定してくれます。

メールアドレスやあなたの簡単な経歴を入力だけで、3分もあればあなたの市場価値を知ることができます。

また、今のあなたにオファーしてくれる会社があるかどうかまで調べることが出来るので、診断してみるだけでも楽しいですよ。

 

サービス残業を強いられて、安いと思っている自分の給料が適正なのかどうかをまずは調べてみましょう。

方法は2ステップでして、

 

  1. 市場価値診断をやってみる
  2. あなたの実際の年収と比較してみる

 

あなたの年収がサラリーマンの年収サンプルよりも低ければ転職を考えるべき、そして、サンプルと比べて遜色なければ転職を踏みとどまる基準になります。

なので、今現在の仕事や給料に不満がある方は、まずはMIIDASの市場価値診断をやってみましょう。

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まとめ

以下が公務員の残業代にまつわる真実です。

  1. 公務員の年収を決めるのは、スキルや資格ではなく「どの部署にいるか」
  2. 残業代がきちんと支払われる自治体、部署ほど「仕事がラク」
  3. サービス残業を平気で行う自治体はこれからオワコン化します

 

もし今の状況に不満があるなら、年収をアップさせる方法を取るしかありません。

そのための有効な手段は次の通りです。

 

  • 出世する
  • 副業する
  • できるだけ若いうちに転職する

 

ちなみに、若いうちから年収を増やしたいなら副業が圧倒的におすすめです。

中でもブログ(アフィリエイト)が公務員に相性が良く、実際に本業の年収以上を稼ぎ出す人もいるくらいです。

もっと詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ。

 

私の思いは、サービス残業で搾取される公務員が1人でも減ることです。

周りよりもまじめに働いてきて、不平不満を言わずに黙々と頑張ってきた真面目な公務員の方には、ぜひとも報われて欲しいと思っています。

もはや公務員は自治体の給料に依存する時代ではありません。

公務員は副業と相性の良い仕事なので、やる前から否定せず、ぜひ年収アップのチャレンジをしてみましょう。

 

そしてその前に、まずはあなたの年収が世間と比べて多いのか、それとも少ないのかを診断してみましょう。

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